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第四章 終わらない
六十八話
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「…………」
「なんとも言えないでしょう?彼女は皇帝に殺されたんです」
殺された、そうメフィストは言った。きっと、本当だ。
こんな嘘、馬鹿でもつくはずがない。
「なんとも言えない。いや、なら、メフィスト……?は、私を殺すん?」
「お父さんとか言ってくださいよ。なんで実の娘を殺さなくちゃいけないんですか」
「だって、私は、お母さんの代わりに生きてるも同然やろ?メフィストはお母さんの事好きだったみたいやし、恨んでるんじゃ?」
「まさか。恨んでなどおりません。だって、僕は「娘を守って」と、言われましたから。もちろん、神にする気もないです。ここでただ生活してもらいます」
「はぁ!?」
思わず大きな声でそう言ってしまった。
私は今すぐにでも帰りたいというのに、帰らせてほしいのに。
「大丈夫です。食事も何もかも何不自由はさせません」
「ち、違う……!テクディアは?ギクテッドも!みんな、みんなに会えんの……?」
「はい。それに、テクディアって皇帝の弟ですよね。皇帝が貴方の母を殺したんですよ?」
「それは前の皇帝でしょ?」
「それはそうですが……」
「今は、今の皇帝がいるの。ちゃんとした立派の、ね。お母さんを殺したのは嫌だけど、だからといって今のテクディアまでなんてないでしょう?」
前の皇帝なんて関係ない。関係あるのは、未来と今だけ。
たまに過去を振り返るというものは良いものだが、過去ばかり見ていてはいけないということを私は知っている。
メフィストは深くため息をついていた。
「危機感ないですね。リリアナも奇跡の能力を持っているということは、そのテクディアは貴方を生贄にするつもりだったかもしれませんよ?」
「もしも、なんて言うものは嘘でしかない。根拠はないでしょ?そして、大丈夫という根拠もない。なら、その運命をぶち壊し生きるのが私だもんね」
「そういうものですか。まぁ、安心してください。テクディアもギクテッドもみんな消えますから」
「は……」
その言葉が脳に響く。
「その人達をただ殺すだけです。安心してください」
「安心なんて、できるわけ……!!」
ないやろ!そう言葉を繋げる前に、目の前が一瞬真っ暗になってしまった。
めまい、立ちくらみと似たような感覚だ。
たった一瞬なのに、倦怠感と疲労感がなぜだか半端なく感じてしまう。
動けない、声すら出せないほどに。
「その首についてるものは、特別なものです。かんたんに言いますが、私に反抗しようとすると、自動的に動けなくなります」
「や…め、て……」
かすれかすれ、なんとかやっとの事で声が出せる。なんと面倒くさい装置だろうか。
言葉すらまともに発せなくなるなんて。
「申し訳ないですが、無理です。僕は今から排除しに行きましょうか」
「……むり、だよ…テク、ディ…ア、も、み…んな、強…いもん……あの、人達は…全て、の面について、も…強…い、から」
絶対に無理
これだけは確証があった。
「なんとも言えないでしょう?彼女は皇帝に殺されたんです」
殺された、そうメフィストは言った。きっと、本当だ。
こんな嘘、馬鹿でもつくはずがない。
「なんとも言えない。いや、なら、メフィスト……?は、私を殺すん?」
「お父さんとか言ってくださいよ。なんで実の娘を殺さなくちゃいけないんですか」
「だって、私は、お母さんの代わりに生きてるも同然やろ?メフィストはお母さんの事好きだったみたいやし、恨んでるんじゃ?」
「まさか。恨んでなどおりません。だって、僕は「娘を守って」と、言われましたから。もちろん、神にする気もないです。ここでただ生活してもらいます」
「はぁ!?」
思わず大きな声でそう言ってしまった。
私は今すぐにでも帰りたいというのに、帰らせてほしいのに。
「大丈夫です。食事も何もかも何不自由はさせません」
「ち、違う……!テクディアは?ギクテッドも!みんな、みんなに会えんの……?」
「はい。それに、テクディアって皇帝の弟ですよね。皇帝が貴方の母を殺したんですよ?」
「それは前の皇帝でしょ?」
「それはそうですが……」
「今は、今の皇帝がいるの。ちゃんとした立派の、ね。お母さんを殺したのは嫌だけど、だからといって今のテクディアまでなんてないでしょう?」
前の皇帝なんて関係ない。関係あるのは、未来と今だけ。
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メフィストは深くため息をついていた。
「危機感ないですね。リリアナも奇跡の能力を持っているということは、そのテクディアは貴方を生贄にするつもりだったかもしれませんよ?」
「もしも、なんて言うものは嘘でしかない。根拠はないでしょ?そして、大丈夫という根拠もない。なら、その運命をぶち壊し生きるのが私だもんね」
「そういうものですか。まぁ、安心してください。テクディアもギクテッドもみんな消えますから」
「は……」
その言葉が脳に響く。
「その人達をただ殺すだけです。安心してください」
「安心なんて、できるわけ……!!」
ないやろ!そう言葉を繋げる前に、目の前が一瞬真っ暗になってしまった。
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たった一瞬なのに、倦怠感と疲労感がなぜだか半端なく感じてしまう。
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「や…め、て……」
かすれかすれ、なんとかやっとの事で声が出せる。なんと面倒くさい装置だろうか。
言葉すらまともに発せなくなるなんて。
「申し訳ないですが、無理です。僕は今から排除しに行きましょうか」
「……むり、だよ…テク、ディ…ア、も、み…んな、強…いもん……あの、人達は…全て、の面について、も…強…い、から」
絶対に無理
これだけは確証があった。
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