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5 真夜中のダンスパーティー
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しおりを挟む「ありがとな。綾」
パジャマを着直してたヨウちゃんが、ふんわり笑ってふり返った。
「だ、ダメっ! こっち、見ないで~っ!」
だって、めちゃくちゃはずかしい。
あたしひとりで泣いちゃって、バカみたい。両手の甲で顔をふいてんのに、また目から涙があふれてくるし。
うわ~ん! だって、うれしくて~っ!!
ふっと目の前が暗くなった。と思ったら、あたしの体は、硬くて大きな胸の中にあった。
……え?
太いヨウちゃんの両腕が、なんでかあたしの背中にまわってる。あたしの肩と腰を、右手と左手でぎゅってつかまれてる。ヨウちゃんのほっぺたが、あたしのほっぺたのすぐ上にある。
え? え? え?
なに? なにが、いったい、どうなってんのっ!?
ドクドク、ドクドク。ドクドク、ドクドク。
これって、どっちの心臓の音っ!?
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