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ミハエルの顔を埋めていた枕は、早々にサディンの手によってもぎ取られてしまい、今は冷たいフローリングの上、まるで文句を言うかのようにその存在を主張する。
一際大きくベットが軋み、熱で浮かされたミハエルは、己の指がぬかるみに沈んだのを感じて小さく悲鳴を上げた。
「やぁ、だ、っ…!サディン…やぁ、あ…!」
「お前が触れたんだろう、ほら、手伝ってやるから。」
「ゃ、う…っ。あ、あぁっ…!こ、ゎい…っ…、」
「寂しい時、一人で慰めたりしねえの。それとも、俺だけ?」
はぐ、と小ぶりな耳を甘噛みされて、はしたなくも性器は喜ぶようにピュクンと雫をこぼす。サディンの手によって、自らの指で内壁を探る形を取らされたミハエルは、己の細い指ですら歓迎するようにちゅうちゅうと吸い付いてくる自身の体に、戸惑いを隠せずにいた。
ーこんな、はしたない体が僕だというの…
ミハエルの心の声に応えるかのように、全身の神経がさざめきのように過敏になっていく。シーツに擦れる胸の突起や、ミハエルの指をくすぐるように、蕾をねぶるサディンの舌。全部全部、いやらしく感じて余計に苦しい。気持ちよくて、苦しい。この快楽は、辛い。ミハエルはヒック、と嗚咽を零しながら泣いていた。気持ちくて、溶けてしまいそうで、自分が自分でなくなってしまうような、そんな心地。
あえかな吐息に混じる涙声に気がついたサディンが、少しだけ慌てた様子で突っ伏すミハエルを覗き込む。
「ミハエル、どうした。痛かったとこあったか…?」
「ひ、…んくっ…ふ、ぁ…サ、ディ…ン…」
「ン、おいで。びっくりさせて悪かった。いやなら、もう」
終わりにしよう。その言葉は、怖い。
「ゃだ…、っ…」
「ミハエル…?」
サディンから抱き抱えられるようにして、後ろから抱きしめられたミハエルは、もうやめようと切り出したサディンの言葉に、フルフルと首を振った。
生白く細い足は、膝の部分が赤く染まっていた。薄い下腹部は、熱を溜め込んでほのかに色づき目に毒だ。サディンは戸惑いながらもこれ以上は兆さないようにと目を背けると、うなじまで赤く染めたミハエルが、腹に回った大きな掌に自分の手を重ねた。
「僕、…っ…、はした、なくて…だめ、な子に、なりま、した…」
ヒックと嗚咽混じりで、ミハエルがそんなことを言う。サディンの喉仏が上下して、まるで審判を待つかのような心地で次の言葉が紡がれるのを待つ。ミハエルは数度呼吸をし、乱れた呼吸で辿々しくなってしまった口調を直すかのように、けほ、と掠れた咳をした。
「い、一度…って、一度ですか…、も、もう、あ、あなたに、抱いては…、もらえ、ませんか…っ…」
「っ…、」
サディンは、ようやく思い至った。挿れない。そう言ったから、ミハエルはあの約束のことだと思ったらしい。一度しか抱かないと言って、そして付き合った。付き合ったなら、当然そのことは無かったことになるのだと、サディンは勝手にそう思っていた。触り合いっこだけで終わらせようとしたのは事実だ。だけど、ミハエルはずっと、自分はもう抱かれないかもしれないと思っていたらしい。
「んなわけ、ないだろ…。」
愚かだ。バカで素直でこんなにも可愛い。クソまじめだけが取り柄なミハエルが、震える手でサディンの手を掴みながら、そう言っておねだりをしている。胸に込み上げてくる熱い何か、そんな感情の名前なんてわからないけれど、サディンは、腕の中のおバカを離したくないなと思った。
「ミハエル、」
「は、い…」
「朝だから、自制しようって思ってたんだぞ。」
「じ、せい?」
言葉の意味がわからなかったらしい。ミハエルはきょとりと見上げる。その様子が可愛くて、ちゅ、と瞼に唇を落とす。
「抱かせてよ、ミハエル。やっぱ、お前を目の前にして、我慢する方がきつい。」
