【完結】銀鳴鳥の囀る朝に。

弥生

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金鳴鳥の囀る朝に。

金鳴鳥の囀る朝に。 第五話 ※

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『惚れた相手一人守れないで何が騎士だ!』

 その言葉がアイルの脳裏から離れない。
 
 壮年の男が、何故グラディウスを焚きつけるように煽ったのか。その真意はわからない。
 けれどもあの男が本気であれば、グラディウスも自分も今こうして生きてはいなかっただろう。

「おい、アイル! 大丈夫か!?」
「……えっ」
 一瞬反応が遅れると、グラディウスがアイルの両頬に手を当てていた。
 その唇は、先ほど男が無体を働いていた為に艶を帯びていて……。
「くそ、あの野郎……」

 グラディウスははらわたが煮えくり返るような怒りを覚える。
 それはアイルに無体を働いた男にであり、成す術なく転がされた自分にであり。
 男の言っていた事が的外れではない為に、余計矜持を抉られた。
 
 アイルの口に指を当てると、薄く開いた唇に男が口付けをしていた事を強く意識する。
「ちっ」
 グラディウスはアイルの唇に覆いかぶさるように自身の唇を合わせた。
 慎ましやかな舌をからめ取り、ねぶり、喰らうように激しく口付けを深めていく。……男の痕跡を塗り替えるように。自分をアイルに刻んでいくために。
「んっ」
 呼吸もできないような激しい接吻に、アイルはきゅっとグラディウスの背に小さく縋る。
 先ほどよりも荒々しく、昨日抱かれた時よりも深く交わっていく。
「あっ……ふっ……」
 未だ情事に慣れないアイルはその熱に翻弄される。
「くそ、お前は誰にも渡さねぇ……お前が惚れている奴にも……あの男にもっ」
 グラディウスの激しい接吻に溶かされ、アイルはくらくらとしてしまう。
 何故こうして口付けをしているのか、何故彼は自分にばかり都合の良い言葉を囁くのか。
 グラディウスの太い舌がアイルの口内を蹂躙する。アイルはその激しさに耐えられず、はふはふと吐息を漏らすばかり。
 グラディウスはアイルの唇が腫れるほどに、何度も何度も啄む。
 飲み込みきれない唾液が口の端から零れれば、それを追って首筋まで舌を滑らせる。
「んっ」
 グラディウスは強く痕を付けるように首筋を吸い上げた。

「他にあの野郎に触られた場所はどこだ。俺が上書きしてやる」
「グラ……ディウス……あっ……う……待ってくれ」
「待てねぇ」
 首筋に鎖骨に、赤い跡を残していく。

「君は、だって、君の……っ」
「あ?」
「君の好む人は……」
「俺が、どうしたって?」
「君は、肉厚的で……んっ……僕のような……貧相な……男は……好みから離れると……」
「……何の話だ?」
「だって、君の恋人は……いつも、美しい人ばかりで……僕とは違……」
 グラディウスは肌を唇でなぞるのを止め、アイルの顔を見る。
 情事によるものとはまた違う赤面した表情に、グラディウスは息を飲む。
「君が選ぶのは……いつだって魅力的な人で……僕……みたいな……こんな……面白味のない……」
「アイル……お前……」
「君は情に厚い人だから……最期だから……て……君になさけを願ってしまったのに……」
 アイルは羞恥に耐えかねて、口をつぐむ。
 グラディウスはアイルが何て言おうとしていたことに気がつき、呻いた。
「……義理だけであんなにも朝まで抱けるかよ……あーっくそっ」
 ガリガリと頭を掻き、自身も顔を染めながら言葉の続きをねだる。
「アイル・ラスター、お前が惚れてる相手ってのは誰だ! 処女が面倒臭いって、女にも男にもだらしがねぇ、金にも生活にもルーズって酷く言い過ぎじゃねえの!?」
「だが情には厚く、とても良い男だ。僕はずっと支えて貰っていた。死が怖い夜にも、同胞を静かに見送る夜にも、僕は君が居てくれたから……静かに受け入れる事ができた。だから……」
 アイルは感情が溢れて止まらない。
 ずっと塞き止めていた想いが溢れ出てくる様であった。

