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第一章
第10話 新聞と宿屋
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「おや、新聞をご存じなのかい、おじ……お兄さん」
耕助の言葉に反応したのは店番をしていた少年――と見間違いそうな少女だった。
短く手入れをしていなさそうな髪に飾り気のない動きやすさ重視の服装、顔も少し汚れているのに気にした様子もないので間違えそうになるのも無理は無かったが、目鼻立ちはしっかりしているので磨けば光りそうな少女だ。
「新聞は西方の国でも少しあるだけで、ルトリーザじゃああたしの作ってるこれしかないんだけどよく知ってるね」
「ちょっと見たことがあるだけさ……これ個人で作ってるのか?」
「そ、だから月二回しか出せないんだ。ただあんまり売れなくてねえ……ちょっと高いかもしれないけど、とにかく一読してみてよ。損はさせないからさ、ね?」
実際あまり売れてないのだろうし暇なのか、熱心に売り込みにくる。
「……解った、一枚くれ」
少し考えた後耕助は購入を決める。
「まいど、大銅貨二枚だよ」
大銅貨は十枚で銀貨一枚になり、物価も違うので一概には言えないが耕助の感覚的には大体二千か三千円くらいと思われた。
(確かに高いが情報は重要だ、前の世界ではテレビやらネットやらで数秒単位で得られたことでも、ここでは入手方法は限られるだろうからな……問題は内容だが)
ざっと眼を通してみるがとある地区で起こっている連続失踪事件についての続報や、エルジラドの戦いで勇猛な戦いぶりで名を馳せた傭兵団がルトリーザに来た、一昔前に可憐な姫役で有名だった舞台女優が亡くなった、どこそこの通りに有名菓子店の支店ができた等々……内容は多岐にわたっており読んでみた結果は新聞よりも情報誌に近く噂話などのゴシップも多い。
しかし遠い地方で起こった出来事や隣国との関係、新しい法律などの政治的な部分もあるし、文章そのものも情感豊かな読ませる文で中々読み応えを感じた。
(後は信頼性だけど……少なくとも意図的に騙そうって感じはないな)
目の前の少女、新聞の最後に著者名としてキャレーと書かれているのでそれが彼女の名前だろう。
このルトリーザを知るには色々と役に立ちそうというのが感想だった。
「……なあバックナンバーはないか?」
「はい?」
「ああ過去の分だよ。この前の号とかはないのか?」
「そりゃ売れ残りはあるけど……え? 買うの?」
頷いた耕助にキャレーは驚いた顔をした後、すぐに笑顔になる。先ほどまでの営業スマイルではなく、本当に嬉しそうな笑顔だ。
「定期購入してくれる人はそこそこいるんだけど、前のまで欲しがるなんて初めてだよ……今あるのはこれぐらいだね」
見るからに上機嫌になったキャレーが背後の荷物からいくつかの新聞を取り出し、まとめて五枚を銀貨一枚で購入する。
これでここ二三か月分の情報が手に入るかな……そんなことを考えながら前号を見ていると、とある記事が目についた。
「へえ人気投票なんてものまであるのか……」
ますます情報誌っぽいなと思いつつ読むとこの国の有名人を対象にしているようで、一位が英雄王とも言われるイージウス現国王で二位が僅差でバルナルドとなっている。
「バルナルド……か」
「どうしたの、変な顔して?」
「この二位のバルナルドってどういう人なんだ?」
「え? どういうって大英雄バルナルドだよ、まさか知らないの?」
「……いやもちろん知っているさ。ただ俺が住んでいたのはここから遠く離れていて今日ルトリーザに来たくらいなんだ。どんな活躍をしたかってのは具体的には知らなくて」
「ああ、そういうことね……大量購入してくれたしこれからお得意さんになってもらうんだから、少しオマケして教えてあげるよ」
そう言ってキャレーは語りだした、大英雄バルナルドの話を。
百年続く戦乱に人々は疲れていたが、終わりはみえなかった。
しかし終わらせたいと思う人は各地におり、そのうちの一人がこのライベルク国の王族であったイージウスだ。
勝つのではなく終わらせるため有志と共に立ち上がったイージウスだが、当時はただの傍系王族でしかなく、如何に英雄としての資質を持っていて志が高くとも出来ることは限られ、幾たびの挫折を味わいその志が折れかかったその時、どこからともなく現れたのがバルナルドだという。
