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エディンバラ編 序章
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優男は舌打ちする。虚勢を張っていたつもりはない。あの新人たちは本当に優秀だった。それが、こうもあっさり打ち破られた。いや、それはいい。だが、それをこうもタイミングよく告げられては舌を打ち鳴らすしかないだろう。
「おいおいゼノぉ、あっさり突破されてんじゃねえか!」
優男は再度、舌打ちする。真実であるとはいえ、それを言われて気分のよくない相手もいるものだ。
それを発した悪人顔は、ごつい腕をパキポキ鳴らしながら、にやけ顔で一歩、前へ出る。どうやら臨戦に構えているようである。
「うんん? あなたは、いったい誰ですか? おかしいですねえ。こちらの構成員は新人含め、すべて把握しているはずなんですけど」
その悪人顔を一瞥し、刺客は肩をすくめた。知らぬ敵に対する危険度は未知数だ。それでも、知らぬからこそ、たいした相手ではないと高をくくる。そもそも、その悪人顔からは危険性をまったく感じない。ただ、ない力を誇示するように自らを大きく見せている馬鹿にしか。
「ああ、こいつはなんでもありません。ただの掃除のおじさんですよ」
優男は言うと、悪人顔を軽く睨み「あなたも早く倉庫へ。あの子を守ってやればいいんじゃないですか?」と、適当な理由を並べ、言った。彼を慮ったのではない。こんな、制御のきかない馬鹿にうろちょろされる方が邪魔くさい、そう思っただけである。
「おいおい、ここで逃げたら男が廃る。ルシアちゃんにも笑われるぜ」
格好をつけているのか知らないが、ボディビルダーのようなポージングをキめて、悪人顔は言った。
「ふうん」
その言葉のどこかに反応したのか、刺客は、少しばかり笑みを邪悪に、歪める。
*
ふう。と、息を吐いて、優男は一冊の『異本』を差し出した。
「邪魔しないでくださいよ。……と、言っても、無理でしょうけれど」
悪人顔は気持ち悪く笑んで、それを受け取る。六年以上ぶりだ。それでもよく手になじむ、黒い装丁。『白鬼夜行 不知火之書』。ガスバーナーのような、直線的な炎を射出できる『異本』。
そして、優男自身もよく似た、黒の装丁の『異本』を構える。『白鬼夜行 大蝦蟇之書』。油を操る『異本』。それだけでなく、彼は適応者としてその『異本』を扱え、カエルのごとき身体強化をもわずかに備えていた。具体的には、跳躍力。あるいは――。
「あは。結果は変わらないのですけれど、そうして敵意を向けていただけるのは幸甚です。……この場の攻略法は把握しましたが、その前に、少しは楽しませてくださいね」
刺客は容易く言い放ち、先に、動いた。
*
アイスピック。氷を砕く用途で作られた、錐。刺客の執事はそれを両手に、しかも、それぞれの指の間に複数本、挟み込み、構える。まるで爪のように。
「では、行きますよ!」
言うが早いか、刺客は目にも止まらぬ速さで間を詰め、優男へ、アイスピックを突き立てた。その爪のような形状とは裏腹に、本来の用途のように、刺す動作で。
その速さと、そしてアイスピックの長さが相まって、優男はその攻撃を完全には見切れなかった。が、多少驚いた程度で、身を翻し、躱しきる。
「なかなか速――」
「ひゃっはあ! 喰らえ!」
は行の音をかぶらせながら、悪人顔の雑魚言葉が響いた。
「「――!!」」
互いに目の前の敵のみを見据えていた二人は虚を突かれ、逆方向へ飛び退ける。だが、たいした速度ではない。ゆえに、虚は突かれようと危なげはなかった。
「相変わらず、ですね。まったく、相性が悪い」
優男は小さくごちる。それでも、どこか楽しそうに。
「うんぅーん? 味方もろとも私を倒すつもりだったのでしょうか? いや、それにしては連携が取れていない。ゼノさんが私の動きを止めていたわけでもないですしねえ」
刺客は首を捻った。真剣に考えるだけ無駄にしかならない、馬鹿の行動を分析して。
「まあ、いいか」
しかし、すぐに正しい判断を下した。深く考え込まずに、目先の敵に集中する。