「僕は怖くなかった。……役目を果たすことも、首を差し出すことも。君の隣で居られたから、僕は何も……思い残すことは……なかったんだ」
「俺は未練がありまくりだぞ! くそっお前と遠駆けしたり、剣技を競ったり、手を絡ませて何度も朝を迎えるつもりだったのに……俺の隣には、ずっとお前がいると思っていたんだぞ!? 酷ぇ奴だよ。残される身になりやがれっ!!」
「ごめ……ごめん……っ」
「謝るぐらいなら諦めるなよ。未練を残せよ、生に執着してくれよ……っ。俺はお前と生きたいんだ。これからもずっと、お前の隣でいたいんだよ」
 グラディウスの言葉がじわりと胸に広がる。
 胸の奥深くに沈めていた想いが溢れ出してくる。全てを諦めていたのに、彼の言葉はもっと望めと訴える。

「僕は、これからも……君の隣に居ていいのか。君の側で生きていて……」
「当たり前だろ。俺の隣はお前以外いねえだろ。……なぁ、アイル。お前、いつから俺に惚れてんだ。この際だから吐いちまえよ」
「うっ……従騎士時代には……もう……」
「あーくそっ……そんな前からかよっ。据え膳逃しまくってたのは俺か! ならその倍だ。お前の掛けた時間の倍、俺はお前に愛を注いでやる。重いって言われても返品不可だからな!」

 グラディウスは改まって片膝を付く。
「アイル・ラスター、俺は欠点は幾らでもあるし、お前とは真逆の性格だと思っている。だが、大切なものを見誤ったりはしねぇ。俺のつるぎをお前に捧げる。あの男なんか目じゃねぇくらいに強くなってやらぁ。だから……俺と生きてくれ」
 
 ポタポタと涙が溢れ落ちるが、アイルにはそれを止めるすべを持たなかった。
 滴を睫毛から溢しながら、小さく頷く。
「君と生きたい……。僕も、君と……一緒に。僕も……強くなりたい……君の……背中を守れるように……」
 グラディウスはアイルを強く抱き締めた。
 アイルの唇に自身のそれを合わせる。
「んっ」
 喰われるほどに激しい口付けに、アイルは喘ぎながら手で背中を小さく叩く。

「あっ……ふっ……待って、こんな、場所で……シリルもいるのにっ」
「問題ねぇ。一度眠ったら朝まで起きねえんだろ?」
「あの男もいつ来るか……んっ」
「煽るだけ煽って行っちまったんだ。当分来ねぇだろ」
「火の……っ始末が!」
「……あ!?」

 男がグラディウスを牽制する為に打ち出した火矢も、アイルが蹴りあげた焚き火も幸い飛び火はしていない。
 だが、じりじりと焼け付く薪は暖を取るにも新たに付け直さないといけない。

 グラディウスはバサバサと外套や毛布をアイルに被せた。
「ぜってー抱くから。可愛く待ってろ」
 アイルは投げられた外套から少しだけ顔を覗かせると、こくこくと小さく頷いた。

 グラディウスは飛び散った残骸を片付け、薪を組み火を付け直すと、アイルの隣にどかりと座り直す。
「……可愛く待ってろって言ったけど、本当に可愛すぎだろ……」
 アイルはグラディウスの外套を身体に巻き付けて、鳥のようにふくふくとしていた。
「だっ……だって、君が、抱くって……」
 ぽふぽふと赤らめながらアイルは恥ずかしそうに巻き付けた外套を触っていた。
「昨日あんなに明け透けだったのに!? あーくそ、外套と毛布は下に敷く為だ。アイル、腹さわるぞ!」
「ひゃっ」
 グラディウスは容赦なくアイルをくるんでいたいたものを取り払うと、腹に手を当てそのままするりと撫でるように洗浄の魔法を掛ける。
 手を滑らせるとアイルの服を寛ぎ、手を中に差しのべる。
 臀部のほうに指を伸ばせば、昨夜処女を散らしたそこはぬちりと指を食む。
「良い子だ。ここは忘れていないようだ」
 手早くアイルの下着まで脱がすと、自分も手早く脱いだ。
 中を魔法で洗浄したとはいえ、濡れてはいない。グラディウスは指を唾液で湿らせるとアイルの中を解す。
「はっ……く……」
 中を解される感覚に慣れないアイルは息を止めてそれを受け入れる。
 腹の奥が疼く。
 昨夜彼を知ったそこは、ここまで貫かれるのだとくちゅりと蠢いた。
「アイル、止めてやれねぇからな。覚悟しておけよ。お前の中を掻き回して、そこは俺のもんだってわからせてやるからな」
「うれ……しぃ……」
 アイルは潤んだ瞳で心底そう言うものだから、グラディウスは堪らなくなってキスの雨を降らせる。

