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奈良編
40th Memory Vol.20(日本/奈良/9/2020)
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奈良県桜井市箸中。箸墓古墳。
田畑も多く残る町中に、鬱蒼と茂る、広大な鍵穴型の森。それこそが目印だ。箸墓古墳の墳丘上は宮内庁管理の立ち入り禁止区域であり、その前方後円墳の形を保つように、木々が生い茂っていた。
最寄りである巻向駅の無人改札を通り抜け、人通りの少ない早朝の町を進む。そこからでも靄の残る空に、箸墓古墳の鬱蒼とした森が見えた。
時刻は午前六時前。この日の奈良県の日の出は五時四十五分だ。ゆえに、ちょうど日の出時刻に彼らは間に合った。
かすんだ暁光を眺めながら、自然の香りのする町を進む。
「あはは! なぁんにもないのだわ! メイちゃん、『お父様』! 箸墓古墳まで競争しましょう!」
女児は言うと、勝手に走り出した。
「ハルカ様! 勝手に行ってはいけません! お戻りください!」
メイドが声を上げた。
いつも通りのクラシカルなロング丈のメイド服。マーガレットに編まれた髪型。落ち着いて、凛とした立居姿。ただ『メイド』といえば浮かぶ、そのままの姿で世界に飛び出したかのような、まさしく、メイドだった。
「うわっ!」
メイドの声に驚いたからではないだろう。だが、タイミングよく女児は、足をもつれさせてずっこけた。その眼前をやはりタイミングよく、徐行した車が走り抜ける。
女児は長い黒髪を艶やかに流した、日本人らしい女の子だ。本日は深紅と黒の、フリルの多いフレアスカートに、真っ白な、こちらもフリルのあしらわれた薄手のブラウスを纏っていた。袖はまったく覆われていないノースリーブだ。そうして露出された腕は白く細く、年頃の華奢さが現れている。赤茶色の瞳に、やや吊り上った目尻。そして頭には深紅に染まった大きめのリボンがあしらわれたカチューシャをはめている。
そんな、『おめかし』した格好も、ずっこけたはずみで台無しだ。いや、この活発な女児に関しては、そもそもここに来るまでに、その可愛らしい服装は台無しになりつつあったのだが、トドメが刺されてしまった。
「ハルカ様」
トーンを落として、メイドが静かに女児に近付く。
「め、メイちゃん……」
そのオーラにたじろぎ、女児は痛くもない体をやや震わせた。メイドが眼前にまで到達する前に、立ち上がり、衣服の汚れを払う。その程度で落ちる汚れは、全体のごくわずかであった。
「……お怪我はございませんか」
女児と目線を合わせて、メイドは問う。しかし、その表情と声は、やはりどす黒いオーラに包まれている。
「だ、大丈夫なのだわ。ハルカはすっごく、頑丈なの」
あはは。あはは。と、女児は乾いた笑いを響かせた。
「そうでしたね。ハルカ様の頑丈さは、よく存じております」
メイドは女児の身だしなみを整えて、姿勢を正した。女児の持つ『異本』。その性能を想起して。そして、握りこぶしを掲げる。
「お転婆は結構ですが、大概にしていただかないと、痛い目をみますよ。ハルカ様」
「は、はい……」
女児は猛省し、首を垂れた。
そして、メイドの言葉はこの後、現実となる。
*
十分も歩けば、箸墓古墳の袂まで辿り着けた。その鍵穴型の、左側から寄る。そこには箸墓古墳の周濠、箸中大池が広がっている。これは『ため池百選』にも選ばれる、背後に古墳の森も抱えた、景観のよい池だった。
「日が昇ってまいりましたね」
手を目の上にかざして、古墳を見上げる。メイドの言う通り、その森の端から、太陽が見え始めた。
「あと一時間か。……ふむ、思ったより早く到着してしまった」
若者は懐中時計を確認し、そばの柵に腰を預けた。
若者は、この田舎に似つかわしくない、全身真っ白なスーツ姿。いや、どちらかというと、中世ヨーロッパ貴族のタキシードのようだ。汚れ一つない白に、金の刺繍が走っている。だが、そんな田舎――というより、日本では浮く格好も、彼の輝く金髪金眼にはマッチしている。常に外見を気にする気障なポーズ。だがそれもよく似合う整った顔。長い手足。すべてが美しさのために構築されている。その、偏屈な性格さえなければ。