その小さな言葉を置き去りに、やはり相当な速さで、再度、優男との距離を詰める。だが、優男も速度に慣れ始め、今度は躱すでもなく、相手の突き出された腕を掴んだ。だが、その手に握られていたアイスピックが一本、少ないことに気付く。
「お、おお……」
それは、悪人顔への牽制に投擲されていたようだ。幸い、彼もなんとか躱したようだが、ほんの一瞬、優男への加勢は滞る。
「そうれっ!」
軽い掛け声とともに、刺客は掴まれたのと逆の手を振るう。やはり引っ掻くのとは違い、突き刺す動作で、優男の顔面を狙って。
「騒がしいんですよ」
その攻撃も、軽く上半身を引いて、難なく避ける。だが、その空振りした残像が、思った以上に長く伸びた。それを認識して、理解する。突き刺す勢いを利用して、その手からまた、もう一本、アイスピックを投げたのだ。またも、悪人顔へ向かって。
「避――!!」
だから、まず狙ったのは悪人顔の方だと、勘違いして、不覚にもそちらに意識を向けてしまった。特に仲間意識もない、むしろいがみ合っていたはずの悪人顔を慮って。
「ぐっ……」
間一髪、そうなる前に気が付いた。それでも、対応するには遅すぎた。
先に突き付けられ、掴んだはずの腕からも、アイスピックがまた、投擲されていたのだ。優男の、左胸へ。それは細い細い、ただの錐だ。たいしたダメージではない。しかし、突き立てられたのが左胸ともなれば、そうも言っていられないだろう。
血が、流れる。
*
抜刀。
のように繰り出されるそれに、刺客は咄嗟に、大きく身を引いた。少しだけ頬に、違和感を覚える。触れてみると、朱――血液。そのわずかな穢れに、すくんだりはしない。冷静に理解する。これは、優男の血液だ、と。
「さすがは、百戦錬磨のゼノさん」
彼の左胸を貫いたアイスピック。それにひるむことなく、瞬時にそれを引き抜き、自身の武器として自分に切り付けてきた。その上、距離をとった後にもすかさず、投擲にて追撃。それを刺客は、首を傾げるだけで簡単に躱しつつも、彼は、優男を称賛する。それが頬の横を通り過ぎるとき、もう一度冷たい感触。またもアイスピックに付着した血液が刺客の顔に跳ねたのだ。
「……こうも素早く、反撃に転じられるとは、侮っていました。あなたの後輩たちは、もう少し鈍かったもので」
頬についた血液に若干の嫌悪を示しながらも、刺客はまだ、余裕そうに言った。
「ですが、どうにもおかしいですねえ。左胸――心臓をしっかと貫いたはず。いくら殺傷には向かないアイスピックとはいえ、出血が少なすぎます」
「それを私が懇切丁寧に解説するとでも?」
「いいえ、期待してなどいませんとも。ただ、もしあなたがなんらかの事故で死んだなら、解剖でもしてみようかと思っただけですよ」
あはは。と、猟奇的な言葉に似合わず、刺客は快活に笑った。
「それはいい。きっと驚くことでしょう。……まあ、しかし――」
優男はさらさらの金髪を少し揺らし、気障ったらしく片手を、顔の横くらいまでに挙げた。
そして、ぱちん、と指を鳴らす。
「そんな機会は、ないようで――」
「うおりゃあ! 燃え尽きやがれ!」
優男の言葉を遮り、うるさい声と、炎の柱が、横入りした。
*
確かに、その炎は轟々と、勢いを孕んでいた。しかし、それを差し引いても、刺客の体の燃え上がりようは、尋常ではなく早かった。
「ああ、なるほど、油。……触れたつもりもなかったのですけれど、あの、血液。油を含んでいたんですね」
もはや、なす術などない。全身に着火し、炎は勢いよく燃え盛っている。その内部にて発火材と化した刺客は、それでも相変わらずに、悠長な言動を続けた。
「記憶しました。今後はあらゆる液体――いえ、気体としても在留可能かもしれませんから、それも踏まえて、対応しましょう」
まるで、次があるかのような口ぶりだ。もはや肉体としての形も保っていないのに、声すら、歪んでうまく発声などできていないのに。
やはりどこまでも、余裕綽々に。
「そういえば、まだちゃんと名乗っていませんでした。私は――」
言葉は、途切れた。放っておいても崩れ落ちたはずのその肉体を、優男がそばにあったアイスピックで切り突いて、終わらせたのだ。
「……名は聞いたんですよ。EBNA。第八世代第三位。……ええと、――」
「ガウナ・ラーニャスルク。聞いたっていうなら覚えておいてほしいものです」
声は、燃えカスとは別の方向から聞こえた。
優男は悪寒を感じ、振り向く。
