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第三章 生き方
五十五話
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「うっっわ………まじでいたし」
屋敷の格子の前で「お姉様に会わせて!!」と、ずっと泣きわめいている。
その前には使用人が二三人いて、どうすればいいか困ってるようだ。
「殺せば?」
「サイコパスやめてください」
「君も似たようなものやん」
武器持つのをオッケーするやつなんて中々いない。
遠くからリーシャンの事を見ていると、ぱちりと一瞬目があった。
「……あ!お姉様!!ねぇ、お姉様なんでしょ!?」
私に気がついたのかもう屋敷の格子を壊しそうなほど、がんがんと大きく音をたて叩いている。
いや、風評被害
「もういいや、入れちゃって」
「え?いいんですか?」
「だって、めんどいし」
「そんな理由で………まぁ、わかりました」
少しえぇ……という反応で渋々納得したようだ。だって、これと言って特に何にもない。
もし、変なことしたら追い返すだけだ。
* *
「お、お姉様の部屋綺麗ね……」
さっそく私の部屋へと案内をして、ソファへと座らせた。
広いところで暴れられちゃ困るし、私の部屋ならなんとかなる。
もちろん、侍女達もすぐ側にいるため、安全だ。
けど、侍女達が後ろに隠し持っているナイフは無視しよう。
「そーなんだー」
「じゃないのよ!お姉様!!お金貸して!」
「お前もう輪廻転生しろよ」
「ち、違うのよ!クロードとの愛を守るためお金が必要なの!!クロードが言ってたわ!どうしても無理なら、お姉様を売れって」
「え、なに?君達、基本的な事も忘れた?この世界じゃ本人が了承しないと、そういうのできないんだよ」
「へ」
見事なほどの屁理屈。
そしてその屁理屈に返すド正論にリーシャンは口ほどにもないようだ。
「なら了承しなさいよ!」
「めんどくさい」
「はぁ!??お姉様のくせに生意気よ!」
特大ブーメランやめぃ
「妹のくせに生意気よー」
棒読みで、リーシャンへとそう言った。いや、これブーメラン突き刺さってるから。
「お願いよ!お金がほしいの!足りないの!」
「自業自得」
「契約しちゃったのよ!もし、できなかったら私自身を売るって!」
「おめでとうございます!!」
「おめでたくないわよ!」
「それじゃあ、もう出ていってくれません?」
一通りめんどくさい会話をしたあと、早く出ていってほしい願望。
「金くれ」って、しかも契約書にサインするなんて私の妹はよほど頭がやられたらしい。
そして、私の後ろにいる侍女達が「あぁん?」とかヤクザみたいに怖い声だしているので、もうすぐ限界になる。
「だ、駄目よ…!お金!お金をちょうだい……!!そしたら帰ってあげるわ」
「お前さー、お金より、クロードと別れろよ。その借金もクロードの分やん」
「え…………あ、え?」
私に言われて気がついたのか、少しだけ混乱していた。
だって、借金のはクロードなのになんでわざわざ払おうとしているのか謎だ。
「………クロードの借金よね?」
「おん」
「じゃあ、縁を切ればなくなるのよね?」
「もちのろんさ!」
「私ってこんなに頭悪かったかしら?」
「自覚したか、我が妹よ」
というか、妹も妹でちょっとした被害者ではある。
毒親の元で生まれたんだし、リーシャンだってちょっとした被害者だ。
「殴り込みに行くなら協力するよ?」
「で、でも……!!無理よ!私はクロードの事が好きなの!幸せでいたいの!」
「……でも、本当にそうなん?もっとちゃんとした幸せだってあるかもしれんよ?」
「……なっ!わからないわよ、あんたみたいなおもちゃには!!」
「へいへい、けど、早いところ縁切っちゃいな?」
「……っ…!もういいわよ!!」
いい加減痺れを切らしたのか、立ち上がり勢いよく私の部屋から出ていった。
まぁ、自分が頭悪いことに気づいたのはまだ一歩前進だと思う。
「ふん…っ!!」
後ろから、割く風の音に人の荒い息が聞こえてきた。
リーシャンが座っていたソファには複数ものナイフが突き刺さっている。
「お嬢様!お嬢様はいらつかないんですか!??」
「いらついてなんの利益もないからなぁ……」
「それはそうですけど!」
どうやら刺したのは侍女達のようだ。あまりのいらだちに怒りを抑えきれなかったらしい。
「私達がファブ○ーズをしなくては!!」
「やめて、怒られるから。そろそろ本気で怒られるから」
「はい、フ○ブリーズみなさん持ちましょう!!」
「○の位置変えないで!?バレるから!」
もう完全に名前バレてるし、さすがにいろいろ問題がある。
