婚約破棄したいんですが??

さくらもち

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一話

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「へ」

 朝起きてびっくり☆

 皇帝から婚約の申込みが来ていた。
 あの後、親にごちゃごちゃ言われたが、無視をして寝てしまった。

 そして、朝になると、両親二人がにやにやと嬉しそうな表情をしながら、こちらに伺ってきた。

 と、いうのが、今までのあらすじだ。

「良かったわ!ほんっとに、貴方は婚約破棄されて、ゴミ以下の存在だったもの」

「あぁ!これで家にも膨大な金が入る!!」

 お前ら私への嫌味って気づけ?

 きゃっきゃっと喜んでいるところ悪いが、多分何かの手違いのはずだ。
 でなきゃ、皇帝様から婚約の申し込みなんて絶対来ない。

「私、嫌なんですけど?」

 気づけば、ぽつりとそう呟いていた。

「はぁ!?何を言っているの!??婚約破棄された貴方はもう傷物なのよ!これから先、一生婚約の申し込みなんてこないわ!」

「そうだ!しかも、あの皇帝からだぞ!??馬鹿なのか!最後まで手間をかけさせるな!!」

 うわぁ……メロスは激怒した!

 的な感じ。私の一言で、両親共々大激怒していた。
 そりゃあ、この婚約が手違いだとしても、送ったのは違いないので、こっちが了承すれば婚約成立となってしまう。

 私は少しため息混じりにこう答えた。

「傷物ならそれでいいし、手間なんてかけさせてなくね。お前らは、お気に入りの妹がおるやろ?私は、お前らの操り人形なんてごめんやし、感謝してないわけじゃないっての」

「だいったい!あんたは昔っから親の言うことを聞かない子だったわね!!挙げ句の果に可愛い妹に怪我させたり、お菓子をとったりしてたじゃないの!」

 メロスめっちゃ怒るやん……

 そこからのお叱り言葉はよく覚えていない。
頭の中は「明日どうしようかな~」と、いう呑気なもので、ぶっちゃけめんどくさかった。

 というか、妹に嫌がらせって幼稚園生か。
そんなもんやってないし、私は一人で森とか行って、本を読んでる子だった。

 ただ、結婚する方がめんどい

 と、急に悟った私だ。

「家出しよ」

 次回!家出して交通事故にあって、転生しちゃった((嘘です

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