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第一章
22話 レクリエーション1
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平日の朝。
五年生クラスでは登校してきた女の子達が、近くの子とお喋りをするなどして時間を潰していた。
麻衣と優奈も、朝の会が始まるまでの一時の間、雑談に耽る。
「でさ、床屋に行ってきたんだけど凄いのよ。切る前に完成した髪型が立体映像で確認できて、切るのもあっという間に終わっちゃった。ほんともう十秒二十秒くらいでよ。しかも値段がタダ。美容院しか行ったことなかったから不安だったけど、大満足だったわ」
麻衣は髪を触りながら言う。
髪の長さはあまり変わっていないものの、全体的に綺麗に整えられていた。
「そうなんだ。私も切ろうかな」
「優奈はちょっと勿体ないんじゃない? 長くて綺麗な髪してるんだから、長い方が似合うと思うわよ」
「やっぱり? でも、他の髪型でも可愛いくなれる気がするんだよね」
「出た。ナルシー」
二人は和やかに雑談をしていた。
喋っていた麻衣はふと時計を見る。
時計の針は、朝の会が始まる直前の時刻を指している。
「智香、遅いわね。風邪でも引いたのかしら?」
智香はまだ学校に来ておらず、麻衣の後ろの席は空となっていた。
「それはないんじゃない? 体調悪くても医務室行けば一瞬で治るはずだし」
重傷でもすぐに治せてしまうので、この町で病気や怪我で休むということはない。
そもそも町にはウイルスが存在しておらず、遺伝子修復の効果で身体自体が強靭となっているので、体調不良になること自体が稀であった。
その時、教室の扉から智香が飛び込んでくる。
「セーフっ」
智香は息を切らせながら席に着いた。
「ギリギリだったわね。何かあったの?」
「あはは、ちょっと寝坊しちゃって」
「あら、意外。智香って寝坊とかしないタイプだと思ってたけど」
「これまでしたことなかったんだけどね。昨日はちょっと夜更かししちゃって」
「あー、偶に夜更かししちゃうこともあるわよね。でも、遅刻したら大変だから気をつけなさいよー」
麻衣に軽く注意された智香は、誤魔化し笑いをしながら頷く。
これまで智香は、優等生であり続けようと気を張って生きてきた。
遅刻など以ての外であった為、絶対に仕出かさないよう何重にも気を付けていたのである。
だが、この町に一人で移住したことで、親戚夫婦の呪縛から逃れ、気を緩ませて生きることができるようになったのだ。
優奈はそんな智香の様子を見て思う。
(気を抜いて生きられるようになったってことかな? よしよし、いい傾向だね)
遅刻しそうになるのは本来好ましいことではないが、気を張り過ぎていた智香にとっては良いことであった。
そこで時間となり、教師ロボットが教室に入ってくる。
「はーい、朝の会始めますよー」
「この時間はレクリエーションをします」
一限目の授業の始まりに教師ロボットがそう告げた。
「今回やるのは校内かくれんぼです。校舎の全体を使ってかくれんぼをします。住民がまだこのクラスだけの今しかできないですから、皆さんはラッキーですよ」
レクリエーションの内容を聞いた女の子達が沸き上がる。
遊びではあるが、これも立派な授業である。
特に今はまだ女の子達は互いに出会ったばかりで関係が薄いので、仲良くなる為にもレクリエーションは重要であった。
「先生が鬼をやるので、みんなは校舎内の好きなところに隠れてください。でも、じっと隠れているだけじゃつまらないから、今回は宝探しも同時にやることにします。校舎内の様々なところに、このようなビー玉を隠しました」
教師ロボットはいくつかのビー玉を見せる。
そのビー玉はただのビー玉ではなく、中には海や空、宇宙などの幻想的な美しい模様が描かれていた。
「わぁ、綺麗……」
女の子達の多くが、その美しさに驚きの声を漏らす。
一部、現代にも存在しているものであるが、まだ値段が高く、子供が目にすることは殆どなかった。
「見つけたものはあげますから、そのまま自分のものにしていいですよ」
その言葉を聞いて、女の子達はより一層沸き上がる。
しかし、そこで教師ロボットは続けて言う。
「ただし、鬼に見つかった場合は持っているビー玉は全部没収します。あくまでのかくれんぼがメインなので、宝探しばかりに感けていると、見つかってあっというまにゲームオーバーです」
沸き上がっていた女の子達に緊張感が走る。
遊びでも真剣にやらせる為、ペナルティも設けることにしていた。
「他の子と協力するのは自由です。手分けして探した方がビー玉は見つけ易いですが、人数が増えた分、鬼に見つかり易かったり、取り分は減るので、そこのところはよく考えて決めてください。そうそう、くれぐれも見つけたビー玉の配分で喧嘩したりなんかしたらダメですからね。もし喧嘩したら、即刻駆けつけて没収&説教です。ちゃんと話し合って仲良く分け合いましょう」
