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第五章 大陸戦争編
第254話 シャガルム帝国編 皇帝
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皇帝と会うことのできる〝謁見の間〟、
その大窓からは国が一望できる。
城は巨大な城壁都市の中心にあり、
この部屋は360度全てに窓がついている。
壁によって複数の階層に町が分かれているのが、
ここからだと良く見える。
一番外側、茶色の歪な屋根が重なり合うスラム街の先には、
大海原が続いていた。
シャガルム帝国の中央部、
第4層、第5層は機械による動力が普及しており、
この大陸の文明水準からかけ離れていた。
それはまるで違う世界で、
列車が走り、鉄や蒸気を使った仕組みが溢れ、
夜でも人工の明かりで明るい。
「ネズミが入ったようです」
落ち着いた声のトーリン大将軍が、
窓の外を見ている皇帝、レゼルヴに報告する。
「どこのだ」
レゼルヴ皇帝は外を眺めながら応えた。
黒と金の鎧が妖しく光る。
「キトゥルセンです」
40を過ぎた女性ながら、
実力で大将軍まで上り詰めたトーリンは、
皇帝にも物怖じしない。
二人の一段下にはダシュル将軍、
三大貴族、ニジェル家当主のイード、
そしてラドー、ナルガセが並ぶ。
「上まで来なければ放っておけ。
大したことは出来んだろう」
「皇帝陛下、私に監視させて下さい。
個人的に興味がありますので」
声を上げたのはダシュル将軍だ。
「好きにしろ」
ダシュルの去り際、
「パルセニアの二の舞にはなるなよ」
と、トーリンが釘を刺す。
「承知しました」
「ナルガセ、ラドー、
お前たちは旧パルセニアに布陣している敵だ。
殲滅してこい」
レゼルヴ皇帝は相変わらず外を向いたままだ。
「はっ」
「採用試験だ。抜かるな」
トーリンはまだ二人の事を信用していない様だ。
二人は謁見室から出ていく。
「イード、ご苦労だった。
あの二人は役に立つだろう」
「はっ」
イードも緊張した面持ちで部屋を後にした。
「あまり虐めるな、トーリン。
貴重な人材だ」
レゼルヴは後ろで手を組む。
「申し訳ありません」
「もっとも……使えなければ、
殺すのだがな」
「知っています。ですので注意を」
トーリンはレゼルヴの背中に顔を向けた。
一つに結わえた銀色の長い髪が揺れる。
「はっはっは。まあ好きにしろ。
それより……
ウルバッハからの使者が来ているのだろう?
連れてこい」
「かしこまりました」
振り向いたレゼルヴと目が合う。
トーリンはいつも思う。
その機械の顔は骸骨に似ていると。
モカルとヘルツォーク、ベティが率いる六番隊は、
シャガルム帝国第3層を進む馬車の中にいた。
みな奴隷の格好で手錠をはめている。
しかし、鍵はかかっていない。
いつもの武器や服は木箱の中だ。
「あたしがあんたの立場なら、
戦いに首は突っ込まないけどね。
王子の相手だけしてりゃいいのに……
何て楽な仕事なんだか。
私らの足引っ張るんじゃないよ」
ベティが正面に座るモカルを睨む。
モカルは小さな声で
「すみません」と呟く。
「王子の身体はどうだった?
