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「お前の声で名を紡がれるのは、やはり心地よい。」
「ば、化け物…!?」
オスカーは、魔物というにはあまりにも違和感のある存在に恐れを抱いた。人型のそれは、ミハエルに侍っていたあの獅子だろうか。てっきりジルバの従魔だと思っていたが違うらしい。漆黒の色を持つその男は、金の蔦を体に刻んでいた。
「サリエル、痛くしないで。」
「人はこういう、セートーボーエー。定義は確か、手を出されてから。」
訳のわからないことをいう化け物の首に、ミハエルが縋り付く。あまりにあべこべな組み合せに引き攣り笑みを浮かべると、オスカーは両手を上げた。
「まあ待て、俺は今魔力が制御されている。ここは穏便にいこうじゃないか。」
「いくわけがないだろう。お前の悪意はきちりとサリエルが受け取った。お前が俺の愛し子に手を出した。理由はただそれだけでいいのだから。」
「愛し子…?」
「なんだ、魔女も知らんとかいうくちか。ううむ、まあ、お前の生き汚なさを見せてみよ。」
サリエルの黒い指先がス、とオスカーの影に向けられた。何かに引っ張られるかのように、ぐんぐんと影が膨らみ具現化すると、それは一匹の大蛇に姿を変えた。
「な、なんだこいつ…お、俺の影から…。」
「それは貴様の内面を表す姿だ。蛇は肉欲を孕む。お前にぴったりな姿だなあ。」
「俺の…?」
真っ黒な鱗を晒した大蛇は、くるりとオスカーの周りを這ったかと思うと、まるで守るかのようにその身を落ち着けた。サリエルはべろりと舌なめずりをする。大きさは申し分ない。オスカーが動揺しているから、蛇は動かない。感情の揺れに影響されるそれは、サリエルが食らうときに使う執着の具現化であった。
「ああ、なるほど…面白そうだ。」
「ほれ、食いたいのなら食ってみろ。お前の目的はミハエルを汚すことだろう。」
「あ…っ…サリエル!」
「生き餌だ。きばれよミハエル。」
サリエルの体から離れた金の蔦がミハエルを絡めとる。縛り付けられ、吊るされたかのような体制になったミハエルの服の隙間に、そっと蔦が侵入した。
「っゃ、やだやだっ…!サリエル、っさ、わらな…っ!」
「やる気になるだろう。ふふ。」
着ていた服を捲られ、オスカーの目の前でミハエルが薄桃色の突起を晒した。目の前の化け物はケタケタ笑いながら胡座をかいているだけだ。何も危険そうではない。オスカーは柔らかな太ももの肉に巻き付くそれが、焦らすように下着の縁をなぞるのを見届けると、ニヤリと笑った。
「焦らすのなら、さっさとしてしまえばいいのに!」
「ひ…っ!」
大口を開けて襲い掛かってきた大蛇に、ミハエルのトラウマが刺激される。股の間を行き来したナーガを思い出したらしい。その大きな目に涙を溜めて引き攣った声を上げた。
「た、すけっ…ぁ、っやめ、っ!」
びくんとミハエルの腰が跳ねる。オスカーの舌なめずりと共に、柔らかな素肌を楽しむかのように肢体に巻き付いた欲望の証が、ずりずりとミハエルの股の間に侵入する。かくんと跳ね上がった細い足が突っ張る。サリエルの目の前で、ミハエルの目から大粒の涙がこぼれた。
「ああ、しまった息子殿に怒られる。」
「ひ、さ、サリエ…っ!」
オスカーは駆け出そうとした。落ちてくるであろうミハエルを受け止めるべく、一歩を踏み出そうとしたのだ。しかし、それできなかった。
「っ、ああ!?」
蛇が現れたはずの影の中に、自分の足が沈んでいたのだ。訳がわからないまま顔を上げる。オスカーがしたかった、肌に触れるという行為は、まるで蛇が代役とばかりに素肌に侵入していた。
「ひぁ、あ、っ、ぁ、や、ゃめ、て…っ」
柔らかな肌に触れる感触がダイレクトに伝わる。蛇が桃色の突起を銜え、柔らかな性器をなで上げると、その感触はまるで甘やかなひと時かのごとくオスカーの欲を満たす。なるほど自分は感覚を共有しているらしいと理解すると、どうせなら深く味わってやろうと舌なめずりをする。
蛇がその舌先でミハエルの唇を擽る。蔦の上から肌を撫でるようにその体をキツく巻き付けようとしたときだった。
「時間切れだ。燃えよ。」
「ひぅ…っ!」
ミハエルの顔の横から手を伸ばしたサリエルが、口を開けて丸呑みをするために襲い掛かろうとした蛇の首を鷲掴む。片腕でミハエルを小脇に抱えると、鎌首を掴まれた大蛇が一気に燃え上がった。
