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見たこともない真剣な表情に、ロクはミツを真っ直ぐに見つめ返す。薄桃色の唇は、緊張しているのか微かに震えていた。大丈夫、ゆっくりでいいから。そんな、気の利いた一言をかけてやればいいのだろう。それでも、大型獣人のように体躯のしっかりしたロクがミツの肩に触れて仕舞えば、怯えさせてしまうかもしれない。
逡巡ののち、ロクはゆっくりと床にひざまづいた。まるで小さな子供を宥めすかすかのような体勢であった。
「ゆっくりでいい。ミツの言いたいことを話せ」
「ぼ、僕、せ、説明、が、……へ、下手で、っ」
「ああ」
「だ、だから、い、イライラさせちゃう、かもっ……しれ、なくて……っ」
「しない。俺は、お前と話す時間が好きだ。だから、ゆっくりでいいから話してみろ」
ああ、とろけてしまいそうだ。ミツの瞳から、ハチミツのように甘そうな涙がぼたりと落ちる。薄い肩を震わせて、ひっく、と嗚咽が漏れる。泣いていて、かわいそうだと思うのに可愛い。ロクの手が、恐る恐るミツの涙を指先で受け止めた。
「い、一緒に……」
「ああ」
「い、一緒に、いる時間が、い、いっぱいほしい、です」
「ああ、作ろう」
「ろ、ロクさんと……、っ……手、も、手も繋ぎ、たくて……っ」
ポツリポツリとミツの口からこぼされるお願いを、ロクは黙って聞いていた。大きな手を握りたい。いっぱいおしゃべりがしたい。本当は、毎日顔が見たい。ロクが遊びにくる日は、前日から眠れないこと。微笑みかけてくれると、その日一日がふわふわしてしまうこと。ミツにも、ロクが作ったぬいぐるみがほしいこと。
いつしか、涙を受け止めていたロクの手のひらは、ミツの小さな手を包んでいた。己が、こんなに優しく触れることができるのかと思うほど、ミツの手の柔らかな温度に惹かれている。
「……い、一緒に、お出かけもしたいです」
「ああ」
「ぼ、僕……いっぱい、ロクさんとお揃いがいい」
供給過多がすぎると、人は端的な返事しかできないのだと初めて知った。たくさんの気持ちが流れ込んできて、ロクの言葉が押し流される。その中から一言で伝わる語彙をロクは持っているはずなのに、ズルをしてミツの言葉を待っている。
小さな耳が、しおりとへたれている。鼻の頭を真っ赤にして、ロクよりもずっとずっと小さな心が頑張っている。
ここまで気持ちを捧げられる。その健気な姿がロクには美しく見えた。今すぐ、抱き込んでしまいたい。さらって、番いにして、誰にもミツを取られない場所で囲ってしまいたい。
でもそんなことをしたら、きっとミツは怯えてしまうだろう。それがわかるから、ロクは欲を堪える。
「……鬼族は、状態異常は効かないんだ。だから、きっと惚れ薬も、体毛が豊かになる薬も効かないと思う」
「そうなの……?」
「そういう体なんだ。頑丈で、力加減をすることが難しい。種族がら針と糸には馴染みがあったが、それは力加減を覚えるという訓練も含めている」
「お、……教えてくれて、ありがと……」
ああ、好ましいなと思う。ミツの、瑣末事に言葉をかえす。その心が好ましいと思う。
「こんなことを聞くのは、きっとずるいんだと思う」
「なんですか……」
「ミツ、お前の気持ちを、俺は受け取ってもいいのだな」
「え……?」
もちりとした、柔らかな頬に残る涙の筋を拭う。小さな手がロクの手に触れて、ゆっくりと握りかえされる。丸く大きなお目々が再びゆらゆらと揺れて、弱々しく頷かれた。
「一緒に、おでかけをしよう」
「いいの……?」
「手を繋いで、うまいものを食って、ミツのためにぬいぐるみも作る。お前が俺に望むことを、一つずつこなしていこう」
「そ、それって」
「お前のやりたいことが、俺の望むことだ」
両手で掬い上げた細い指先に唇を落とすと、ミツの手に額を寄せる。鬼族が行う、相手へと己を捧げる求愛の儀式。きっと獣人のミツには伝わりもしないだろうけれど、それでもこれがロクのミツへの誠意だった。
「お前が俺を受け止めてくれるのなら、額に口付けをくれ」
