私の婚約者をとった妹は婚約者に絶望する

さくらもち

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第四章 終わらない

七十二話(テクディア視点)

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「それじゃあ、どこに行けばいいんだ?」

 リリアナを迎えに行く準備はできた為、瞬間魔法を使い、その境界線の隙間ができる場所へと向かおうとしていた。

「あぁ、自然の中、まぁ簡単に言えば森ですかね」

「森?」

 わからなくて、ふと首を傾げた。

「はい、神はそもそも実態がないです。なので、自然に干渉がとてもしやすいんですよ。そのため、森が一番有効的かと。人にバレにくそうですし」

「ま、それにリリアナのお父さんは天と地獄を支える、まさに必要不可欠なものやしな」

「そうなのですか?稀ですが、神には特別なモノもいると聞きます。天と地獄を支える、その二つが交わらないようにする………そういう神なんですかね」

「多分そーよ。その神さんは自然に最も、というか、いろんな境界に干渉してる人や。ということは、自然にも干渉はしとるはずやな」

 いろんな情報がごちゃまぜになる。
 僕はこういうのには専門的知識は少ないため、今回は不利かもしれない。

 ストームとアトゥムはべらべらと何かを喋っている。
 とにかく区切りをつけるために、僕が話を割り切った。

「と、とりあえず、森に行けばいいのか?」

「はい、夕暮れ時に」

「今、ちょうどええんやない?四時くらいが一番ええ時間やろ?」

 ふと、時計を見る。少しだけ過ぎているが確かに四時くらいだった。
 かちっかちっと響くような音が鳴りながら、秒針は動いていく。

「できるだけ早く行くか」

「賛成です」

「ええんない?皇帝様に従うんは尺やけど」

 意見が一致した中、少しだけ息を吸って吐いた。
 森へ行き、境界に入れたら、もう僕達は戻ってこれない可能性だってある。
 ストームとアトゥムだってそんなの十分理解しているのだ。

 だから、リリアナが望むならーーー

Migration・Promise・Endlessマイグレーション プロミス エンドレス

 永遠の物語を授けよう




《英語説明》
マイグレーション(Migration)→動く、移行など
プロミス(Promise)→約束、など
エンドレス(Endless)→繰り返し、など


気づいた方いますか?
わざわざ、英語説明書いたのはこのためです。


問題!この詠唱は前も使った事がありますが、何かが違います。それはなんでしょう。


早いもの勝ちですね。前も瞬間移動魔法、というので誰かが使ったことがあります。

今回は①や②などはないです。
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