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第五章 大陸戦争編
第217話 テアトラ合衆国編 最高戦力
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ルガリアン城南門、軍の訓練場まで出た時、
強烈な魔素を感じた。
「おい、なんだこの魔素は!」
「……お、おれの……仲間……
これは、パムだな……」
ジオーは息も絶え絶えに呟いた。
どうやら魔素を使い果たす寸前らしい。
ずっと透明化の能力を強制させてたから無理もない。
しかし、困る。
なんとかバカでかい城の外に出れたが、
まだ広大な軍の施設と城下町がある。
訓練場だから兵もたくさんいるのが見て取れる。
その時、突然目の前の土の中からデカい蛇が出てきた。
いや蛇じゃないな、これは……龍?
次から次へ何匹も長い首だけを地面から出して、
こちらをにらんでいる。
しかしおかしいぞ? だって透明……
になってない!
「おい、ジオー! 許可なく能力を解くなって……」
ジオーは倒れ込んでいた。
くそ……ぐずぐずしてられないってのに。
軍の訓練場の広い敷地には、
馬術訓練場や塹壕などがあり、
俺に気が付いた兵士たちが、
隊列を組んで向かってきていた。
目の前にはヤマタノオロチ。
「こりゃヤバいな……」
俺は魔剣フラレウムを抜いた。
少し前。
キトゥルセン連邦、ケモズ領に設置された、
大陸縦断射出施設から3つの大型ポッドが撃ち出された。
長大な滑走レールは山肌に沿って上空へ伸びている。
強力なカタパルト装置で撃ち出されたポッドは、
成層圏まで上がった時点で亜高速エンジンを点火、
角度を微調整して、しばらく飛行した後、
今度は隕石のように落下をし始める。
雲を突き抜ける頃には、徐々に3つの距離が開く。
ポッドはそれぞれテアトラ合衆国の首都ガルガンチュア、
聖ジオン教国、そしてルガリアン城に落ちた。
しばらくの間の後、ポッドが開く。
中から出てきたのは10mある人型機械レグザス。
ケモズのダンジョン内で倒した第五世代レグザスを、
ユウリナが改造したものだった。
ゆっくりと立ち上がったレグザスは、
背中から大量の機械蜂を放出した。
その数、計1万。
機械蜂の放出が終わると、
各レグザスはあらかじめインプットされた指令通り、
テアトラ軍の基地をレールガンと火炎放射、
レーザー兵器などで攻撃し始めた。
襲い掛かる土のヤマタノオロチを、
火球で何とか防いでいると、
離れた所の一匹に女の子が乗っているのに気が付いた。
千里眼で拡大するとツインテールの女の子だった。
「あいつが操ってる魔人か」
その時、視界に
『千夜の…士団 ……パム……』
と出てきた。
「おっ!?」
思わず声を出したがすぐに消えてしまった。
なんだなんだ、一瞬だけ電波拾ったぞ!
どういうことか分からないが、
ポジティブな事は大歓迎だ。
そんなことを考えていたら、
目前まで土の龍が迫っていた。
まずい、と思ったその時、
向かってくるヤマタノオロチが氷の龍で相殺された。
氷……? いや、まさか。
『オスカー、お待たせ』
クロエ~~~~!!
そして脳内通信生き返ったー!