「く、っ……口づ、っ」
ミツを瞳に収めるように、コランダムを向ける。なんの迷いもないまっすぐなロクの瞳に、今度はミツが応える番だった。
「う、うん……」
小さな手のひらが、ロクの頬に添えられた。暖かくて、柔らかい。傅くように頭を下げるロクの額に、ミツはそっと唇を落とした。初めての口付けが額だなんて、一周回って気恥ずかしい。ちょんと触れるだけのそれに反応を示してか、ロクの藍色の隙間からツノが顔を出した。
ついそっと触れてみれば、大きな手のひらが隠すようにツノを覆った。
「ロクさん、顔赤いですね……」
「……すまない」
そんな顔もするのだと思った。整ったロクの顔が、じわりと赤くなっている。気恥ずかしそうに顔を背けても、ミツの手はしっかりと握りしめたままだ。
照れている、のかもしれない。心臓が忙しなく動いて、二人して同じ顔色になってしまった。
「……俺は、口数が少ないから。もしかしたらミツを悲しませることもあるかもしれない」
「そう言ってくれる人ほど、誰よりも優しいのを僕は知ってます。だ、だって、本当に僕のことを思ってくれなかったら、そんな言葉は出てこないでしょう?」
ふにゃりと笑う。ミツの柔らかな声色に、ロクは胸の奥を甘く鳴かせた。ぎこちなく、ミツの手を引く。初めてだから、どうしていいのかがわからない。それでもミツはロクが何をしたいのかを、しっかりと理解してくれた。
小さな体が、ロクの前に立つ。そっと薄い背中を引き寄せれば、ロクはぎこちなくミツを抱きしめた。力加減がわからないから、腕を背中に沿わせる程度。それでも、ミツの腕が体に回って、小さな手がロクの服をゆるゆると握りしめた。
「初めて、ハグされた。なんだかいいものですね」
「俺も初めてやった。これは……力加減が難しいな」
あと、顔が近い。二人して、抱き合うまででいっぱいいっぱいだ。油の切れたブリキの人形みたいに、ゆっくりと体を離す。腕の中にあった体温が冷えていくのが名残惜しいなと思っていれば、それはミツもまた同じだったようだ。
少しずつ、二人のペースで練習できたらいいですね、そんなことを言われて、ロクはやっぱり誰にも渡したくないなと思ったのであった。
逡巡ののち、ロクはゆっくりと床にひざまづいた。まるで小さな子供を宥めすかすかのような体勢であった。
「ゆっくりでいい。ミツの言いたいことを話せ」
「ぼ、僕、せ、説明、が、……へ、下手で、っ」
「ああ」
「だ、だから、い、イライラさせちゃう、かもっ……しれ、なくて……っ」
「しない。俺は、お前と話す時間が好きだ。だから、ゆっくりでいいから話してみろ」
ああ、とろけてしまいそうだ。ミツの瞳から、ハチミツのように甘そうな涙がぼたりと落ちる。薄い肩を震わせて、ひっく、と嗚咽が漏れる。泣いていて、かわいそうだと思うのに可愛い。ロクの手が、恐る恐るミツの涙を指先で受け止めた。
「い、一緒に……」
「ああ」
「い、一緒に、いる時間が、い、いっぱいほしい、です」
「ああ、作ろう」
「ろ、ロクさんと……、っ……手、も、手も繋ぎ、たくて……っ」
ポツリポツリとミツの口からこぼされるお願いを、ロクは黙って聞いていた。大きな手を握りたい。いっぱいおしゃべりがしたい。本当は、毎日顔が見たい。ロクが遊びにくる日は、前日から眠れないこと。微笑みかけてくれると、その日一日がふわふわしてしまうこと。ミツにも、ロクが作ったぬいぐるみがほしいこと。
いつしか、涙を受け止めていたロクの手のひらは、ミツの小さな手を包んでいた。己が、こんなに優しく触れることができるのかと思うほど、ミツの手の柔らかな温度に惹かれている。
「……い、一緒に、お出かけもしたいです」
「ああ」
「ぼ、僕……いっぱい、ロクさんとお揃いがいい」
供給過多がすぎると、人は端的な返事しかできないのだと初めて知った。たくさんの気持ちが流れ込んできて、ロクの言葉が押し流される。その中から一言で伝わる語彙をロクは持っているはずなのに、ズルをしてミツの言葉を待っている。
