私の婚約者をとった妹は婚約者に絶望する

さくらもち

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おまけぇ……

二話(アトゥム視点)

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⚠リーシャンは死んでません。作者がリーシャンの存在を忘れてました。すみませんでした(土下座)



「アトゥム、そんで?リーシャンっていうクソ女はどうなん?」 

 ぽつりとアヌビスが口を開いた。
 あの後、もちろんいろいろ問題があるので、治療をした。
 私の能力で。

「あぁ、そうですね。とりあえず、毒は抜きました。ですが、臓器などにへばりついている毒は繊細な為取れません。後遺症的な物が残ったりはするかもですね」

「どうせならそのままで良かったやん」

「えぇ、それには賛成です。リリアナが言わなければ放置でしたよ。仮に、心を入れ替えとしても、あの子がやった罪は消えません。やられたリリアナは今でも傷が残ってます」

「なんなら、わいらがとどめさす?」

「いいでーーー」

「よくねぇよ!!!」

 ふと、後ろから聞き覚えのある大きな怒声が飛び込んできた。
 後ろを振り向くと、大声を出したせいか息が荒いリリアナがいた。

「リリアナ、大丈夫ですか?本編では死んでましたよね」

「そうそう、本編では死んでた……って!酷くない!?知ってたなら助けろや!」

「生き返ったん?」

「黙れ!メタ発言製造機!!」

「わいの扱い酷くね?」

「てかお前らなぁ……あれは、メフィストが完全に悪いやん」

 はぁと深いため息をつかれ、リリアナは気まずいのか自分の頭を荒々しくかく。

「そうですね、メフィストを殺したほうが良さそうです」

「待って怖い怖い怖い」

 私の発言にびっくりしたのか、少しだけ驚きながらもツッコまれた。

「毒殺はバレそうやし、暗殺が手っ取り早いんやない?」

「そもそも、感想のところに「天空神、悪神」とか書いてくれてる人がいるんですよ」

「しかもそれに作者も「神クソ」とか言っとるんやし、良くないん?作者完全に同意しとるで?」

「え、なにこの人達?おまけの回に入ってからキャラバグりすぎじゃね?」

 もはやリリアナは頭が混乱しているようだった。状況を理解していない。
 そのせいか目が泳ぎまくっていた。

「あー、それはな。作者があんまりキャラ一人一人の性格覚えてなかったらしいで」

「これ絶対放送事故やて」

「まぁ、いいじゃないですか。それで、メフィストはいつ殺りに行きますか?」

「明後日で」

 アヌビスが言う前に、真っ先にリリアナが率先してそう言ってきた。

「いや、お前も参加するん?」

「は?馬鹿かな??私はあいつに殺されかけたんだぞ??」

「正確には殺されて大人の事情で生き返ったんやけどな」

「大人の事情って言葉便利ですよね」

「黙ってろ。とりま、あいつを一発殴らないと気が済まないんだよ」

 拳を握りしめ、さも怒っているように表現をした。もちろん、本当に怒っているだろう。

「てか、話変わるけどリーシャンは?」

「世界から消えました」

「お前が言うと状態に聞こえん」

「まぁ、まだ起き上がってくるのは待てっていうことや」

 ひょこっと横からアヌビスが出てきて、私の言葉を翻訳してリリアナに伝えた。

「メタ発言製造機から、メタ発言翻訳機にランクアップしたね!!」

「メタ発言っていうの変わらんわ~。というか、尺的にやばくないん?」

 ふと、近くにあった壁にかけてある時計を見ていた。
 秒針が一秒、一秒事にかちっかちっと音をたて動いていく。

「私はメタ発言に、もはやツッコまない…」

「尺の都合によりあと何文字かで終わるで」

「待って、落ちとかないんだが?」

「せ、せや!なんかダジャレでも言えアトゥム!!」

「いや無茶振りでは!?」

「はよ!!」

 いきなりふられて、パニクってる中なんとか必死に考える。
 そして、やっと思いついた渾身のダジャレがはっと思いつき、すぐさま言葉にした。

「…ふ………布団が吹っ飛んっーーー」

 見なかったことにしましょう。


    
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