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あの後、再戦するつもりで気持ちを切り替えたものの、下からサディンたちを呼ぶウィルの声にミハエルが反応してしまい、結局は名誉挽回ならずであった。
「ミハエル…」
「朝ご飯だそうです、サディン!ほら早く行きますよ。お待たせするわけには行きません。」
事後の余韻もへったくれもない。ミハエルは早々に清潔魔法をかけると、いそいそと放り投げられた下着に脚を通す。本当はシャワーも浴びたいところではあるが、人様の家だ。サディンはと言うと、しょぼくれた顔のまま、もそもそと着替えていた。ウィルのやつ。わかってての行為だとしたら、絶対に許さん。心の中ではそんなことを思う。
「サディンのお洋服、お借りしてもよろいいですか?」
「構わないけど、ああ、ガキん時の服がまだ残ってたはず。」
「僕としたことが、インベントリに着替えを入れ忘れるだなんて…。」
ため息ひとつ。昨日来ていた服を着るのも考えたのだが、なんとなくサディンの前で同じ服と言うのがいやだった。開けたクローゼットの中を、共に覗き込む。サディンがゴソゴソと取り出したマオカラーのシャツと、細身のボトムを渡される。
「わ、着れそうですね。」
「裾だけ折っとくか。」
「幾つの時のですか?」
「15歳位じゃないか?」
「恵体…すぎやしませんか…」
そんな年頃からタッパがあったのか。ミハエルはボトムの裾口を3回ほど折り、シャツの袖は2回折る。なんだか感慨深いなあと思いながらふんふんと袖口を香っていれば、やめなさいとたしなめられた。
「おはよう、懐かしいの着てる!」
「ああ、彼シャツってやつか。やらしいねえ。」
「おとーさん、またおかーさんに怒られちゃうよ。」
「嘘ですごめんなさい。」
二人してリビングに降りればこれである。相変わらずエルマーは揶揄うことが好きなようで、早速昨日の事の教訓を生かす。ミハエルは指摘されてようやく思い至ったらしい、大胆すぎませんか、僕…。などと頓珍漢なことをのたまって照れていた。
「今朝は?」
「父さん。」
「ならよし。」
ウィルの隣の椅子を引いて腰掛けたサディンが、謎の確認を済ませた。ミハエルがキョトンとしていれば、それを見たウィルが苦笑いしをする。
「おかーさんのご飯はね、朝には刺激が強すぎるから。」
「遠征訓練とかで、余程体力魔力共に万全にしておかないと、って時には重宝するんだけどな。」
「いつでも作るよ言ってるのに、サディンもウィルもまだその時じゃない、いうの。エルマーばかりご飯作るするから、ごめんて思ってるよう。」
どうやらナナシの手料理は食するのに気合が必要らしいと言うことはわかった。エルマーは全く気にしていないようで、器用に半熟のスクランブルエッグをトーストに乗せ、その上から粉チーズをかける。シンプルながら実に美味しそうな一品で、添え物的に置かれた茎野菜のサラダも、ピリ辛に炒められていた。
「いいんだよ。お前の作る朝ごはんは、ある意味勝負飯なんだからよ。」
「それな。」
「マジで父さんの言い回しって、母さんにしか優しくないよね。」
「える…、今度たるたゆサンド作ってあげるね。」
ぽ、と嬉しそうに頬を染めながら言ったナナシに、エルマーは先ほどよりもひどく掠れた声で、タノシミダナア…などとギンイロの真似をする。サディンもウィルも顔色を悪くしているので、どうやらトラウマものらしい。
「サディン、お前今日仕事は?」
「一日だけ休みもぎ取ってきた。明日貴族街絡みのめんどくさいのがあるから、今日は一日オフ。」
「オゲェ…、それって俺も関係あるやつ?なんもねえならでねえけど。」
「今の一言で巻き込むことが確定した。」
「ナナシも?」
「おかーさんはお留守番だよ。」