 指の本数を増やして入り口がとろとろになるまで可愛がって。
 アイルのそこにグラディウスは高ぶりを挿入した。
「は……う……んっ」
 そこは彼のものを締め付けながら、みちみちと受け入れていった。
「アイル、好きだ。……好きだ……」
 アイルの細い体を貫く。
 彼の両手を自身の手で絡めて。
 浅い部分から段々と深く交わっていく。
「嬉しい……グラディウス……僕は……僕は……」
 アイルは涙を流しながら、蕩けた表情でグラディウスを受け入れた。

 昨夜どれ程の幸せを味わっただろうか。
 もうこれ以上の幸いなどないのだと、そう思っていた。
 けれど違ったのだ。
 心と身体に多幸感がじわりと浸透する。

 もうこれ以上ないというほどに好きだった。
 けれどもそれは容易く覆され、もっと彼の事が好きになっていく。

 もうこれ以上ないという程に満たされていた。
 けれどもそれは容易く上回り、もっと彼に愛されたいと、心と身体が欲しがっていく。

(あぁ、駄目だよグラディウス。こんな幸せを……君に愛されたなんて喜びを知ってしまったら……)

 ──もうこの手を離せなくなる。

 グラディウスの動きが激しくなる。
 淵が泡立ち、臀部に彼の睾丸が打ち付けられる。
 グラディウスの長大なものが腹の奥の結腸すら越えて、打ち付けられる度にアイルの薄い腹にぽこりと浮かぶ。
「う……んくっ……あぁっ……」
「アイル……アイル……くっ」
 強く奥まで打ち込まれて、結腸の先にとぷとぷと注がれていった。
「んんっ」
 そのじわりと広がる熱に、気がつけばアイルのものも腹を濡らしていた。
 奥まで注ぐように、ぐっぐっと腰をアイルの臀部に押し当て、グラディウスはアイルの睫毛と唇に口付けを落とす。

「……抜きたくねぇ」
「ふふっ……構わない」
「明日辛くなるのにか?」
「君は、もう満足かい?」
「……足りねぇ」
 
 グラディウスは鎖骨に胸にとキスを降らす。
 アイルがいい子いい子と腹を撫でると、中のものが固くなる。

「アイルさんや、煽られると俺は弱いのだけれど?」
 アイルは目を細めてそれはそれは嬉しそうに笑った。
 とろりと蕩けるような微笑にグラディウスは堪らなくなる。
 再び彼の身体を揺さぶるのに時間はかからなかった。

 アイルの白い足が揺れる程に、注がれ過ぎて溢れ落ちた白濁が足を伝う度に、グラディウスはアイルに口付けを落とす。
 そうして共に何も出なくなるほどに交わると、グラディウスはアイルの腹を魔法で洗浄した。
 もの足りなさそうに、少し寂しそうに腹をさするアイルの姿に堪らなくなり、太いもので連日穿たれ、ひくひくとしているところにくぷんと差し込む。
「ぁ……グラディウス……」
「目が覚めて隣でお前が居なかったらさすがに凹むからな」
「ん」
 後ろから抱き抱えられるように背中をぴたりと合わせる。
 グラディウスがアイルの腹を撫でるので、そっと手を重ねる。