「ここからですと、厳密には箸墓古墳まで、まだ500メートルはありますが、『鍵本』の発動はこの位置でよろしいのですか?」
「いや、古墳の墳丘に入ってからだ。この位置でも発動はしそうだけれど、近付くに越したことはないからね。……だが、いちおうお上の管理地だ。ぎりぎりまでここで待機して行くとしよう」
若者は言う。やや息が上がっている。ただ平坦な道を歩くだけでも、彼にとってはそこそこ重労働であるのだ。
顔を上げ、メイドが見上げた、古墳の森から覗く朝日を見た。秋分の日の朝。その特別な日の登る、方角を。
「あちらが三輪山の方角ですか」
おもむろにメイドがそう言った。
女児にはその意味が解らない。疑問の表現として、首を傾げた。
「ああ、春分・秋分、この特別な日にここ、箸墓古墳から日の出の方角と日没の方角を繋ぐ。こうしてできた、北緯34度32分の直線状には、数々の重要な古代祭祀遺跡が並ぶ。三輪山もそのひとつ。そのずっと先には、アマテラスオオミカミを祀る斎王がいた斎宮跡。その他、太陽神を祀る神社などが並ぶ。逆に、日が沈む西には、ヤマトタケルノミコトが死を遂げた後、白鳥となって飛び去ったと言われる大鳥神社があり。さらに西には、アマテラスを祀る石の祠がある伊勢の森。太陽の神のために石の船を造ったという伝承が残る舟木の石神神社にも突き刺さる。これらは一例だが、かようにこの北緯34度32分の『太陽が通る道』は、偶然にしては出来過ぎなくらいに、重要な遺跡が犇めいている」
この場所が、今回の目的地に指定された理由も、それだった。それを語り終え、若者は息を吐く。疲れを吐き出すように。長く言葉を紡ぐことも、彼にとってはどうやら、体に障るらしい。
「……さて、そろそろもう少し近付こうか。……気は乗らないが、やることはやらねばならない」
やれやれ。若者は気怠そうに腰を上げ、少し、首を回した。
そのときだった。
金属の鈍い高音とともに、女児が吹き飛んだのは。
田畑も多く残る町中に、鬱蒼と茂る、広大な鍵穴型の森。それこそが目印だ。箸墓古墳の墳丘上は宮内庁管理の立ち入り禁止区域であり、その前方後円墳の形を保つように、木々が生い茂っていた。
最寄りである巻向駅の無人改札を通り抜け、人通りの少ない早朝の町を進む。そこからでも靄の残る空に、箸墓古墳の鬱蒼とした森が見えた。
時刻は午前六時前。この日の奈良県の日の出は五時四十五分だ。ゆえに、ちょうど日の出時刻に彼らは間に合った。
かすんだ暁光を眺めながら、自然の香りのする町を進む。
「あはは! なぁんにもないのだわ! メイちゃん、『お父様』! 箸墓古墳まで競争しましょう!」
女児は言うと、勝手に走り出した。
「ハルカ様! 勝手に行ってはいけません! お戻りください!」
メイドが声を上げた。
いつも通りのクラシカルなロング丈のメイド服。マーガレットに編まれた髪型。落ち着いて、凛とした立居姿。ただ『メイド』といえば浮かぶ、そのままの姿で世界に飛び出したかのような、まさしく、メイドだった。
「うわっ!」
メイドの声に驚いたからではないだろう。だが、タイミングよく女児は、足をもつれさせてずっこけた。その眼前をやはりタイミングよく、徐行した車が走り抜ける。
女児は長い黒髪を艶やかに流した、日本人らしい女の子だ。本日は深紅と黒の、フリルの多いフレアスカートに、真っ白な、こちらもフリルのあしらわれた薄手のブラウスを纏っていた。袖はまったく覆われていないノースリーブだ。そうして露出された腕は白く細く、年頃の華奢さが現れている。赤茶色の瞳に、やや吊り上った目尻。そして頭には深紅に染まった大きめのリボンがあしらわれたカチューシャをはめている。
そんな、『おめかし』した格好も、ずっこけたはずみで台無しだ。いや、この活発な女児に関しては、そもそもここに来るまでに、その可愛らしい服装は台無しになりつつあったのだが、トドメが刺されてしまった。