ナナシは腕に乳児を抱きながら、ちぇー。とむくれる。腕の中の乳児はんくんくとナナシから与えられるミルクを飲みながら、うっとりとした表情でおとなしくしている。
「赤ちゃん、お腹すいてたんですかね。」
「魔力足りてなかったみたい。いっぱいお飲み。」
エルマーは慣れた手つきて一口分にちぎったトーストを、ほいっとナナシの口元に運ぶ。育児で手が離せない嫁への配慮は、エルマーが親になってから甲斐甲斐しく行っている。
そんな様子を眺めていたサディンが、そういえばと口を開いた。
「さっきの貴族街での潜入場所が、オークション会場なんだよ。だから父さんに手伝ってもらいたくて。」
「俺ぁ貴族のフリなんて懲り懲りだかんな。」
「違うよ。ほら、放っておいても勝手に一人でどうにかしちゃう人いるでしょ。黙ってれば上流階級みたいな。」
ミハエルは、キョトンとした顔で首を傾げる。サディンの知り合いに、そんな手練れ見たいな人はいただろうか。しかしエルマーはその説明だけで理解したらしい。ああ、あいつか…。と言うと、残りのトーストを食べ終えてから徐に立ち上がり、カロリと庭に続く窓から外に出た。
「サジぃ!」
腰に手を当て、片手を口元に添えつつ遠くの人へと問いかけるような大きな声で、名前を呼ぶ。聞き慣れない名前だなあと思いながら、ムグムグとトーストを齧っていたミハエルの目の前で、突然庭の木々がざわめき、葉嵐が吹き荒れた。
ギョッとしたのも束の間、エルマーの目の前には、瞬きの間に姿を現したらしい。とんでもない美人が、酷く不遜な態度で腕を組みながらエルマーを見つめていた。
「庭いじりの最中だったのだぞ!全くお前はあ!!毎回突然がすぎるのだ!!」
「サディンがお前に頼みたいことがあんだってよ。」
「む。」
ひょこりとエルマー越しにサジが部屋の中を見る。パタパタと尾を振りながら嬉しそうにするナナシの腕の中を見るや否や、サディンには目もくれぬままズカズカと上がり込んだ。
「まーーーーた懲りずにこさえたのか!お前らの繁殖力は一体どうなってると言うのだ!サジにも顔を見せろ!」
「はぇ…。」
「む。なんだかルキーノに似たやつがいるな。お前は…、誰だ。」
ずいっと吊り目がちな美貌の顔がミハエルに近づいた。がしりと両頬をたおやかな掌で包み込まれると、サジは鼻先が触れ合う距離まで顔を近づける。
「…雌くさい。腹の中からサディンの魔力を感じるなあ。さてはお前、朝っぱらから繁殖か!ワハハ!純な顔してなかなかにやりよ、アイテっ」
「サジ、ミハエルうぶなんでいじめないでやって。」
「サジに拳を振るうとは!エルマーの悪いところばかり似おって!」
「あぅ…」
ぎゅうぎゅうとミハエルの顔を両手で潰すように遊びながら、不機嫌顔のサディンにサジが言い返す。全く、子供の頃はサジを見るたびに照れていたくせに、年を重ねるごとにどんどんとエルマーに似てくる。遊び飽きたらしい。サジがミハエルの顔をペイっと離してやれば、頬を赤く染めたミハエルが恥ずかしそうに顔を抑える。
「んで、サジに何を手伝って欲しいって?」
「貴族のふりして、魔物のオークション会場に潜入してほしい。」
サディンの言葉に、サジの顔が面白いと言わんばかりに歪む。
「いいだろう。その代わり、お前は転化したまま競り落とされる方で潜入すると言うことが条件だ。」
「はあ…!?」
サディンの顎を指先で押し上げると、名案だと言わんばかりに宣った。サジは狡くて狡猾で、意地汚いエルマーの神使である。サディンやウィルの頼み事も聞かなくもないが、こうしてたまに交換条件を出してくる。飲まねばやらぬ。そんな不遜な態度でサディンを見下す。そんなことができるのは、サジだからだ。