 それから二人はたくさんの事を話した。
 過去ではなく未来の事を。
「なぁ、アイル。二人で冒険者になるのも良いな。傭兵もいい。なんなら護衛だってできるだろう。財宝喰いの鳥に馬持ちだからな。沢山稼がねぇと」
「あぁ、そうだね。……僕は冒険ってものに憧れていたんだ。本で読んで……だけど。君となら、どんな事だって楽しみだ」
「旨いものだって沢山食えるぜ。はじめての町で知らないものを食べてさ。旨い酒も探してみようぜ」
「ふふ、また酔い潰れた君の看病かな? ……見たことのない建物や美しい景色、知らない事をひとつずつ知っていきたいな」
「ああ、そんでもって最強の座を目指してみるか。海の向こうの大陸だとそんな大会もあるらしいぜ……誰にも負けねぇように鍛えないとな」
「ふふ、二人で剣術の訓練をしていた頃が懐かしい」
「沢山稼いだら何処かの拠点に家でも買ってさ、落ち着くのもいいな」
「その前に一杯旅をしないと。君と一緒に」
「ああ」
 アイルは不思議な気持ちになった。
 昨夜もこうして二人で話した。
 けれども、昨夜とは違い、話す事は未来の事で。

 ――ああ、そうか。僕は君との未来を語ることができるのか。

 そう思う程にじんわりと幸福で満たされる。
 
 グラディウスがアイルの髪を撫でながら話していると、彼は寝落ちてしまったようだ。
 無理もない。
 いくら有事の時には寝ずに対処する騎士だとしても、色々な事があったのだ。
 ずるりと腹から引き抜くと、アイルをしっかりと抱き締めて眠る。
 朝が来ても彼がかいなにいるように。

「お休み、アイル」

 グラディウスはしっかりと大切な人を抱えて眠りに落ちた。



 早朝。陽の光が目覚めを促すよりも少し早い時間。
 美しい鳥のさえずりがアイルを起こした。
 愛しいあの子よりも響く美しい囀り。
 
 アイルが目を覚ますと、しっかりとグラディウスに抱きかかえられていて、身動きが取れない程だった。
 その温かな体温と寝息に、胸の奥がじんわりと幸せが広がる。
 降り積もるように好きになっていった想いは、留まる事を知らず、際限なく……今も積み重なっていっている。
 もっと愛されたいなんて、そんな気持ちも芽生えてしまう。
(あぁ、諦めていたなら、そんな事を思うこともなかったのに)
 今日の自分は随分と強欲だ。
 けれども、良いのだ。
 きっと、それで良いのだろう。
 生きるという事は望む事。彼との未来を望んだ結果なのだろう。

 幸せにとろりとしていると、再び美しい囀りが響き渡る。
 目線を上げれば、美しい金の鳥が大樹の枝にとまっていた。
 きっとその鳥は……。

「金鳴鳥……君は……僕に未来を届けに来てくれたのだろうか」
「……願いを持って、その先に。主様は未来に向かって生きてください」
「ありがとう……彼にも、伝えておいて欲しい」

 ずっとアイルには引っ掛かる事があった。
 亡霊ファントムと呼ばれる男が何故アイルを救うことができたのか。
 何故、グラディウスに使い古した剣……アイルが、断頭台に登る前に形見として残した剣を渡せたのか。
 口付けされた時も、不快感ではなく哀しみの方がまさっていたのも。
 
 きっと、アイルの大切な人だったから。

 僕は、彼の望む人アイルにはなれないけれど、どうかどうかと願わずにはいられない。

「永久に、君の……君たちの幸福を。幸いをこいねがっているよ」
 ぴるるっと金鳴鳥がか細く鳴いた。
 不自然に揺れた大樹の枝に、きっと彼にも届いたのだろう。
 
 アイルはなんとなくわかっていた。きっと亡霊ファントムにも金鳴鳥にも、もう会うことはない。
 
 金鳴鳥の囀る朝に、アイルは静かに願った。

 大切な人たちの、幸いを。


 ──幸福な未来が訪れますように。
 
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