【短編】私は愛されない人魚。人魚は千年生きる。九百五十年目にしてやっと「愛してる」と言われ、幸せになると思ったのに──
人魚は千年間も、生きてしまう。千年は中々長く、人魚は何度も傷ついた。やっと九百五十年目にして「愛してる」と言う人に出会えた。喜ぶ人魚。しかし、その男に、愛なんてなかった。他に愛する人がいた。悲しむ人魚は海に帰る。人魚の本当の幸せはどこにあるのか──
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