「戦乱の時代を終結に導いたといわれる英雄は他にも何人かいて、その出生や経歴は結構解ってるんだけどバルナルドだけはどこで何をしていたとか一切不明。まるで全く違う別の世界からでもやってきたみたいにね」
「…………」
「まあとにかくイージウス王はバルナルドという半身にも似た仲間を得て、そこから怒涛の快進撃が始まるのよ」
そのあとキャレーはバルナルドが活躍した『エルジラドの解放』『コーバン谷の七日七晩の戦い』『ソイーゴの大海戦』など数々の逸話をまるで見てきたかのように臨場感たっぷりに語る。
「……こうしてバルナルドが大英雄として長きにわたった戦乱を遂に終わらせたのが十年前ね。で、戦争を終結させて多国間による和平の条約を結んだその夜の記念祝賀会の最中に姿を消したの。以来この十年、公式の場に姿を表してないんだ。目撃情報はそこそこあるんだけど眉唾なのも多くてね」
「……何で姿を消したんだろうな」
「それが謎なんだよね。あくまで噂だけど共に戦われた盟友でもあるイージウス国王陛下に『自分の役目は終わった』そう告げたそうね。影響力の大きさを自ら危険視したとか、死期を悟って姿を消したとか、実は本当に神の使いで天界に帰ったとか……ほんと色々あるわね」
しみじみと語るキャレーに微妙に掠ってるのがあると思う耕助だった。
「ま、こんな風に戦乱を終わりに導いて多くの人の命を救った……それが大英雄バルナルドよ」
キャレーは広場の中心にある像を指さす。
五人の像だがその真ん中はこの国のイージウス国王、そしてよく見るとその隣に立っているのは耕助にも見覚えのあるバルナルドだった。
(個人じゃ世界を変えられないとか言っていたけど、十分変えてるよな……自分はそんだけ頑張って世界の為に尽くしたのに、それでいて俺には好きに生きろ……か。ほんとお人好しだな)
バルナルドの気さくな笑顔を思いだし耕助も軽く笑う。
「ありがと、よく解ったよ……それにしても情感たっぷりだったな。思わず聞き入ってしまったよ」
思わず拍手したくなるくらいだったと耕助。
「副業で吟遊詩人もやってるからね、新聞だけじゃなかなかやっていけないから……だから本来ならお金貰いたいくらいなんだけど、今回はオマケってことにしてあげるよ」
だからこれからも新聞買ってね、とキャレーは商売っ気たっぷりの笑顔を浮かべる。
「でもその人気投票は定期的にやってるけど、一位とか上位陣は決まり切ってるし聞いて回る苦労の割に合わないのよね……やめようかな」
「好きな人物は解りやすいからな。むしろ嫌いな奴でやったほうが盛り上がりそうだが……」
耕助の何気ない発言だったがキャレーは何やら眼を輝かせる。
「……それいいね! 一位は宰相の樽爺が本命だけど二位あたり盛り上がりそう! 金の亡者のチャキリス司祭に弱気を虐め強気にへつらう警護隊長のルンキーとかも捨てがたいし……」
すらすらと名前が出るところを見ると腹に据えかねている奴が多そうで盛り上がっていたキャレーだが、何かに気づいたようにはっとしたような顔になる。
「ああ、でも流石に目を付けられるな。人気投票で褒めたたえる形だから許されてるけど貴族批判はまずい……でも悪口言い合うのは盛り上がるからなあ……絶対受けるんだけど」
何やら頭を抱えて悩み始めてしまうキャレーだが、ここで既に日も暮れ始めて周りの露店もそろそろ店じまいをしているところも増えていることに気づく。
「……ってもうこんな時間? うちも店じまいしないと」
「じゃあ俺もそろそろ……」
「そうだ! 今日ルトリーザに来たって言ったよね。宿は決まってる?」
結構長いこと話し込んでしまったようだと立ち去ろうとした耕助に更に食いついてくるキャレー。
「いや、決まってないが」
「だったらお勧めがあるよ『草原の星月亭』! ご飯も美味しいし良い宿だから絶対おすすめ! そこの看板娘のベルテにあたしの名前を出せばサービスしてくれるよ!」
「そうだな……じゃあそうするか」
熱心に勧めて自分の名前を出せと言うのはキャレーにも利があるからだろうと、僅かな付き合いだが耕助にも理解できているが、他に当てがあるわけでもないのでその勧めに従うことにする。
「そういえば名前聞いてなかったわね、あたしはそこに書いてあるとおりキャレーって言うの。あんたは?」
「ああ……コースケだ」
