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第一章 始まって仲直り
二十四話
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「作れた……が。これからどうするんだ?僕は渡せないんだが?」
完成形のケーキを目の前にどうするか考えていた。
作ったはいいものの、それをどうやってギクテッドに渡すかが問題だ。
「乙女か!渡せ。まず、テクディアが渡さなきゃ意味がないんだわ」
「だが、どこにいるかもわからないだろう?それに、許してくれるかも………」
「もし許さなかったら、私が逝かせる」
「は、逝かせる?ん??」
私が言った言葉に困惑していた。通常運転なのに、まだ慣れないようだ。
「…じゃあ、切り取ったケーキを箱に入れて、ギクテッドが好きな場所に居て。私はギクテッドを呼んでくる」
「待て、僕はギクテッドが好きな場所など………」
その言葉に突っかかってしまっていたらしい。
「大丈夫だから」
「だから、本当に…」
「めんどくさいカップルやめろ?」
そう言い残して、私はギクテッド探しを初めて行った。
* *
ギクテッドがいたところに向かった。どうせギクテッドの事だしまだあそこにいるだろう。
「あ、いた」
私の予想通りにギクテッドは前と変わらず頭を抱え込んでいるようだ。
もちろん、熱は抜けていたが。
てか、ずっと悩んでたのかよ
「起きろ…!」
私はギクテッドの背中の前に行き、思いっきり蹴り倒した。
「いってぇなぁ!てか、普通に起こせ!!この悪魔!神たる俺様がーーー」
「黙れ。強制連行だ」
「は?」
いきなり蹴られた挙げ句、腕を引っ張られ持ち上げようとしている唐突な私に混乱しているのか目が回っているようだった。
「お前とテクディアが好きな場所は?」
「いきなり何言って……」
「好 き な 場 所 は ?」
「月がよく見えて、月幸百が咲いてた場所だと思うが」
月幸百とは百合の種類に入る。その中でも、月幸百は月があたるところでしか咲かない。
そして、良い環境でしか育たない。
でも、食べると毒に蝕まれる。まぁ、そう言いながら食べられないこともない。
きちんとした処理をしたら、食べられるのでデザートとかの飾り付けに売って受けだ。
しかも、まぁまぁ美味しい。
「花か、お前女子力やっぱ高え……」
「お前はないけどな」
お前は私の地雷を踏んだ
「よし、今の言葉を私に忘れてほしいのならその場所に行け」
「は?この俺様がお前の命令を聞くとでも?」
「さっきの言葉で私はお前を逝かせていた。どうする?逝くか、行くか」
「行かせていただきます」
私の殺気に気づいたのか、素直にそう言っていた。ギクテッドはなんか脅せばなんとかなるのか。
弱みを握られたギクテッドであった。
「よろしい。後でしばくだけにしてやろう」
「結局しばくんかい」
完成形のケーキを目の前にどうするか考えていた。
作ったはいいものの、それをどうやってギクテッドに渡すかが問題だ。
「乙女か!渡せ。まず、テクディアが渡さなきゃ意味がないんだわ」
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「もし許さなかったら、私が逝かせる」
「は、逝かせる?ん??」
私が言った言葉に困惑していた。通常運転なのに、まだ慣れないようだ。
「…じゃあ、切り取ったケーキを箱に入れて、ギクテッドが好きな場所に居て。私はギクテッドを呼んでくる」
「待て、僕はギクテッドが好きな場所など………」
その言葉に突っかかってしまっていたらしい。
「大丈夫だから」
「だから、本当に…」
「めんどくさいカップルやめろ?」
そう言い残して、私はギクテッド探しを初めて行った。
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もちろん、熱は抜けていたが。
てか、ずっと悩んでたのかよ
「起きろ…!」
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「黙れ。強制連行だ」
「は?」
いきなり蹴られた挙げ句、腕を引っ張られ持ち上げようとしている唐突な私に混乱しているのか目が回っているようだった。
「お前とテクディアが好きな場所は?」
「いきなり何言って……」
「好 き な 場 所 は ?」
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「行かせていただきます」
私の殺気に気づいたのか、素直にそう言っていた。ギクテッドはなんか脅せばなんとかなるのか。
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「よろしい。後でしばくだけにしてやろう」
「結局しばくんかい」
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