何回咥え込んだんだ?」
ベティは笑いながら肩を叩く。
「やめろ、お前は品がなさすぎる」
隊員の一人が割って入った。
「うるさいな。
あんたらも身分の違いに不満を持ってたじゃないか」
そのままベティは数人の隊員と口論になった。
「すまないな」
モカルの隣に座っていたヘルツォークが、
そう耳元で囁いた。
「いえ、だいじょぶ……です。
聞きました。
ベティさん、両親を貴族に殺されたって」
「知っていたか……。
そのとおりだ。
ザサウスニア時代の貴族だな。
以来、権力には激しい拒絶反応を見せる」
ヘルツォークはため息交じりにベティを見た。
「そうですか。
私は貴族ではないのですが……、
城付きだからそう思われているのでしょうね」
「元将軍のソーン殿の家系なら、
庶民から見れば貴族と変わらんよ。
アイツの事はすまないが大目に見てくれ。
命令は守るし、頼りにもなる。
俺からも言っておくから」
第3層は商人などの富裕層エリアだ。
凹凸のない滑らかな石畳から、
文明水準の高さが分かる。
馬車の振動も少ない。
一つ一つの家が小さな城ほどもある大きさで、
造りも細部にまで趣向を凝らした飾りや模様が入っており、
建築技術の高さと資金の潤沢さがうかがえる。
建物はみな4階以上の高さで、
景観を守るためか壁は白で統一、
屋根は濃紺で飾りは金をあしらっている。
まるで大陸中の王族を集めたような街だった。
「これでも一般人の町なんだよな」
「ええ、そうですね。
我らも中々入れないところなので、
あまり詳しくはないですが」
案内人のハンツは終始緊張していた。
ハンツはレビア商会の人間だ。
キトゥルセンのジェリー商会に吸収され、
今回の潜入計画に協力してくれている。
モカルたちは第4層、
貴族のイーネウス家に納品される奴隷という設定だ。
赤毛の狼人族は珍しいので、
奴隷としての価値が高いらしい。
馬の上にいた〝ラウラスの影〟ベサワンが、
馬車の中に入ってきた。
「もうそろそろです。
これより先、第4層と第5層は夜でも光り輝く機械の街。
古代文明の遺物を使った眠らぬ街です。
実は我々も〝国力を削る〟という、
別任務を進めていまして……
長官から、そちらがダンジョンに入ったら開始するよう、
言われているのです」
「国力を削る……?
具体的には何をするんだ?」
ヘルツォークの質問に、
ベサワンは人懐っこい笑みで返す。
「庶民は貴族や皇族に不満を持っています。
そこを後押しするのです」
こちらが地図です、
とベサワンは懐から地図を出した。
「既にミュンヘル軍の一部部隊も、
街中に潜入しています。
もしお困りの際は連絡してください」
その大窓からは国が一望できる。
城は巨大な城壁都市の中心にあり、
この部屋は360度全てに窓がついている。
壁によって複数の階層に町が分かれているのが、
ここからだと良く見える。
一番外側、茶色の歪な屋根が重なり合うスラム街の先には、
大海原が続いていた。
シャガルム帝国の中央部、
第4層、第5層は機械による動力が普及しており、
この大陸の文明水準からかけ離れていた。
それはまるで違う世界で、
列車が走り、鉄や蒸気を使った仕組みが溢れ、
夜でも人工の明かりで明るい。
「ネズミが入ったようです」
落ち着いた声のトーリン大将軍が、
窓の外を見ている皇帝、レゼルヴに報告する。
「どこのだ」
レゼルヴ皇帝は外を眺めながら応えた。
黒と金の鎧が妖しく光る。
「キトゥルセンです」
40を過ぎた女性ながら、
実力で大将軍まで上り詰めたトーリンは、
皇帝にも物怖じしない。
二人の一段下にはダシュル将軍、
三大貴族、ニジェル家当主のイード、
そしてラドー、ナルガセが並ぶ。
「上まで来なければ放っておけ。
大したことは出来んだろう」
「皇帝陛下、私に監視させて下さい。
個人的に興味がありますので」
声を上げたのはダシュル将軍だ。
「好きにしろ」
ダシュルの去り際、
「パルセニアの二の舞にはなるなよ」
と、トーリンが釘を刺す。
「承知しました」
「ナルガセ、ラドー、
お前たちは旧パルセニアに布陣している敵だ。
殲滅してこい」
レゼルヴ皇帝は相変わらず外を向いたままだ。
「はっ」
「採用試験だ。抜かるな」
トーリンはまだ二人の事を信用していない様だ。
二人は謁見室から出ていく。
「イード、ご苦労だった。
あの二人は役に立つだろう」
「はっ」
イードも緊張した面持ちで部屋を後にした。
「あまり虐めるな、トーリン。
貴重な人材だ」
レゼルヴは後ろで手を組む。
「申し訳ありません」
「もっとも……使えなければ、
殺すのだがな」
「知っています。ですので注意を」
トーリンはレゼルヴの背中に顔を向けた。
一つに結わえた銀色の長い髪が揺れる。
「はっはっは。まあ好きにしろ。
それより……
ウルバッハからの使者が来ているのだろう?