「コースケ、変わった名前ね……じゃあ絶対にあたしの名前出せよ~」
そんなキャレーの声に送られて耕助は勧められた宿に向かった。
耕助の言葉に反応したのは店番をしていた少年――と見間違いそうな少女だった。
短く手入れをしていなさそうな髪に飾り気のない動きやすさ重視の服装、顔も少し汚れているのに気にした様子もないので間違えそうになるのも無理は無かったが、目鼻立ちはしっかりしているので磨けば光りそうな少女だ。
「新聞は西方の国でも少しあるだけで、ルトリーザじゃああたしの作ってるこれしかないんだけどよく知ってるね」
「ちょっと見たことがあるだけさ……これ個人で作ってるのか?」
「そ、だから月二回しか出せないんだ。ただあんまり売れなくてねえ……ちょっと高いかもしれないけど、とにかく一読してみてよ。損はさせないからさ、ね?」
実際あまり売れてないのだろうし暇なのか、熱心に売り込みにくる。
「……解った、一枚くれ」
少し考えた後耕助は購入を決める。
「まいど、大銅貨二枚だよ」
大銅貨は十枚で銀貨一枚になり、物価も違うので一概には言えないが耕助の感覚的には大体二千か三千円くらいと思われた。
(確かに高いが情報は重要だ、前の世界ではテレビやらネットやらで数秒単位で得られたことでも、ここでは入手方法は限られるだろうからな……問題は内容だが)
ざっと眼を通してみるがとある地区で起こっている連続失踪事件についての続報や、エルジラドの戦いで勇猛な戦いぶりで名を馳せた傭兵団がルトリーザに来た、一昔前に可憐な姫役で有名だった舞台女優が亡くなった、どこそこの通りに有名菓子店の支店ができた等々……内容は多岐にわたっており読んでみた結果は新聞よりも情報誌に近く噂話などのゴシップも多い。
しかし遠い地方で起こった出来事や隣国との関係、新しい法律などの政治的な部分もあるし、文章そのものも情感豊かな読ませる文で中々読み応えを感じた。
(後は信頼性だけど……少なくとも意図的に騙そうって感じはないな)
目の前の少女、新聞の最後に著者名としてキャレーと書かれているのでそれが彼女の名前だろう。
このルトリーザを知るには色々と役に立ちそうというのが感想だった。
「……なあバックナンバーはないか?」
「はい?」
「ああ過去の分だよ。この前の号とかはないのか?」
「そりゃ売れ残りはあるけど……え? 買うの?」
頷いた耕助にキャレーは驚いた顔をした後、すぐに笑顔になる。先ほどまでの営業スマイルではなく、本当に嬉しそうな笑顔だ。
「定期購入してくれる人はそこそこいるんだけど、前のまで欲しがるなんて初めてだよ……今あるのはこれぐらいだね」
見るからに上機嫌になったキャレーが背後の荷物からいくつかの新聞を取り出し、まとめて五枚を銀貨一枚で購入する。
これでここ二三か月分の情報が手に入るかな……そんなことを考えながら前号を見ていると、とある記事が目についた。
「へえ人気投票なんてものまであるのか……」
ますます情報誌っぽいなと思いつつ読むとこの国の有名人を対象にしているようで、一位が英雄王とも言われるイージウス現国王で二位が僅差でバルナルドとなっている。
「バルナルド……か」
「どうしたの、変な顔して?」
「この二位のバルナルドってどういう人なんだ?」
「え? どういうって大英雄バルナルドだよ、まさか知らないの?」
「……いやもちろん知っているさ。ただ俺が住んでいたのはここから遠く離れていて今日ルトリーザに来たくらいなんだ。どんな活躍をしたかってのは具体的には知らなくて」
「ああ、そういうことね……大量購入してくれたしこれからお得意さんになってもらうんだから、少しオマケして教えてあげるよ」
そう言ってキャレーは語りだした、大英雄バルナルドの話を。
百年続く戦乱に人々は疲れていたが、終わりはみえなかった。
しかし終わらせたいと思う人は各地におり、そのうちの一人がこのライベルク国の王族であったイージウスだ。
勝つのではなく終わらせるため有志と共に立ち上がったイージウスだが、当時はただの傍系王族でしかなく、如何に英雄としての資質を持っていて志が高くとも出来ることは限られ、幾たびの挫折を味わいその志が折れかかったその時、どこからともなく現れたのがバルナルドだという。
「戦乱の時代を終結に導いたといわれる英雄は他にも何人かいて、その出生や経歴は結構解ってるんだけどバルナルドだけはどこで何をしていたとか一切不明。まるで全く違う別の世界からでもやってきたみたいにね」