「「「「渦虫人間。などと呼ばれていますが、……これっていじめですよね?」」」」
声が、複数、重なっている。エコーのように、気色悪く。
その数と同じだけの、刺客が薄ら笑う。
「おいおいゼノぉ、あっさり突破されてんじゃねえか!」
優男は再度、舌打ちする。真実であるとはいえ、それを言われて気分のよくない相手もいるものだ。
それを発した悪人顔は、ごつい腕をパキポキ鳴らしながら、にやけ顔で一歩、前へ出る。どうやら臨戦に構えているようである。
「うんん? あなたは、いったい誰ですか? おかしいですねえ。こちらの構成員は新人含め、すべて把握しているはずなんですけど」
その悪人顔を一瞥し、刺客は肩をすくめた。知らぬ敵に対する危険度は未知数だ。それでも、知らぬからこそ、たいした相手ではないと高をくくる。そもそも、その悪人顔からは危険性をまったく感じない。ただ、ない力を誇示するように自らを大きく見せている馬鹿にしか。
「ああ、こいつはなんでもありません。ただの掃除のおじさんですよ」
優男は言うと、悪人顔を軽く睨み「あなたも早く倉庫へ。あの子を守ってやればいいんじゃないですか?」と、適当な理由を並べ、言った。彼を慮ったのではない。こんな、制御のきかない馬鹿にうろちょろされる方が邪魔くさい、そう思っただけである。
「おいおい、ここで逃げたら男が廃る。ルシアちゃんにも笑われるぜ」
格好をつけているのか知らないが、ボディビルダーのようなポージングをキめて、悪人顔は言った。
「ふうん」
その言葉のどこかに反応したのか、刺客は、少しばかり笑みを邪悪に、歪める。
*
ふう。と、息を吐いて、優男は一冊の『異本』を差し出した。
「邪魔しないでくださいよ。……と、言っても、無理でしょうけれど」
悪人顔は気持ち悪く笑んで、それを受け取る。六年以上ぶりだ。それでもよく手になじむ、黒い装丁。『白鬼夜行 不知火之書』。ガスバーナーのような、直線的な炎を射出できる『異本』。
そして、優男自身もよく似た、黒の装丁の『異本』を構える。『白鬼夜行 大蝦蟇之書』。油を操る『異本』。それだけでなく、彼は適応者としてその『異本』を扱え、カエルのごとき身体強化をもわずかに備えていた。具体的には、跳躍力。あるいは――。
「あは。結果は変わらないのですけれど、そうして敵意を向けていただけるのは幸甚です。……この場の攻略法は把握しましたが、その前に、少しは楽しませてくださいね」
刺客は容易く言い放ち、先に、動いた。
*
アイスピック。氷を砕く用途で作られた、錐。刺客の執事はそれを両手に、しかも、それぞれの指の間に複数本、挟み込み、構える。まるで爪のように。
「では、行きますよ!」
言うが早いか、刺客は目にも止まらぬ速さで間を詰め、優男へ、アイスピックを突き立てた。その爪のような形状とは裏腹に、本来の用途のように、刺す動作で。
その速さと、そしてアイスピックの長さが相まって、優男はその攻撃を完全には見切れなかった。が、多少驚いた程度で、身を翻し、躱しきる。
「なかなか速――」
「ひゃっはあ! 喰らえ!」
は行の音をかぶらせながら、悪人顔の雑魚言葉が響いた。
「「――!!」」
互いに目の前の敵のみを見据えていた二人は虚を突かれ、逆方向へ飛び退ける。だが、たいした速度ではない。ゆえに、虚は突かれようと危なげはなかった。
「相変わらず、ですね。まったく、相性が悪い」
優男は小さくごちる。それでも、どこか楽しそうに。
「うんぅーん? 味方もろとも私を倒すつもりだったのでしょうか? いや、それにしては連携が取れていない。ゼノさんが私の動きを止めていたわけでもないですしねえ」
刺客は首を捻った。真剣に考えるだけ無駄にしかならない、馬鹿の行動を分析して。
「まあ、いいか」
しかし、すぐに正しい判断を下した。深く考え込まずに、目先の敵に集中する。
その小さな言葉を置き去りに、やはり相当な速さで、再度、優男との距離を詰める。だが、優男も速度に慣れ始め、今度は躱すでもなく、相手の突き出された腕を掴んだ。だが、その手に握られていたアイスピックが一本、少ないことに気付く。
「お、おお……」
それは、悪人顔への牽制に投擲されていたようだ。幸い、彼もなんとか躱したようだが、ほんの一瞬、優男への加勢は滞る。
「そうれっ!」