『クロエ! 助かったぞ!』
同時に視界に各表示が次々と復活する。
マップにはクロエ、ネネル、ベミー、
キャディッシュ、リンギオ、ソーン、
有翼人で結成された【護国十二隊】の九番隊、
そしてカカラルの表示が、
俺の現在位置と重なっていた。
上空を見上げると有翼人部隊の影が降下してくる。
『やっと見つけたぞ、オスカー!』
『ベミー、久しぶりだな! 助かったよ。
お前、身体は大丈夫なのか?』
俺の周りに次々と有翼人達が降りてくる。
「もう大丈夫だー!」
カカラルの背中から飛び降りたベミーは、
俺に勢いそのまま抱き着いてきた。
うぐぅ!……ベミー、今ので腰を痛めたぞ。
辺り一面の地面が瞬時に凍り、
敵の魔人との間にでかい氷の壁が出来た。
「あいつは私がやるよ」
クロエは既に壁に向かって臨戦態勢だ。
吹雪を纏いながらこちらを振り返ったその姿は、
圧倒的存在感を放つ頼れる戦士だった。
「……ああ、任せた」
クゥカカカッ!と鳴きながらカカラルが俺の傍に着地する。
「心配かけたな」
くちばしを撫でたら目を閉じて頭をすりすりしてきた。
可愛い奴め。
「オスカー、怪我はない?」
ふわりと舞い降りたネネルに一瞬目を奪われた。
天使かよ。あ、天使か。
「ネネル、来てくれてありがとう。
久しぶりに会えて嬉しいよ」
「さ、さっきアーキャリーの位置が出たから、
私が救出してくるわ」
ネネルは顔を赤くして、モジモジし出した。
なんか懐かしいなこの感じ。
「オスカー様、ご無事で何よりですぞ」
「王子、急いで脱出するぞ」
「オスカー様、僕らが来たからにはご安心下さい」
ソーン、リンギオ、キャディッシュら
【王の左手】が集まってきた。
すぐに脱出しようと促す。
「ありがとう。でもこいつを先に……」
あれ、ジオーどこ行った? さっきまでここに倒れて……
千里眼で探ったら結構遠くまで走って逃げていた。
その時、轟音と共に氷の壁が巨大な岩石で崩された。
同時にたくさんの土の龍が飛び出してきた。
しかしそれを氷の剣山が次々串刺しにし、
氷吹雪が襲い掛かる土石流を相殺する。
「私はもう行くわ」
ネネルは数人の有翼人兵を連れて上空へ飛び、
敵の魔人に向けて3回レーザーを撃ち、
クロエの援護をしてから南へ向かった。
ズンッと今度は別方向から爆発が上がった。
レグザスだ。
視界の情報には第八世代レグザスと表示されていた。
大きさが二倍になって火力が増している。
どーせユウリナが魔改造したのだろう。
いい陽動になってくれている。
と思ったら周囲の兵は俺たちの方にやってくる。
「我々が相手します」
長い黒髪を風に泳がせながら、
モデルのような顔と体型の
九番隊隊長ホノア・ベツレムは、
静かに剣を抜いて上空へ飛んだ。
前に一度、訓練を見たことがあるが、
ネネルとマリンカの推薦だけあって、
彼女はかなりの才能を持っている。
噂じゃキャディッシュの元カノだとか何とか……
「俺も行くよ!」
ベミーも迫りくる敵軍に一人で突入していった。
「さてオスカー様、今のうちに……」
ふと、リンギオが斜め上の空を見ていることに気が付いた。
視線の先には若い金髪の男が一人。
え? 浮いてんじゃん!
男はこちらを見ている。
魔人かと思ったが魔素は感じない。
なんだよ、どういう事だ?
その時視界に詳細が表示された。
『【千夜の騎士団】〝団長〟ウルバッハ』
強烈な魔素を感じた。
「おい、なんだこの魔素は!」
「……お、おれの……仲間……
これは、パムだな……」
ジオーは息も絶え絶えに呟いた。
どうやら魔素を使い果たす寸前らしい。
ずっと透明化の能力を強制させてたから無理もない。
しかし、困る。
なんとかバカでかい城の外に出れたが、
まだ広大な軍の施設と城下町がある。
訓練場だから兵もたくさんいるのが見て取れる。
その時、突然目の前の土の中からデカい蛇が出てきた。
いや蛇じゃないな、これは……龍?
次から次へ何匹も長い首だけを地面から出して、
こちらをにらんでいる。
しかしおかしいぞ? だって透明……
になってない!
「おい、ジオー! 許可なく能力を解くなって……」
ジオーは倒れ込んでいた。
くそ……ぐずぐずしてられないってのに。
軍の訓練場の広い敷地には、
馬術訓練場や塹壕などがあり、
俺に気が付いた兵士たちが、
隊列を組んで向かってきていた。
目の前にはヤマタノオロチ。
「こりゃヤバいな……」
俺は魔剣フラレウムを抜いた。
少し前。
キトゥルセン連邦、ケモズ領に設置された、
大陸縦断射出施設から3つの大型ポッドが撃ち出された。
長大な滑走レールは山肌に沿って上空へ伸びている。
強力なカタパルト装置で撃ち出されたポッドは、
成層圏まで上がった時点で亜高速エンジンを点火、
角度を微調整して、しばらく飛行した後、
今度は隕石のように落下をし始める。
雲を突き抜ける頃には、徐々に3つの距離が開く。
ポッドはそれぞれテアトラ合衆国の首都ガルガンチュア、
聖ジオン教国、そしてルガリアン城に落ちた。
しばらくの間の後、ポッドが開く。
中から出てきたのは10mある人型機械レグザス。
ケモズのダンジョン内で倒した第五世代レグザスを、
ユウリナが改造したものだった。
ゆっくりと立ち上がったレグザスは、
背中から大量の機械蜂を放出した。
その数、計1万。
機械蜂の放出が終わると、
各レグザスはあらかじめインプットされた指令通り、
テアトラ軍の基地をレールガンと火炎放射、
レーザー兵器などで攻撃し始めた。
襲い掛かる土のヤマタノオロチを、
火球で何とか防いでいると、
離れた所の一匹に女の子が乗っているのに気が付いた。
千里眼で拡大するとツインテールの女の子だった。
「あいつが操ってる魔人か」
その時、視界に
『千夜の…士団 ……パム……』
と出てきた。
「おっ!?」
思わず声を出したがすぐに消えてしまった。
なんだなんだ、一瞬だけ電波拾ったぞ!