サディンは眉間に皺を寄せながら、しばらく逡巡の後、効率をとることにしたらしい。全くもって不本意ですと言わんばかりに、渋々。本当に渋々頷いた。
「ミハエル…」
「朝ご飯だそうです、サディン!ほら早く行きますよ。お待たせするわけには行きません。」
事後の余韻もへったくれもない。ミハエルは早々に清潔魔法をかけると、いそいそと放り投げられた下着に脚を通す。本当はシャワーも浴びたいところではあるが、人様の家だ。サディンはと言うと、しょぼくれた顔のまま、もそもそと着替えていた。ウィルのやつ。わかってての行為だとしたら、絶対に許さん。心の中ではそんなことを思う。
「サディンのお洋服、お借りしてもよろいいですか?」
「構わないけど、ああ、ガキん時の服がまだ残ってたはず。」
「僕としたことが、インベントリに着替えを入れ忘れるだなんて…。」
ため息ひとつ。昨日来ていた服を着るのも考えたのだが、なんとなくサディンの前で同じ服と言うのがいやだった。開けたクローゼットの中を、共に覗き込む。サディンがゴソゴソと取り出したマオカラーのシャツと、細身のボトムを渡される。
「わ、着れそうですね。」
「裾だけ折っとくか。」
「幾つの時のですか?」
「15歳位じゃないか?」
「恵体…すぎやしませんか…」
そんな年頃からタッパがあったのか。ミハエルはボトムの裾口を3回ほど折り、シャツの袖は2回折る。なんだか感慨深いなあと思いながらふんふんと袖口を香っていれば、やめなさいとたしなめられた。
「おはよう、懐かしいの着てる!」
「ああ、彼シャツってやつか。やらしいねえ。」
「おとーさん、またおかーさんに怒られちゃうよ。」
「嘘ですごめんなさい。」
二人してリビングに降りればこれである。相変わらずエルマーは揶揄うことが好きなようで、早速昨日の事の教訓を生かす。ミハエルは指摘されてようやく思い至ったらしい、大胆すぎませんか、僕…。などと頓珍漢なことをのたまって照れていた。
「今朝は?」
「父さん。」
「ならよし。」
ウィルの隣の椅子を引いて腰掛けたサディンが、謎の確認を済ませた。ミハエルがキョトンとしていれば、それを見たウィルが苦笑いしをする。
「おかーさんのご飯はね、朝には刺激が強すぎるから。」
「遠征訓練とかで、余程体力魔力共に万全にしておかないと、って時には重宝するんだけどな。」
「いつでも作るよ言ってるのに、サディンもウィルもまだその時じゃない、いうの。エルマーばかりご飯作るするから、ごめんて思ってるよう。」
どうやらナナシの手料理は食するのに気合が必要らしいと言うことはわかった。エルマーは全く気にしていないようで、器用に半熟のスクランブルエッグをトーストに乗せ、その上から粉チーズをかける。シンプルながら実に美味しそうな一品で、添え物的に置かれた茎野菜のサラダも、ピリ辛に炒められていた。
「いいんだよ。お前の作る朝ごはんは、ある意味勝負飯なんだからよ。」
「それな。」
「マジで父さんの言い回しって、母さんにしか優しくないよね。」
「える…、今度たるたゆサンド作ってあげるね。」
ぽ、と嬉しそうに頬を染めながら言ったナナシに、エルマーは先ほどよりもひどく掠れた声で、タノシミダナア…などとギンイロの真似をする。サディンもウィルも顔色を悪くしているので、どうやらトラウマものらしい。
「サディン、お前今日仕事は?」
「一日だけ休みもぎ取ってきた。明日貴族街絡みのめんどくさいのがあるから、今日は一日オフ。」
「オゲェ…、それって俺も関係あるやつ?なんもねえならでねえけど。」
「今の一言で巻き込むことが確定した。」
「ナナシも?」
「おかーさんはお留守番だよ。」
ナナシは腕に乳児を抱きながら、ちぇー。とむくれる。腕の中の乳児はんくんくとナナシから与えられるミルクを飲みながら、うっとりとした表情でおとなしくしている。