「ぃ、あああああああ!!!!」
「へ…」
断末魔のような叫び声と共に、オスカーの目から炎が噴き上げた。ミハエルの小さな悲鳴に気を良くしたらしい、サリエルが後ろから抱き締めるかのように顔をそちらに向けさせる。
「ご覧よミハエル。あれは浄化の炎だ。」
「ぁ…、あ、」
「お前が俺の名を読んだ。だから俺は久しぶりにはしゃいでしまった。うふふ、いいことをした。あいつはあれで、輪廻に戻れるだろう。」
タシタシと尾を振り回しながら、サリエルがミハエルの頬に頬擦りをする。我欲に塗れ、そして人でありながら悪魔のような所業を率先して行ってきたものの裁きの姿だという。死して裁かれるよりも。こうして存命のうちに罪を償えば、来世を約束されるのだ。サリエルがオスカーへ行ったことは、ある意味の恩赦だというが、ミハエルはその姿が恐ろしくて仕方がなかった。
オスカーは笑っていた。口や目から炎を吹き上げながら、嬉しそうに、楽しそうに笑っていたのだ。
「あいつが執着していたのはな、肉欲もだが、承認欲求のようなものさ。周りに認められたかったのだ。だからそんな訳のわからん薬なんぞに手を出した。」
サリエルは、まるで踊るようにのたうち回る様子を見ながら、囁くようにミハエルに言う。
オスカーは、自分の席をダラスによって奪われた。注目をされたい、自分はかわいそうなのだと、憐れんでほしい。そして、誰かによって満たされたかった。行き過ぎた奉仕の精神を拗らせて、そこに魔が刺した。オスカーは、サリエルからしてみたら、人でありながら魔物のようなものだったという。
二重人格で、穏やかな面と、苛烈な面を併せ持つ。人でありながら堕ちたものは、こうして浄化してやらねば次の生を生きられない。
渾々とさとされる様に、ミハエルは聞いていた。目の前で起きたことが衝撃的すぎて、口が聞けなかったと言うのもあるが。
「まあ、お前のトラウマを煽った俺も悪いと思いますがね。」
「サリエル殿、もういいでしょう。ミハエルは十分に仕事をした。」
「おや。ならばいいか。俺も腹が満たされたしな。いやはや久しぶりに食い出があった。」
オスカーの執着を、炎を通して取り込んだサリエルの体の蔦に葉が繁る。小脇に抱えたまま、俯くようにおとなしいミハエルをちろりと見て、ふん、と鼻をひくつかせる。
「なんだ、お前は下半身まで泣き虫とは恐れ入る。」
「ひ、んく…っ…さ、サディン…ひぅ…っ…」
トラウマにトラウマを重ねさせたサリエルが、顔をびしゃびしゃにして泣いているミハエルに呆れたため息を吐く。ジルバからしたら、サディンに怒られるのはサリエルだけじゃないだろうな。と言う感想であったが、ミハエルはよく頑張った。気丈に振る舞っていたが、後半のサリエルの大はしゃぎっ振りに巻き込まれてからは、心が折れたらしい。
「ぼ、僕…っ、け、結局…っう、うまくできませ…ん、でした…っ…」
「何を言っている。うまくできたさ。今回のはアレだ。イレギュラーがあっただろう。サリエル殿の。」
「せ、制御…でき、なかった…っ…」
「はん、このサリエルがお漏らし丸に制御できる訳がないだろう、頭がたかい。ワハハ。」
「う、ぅ~~~!!!」
いたい!ミハエルに髪を引っ張られたサリエルの抗議を聞きながら、ジルバは小さく笑った。制御できなかった、というが、ミハエルに侍っているサリエルは、ヘレナの眷属の中で一番苛烈な神である。サディンに愛されているからと言うのもあるかもしれないが、ミハエルがこうしてサリエルを雑に扱っても怒らないあたり、どうやらサリエルもミハエルには甘いらしい。
それに、サリエルは浄化の炎といった。執着の炎であれば、転生すらできない。死してなお地獄の苦しみを与える執着の炎ではなく、浄化の炎を選んだと言うことは、ミハエルのオスカーへの気遣いをサリエルなりに汲んだと言うことだ。
「おや。生意気な目で俺をみているな。何か言いたいことがあるなら口にすればいいだろう。」
「いいえ、あなたも丸くなられたと思いましてな。」
「ふん、お前も頭が高いようですねジルバ。ミハエルはもう巻き込むのはなりませんぞ。」
サリエルの赤眼がジルバを睨む。なるほど腹に据えかねていたのはこちらもかと理解すると、ジルバは一言、考えておきます。とだけ堂々と宣った。
