私の婚約者をとった妹は婚約者に絶望する

さくらもち

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おまけぇ……

休もうか、また始まる日まで

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 途端に何か温かいものに包まれた。いや、ぎゅっと強く

 抱きしめられているのだ。
 まるで、優しく、とても大事なものを扱ってるみたいだった。

 そしてその日、私は大声で泣いた

       * おまけ *
「そーえば、リリアナ。お前なんか前よりなんというかぱっとなっとる気がするわ」

「確かにそうですね、なんとなく明るくなってる気がします」

 急に二人してそう言ってきた。
 ただ、歩いて雑談していたはずなのに、なぜその話になったのか理解はできない。

「そうなん?」

「う~ん、なんと答えればよいか……無理に笑わなくなった?と言ったほうが良いのでしょうか」

「ま、せやな。そう言ったほうが正解や」

 なんとなく、というだけでそこまではわかっていないらしかったが、こちらとしてもなんとなく嬉しくなった。

「そういえば、神様達の会議が昨日開かれたらしいですね」

「え、メフィストを死刑にするかどうか?」

「言うと思いましたが、違いますよ。どうやら、時空の狭間ができたかなんかで……」

「神滅びれば?」

「お前ほんっと根に持ってるな」

 呆れたような口調で話に割り込んでくる。
 あまりどうでもいい話は聞きたくないため、そこからはぼーっとしてしまった。

「きっと数十分でもメフィストの力が無に返ってしまったというのに反響があったのでは?」

「へー…………確かに眠いね☆」

「聞いてませんでしたね」

「くっそくだらん情報やめい」

「はぁ!くだらなくないよ、私の情報と神の情報どっちが大事なん?」

「お前の情報」

「だろ?」

 そういうノリの良いところ好き。

「なに茶番やってるんですか」

「尺稼ぎ」

 もはや、それしかここ最近はなくなってきた気がする。
 理由が尺稼ぎってどんな恋愛小説だよ、と自分でツッコむのも虚しくなってきた。

「結構作者それに悩んでるのでやめてください」

「尺が~尺が~っていつも言ってるもんな」

「だから、わいらの作者はいろいろおかしんやって。普通の恋愛小説で尺の事考えるん?」

「通常運転」

「まぁ、恋愛小説という意味をなしてませんね」

「おかしくね?」

「そこはな、いろいろ大人の事情があるから黙っとけ?」

「黙っとれんわ……」

「あと、ここ最近オチのつけ方も迷ってますね」

 はっと思い出したようにそう言った。ここ最近はオチや尺がぁぁとばかり言っていたのを覚えている。
 この世界じゃ、正論などというものはほぼ通じない。

「オチぃぃぃって叫んどるもんな」

「スランプで草」

「それ自分で言ってて虚しくなんないんですか?」

「知ってるか?私もストームもアトゥムも、これ全部作者が言葉を決めーー」

    *映像が乱れました
   しばらくの間お待ちください*

「あかん……」

「それ言ったら全部の小説や漫画がそうです」

 みんなこのテロップにツッコまない精神がやばい。
 私は少しだけこのテロップに試してみたい事があり、苦情の考えもなしに気づけばこう言ってしまっていた。

「あとサンタはおーー」

     *映像が乱れました
    しばらくの間お待ちください*

「毎回このテロップなんなんですか!?」

 やっぱこれメタ発言すぎる時に発生するやつだわ

「親っていうのはあかんよ~?ぶん殴っても構わへん~?」

「怖いです」

「無視しないでください!!」

「だー!かー!らー!このテロップは、尺稼ぎって言ってんーー」

      映像が乱れました
     次の話までお待ちください
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