けど、なんで待女達どやっという誇らしい顔をしているのか未だに謎だ。
屋敷の格子の前で「お姉様に会わせて!!」と、ずっと泣きわめいている。
その前には使用人が二三人いて、どうすればいいか困ってるようだ。
「殺せば?」
「サイコパスやめてください」
「君も似たようなものやん」
武器持つのをオッケーするやつなんて中々いない。
遠くからリーシャンの事を見ていると、ぱちりと一瞬目があった。
「……あ!お姉様!!ねぇ、お姉様なんでしょ!?」
私に気がついたのかもう屋敷の格子を壊しそうなほど、がんがんと大きく音をたて叩いている。
いや、風評被害
「もういいや、入れちゃって」
「え?いいんですか?」
「だって、めんどいし」
「そんな理由で………まぁ、わかりました」
少しえぇ……という反応で渋々納得したようだ。だって、これと言って特に何にもない。
もし、変なことしたら追い返すだけだ。
* *
「お、お姉様の部屋綺麗ね……」
さっそく私の部屋へと案内をして、ソファへと座らせた。
広いところで暴れられちゃ困るし、私の部屋ならなんとかなる。
もちろん、侍女達もすぐ側にいるため、安全だ。
けど、侍女達が後ろに隠し持っているナイフは無視しよう。
「そーなんだー」
「じゃないのよ!お姉様!!お金貸して!」
「お前もう輪廻転生しろよ」
「ち、違うのよ!クロードとの愛を守るためお金が必要なの!!クロードが言ってたわ!どうしても無理なら、お姉様を売れって」
「え、なに?君達、基本的な事も忘れた?この世界じゃ本人が了承しないと、そういうのできないんだよ」
「へ」
見事なほどの屁理屈。
そしてその屁理屈に返すド正論にリーシャンは口ほどにもないようだ。
「なら了承しなさいよ!」
「めんどくさい」
「はぁ!??お姉様のくせに生意気よ!」
特大ブーメランやめぃ
「妹のくせに生意気よー」
棒読みで、リーシャンへとそう言った。いや、これブーメラン突き刺さってるから。
「お願いよ!お金がほしいの!足りないの!」
「自業自得」
「契約しちゃったのよ!もし、できなかったら私自身を売るって!」
「おめでとうございます!!」
「おめでたくないわよ!」
「それじゃあ、もう出ていってくれません?」
一通りめんどくさい会話をしたあと、早く出ていってほしい願望。
「金くれ」って、しかも契約書にサインするなんて私の妹はよほど頭がやられたらしい。
そして、私の後ろにいる侍女達が「あぁん?」とかヤクザみたいに怖い声だしているので、もうすぐ限界になる。
「だ、駄目よ…!お金!お金をちょうだい……!!そしたら帰ってあげるわ」
「お前さー、お金より、クロードと別れろよ。その借金もクロードの分やん」
「え…………あ、え?」
私に言われて気がついたのか、少しだけ混乱していた。
だって、借金のはクロードなのになんでわざわざ払おうとしているのか謎だ。
「………クロードの借金よね?」
「おん」
「じゃあ、縁を切ればなくなるのよね?」
「もちのろんさ!」
「私ってこんなに頭悪かったかしら?」
「自覚したか、我が妹よ」
というか、妹も妹でちょっとした被害者ではある。
毒親の元で生まれたんだし、リーシャンだってちょっとした被害者だ。
「殴り込みに行くなら協力するよ?」
「で、でも……!!無理よ!私はクロードの事が好きなの!幸せでいたいの!」
「……でも、本当にそうなん?もっとちゃんとした幸せだってあるかもしれんよ?」
「……なっ!わからないわよ、あんたみたいなおもちゃには!!」
「へいへい、けど、早いところ縁切っちゃいな?」
「……っ…!もういいわよ!!」
いい加減痺れを切らしたのか、立ち上がり勢いよく私の部屋から出ていった。
まぁ、自分が頭悪いことに気づいたのはまだ一歩前進だと思う。
「ふん…っ!!」
後ろから、割く風の音に人の荒い息が聞こえてきた。
リーシャンが座っていたソファには複数ものナイフが突き刺さっている。
「お嬢様!お嬢様はいらつかないんですか!??」
「いらついてなんの利益もないからなぁ……」
「それはそうですけど!」
どうやら刺したのは侍女達のようだ。あまりのいらだちに怒りを抑えきれなかったらしい。
「私達がファブ○ーズをしなくては!!」
「やめて、怒られるから。そろそろ本気で怒られるから」
「はい、フ○ブリーズみなさん持ちましょう!!」
「○の位置変えないで!?バレるから!」
もう完全に名前バレてるし、さすがにいろいろ問題がある。
けど、なんで待女達どやっという誇らしい顔をしているのか未だに謎だ。
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