「ば、化け物…!?」
オスカーは、魔物というにはあまりにも違和感のある存在に恐れを抱いた。人型のそれは、ミハエルに侍っていたあの獅子だろうか。てっきりジルバの従魔だと思っていたが違うらしい。漆黒の色を持つその男は、金の蔦を体に刻んでいた。
「サリエル、痛くしないで。」
「人はこういう、セートーボーエー。定義は確か、手を出されてから。」
訳のわからないことをいう化け物の首に、ミハエルが縋り付く。あまりにあべこべな組み合せに引き攣り笑みを浮かべると、オスカーは両手を上げた。
「まあ待て、俺は今魔力が制御されている。ここは穏便にいこうじゃないか。」
「いくわけがないだろう。お前の悪意はきちりとサリエルが受け取った。お前が俺の愛し子に手を出した。理由はただそれだけでいいのだから。」
「愛し子…?」
「なんだ、魔女も知らんとかいうくちか。ううむ、まあ、お前の生き汚なさを見せてみよ。」
サリエルの黒い指先がス、とオスカーの影に向けられた。何かに引っ張られるかのように、ぐんぐんと影が膨らみ具現化すると、それは一匹の大蛇に姿を変えた。
「な、なんだこいつ…お、俺の影から…。」
「それは貴様の内面を表す姿だ。蛇は肉欲を孕む。お前にぴったりな姿だなあ。」
「俺の…?」
真っ黒な鱗を晒した大蛇は、くるりとオスカーの周りを這ったかと思うと、まるで守るかのようにその身を落ち着けた。サリエルはべろりと舌なめずりをする。大きさは申し分ない。オスカーが動揺しているから、蛇は動かない。感情の揺れに影響されるそれは、サリエルが食らうときに使う執着の具現化であった。
「ああ、なるほど…面白そうだ。」
「ほれ、食いたいのなら食ってみろ。お前の目的はミハエルを汚すことだろう。」
「あ…っ…サリエル!」
「生き餌だ。きばれよミハエル。」
サリエルの体から離れた金の蔦がミハエルを絡めとる。縛り付けられ、吊るされたかのような体制になったミハエルの服の隙間に、そっと蔦が侵入した。
「っゃ、やだやだっ…!サリエル、っさ、わらな…っ!」
「やる気になるだろう。ふふ。」
着ていた服を捲られ、オスカーの目の前でミハエルが薄桃色の突起を晒した。目の前の化け物はケタケタ笑いながら胡座をかいているだけだ。何も危険そうではない。オスカーは柔らかな太ももの肉に巻き付くそれが、焦らすように下着の縁をなぞるのを見届けると、ニヤリと笑った。
「焦らすのなら、さっさとしてしまえばいいのに!」
「ひ…っ!」
大口を開けて襲い掛かってきた大蛇に、ミハエルのトラウマが刺激される。股の間を行き来したナーガを思い出したらしい。その大きな目に涙を溜めて引き攣った声を上げた。
「た、すけっ…ぁ、っやめ、っ!」
びくんとミハエルの腰が跳ねる。オスカーの舌なめずりと共に、柔らかな素肌を楽しむかのように肢体に巻き付いた欲望の証が、ずりずりとミハエルの股の間に侵入する。かくんと跳ね上がった細い足が突っ張る。サリエルの目の前で、ミハエルの目から大粒の涙がこぼれた。
「ああ、しまった息子殿に怒られる。」
「ひ、さ、サリエ…っ!」
オスカーは駆け出そうとした。落ちてくるであろうミハエルを受け止めるべく、一歩を踏み出そうとしたのだ。しかし、それできなかった。
「っ、ああ!?」
蛇が現れたはずの影の中に、自分の足が沈んでいたのだ。訳がわからないまま顔を上げる。オスカーがしたかった、肌に触れるという行為は、まるで蛇が代役とばかりに素肌に侵入していた。
「ひぁ、あ、っ、ぁ、や、ゃめ、て…っ」
柔らかな肌に触れる感触がダイレクトに伝わる。蛇が桃色の突起を銜え、柔らかな性器をなで上げると、その感触はまるで甘やかなひと時かのごとくオスカーの欲を満たす。なるほど自分は感覚を共有しているらしいと理解すると、どうせなら深く味わってやろうと舌なめずりをする。
蛇がその舌先でミハエルの唇を擽る。蔦の上から肌を撫でるようにその体をキツく巻き付けようとしたときだった。
「時間切れだ。燃えよ。」
「ひぅ…っ!」
ミハエルの顔の横から手を伸ばしたサリエルが、口を開けて丸呑みをするために襲い掛かろうとした蛇の首を鷲掴む。片腕でミハエルを小脇に抱えると、鎌首を掴まれた大蛇が一気に燃え上がった。
「ぃ、あああああああ!!!!」
「へ…」