どういうことか分からないが、
ポジティブな事は大歓迎だ。
そんなことを考えていたら、
目前まで土の龍が迫っていた。
まずい、と思ったその時、
向かってくるヤマタノオロチが氷の龍で相殺された。
氷……? いや、まさか。
『オスカー、お待たせ』
クロエ~~~~!!
そして脳内通信生き返ったー!
『クロエ! 助かったぞ!』
同時に視界に各表示が次々と復活する。
マップにはクロエ、ネネル、ベミー、
キャディッシュ、リンギオ、ソーン、
有翼人で結成された【護国十二隊】の九番隊、
そしてカカラルの表示が、
俺の現在位置と重なっていた。
上空を見上げると有翼人部隊の影が降下してくる。
『やっと見つけたぞ、オスカー!』
『ベミー、久しぶりだな! 助かったよ。
お前、身体は大丈夫なのか?』
俺の周りに次々と有翼人達が降りてくる。
「もう大丈夫だー!」
カカラルの背中から飛び降りたベミーは、
俺に勢いそのまま抱き着いてきた。
うぐぅ!……ベミー、今ので腰を痛めたぞ。
辺り一面の地面が瞬時に凍り、
敵の魔人との間にでかい氷の壁が出来た。
「あいつは私がやるよ」
クロエは既に壁に向かって臨戦態勢だ。
吹雪を纏いながらこちらを振り返ったその姿は、
圧倒的存在感を放つ頼れる戦士だった。
「……ああ、任せた」
クゥカカカッ!と鳴きながらカカラルが俺の傍に着地する。
「心配かけたな」
くちばしを撫でたら目を閉じて頭をすりすりしてきた。
可愛い奴め。
「オスカー、怪我はない?」
ふわりと舞い降りたネネルに一瞬目を奪われた。
天使かよ。あ、天使か。
「ネネル、来てくれてありがとう。
久しぶりに会えて嬉しいよ」
「さ、さっきアーキャリーの位置が出たから、
私が救出してくるわ」
ネネルは顔を赤くして、モジモジし出した。
なんか懐かしいなこの感じ。
「オスカー様、ご無事で何よりですぞ」
「王子、急いで脱出するぞ」
「オスカー様、僕らが来たからにはご安心下さい」
ソーン、リンギオ、キャディッシュら
【王の左手】が集まってきた。
すぐに脱出しようと促す。
「ありがとう。でもこいつを先に……」
あれ、ジオーどこ行った? さっきまでここに倒れて……
千里眼で探ったら結構遠くまで走って逃げていた。
その時、轟音と共に氷の壁が巨大な岩石で崩された。
同時にたくさんの土の龍が飛び出してきた。
しかしそれを氷の剣山が次々串刺しにし、
氷吹雪が襲い掛かる土石流を相殺する。
「私はもう行くわ」
ネネルは数人の有翼人兵を連れて上空へ飛び、
敵の魔人に向けて3回レーザーを撃ち、
クロエの援護をしてから南へ向かった。
ズンッと今度は別方向から爆発が上がった。
レグザスだ。
視界の情報には第八世代レグザスと表示されていた。
大きさが二倍になって火力が増している。
どーせユウリナが魔改造したのだろう。
いい陽動になってくれている。
と思ったら周囲の兵は俺たちの方にやってくる。
「我々が相手します」
長い黒髪を風に泳がせながら、
モデルのような顔と体型の
九番隊隊長ホノア・ベツレムは、
静かに剣を抜いて上空へ飛んだ。
前に一度、訓練を見たことがあるが、
ネネルとマリンカの推薦だけあって、
彼女はかなりの才能を持っている。
噂じゃキャディッシュの元カノだとか何とか……
「俺も行くよ!」
ベミーも迫りくる敵軍に一人で突入していった。
「さてオスカー様、今のうちに……」
ふと、リンギオが斜め上の空を見ていることに気が付いた。
視線の先には若い金髪の男が一人。
え? 浮いてんじゃん!
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