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1章

口元大激戦

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クロツバサとボタウサギがやってくるぞ、と親が小さい子供に寝かしつけさせるためにクロツバサの名前を出すことがある。他の怪物も脅威に思われているが…やはり民衆にとっては三怪物といえばクロツバサ、という固定観念が強いのだろう。



クロツバサは、羽虫の軍勢は逃げたのだと思っていたが実際は彼の予想とは違った。
なんと、また戻ってきたのだ。さっきのは、戦略的撤退だったというわけか…面白い!

「jpwpmgdgdpdgmgd」

ラウンド2の開始だ。




俺はベガに乗り空を飛びながら仲間たちに作戦を伝えた!カギは、戦線復帰できるほどには回復したサンダーバードのサバルと青龍、フェニックスの3体だ。

「奴はもう目を展開することは怖くてできないだろう。だから、奴の側面は今度こそ死角になるはずだ。もちろん、それはあいつが1番よくわかってると思う…
そう、あいつは自分の側面にいる魔物に注意を向けすぎて、逆に正面の魔物に対しての注意が疎かになるはずさ!!」

だが、奴はいつも口を開けているわけではない。奴が口を開けるときは、餌を食べるときか…それともしもべを呼ぶときだ。

俺がやるべき仕事はクロツバサに口を開かせる、つまり仲間を呼ばせることだ。


「ただ、さっき出されたしもべがまだたくさん残ってる。まずはこいつらを処理しなければな」


連合軍の懸命な抵抗によりしもべマンタの数は160くらいにはなってるが、それでもまだ半分残っている。幸い、数が多いだけでそこまで強くなくて助かった。ニクグイチョウレベルの強さだろうか?


さて、口元爆発作戦の実行は俺の仲間モンスターであるサバル、そして青龍とフェニックスに任せることにした。サバルはイヤシムササビの回復によって戦線復帰できるくらいには元気になっている。
俺たちがまた戻ってきたことに気づき、しもべ大量のマンタたちは高速で俺たちの方へと向かってきた。その高速移動が仇になるとも知らずに。

「クェー!」

「護衛対象を置き去りにしておまえらが突撃してどうするんだよ」

ギガバードやベガ、キジクジャク、デスビーたちがマンタたちを相手にしている。とくにデスビーたちの猛攻には素晴らしいものがあり、マンタをも上回る超高速移動で1体1体マンタを取り囲み一瞬で墜落させている。

「俺たちはこっちだ!いくぞ!」

ヴァイに乗った俺はソラヘビやマティス、スカイシャーク、アルタイルたちを引き連れてクロツバサの方へと向かっていく。

俺たちの役目は、囮だ。

クロツバサは狙い通り俺たちを睨みつけている。だが、彼が囮だと思っている滑空鯨たちに絡まれて俺たちに対して危害を加えるようなことはできなかった。ま、その滑空鯨たちが本命なのだが。

「mgm@mpmgdgwazmpdgwgm」

クロツバサは目の展開をしていないとはいえ死角にいる俺たちに攻撃ができないことを焦る。そこで彼が取った行動は、またしてもしもべを呼び出すことだった。

「mgmgwgmgwgpdp……?」
「ヒョー?」

おかしい。奴らはこのままイタチごっこを繰り返すつもりか?いや、そんなわけがない。奴らはおそらく自分がボロを出すのを待っているのだ。だいたい、自分の弱点である側面に奴らが向かったとはいえ、目の展開をしていないのだから奴らに有効なダメージを出せる方法はないはず……待て、自分は奴らを攻撃するためにしもべを召喚…つまり、口を開けようとした。それが狙いだったのか?

賢すぎた怪物クロツバサは、自分を嵌めようとする罠に気づいたのだ。
青龍、サバル、フェニックスがクロツバサの口元まで飛び出すのと同時のことだった。何かに気づいたクロツバサが、急いで口を閉め始めたのだ。

「まさか、バレたってのか!?」

うっそだろおい。
だが、その口を閉める動作は何者かによって阻止された。

「ヒョ…ヒョ"ロロ"ー!!」

「——!!!」

カイリキホークであるアルタイルと、彼が引き連れてきたスカイシャークたちだった。
アルタイルは、家宝のウルトラダイヤと共に必死に口を押さえている。

「ヴァイ急げ!超極高速で行って!」

俺はヴァイに乗って高速でアルタイルたちの元へと向かう!そして俺はマレムをクロツバサの口の中に出し、迫ってきていたしもべの足止めとアルタイルたちの補助に徹する!

「mgwpmpdgdgdgmgdpmgwpdgdpatmgmgdmgmawgm」

クロツバサは俺たちをイカヅチで攻撃する!だが

「アガー!!!」

サバルが全力で俺たちへと降り注ぐ雷を防いでいた。サバルは雷攻撃が無効であるため半数の雷は自分が盾となって防ぎ、もう半分の雷はサバルが食らってもそこまでダメージにならないように弱めさせていた。

だが、サバルが離脱した時点で、既に作戦は失敗だ。この状況、非常にまずい。

クロツバサと連合軍、どちらも必死で抗っている。——そろそろ、決着のときも近い。
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