断末魔のような叫び声と共に、オスカーの目から炎が噴き上げた。ミハエルの小さな悲鳴に気を良くしたらしい、サリエルが後ろから抱き締めるかのように顔をそちらに向けさせる。
「ご覧よミハエル。あれは浄化の炎だ。」
「ぁ…、あ、」
「お前が俺の名を読んだ。だから俺は久しぶりにはしゃいでしまった。うふふ、いいことをした。あいつはあれで、輪廻に戻れるだろう。」
タシタシと尾を振り回しながら、サリエルがミハエルの頬に頬擦りをする。我欲に塗れ、そして人でありながら悪魔のような所業を率先して行ってきたものの裁きの姿だという。死して裁かれるよりも。こうして存命のうちに罪を償えば、来世を約束されるのだ。サリエルがオスカーへ行ったことは、ある意味の恩赦だというが、ミハエルはその姿が恐ろしくて仕方がなかった。
オスカーは笑っていた。口や目から炎を吹き上げながら、嬉しそうに、楽しそうに笑っていたのだ。
「あいつが執着していたのはな、肉欲もだが、承認欲求のようなものさ。周りに認められたかったのだ。だからそんな訳のわからん薬なんぞに手を出した。」
サリエルは、まるで踊るようにのたうち回る様子を見ながら、囁くようにミハエルに言う。
オスカーは、自分の席をダラスによって奪われた。注目をされたい、自分はかわいそうなのだと、憐れんでほしい。そして、誰かによって満たされたかった。行き過ぎた奉仕の精神を拗らせて、そこに魔が刺した。オスカーは、サリエルからしてみたら、人でありながら魔物のようなものだったという。
二重人格で、穏やかな面と、苛烈な面を併せ持つ。人でありながら堕ちたものは、こうして浄化してやらねば次の生を生きられない。
渾々とさとされる様に、ミハエルは聞いていた。目の前で起きたことが衝撃的すぎて、口が聞けなかったと言うのもあるが。
「まあ、お前のトラウマを煽った俺も悪いと思いますがね。」
「サリエル殿、もういいでしょう。ミハエルは十分に仕事をした。」
「おや。ならばいいか。俺も腹が満たされたしな。いやはや久しぶりに食い出があった。」
オスカーの執着を、炎を通して取り込んだサリエルの体の蔦に葉が繁る。小脇に抱えたまま、俯くようにおとなしいミハエルをちろりと見て、ふん、と鼻をひくつかせる。
「なんだ、お前は下半身まで泣き虫とは恐れ入る。」
「ひ、んく…っ…さ、サディン…ひぅ…っ…」
トラウマにトラウマを重ねさせたサリエルが、顔をびしゃびしゃにして泣いているミハエルに呆れたため息を吐く。ジルバからしたら、サディンに怒られるのはサリエルだけじゃないだろうな。と言う感想であったが、ミハエルはよく頑張った。気丈に振る舞っていたが、後半のサリエルの大はしゃぎっ振りに巻き込まれてからは、心が折れたらしい。
「ぼ、僕…っ、け、結局…っう、うまくできませ…ん、でした…っ…」
「何を言っている。うまくできたさ。今回のはアレだ。イレギュラーがあっただろう。サリエル殿の。」
「せ、制御…でき、なかった…っ…」
「はん、このサリエルがお漏らし丸に制御できる訳がないだろう、頭がたかい。ワハハ。」
「う、ぅ~~~!!!」
いたい!ミハエルに髪を引っ張られたサリエルの抗議を聞きながら、ジルバは小さく笑った。制御できなかった、というが、ミハエルに侍っているサリエルは、ヘレナの眷属の中で一番苛烈な神である。サディンに愛されているからと言うのもあるかもしれないが、ミハエルがこうしてサリエルを雑に扱っても怒らないあたり、どうやらサリエルもミハエルには甘いらしい。
それに、サリエルは浄化の炎といった。執着の炎であれば、転生すらできない。死してなお地獄の苦しみを与える執着の炎ではなく、浄化の炎を選んだと言うことは、ミハエルのオスカーへの気遣いをサリエルなりに汲んだと言うことだ。
「おや。生意気な目で俺をみているな。何か言いたいことがあるなら口にすればいいだろう。」
「いいえ、あなたも丸くなられたと思いましてな。」
「ふん、お前も頭が高いようですねジルバ。ミハエルはもう巻き込むのはなりませんぞ。」
サリエルの赤眼がジルバを睨む。なるほど腹に据えかねていたのはこちらもかと理解すると、ジルバは一言、考えておきます。とだけ堂々と宣った。
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