軽い掛け声とともに、刺客は掴まれたのと逆の手を振るう。やはり引っ掻くのとは違い、突き刺す動作で、優男の顔面を狙って。
「騒がしいんですよ」
その攻撃も、軽く上半身を引いて、難なく避ける。だが、その空振りした残像が、思った以上に長く伸びた。それを認識して、理解する。突き刺す勢いを利用して、その手からまた、もう一本、アイスピックを投げたのだ。またも、悪人顔へ向かって。
「避――!!」
だから、まず狙ったのは悪人顔の方だと、勘違いして、不覚にもそちらに意識を向けてしまった。特に仲間意識もない、むしろいがみ合っていたはずの悪人顔を慮って。
「ぐっ……」
間一髪、そうなる前に気が付いた。それでも、対応するには遅すぎた。
先に突き付けられ、掴んだはずの腕からも、アイスピックがまた、投擲されていたのだ。優男の、左胸へ。それは細い細い、ただの錐だ。たいしたダメージではない。しかし、突き立てられたのが左胸ともなれば、そうも言っていられないだろう。
血が、流れる。
*
抜刀。
のように繰り出されるそれに、刺客は咄嗟に、大きく身を引いた。少しだけ頬に、違和感を覚える。触れてみると、朱――血液。そのわずかな穢れに、すくんだりはしない。冷静に理解する。これは、優男の血液だ、と。
「さすがは、百戦錬磨のゼノさん」
彼の左胸を貫いたアイスピック。それにひるむことなく、瞬時にそれを引き抜き、自身の武器として自分に切り付けてきた。その上、距離をとった後にもすかさず、投擲にて追撃。それを刺客は、首を傾げるだけで簡単に躱しつつも、彼は、優男を称賛する。それが頬の横を通り過ぎるとき、もう一度冷たい感触。またもアイスピックに付着した血液が刺客の顔に跳ねたのだ。
「……こうも素早く、反撃に転じられるとは、侮っていました。あなたの後輩たちは、もう少し鈍かったもので」
頬についた血液に若干の嫌悪を示しながらも、刺客はまだ、余裕そうに言った。
「ですが、どうにもおかしいですねえ。左胸――心臓をしっかと貫いたはず。いくら殺傷には向かないアイスピックとはいえ、出血が少なすぎます」
「それを私が懇切丁寧に解説するとでも?」
「いいえ、期待してなどいませんとも。ただ、もしあなたがなんらかの事故で死んだなら、解剖でもしてみようかと思っただけですよ」
あはは。と、猟奇的な言葉に似合わず、刺客は快活に笑った。
「それはいい。きっと驚くことでしょう。……まあ、しかし――」
優男はさらさらの金髪を少し揺らし、気障ったらしく片手を、顔の横くらいまでに挙げた。
そして、ぱちん、と指を鳴らす。
「そんな機会は、ないようで――」
「うおりゃあ! 燃え尽きやがれ!」
優男の言葉を遮り、うるさい声と、炎の柱が、横入りした。
*
確かに、その炎は轟々と、勢いを孕んでいた。しかし、それを差し引いても、刺客の体の燃え上がりようは、尋常ではなく早かった。
「ああ、なるほど、油。……触れたつもりもなかったのですけれど、あの、血液。油を含んでいたんですね」
もはや、なす術などない。全身に着火し、炎は勢いよく燃え盛っている。その内部にて発火材と化した刺客は、それでも相変わらずに、悠長な言動を続けた。
「記憶しました。今後はあらゆる液体――いえ、気体としても在留可能かもしれませんから、それも踏まえて、対応しましょう」
まるで、次があるかのような口ぶりだ。もはや肉体としての形も保っていないのに、声すら、歪んでうまく発声などできていないのに。
やはりどこまでも、余裕綽々に。
「そういえば、まだちゃんと名乗っていませんでした。私は――」
言葉は、途切れた。放っておいても崩れ落ちたはずのその肉体を、優男がそばにあったアイスピックで切り突いて、終わらせたのだ。
「……名は聞いたんですよ。EBNA。第八世代第三位。……ええと、――」
「ガウナ・ラーニャスルク。聞いたっていうなら覚えておいてほしいものです」
声は、燃えカスとは別の方向から聞こえた。
優男は悪寒を感じ、振り向く。
「「「「渦虫人間。などと呼ばれていますが、……これっていじめですよね?」」」」
声が、複数、重なっている。エコーのように、気色悪く。
その数と同じだけの、刺客が薄ら笑う。
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