小さな耳が、しおりとへたれている。鼻の頭を真っ赤にして、ロクよりもずっとずっと小さな心が頑張っている。
ここまで気持ちを捧げられる。その健気な姿がロクには美しく見えた。今すぐ、抱き込んでしまいたい。さらって、番いにして、誰にもミツを取られない場所で囲ってしまいたい。
でもそんなことをしたら、きっとミツは怯えてしまうだろう。それがわかるから、ロクは欲を堪える。
「……鬼族は、状態異常は効かないんだ。だから、きっと惚れ薬も、体毛が豊かになる薬も効かないと思う」
「そうなの……?」
「そういう体なんだ。頑丈で、力加減をすることが難しい。種族がら針と糸には馴染みがあったが、それは力加減を覚えるという訓練も含めている」
「お、……教えてくれて、ありがと……」
ああ、好ましいなと思う。ミツの、瑣末事に言葉をかえす。その心が好ましいと思う。
「こんなことを聞くのは、きっとずるいんだと思う」
「なんですか……」
「ミツ、お前の気持ちを、俺は受け取ってもいいのだな」
「え……?」
もちりとした、柔らかな頬に残る涙の筋を拭う。小さな手がロクの手に触れて、ゆっくりと握りかえされる。丸く大きなお目々が再びゆらゆらと揺れて、弱々しく頷かれた。
「一緒に、おでかけをしよう」
「いいの……?」
「手を繋いで、うまいものを食って、ミツのためにぬいぐるみも作る。お前が俺に望むことを、一つずつこなしていこう」
「そ、それって」
「お前のやりたいことが、俺の望むことだ」
両手で掬い上げた細い指先に唇を落とすと、ミツの手に額を寄せる。鬼族が行う、相手へと己を捧げる求愛の儀式。きっと獣人のミツには伝わりもしないだろうけれど、それでもこれがロクのミツへの誠意だった。
「お前が俺を受け止めてくれるのなら、額に口付けをくれ」
「く、っ……口づ、っ」
ミツを瞳に収めるように、コランダムを向ける。なんの迷いもないまっすぐなロクの瞳に、今度はミツが応える番だった。
「う、うん……」
小さな手のひらが、ロクの頬に添えられた。暖かくて、柔らかい。傅くように頭を下げるロクの額に、ミツはそっと唇を落とした。初めての口付けが額だなんて、一周回って気恥ずかしい。ちょんと触れるだけのそれに反応を示してか、ロクの藍色の隙間からツノが顔を出した。
ついそっと触れてみれば、大きな手のひらが隠すようにツノを覆った。
「ロクさん、顔赤いですね……」
「……すまない」
そんな顔もするのだと思った。整ったロクの顔が、じわりと赤くなっている。気恥ずかしそうに顔を背けても、ミツの手はしっかりと握りしめたままだ。
照れている、のかもしれない。心臓が忙しなく動いて、二人して同じ顔色になってしまった。
「……俺は、口数が少ないから。もしかしたらミツを悲しませることもあるかもしれない」
「そう言ってくれる人ほど、誰よりも優しいのを僕は知ってます。だ、だって、本当に僕のことを思ってくれなかったら、そんな言葉は出てこないでしょう?」
ふにゃりと笑う。ミツの柔らかな声色に、ロクは胸の奥を甘く鳴かせた。ぎこちなく、ミツの手を引く。初めてだから、どうしていいのかがわからない。それでもミツはロクが何をしたいのかを、しっかりと理解してくれた。
小さな体が、ロクの前に立つ。そっと薄い背中を引き寄せれば、ロクはぎこちなくミツを抱きしめた。力加減がわからないから、腕を背中に沿わせる程度。それでも、ミツの腕が体に回って、小さな手がロクの服をゆるゆると握りしめた。
「初めて、ハグされた。なんだかいいものですね」
「俺も初めてやった。これは……力加減が難しいな」
あと、顔が近い。二人して、抱き合うまででいっぱいいっぱいだ。油の切れたブリキの人形みたいに、ゆっくりと体を離す。腕の中にあった体温が冷えていくのが名残惜しいなと思っていれば、それはミツもまた同じだったようだ。
少しずつ、二人のペースで練習できたらいいですね、そんなことを言われて、ロクはやっぱり誰にも渡したくないなと思ったのであった。
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