「へぁ…、」
サディンの切なさの混じる微笑みで見つめられた。ミハエルは唇を震わせると、くしゃりと泣き顔に顔を歪めて、俯くようにして両手で顔を抑える。サディンは、俯いてゆっくりと肩で呼吸を整えるミハエルの後頭部に口付けると、ちゅ、と首筋に赤い痕を残した。
「…、し…ぃ…」
「ん?」
「ぅ、れ…しぃ…」
聞き返したサディンに、顔を隠したままのミハエルがそんなことを言った。サディンの胸の奥、自分の知らなかった柔こくて温かい部分に、ミハエルの言葉がトスンと刺さって、じわじわとピンクだの赤だの、なんだかオレンジっぽい色味まで、全部混ぜこぜでじんわりと染み入る。
何だこれ。サディンは経験したことのない感覚に、自分で自分にびっくりした。だけど、この温かみのある暖色は、ミハエルによって追加された。特別に鮮やかな色だ。視界がキラキラと瞬いて、泣き顔のミハエルが、食べちゃいたいくらい可愛くて、だからサディンは、今まで口にしたことのない言葉をぽろりと零す。
「愛してる。」
言葉が勝手に口から飛び出して、そしたら胸の中の支えが取れたみたいに、気持ちがスッととろけて全身に馴染んだ。そうしてミハエルを見つめたら。目の前のサディンの大切は、自分の心に染み込んだ色が移ったかのような顔色に一気に染まる。
「え…。」
「え?」
え?思わず二人して、声が重なった。ミハエルの顔の色がじわじわと顔が熱くなる。バクン!と信じられないくらい大きな音で心臓が跳ねて、サディンは一瞬、自分が心臓発作を起こしたのかと思った。
「あ、あい、し…」
「うん…、うん、うん。」
「わ、ちょ…サディン…っ、ひぁ…!」
自分でも訳が分からなくなって、ミハエルが見たこともないほど顔を赤くしたサディンが、自己完結するかのように頷きながら、ミハエルを押し倒す。ああ、きっとキャパオーバーしたんだなあ、そんなことを冷静に分析できたのは、サディンの顔がくしゃっとして、もう余計なことは言わないと決めたかのように唇をキュッとつぐみ、そうやって俺は今めちゃくちゃに照れている。と顔面で説明をしてくれているからに他ならない。
「サ、サディン、や、や、まって…、あ、あっ…!」
だけど、いくら恥ずかしかったからと言って、そんな鬼のような形相で二度目の挿入をされるだなんて思わなかった。心の準備が整う前に性器をあてがったサディンは、ミハエルが思わず刺激に耐えかねて、細い脚をびくんと跳ね上げさせてからようやく、ハッとした顔でミハエルを見た。
「ひぅ、う…っ、ぁ、あっ」
「ミハエル…っ、…悪い…。」
「っ、も…しかたのない…人、ですね…」
「……。」
サディンの性器を腹に収めたミハエルが、涙目で、しかもちょっとだけ困ったように微笑んで、そんな綺麗な顔でサディンを優しく許してくれた。まるで童貞のような余裕の無い挿入をしたばかりなのに、サディンはそんなミハエルがとても綺麗で、いやらしくて、だからブワワッと神経が大きく波打った。それはもう、突然の風圧に吹き飛ばされるんじゃ無いかと言うくらいの、そんなすごいやつ。
「っ、う、そだろ…」
「ふぁ…っ…」
暴発した。ミハエルの中に入れて、三擦り半もしないうちにだ。なんたる失態、サディンは自身が信じられなかった。ミハエルはというと、尻の間からこぼれた精液に気がついたのか、頬を染める。絶句しているサディンに向けてゆるゆると両腕を広げると、グゥ…と敗北感の滲む声を漏らしながら素直に抱きついてきたのが面白すぎて、ミハエルはあははっと笑ってしまった。
「本当に、仕方のない人ですね…。」
「うるさい。」
こうして、ミハエルとサディンの2回目のセックスは、サディンの情け無い大敗に終わったのであった。
しかし、サディンは自分が思っている以上にミハエルが大切で、大好きだということを、口にした五文字のお陰で自覚した。