「ハルカ様」
トーンを落として、メイドが静かに女児に近付く。
「め、メイちゃん……」
そのオーラにたじろぎ、女児は痛くもない体をやや震わせた。メイドが眼前にまで到達する前に、立ち上がり、衣服の汚れを払う。その程度で落ちる汚れは、全体のごくわずかであった。
「……お怪我はございませんか」
女児と目線を合わせて、メイドは問う。しかし、その表情と声は、やはりどす黒いオーラに包まれている。
「だ、大丈夫なのだわ。ハルカはすっごく、頑丈なの」
あはは。あはは。と、女児は乾いた笑いを響かせた。
「そうでしたね。ハルカ様の頑丈さは、よく存じております」
メイドは女児の身だしなみを整えて、姿勢を正した。女児の持つ『異本』。その性能を想起して。そして、握りこぶしを掲げる。
「お転婆は結構ですが、大概にしていただかないと、痛い目をみますよ。ハルカ様」
「は、はい……」
女児は猛省し、首を垂れた。
そして、メイドの言葉はこの後、現実となる。
*
十分も歩けば、箸墓古墳の袂まで辿り着けた。その鍵穴型の、左側から寄る。そこには箸墓古墳の周濠、箸中大池が広がっている。これは『ため池百選』にも選ばれる、背後に古墳の森も抱えた、景観のよい池だった。
「日が昇ってまいりましたね」
手を目の上にかざして、古墳を見上げる。メイドの言う通り、その森の端から、太陽が見え始めた。
「あと一時間か。……ふむ、思ったより早く到着してしまった」
若者は懐中時計を確認し、そばの柵に腰を預けた。
若者は、この田舎に似つかわしくない、全身真っ白なスーツ姿。いや、どちらかというと、中世ヨーロッパ貴族のタキシードのようだ。汚れ一つない白に、金の刺繍が走っている。だが、そんな田舎――というより、日本では浮く格好も、彼の輝く金髪金眼にはマッチしている。常に外見を気にする気障なポーズ。だがそれもよく似合う整った顔。長い手足。すべてが美しさのために構築されている。その、偏屈な性格さえなければ。
「ここからですと、厳密には箸墓古墳まで、まだ500メートルはありますが、『鍵本』の発動はこの位置でよろしいのですか?」
「いや、古墳の墳丘に入ってからだ。この位置でも発動はしそうだけれど、近付くに越したことはないからね。……だが、いちおうお上の管理地だ。ぎりぎりまでここで待機して行くとしよう」
若者は言う。やや息が上がっている。ただ平坦な道を歩くだけでも、彼にとってはそこそこ重労働であるのだ。
顔を上げ、メイドが見上げた、古墳の森から覗く朝日を見た。秋分の日の朝。その特別な日の登る、方角を。
「あちらが三輪山の方角ですか」
おもむろにメイドがそう言った。
女児にはその意味が解らない。疑問の表現として、首を傾げた。
「ああ、春分・秋分、この特別な日にここ、箸墓古墳から日の出の方角と日没の方角を繋ぐ。こうしてできた、北緯34度32分の直線状には、数々の重要な古代祭祀遺跡が並ぶ。三輪山もそのひとつ。そのずっと先には、アマテラスオオミカミを祀る斎王がいた斎宮跡。その他、太陽神を祀る神社などが並ぶ。逆に、日が沈む西には、ヤマトタケルノミコトが死を遂げた後、白鳥となって飛び去ったと言われる大鳥神社があり。さらに西には、アマテラスを祀る石の祠がある伊勢の森。太陽の神のために石の船を造ったという伝承が残る舟木の石神神社にも突き刺さる。これらは一例だが、かようにこの北緯34度32分の『太陽が通る道』は、偶然にしては出来過ぎなくらいに、重要な遺跡が犇めいている」
この場所が、今回の目的地に指定された理由も、それだった。それを語り終え、若者は息を吐く。疲れを吐き出すように。長く言葉を紡ぐことも、彼にとってはどうやら、体に障るらしい。
「……さて、そろそろもう少し近付こうか。……気は乗らないが、やることはやらねばならない」
やれやれ。若者は気怠そうに腰を上げ、少し、首を回した。
そのときだった。
金属の鈍い高音とともに、女児が吹き飛んだのは。
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