「赤ちゃん、お腹すいてたんですかね。」
「魔力足りてなかったみたい。いっぱいお飲み。」
エルマーは慣れた手つきて一口分にちぎったトーストを、ほいっとナナシの口元に運ぶ。育児で手が離せない嫁への配慮は、エルマーが親になってから甲斐甲斐しく行っている。
そんな様子を眺めていたサディンが、そういえばと口を開いた。
「さっきの貴族街での潜入場所が、オークション会場なんだよ。だから父さんに手伝ってもらいたくて。」
「俺ぁ貴族のフリなんて懲り懲りだかんな。」
「違うよ。ほら、放っておいても勝手に一人でどうにかしちゃう人いるでしょ。黙ってれば上流階級みたいな。」
ミハエルは、キョトンとした顔で首を傾げる。サディンの知り合いに、そんな手練れ見たいな人はいただろうか。しかしエルマーはその説明だけで理解したらしい。ああ、あいつか…。と言うと、残りのトーストを食べ終えてから徐に立ち上がり、カロリと庭に続く窓から外に出た。
「サジぃ!」
腰に手を当て、片手を口元に添えつつ遠くの人へと問いかけるような大きな声で、名前を呼ぶ。聞き慣れない名前だなあと思いながら、ムグムグとトーストを齧っていたミハエルの目の前で、突然庭の木々がざわめき、葉嵐が吹き荒れた。
ギョッとしたのも束の間、エルマーの目の前には、瞬きの間に姿を現したらしい。とんでもない美人が、酷く不遜な態度で腕を組みながらエルマーを見つめていた。
「庭いじりの最中だったのだぞ!全くお前はあ!!毎回突然がすぎるのだ!!」
「サディンがお前に頼みたいことがあんだってよ。」
「む。」
ひょこりとエルマー越しにサジが部屋の中を見る。パタパタと尾を振りながら嬉しそうにするナナシの腕の中を見るや否や、サディンには目もくれぬままズカズカと上がり込んだ。
「まーーーーた懲りずにこさえたのか!お前らの繁殖力は一体どうなってると言うのだ!サジにも顔を見せろ!」
「はぇ…。」
「む。なんだかルキーノに似たやつがいるな。お前は…、誰だ。」
ずいっと吊り目がちな美貌の顔がミハエルに近づいた。がしりと両頬をたおやかな掌で包み込まれると、サジは鼻先が触れ合う距離まで顔を近づける。
「…雌くさい。腹の中からサディンの魔力を感じるなあ。さてはお前、朝っぱらから繁殖か!ワハハ!純な顔してなかなかにやりよ、アイテっ」
「サジ、ミハエルうぶなんでいじめないでやって。」
「サジに拳を振るうとは!エルマーの悪いところばかり似おって!」
「あぅ…」
ぎゅうぎゅうとミハエルの顔を両手で潰すように遊びながら、不機嫌顔のサディンにサジが言い返す。全く、子供の頃はサジを見るたびに照れていたくせに、年を重ねるごとにどんどんとエルマーに似てくる。遊び飽きたらしい。サジがミハエルの顔をペイっと離してやれば、頬を赤く染めたミハエルが恥ずかしそうに顔を抑える。
「んで、サジに何を手伝って欲しいって?」
「貴族のふりして、魔物のオークション会場に潜入してほしい。」
サディンの言葉に、サジの顔が面白いと言わんばかりに歪む。
「いいだろう。その代わり、お前は転化したまま競り落とされる方で潜入すると言うことが条件だ。」
「はあ…!?」
サディンの顎を指先で押し上げると、名案だと言わんばかりに宣った。サジは狡くて狡猾で、意地汚いエルマーの神使である。サディンやウィルの頼み事も聞かなくもないが、こうしてたまに交換条件を出してくる。飲まねばやらぬ。そんな不遜な態度でサディンを見下す。そんなことができるのは、サジだからだ。
サディンは眉間に皺を寄せながら、しばらく逡巡の後、効率をとることにしたらしい。全くもって不本意ですと言わんばかりに、渋々。本当に渋々頷いた。
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