これって、父さんのこと言えねえんじゃねえかな。サディンはミハエルの腕の中で、グルルルと唸って悔しがった。
一際大きくベットが軋み、熱で浮かされたミハエルは、己の指がぬかるみに沈んだのを感じて小さく悲鳴を上げた。
「やぁ、だ、っ…!サディン…やぁ、あ…!」
「お前が触れたんだろう、ほら、手伝ってやるから。」
「ゃ、う…っ。あ、あぁっ…!こ、ゎい…っ…、」
「寂しい時、一人で慰めたりしねえの。それとも、俺だけ?」
はぐ、と小ぶりな耳を甘噛みされて、はしたなくも性器は喜ぶようにピュクンと雫をこぼす。サディンの手によって、自らの指で内壁を探る形を取らされたミハエルは、己の細い指ですら歓迎するようにちゅうちゅうと吸い付いてくる自身の体に、戸惑いを隠せずにいた。
ーこんな、はしたない体が僕だというの…
ミハエルの心の声に応えるかのように、全身の神経がさざめきのように過敏になっていく。シーツに擦れる胸の突起や、ミハエルの指をくすぐるように、蕾をねぶるサディンの舌。全部全部、いやらしく感じて余計に苦しい。気持ちよくて、苦しい。この快楽は、辛い。ミハエルはヒック、と嗚咽を零しながら泣いていた。気持ちくて、溶けてしまいそうで、自分が自分でなくなってしまうような、そんな心地。
あえかな吐息に混じる涙声に気がついたサディンが、少しだけ慌てた様子で突っ伏すミハエルを覗き込む。
「ミハエル、どうした。痛かったとこあったか…?」
「ひ、…んくっ…ふ、ぁ…サ、ディ…ン…」
「ン、おいで。びっくりさせて悪かった。いやなら、もう」
終わりにしよう。その言葉は、怖い。
「ゃだ…、っ…」
「ミハエル…?」
サディンから抱き抱えられるようにして、後ろから抱きしめられたミハエルは、もうやめようと切り出したサディンの言葉に、フルフルと首を振った。
生白く細い足は、膝の部分が赤く染まっていた。薄い下腹部は、熱を溜め込んでほのかに色づき目に毒だ。サディンは戸惑いながらもこれ以上は兆さないようにと目を背けると、うなじまで赤く染めたミハエルが、腹に回った大きな掌に自分の手を重ねた。
「僕、…っ…、はした、なくて…だめ、な子に、なりま、した…」
ヒックと嗚咽混じりで、ミハエルがそんなことを言う。サディンの喉仏が上下して、まるで審判を待つかのような心地で次の言葉が紡がれるのを待つ。ミハエルは数度呼吸をし、乱れた呼吸で辿々しくなってしまった口調を直すかのように、けほ、と掠れた咳をした。
「い、一度…って、一度ですか…、も、もう、あ、あなたに、抱いては…、もらえ、ませんか…っ…」
「っ…、」
サディンは、ようやく思い至った。挿れない。そう言ったから、ミハエルはあの約束のことだと思ったらしい。一度しか抱かないと言って、そして付き合った。付き合ったなら、当然そのことは無かったことになるのだと、サディンは勝手にそう思っていた。触り合いっこだけで終わらせようとしたのは事実だ。だけど、ミハエルはずっと、自分はもう抱かれないかもしれないと思っていたらしい。
「んなわけ、ないだろ…。」
愚かだ。バカで素直でこんなにも可愛い。クソまじめだけが取り柄なミハエルが、震える手でサディンの手を掴みながら、そう言っておねだりをしている。胸に込み上げてくる熱い何か、そんな感情の名前なんてわからないけれど、サディンは、腕の中のおバカを離したくないなと思った。
「ミハエル、」
「は、い…」
「朝だから、自制しようって思ってたんだぞ。」
「じ、せい?」
言葉の意味がわからなかったらしい。ミハエルはきょとりと見上げる。その様子が可愛くて、ちゅ、と瞼に唇を落とす。
「抱かせてよ、ミハエル。やっぱ、お前を目の前にして、我慢する方がきつい。」
「へぁ…、」
サディンの切なさの混じる微笑みで見つめられた。ミハエルは唇を震わせると、くしゃりと泣き顔に顔を歪めて、俯くようにして両手で顔を抑える。サディンは、俯いてゆっくりと肩で呼吸を整えるミハエルの後頭部に口付けると、ちゅ、と首筋に赤い痕を残した。