連れてこい」
「かしこまりました」
振り向いたレゼルヴと目が合う。
トーリンはいつも思う。
その機械の顔は骸骨に似ていると。
モカルとヘルツォーク、ベティが率いる六番隊は、
シャガルム帝国第3層を進む馬車の中にいた。
みな奴隷の格好で手錠をはめている。
しかし、鍵はかかっていない。
いつもの武器や服は木箱の中だ。
「あたしがあんたの立場なら、
戦いに首は突っ込まないけどね。
王子の相手だけしてりゃいいのに……
何て楽な仕事なんだか。
私らの足引っ張るんじゃないよ」
ベティが正面に座るモカルを睨む。
モカルは小さな声で
「すみません」と呟く。
「王子の身体はどうだった?
何回咥え込んだんだ?」
ベティは笑いながら肩を叩く。
「やめろ、お前は品がなさすぎる」
隊員の一人が割って入った。
「うるさいな。
あんたらも身分の違いに不満を持ってたじゃないか」
そのままベティは数人の隊員と口論になった。
「すまないな」
モカルの隣に座っていたヘルツォークが、
そう耳元で囁いた。
「いえ、だいじょぶ……です。
聞きました。
ベティさん、両親を貴族に殺されたって」
「知っていたか……。
そのとおりだ。
ザサウスニア時代の貴族だな。
以来、権力には激しい拒絶反応を見せる」
ヘルツォークはため息交じりにベティを見た。
「そうですか。
私は貴族ではないのですが……、
城付きだからそう思われているのでしょうね」
「元将軍のソーン殿の家系なら、
庶民から見れば貴族と変わらんよ。
アイツの事はすまないが大目に見てくれ。
命令は守るし、頼りにもなる。
俺からも言っておくから」
第3層は商人などの富裕層エリアだ。
凹凸のない滑らかな石畳から、
文明水準の高さが分かる。
馬車の振動も少ない。
一つ一つの家が小さな城ほどもある大きさで、
造りも細部にまで趣向を凝らした飾りや模様が入っており、
建築技術の高さと資金の潤沢さがうかがえる。
建物はみな4階以上の高さで、
景観を守るためか壁は白で統一、
屋根は濃紺で飾りは金をあしらっている。
まるで大陸中の王族を集めたような街だった。
「これでも一般人の町なんだよな」
「ええ、そうですね。
我らも中々入れないところなので、
あまり詳しくはないですが」
案内人のハンツは終始緊張していた。
ハンツはレビア商会の人間だ。
キトゥルセンのジェリー商会に吸収され、
今回の潜入計画に協力してくれている。
モカルたちは第4層、
貴族のイーネウス家に納品される奴隷という設定だ。
赤毛の狼人族は珍しいので、
奴隷としての価値が高いらしい。
馬の上にいた〝ラウラスの影〟ベサワンが、
馬車の中に入ってきた。
「もうそろそろです。
これより先、第4層と第5層は夜でも光り輝く機械の街。
古代文明の遺物を使った眠らぬ街です。
実は我々も〝国力を削る〟という、
別任務を進めていまして……
長官から、そちらがダンジョンに入ったら開始するよう、
言われているのです」
「国力を削る……?
具体的には何をするんだ?」
ヘルツォークの質問に、
ベサワンは人懐っこい笑みで返す。
「庶民は貴族や皇族に不満を持っています。
そこを後押しするのです」
こちらが地図です、
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街中に潜入しています。
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