それから教師ロボットは詳細の説明や注意事項の説明を行った。
そして校内かくれんぼが開始する。
女の子達はそれぞれ席から立って移動を始めた。
席から立った麻衣が、優奈と智香に言う。
「私、ちょっと本気で欲しいから、悪いけど一人で行動するわ」
「それなら一緒に探した方が沢山見つけられるんじゃない? 手伝うよ」
「ううん、本気で行くから一人で頑張るわ」
麻衣は強くいきり立っていた。
小物雑貨集めが趣味である麻衣には、あのビー玉は喉から手が出るほど欲しい物であった。
欲しいが為、友達を気遣う余裕がないので、一人で行動しようと決めたのである。
「分かった。じゃあ頑張ってね」
「ええ、二人もね」
麻衣は急ぎ足で教室から出て行った。
「じゃあ、私達も行こっか」
「うん」
優奈は智香と一緒に教室を出る。
五分後に教師ロボットが探し始めるので、それまでに隠れるか、すぐには見つからないところにまで移動しなければならない。
一般的なかくれんぼは見つかれば終わりであるが、校舎は廊下など見晴らしがいいところが多い為、近くで見つからない限り大丈夫であるとの制限が設けられていた。
しかし、遠くから見つかった場合は捕捉され、追いかけてくることとなる。
鬼ごっこになってしまうことを防止する為、その速度は女の子達が太刀打ちできない程の速さであるので、即座に身を隠すことができなければ、そこでお終いである。
二人は廊下を歩く。
「どこに隠れる?」
「ん? 智香ちゃんはあのビー玉いらない?」
「うーん、一つくらいは欲しいけど」
「なら先に見つけてからにしよう」
「そんな簡単に見つかるかな?」
「結構沢山隠してあるみたいだし、見つかるでしょ。たとえば……」
優奈は徐に廊下の窓から手を出し、サッシの裏を探る。
「ほら、あった」
戻した手には海が描かれたビー玉があった。
「何で分かったの!?」
「学校なんて隠せる場所限られてるから、ありそうだと思ったところ探ってみただけだよ」
「凄い」
感心する智香に向け、優奈はビー玉を差し出す。
「はい、あげる」
「えっ、それ優奈ちゃんが見つけたもの……」
「私は別に欲しいと思ってなかったから、それに探そうと思えばいくらでも見つけられそうだし」
「そう? じゃあ、貰おうかな。ありがとね」
智香はビー玉を遠慮しがちに受け取る。
「それだけでいい? もっと欲しいなら探すけど」
「ええっと……じゃあ、もう二三個」
「りょうかーい」
五年生クラスでは登校してきた女の子達が、近くの子とお喋りをするなどして時間を潰していた。
麻衣と優奈も、朝の会が始まるまでの一時の間、雑談に耽る。
「でさ、床屋に行ってきたんだけど凄いのよ。切る前に完成した髪型が立体映像で確認できて、切るのもあっという間に終わっちゃった。ほんともう十秒二十秒くらいでよ。しかも値段がタダ。美容院しか行ったことなかったから不安だったけど、大満足だったわ」
麻衣は髪を触りながら言う。
髪の長さはあまり変わっていないものの、全体的に綺麗に整えられていた。
「そうなんだ。私も切ろうかな」
「優奈はちょっと勿体ないんじゃない? 長くて綺麗な髪してるんだから、長い方が似合うと思うわよ」
「やっぱり? でも、他の髪型でも可愛いくなれる気がするんだよね」
「出た。ナルシー」
二人は和やかに雑談をしていた。
喋っていた麻衣はふと時計を見る。
時計の針は、朝の会が始まる直前の時刻を指している。
「智香、遅いわね。風邪でも引いたのかしら?」
智香はまだ学校に来ておらず、麻衣の後ろの席は空となっていた。
「それはないんじゃない? 体調悪くても医務室行けば一瞬で治るはずだし」
重傷でもすぐに治せてしまうので、この町で病気や怪我で休むということはない。
そもそも町にはウイルスが存在しておらず、遺伝子修復の効果で身体自体が強靭となっているので、体調不良になること自体が稀であった。
その時、教室の扉から智香が飛び込んでくる。
「セーフっ」
智香は息を切らせながら席に着いた。
「ギリギリだったわね。何かあったの?」
「あはは、ちょっと寝坊しちゃって」
「あら、意外。智香って寝坊とかしないタイプだと思ってたけど」
「これまでしたことなかったんだけどね。昨日はちょっと夜更かししちゃって」
「あー、偶に夜更かししちゃうこともあるわよね。でも、遅刻したら大変だから気をつけなさいよー」
麻衣に軽く注意された智香は、誤魔化し笑いをしながら頷く。
これまで智香は、優等生であり続けようと気を張って生きてきた。
遅刻など以ての外であった為、絶対に仕出かさないよう何重にも気を付けていたのである。
だが、この町に一人で移住したことで、親戚夫婦の呪縛から逃れ、気を緩ませて生きることができるようになったのだ。
優奈はそんな智香の様子を見て思う。