「…、し…ぃ…」
「ん?」
「ぅ、れ…しぃ…」
聞き返したサディンに、顔を隠したままのミハエルがそんなことを言った。サディンの胸の奥、自分の知らなかった柔こくて温かい部分に、ミハエルの言葉がトスンと刺さって、じわじわとピンクだの赤だの、なんだかオレンジっぽい色味まで、全部混ぜこぜでじんわりと染み入る。
何だこれ。サディンは経験したことのない感覚に、自分で自分にびっくりした。だけど、この温かみのある暖色は、ミハエルによって追加された。特別に鮮やかな色だ。視界がキラキラと瞬いて、泣き顔のミハエルが、食べちゃいたいくらい可愛くて、だからサディンは、今まで口にしたことのない言葉をぽろりと零す。
「愛してる。」
言葉が勝手に口から飛び出して、そしたら胸の中の支えが取れたみたいに、気持ちがスッととろけて全身に馴染んだ。そうしてミハエルを見つめたら。目の前のサディンの大切は、自分の心に染み込んだ色が移ったかのような顔色に一気に染まる。
「え…。」
「え?」
え?思わず二人して、声が重なった。ミハエルの顔の色がじわじわと顔が熱くなる。バクン!と信じられないくらい大きな音で心臓が跳ねて、サディンは一瞬、自分が心臓発作を起こしたのかと思った。
「あ、あい、し…」
「うん…、うん、うん。」
「わ、ちょ…サディン…っ、ひぁ…!」
自分でも訳が分からなくなって、ミハエルが見たこともないほど顔を赤くしたサディンが、自己完結するかのように頷きながら、ミハエルを押し倒す。ああ、きっとキャパオーバーしたんだなあ、そんなことを冷静に分析できたのは、サディンの顔がくしゃっとして、もう余計なことは言わないと決めたかのように唇をキュッとつぐみ、そうやって俺は今めちゃくちゃに照れている。と顔面で説明をしてくれているからに他ならない。
「サ、サディン、や、や、まって…、あ、あっ…!」
だけど、いくら恥ずかしかったからと言って、そんな鬼のような形相で二度目の挿入をされるだなんて思わなかった。心の準備が整う前に性器をあてがったサディンは、ミハエルが思わず刺激に耐えかねて、細い脚をびくんと跳ね上げさせてからようやく、ハッとした顔でミハエルを見た。
「ひぅ、う…っ、ぁ、あっ」
「ミハエル…っ、…悪い…。」
「っ、も…しかたのない…人、ですね…」
「……。」
サディンの性器を腹に収めたミハエルが、涙目で、しかもちょっとだけ困ったように微笑んで、そんな綺麗な顔でサディンを優しく許してくれた。まるで童貞のような余裕の無い挿入をしたばかりなのに、サディンはそんなミハエルがとても綺麗で、いやらしくて、だからブワワッと神経が大きく波打った。それはもう、突然の風圧に吹き飛ばされるんじゃ無いかと言うくらいの、そんなすごいやつ。
「っ、う、そだろ…」
「ふぁ…っ…」
暴発した。ミハエルの中に入れて、三擦り半もしないうちにだ。なんたる失態、サディンは自身が信じられなかった。ミハエルはというと、尻の間からこぼれた精液に気がついたのか、頬を染める。絶句しているサディンに向けてゆるゆると両腕を広げると、グゥ…と敗北感の滲む声を漏らしながら素直に抱きついてきたのが面白すぎて、ミハエルはあははっと笑ってしまった。
「本当に、仕方のない人ですね…。」
「うるさい。」
こうして、ミハエルとサディンの2回目のセックスは、サディンの情け無い大敗に終わったのであった。
しかし、サディンは自分が思っている以上にミハエルが大切で、大好きだということを、口にした五文字のお陰で自覚した。
これって、父さんのこと言えねえんじゃねえかな。サディンはミハエルの腕の中で、グルルルと唸って悔しがった。
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