上 下
6 / 6

6話

しおりを挟む
閉じ込められた二人は辺りをキョロキョロ辺りを見回わす。

今まで、ちょろちょろ流れるポーションが印象がありすぎて気づかなかったが赤の魔法陣と黒の魔法陣が右と左に一つずつあった。

「兄貴ぃーどうおもいやすか?」

「赤と黒…」

深く熟考するが答えがでない…。

「考察なんてガラじゃねぇな
よし!右に行くか!」

ずんずん進み魔法陣に乗ると姿が消える。

眩い光から目を開ける異形の魔物が所狭しと二人に飛びかかってきた。

「!!!モンスターハウスだ!
くそっ!」

「スラッシュ!スラッシュ!はぁ…はぁ…」

バタバタと倒しているがまだまだ部屋にはモンスターが埋もれている。

「ガァ」

「しまったっ、、うらぁ!!」

兄に足にかぶついたモンスターをそのまま他のモンスターに蹴り上げながら前進む。

「ついてきてるか??」

その呼びかける声に返事はない。

「くそがぁーー!」

魔物達を引き裂き、前えに前にすすみ光り輝く魔法陣が見えた。

助かる。そう思った兄は最後の力を振り絞り魔物を剣で切り裂きながら走る。

あと、1歩…希望が見えた!
その時。

ヒュン。

「ぐはっ」

兄はあと1歩の所で矢のトラップを踏み傷を負って倒れ込んでしまう。

そこからは、魔物の蹂躙の時間だった。

希望を見たあとの絶望に薄れゆく意識の中安易な考えで飛び込んだ事の後悔と歯痒さの中プツリと意識は途切れた。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...