(気を抜いて生きられるようになったってことかな? よしよし、いい傾向だね)
遅刻しそうになるのは本来好ましいことではないが、気を張り過ぎていた智香にとっては良いことであった。
そこで時間となり、教師ロボットが教室に入ってくる。
「はーい、朝の会始めますよー」
「この時間はレクリエーションをします」
一限目の授業の始まりに教師ロボットがそう告げた。
「今回やるのは校内かくれんぼです。校舎の全体を使ってかくれんぼをします。住民がまだこのクラスだけの今しかできないですから、皆さんはラッキーですよ」
レクリエーションの内容を聞いた女の子達が沸き上がる。
遊びではあるが、これも立派な授業である。
特に今はまだ女の子達は互いに出会ったばかりで関係が薄いので、仲良くなる為にもレクリエーションは重要であった。
「先生が鬼をやるので、みんなは校舎内の好きなところに隠れてください。でも、じっと隠れているだけじゃつまらないから、今回は宝探しも同時にやることにします。校舎内の様々なところに、このようなビー玉を隠しました」
教師ロボットはいくつかのビー玉を見せる。
そのビー玉はただのビー玉ではなく、中には海や空、宇宙などの幻想的な美しい模様が描かれていた。
「わぁ、綺麗……」
女の子達の多くが、その美しさに驚きの声を漏らす。
一部、現代にも存在しているものであるが、まだ値段が高く、子供が目にすることは殆どなかった。
「見つけたものはあげますから、そのまま自分のものにしていいですよ」
その言葉を聞いて、女の子達はより一層沸き上がる。
しかし、そこで教師ロボットは続けて言う。
「ただし、鬼に見つかった場合は持っているビー玉は全部没収します。あくまでのかくれんぼがメインなので、宝探しばかりに感けていると、見つかってあっというまにゲームオーバーです」
沸き上がっていた女の子達に緊張感が走る。
遊びでも真剣にやらせる為、ペナルティも設けることにしていた。
「他の子と協力するのは自由です。手分けして探した方がビー玉は見つけ易いですが、人数が増えた分、鬼に見つかり易かったり、取り分は減るので、そこのところはよく考えて決めてください。そうそう、くれぐれも見つけたビー玉の配分で喧嘩したりなんかしたらダメですからね。もし喧嘩したら、即刻駆けつけて没収&説教です。ちゃんと話し合って仲良く分け合いましょう」
それから教師ロボットは詳細の説明や注意事項の説明を行った。
そして校内かくれんぼが開始する。
女の子達はそれぞれ席から立って移動を始めた。
席から立った麻衣が、優奈と智香に言う。
「私、ちょっと本気で欲しいから、悪いけど一人で行動するわ」
「それなら一緒に探した方が沢山見つけられるんじゃない? 手伝うよ」
「ううん、本気で行くから一人で頑張るわ」
麻衣は強くいきり立っていた。
小物雑貨集めが趣味である麻衣には、あのビー玉は喉から手が出るほど欲しい物であった。
欲しいが為、友達を気遣う余裕がないので、一人で行動しようと決めたのである。
「分かった。じゃあ頑張ってね」
「ええ、二人もね」
麻衣は急ぎ足で教室から出て行った。
「じゃあ、私達も行こっか」
「うん」
優奈は智香と一緒に教室を出る。
五分後に教師ロボットが探し始めるので、それまでに隠れるか、すぐには見つからないところにまで移動しなければならない。
一般的なかくれんぼは見つかれば終わりであるが、校舎は廊下など見晴らしがいいところが多い為、近くで見つからない限り大丈夫であるとの制限が設けられていた。
しかし、遠くから見つかった場合は捕捉され、追いかけてくることとなる。
鬼ごっこになってしまうことを防止する為、その速度は女の子達が太刀打ちできない程の速さであるので、即座に身を隠すことができなければ、そこでお終いである。
二人は廊下を歩く。
「どこに隠れる?」
「ん? 智香ちゃんはあのビー玉いらない?」
「うーん、一つくらいは欲しいけど」
「なら先に見つけてからにしよう」
「そんな簡単に見つかるかな?」
「結構沢山隠してあるみたいだし、見つかるでしょ。たとえば……」
優奈は徐に廊下の窓から手を出し、サッシの裏を探る。
「ほら、あった」
戻した手には海が描かれたビー玉があった。
「何で分かったの!?」
「学校なんて隠せる場所限られてるから、ありそうだと思ったところ探ってみただけだよ」
「凄い」
感心する智香に向け、優奈はビー玉を差し出す。
「はい、あげる」
「えっ、それ優奈ちゃんが見つけたもの……」
「私は別に欲しいと思ってなかったから、それに探そうと思えばいくらでも見つけられそうだし」
「そう? じゃあ、貰おうかな。ありがとね」
智香はビー玉を遠慮しがちに受け取る。
「それだけでいい? もっと欲しいなら探すけど」
「ええっと……じゃあ、もう二三個」
「りょうかーい」
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