「…………」
「まあとにかくイージウス王はバルナルドという半身にも似た仲間を得て、そこから怒涛の快進撃が始まるのよ」
そのあとキャレーはバルナルドが活躍した『エルジラドの解放』『コーバン谷の七日七晩の戦い』『ソイーゴの大海戦』など数々の逸話をまるで見てきたかのように臨場感たっぷりに語る。
「……こうしてバルナルドが大英雄として長きにわたった戦乱を遂に終わらせたのが十年前ね。で、戦争を終結させて多国間による和平の条約を結んだその夜の記念祝賀会の最中に姿を消したの。以来この十年、公式の場に姿を表してないんだ。目撃情報はそこそこあるんだけど眉唾なのも多くてね」
「……何で姿を消したんだろうな」
「それが謎なんだよね。あくまで噂だけど共に戦われた盟友でもあるイージウス国王陛下に『自分の役目は終わった』そう告げたそうね。影響力の大きさを自ら危険視したとか、死期を悟って姿を消したとか、実は本当に神の使いで天界に帰ったとか……ほんと色々あるわね」
しみじみと語るキャレーに微妙に掠ってるのがあると思う耕助だった。
「ま、こんな風に戦乱を終わりに導いて多くの人の命を救った……それが大英雄バルナルドよ」
キャレーは広場の中心にある像を指さす。
五人の像だがその真ん中はこの国のイージウス国王、そしてよく見るとその隣に立っているのは耕助にも見覚えのあるバルナルドだった。
(個人じゃ世界を変えられないとか言っていたけど、十分変えてるよな……自分はそんだけ頑張って世界の為に尽くしたのに、それでいて俺には好きに生きろ……か。ほんとお人好しだな)
バルナルドの気さくな笑顔を思いだし耕助も軽く笑う。
「ありがと、よく解ったよ……それにしても情感たっぷりだったな。思わず聞き入ってしまったよ」
思わず拍手したくなるくらいだったと耕助。
「副業で吟遊詩人もやってるからね、新聞だけじゃなかなかやっていけないから……だから本来ならお金貰いたいくらいなんだけど、今回はオマケってことにしてあげるよ」
だからこれからも新聞買ってね、とキャレーは商売っ気たっぷりの笑顔を浮かべる。
「でもその人気投票は定期的にやってるけど、一位とか上位陣は決まり切ってるし聞いて回る苦労の割に合わないのよね……やめようかな」
「好きな人物は解りやすいからな。むしろ嫌いな奴でやったほうが盛り上がりそうだが……」
耕助の何気ない発言だったがキャレーは何やら眼を輝かせる。
「……それいいね! 一位は宰相の樽爺が本命だけど二位あたり盛り上がりそう! 金の亡者のチャキリス司祭に弱気を虐め強気にへつらう警護隊長のルンキーとかも捨てがたいし……」
すらすらと名前が出るところを見ると腹に据えかねている奴が多そうで盛り上がっていたキャレーだが、何かに気づいたようにはっとしたような顔になる。
「ああ、でも流石に目を付けられるな。人気投票で褒めたたえる形だから許されてるけど貴族批判はまずい……でも悪口言い合うのは盛り上がるからなあ……絶対受けるんだけど」
何やら頭を抱えて悩み始めてしまうキャレーだが、ここで既に日も暮れ始めて周りの露店もそろそろ店じまいをしているところも増えていることに気づく。
「……ってもうこんな時間? うちも店じまいしないと」
「じゃあ俺もそろそろ……」
「そうだ! 今日ルトリーザに来たって言ったよね。宿は決まってる?」
結構長いこと話し込んでしまったようだと立ち去ろうとした耕助に更に食いついてくるキャレー。
「いや、決まってないが」
「だったらお勧めがあるよ『草原の星月亭』! ご飯も美味しいし良い宿だから絶対おすすめ! そこの看板娘のベルテにあたしの名前を出せばサービスしてくれるよ!」
「そうだな……じゃあそうするか」
熱心に勧めて自分の名前を出せと言うのはキャレーにも利があるからだろうと、僅かな付き合いだが耕助にも理解できているが、他に当てがあるわけでもないのでその勧めに従うことにする。
「そういえば名前聞いてなかったわね、あたしはそこに書いてあるとおりキャレーって言うの。あんたは?」
「ああ……コースケだ」
「コースケ、変わった名前ね……じゃあ絶対にあたしの名前出せよ~」
そんなキャレーの声に送られて耕助は勧められた宿に向かった。
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