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【第3章 理不尽賢者ローズマリーと魔法科学国オルケイア】
【理不尽賢者とその舎弟Ⅷ】
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華の都リリンツェの大貴族にして、次期王を決めるのに重大な影響力を持つ『キングメーカー』ことロレンツィオ・リリンツェはローズマリーの開発した新しい対人用必殺技ビリケン――大阪っぽい名前だなと本人も思いながらつけた――によって感電しながら厨房の奥に吹き飛ばされた。
普段から冷静沈着なメイド長ザリナも料理の乗った皿を落としてしまった。党首様を殴る? 死にたいのか? 普段からロレンツィオの作る料理の犠牲になってきたメイドたちのことを考え、一瞬笑みがこぼれそうになったが相手は大切な主人だ。一瞬のこととは言え主人を守れなかったことが悔やまれた。その為の戦闘訓練を日頃から行っていたのに……。
「ご党首様、ご党首様! あ……良かった。目を覚まされて」ザリナは自身の主を力いっぱい抱きしめた。
「ザリナか……何故私はこんなところで寝ているのだ」
「この女です! この女がご党首様を殴ったんです!」許さないと言った視線をローズマリーに向けてくる。
「そう……なのか、いや料理をしている所までは覚えているのだが、その後が思い出せないのだ」
「軽い記憶喪失みたいね」セレーナがホッとしながら言った。
「党首のおっさん、これ食ってみろよ」エンデュミオンが手の付けられていない皿を差し出す。
「なんと素晴らしい! まるで私が作った究極の料理のようだ!」
そして口をつけるとまた失神してしまった。
「このひとでなし共が!」他のメイド達が動揺している。いつも冷静沈着で、主人を狙う暗殺者を何度も返り討ちにしてきたザリナが発狂したように叫び声を上げているからだ。
「じゃあ、今すぐ起こしてやるよ」ローズマリーは天使のような笑顔を作って見せた。そしてロレンツィオの手をつかむと言った。
「ビリケン!」ロレンツィオの体がビクビクと死ぬ間際の魚のように動く。
「やめろ! この糞聖女が!」
「うっ、俺は何をしているのだ? うわ、貴様ゆ、ゆ、許さんぞ! 我が至高の料理を馬鹿にした挙句この様な暴挙……この街の長として命じる。貴様らは死刑だ!」
「待ってください! ロレンツィオ叔父様! この方を処刑したら僕は王宮が救えなくなります」
「知ったことか! よくも私にゲロ臭い料理を……料理を……⁈」
「分かったみたいだな、おっちゃん。あんたは料理の、さしすせそ、から勉強しなおすことをおススメするぜ」
「くっ、私は毎日この様なものを家臣に自慢げに振舞っていたとは! 恥ずかしい!」
「分かってくれたなら良いんだよ、おっちゃん。で、舎弟のことをどうしてくれるのかが聞きたいな」ローズマリーは満面の笑顔だ。久しぶりにスカッとしたからだ。この女、外道畜生の類である。
「クリフトのことか……王の承諾があれば一週間、いや3日で玉座に就かせてやろう」
「ふっ、流石は『キングメーカー』殿だな」
「ち、ちなみに聞くが、しゃていとは何だ?」ロレンツィオがクリフトに目をやった。
「奴隷と言う意味らしいです。僕は今回の件でやはりローズマリー様の愛の奴隷だということを再認識しました」
「お、王子を奴隷にするとは聖女との評判とはまるで違うな……」
「で、おっちゃん、サザールに丸腰で行ったら舎弟は殺されるらしいじゃないか? どうすんだ? あたしが守れば良いのか?」それにはロレンツィオは首を横に振った。
「駄目だ。それでは女に守られたと悪評が立つ。まして貴女は都では聖女信仰の対象にすらされている」
なるほど、このおっちゃんにはあたしが考えないような良い作戦があるんだな。ローズマリーは悪魔のようなことを考えた。
「おっちゃん、勿体ぶらずに話せよ。ほら謝罪の握手」ビリケンが発動している手を冷や汗をかきながらかわすロレンツィオ。
「わ、わ、分かったから。もうやめろ、そのビリビリするヤツはやめろー!、やめろー!」
そして一時間後佇まいを整えたロレンツィオが皆に王族のみに飲むことを許される葡萄酒を振舞った。ローズマリーはこの街で一番上手いミルクを飲んでいた。
「今、王宮は混乱の真っただ中にある。クリフトの二つ上の次兄ローレンヌが暗殺されたからだ」
「可哀そうだな、舎弟よ……」ローズマリーは頭を撫でてやった。クリフトは泣いていた。
「そして王と長兄は犯人をクリフトとし、追手を差し向けた。しかしコイツは馬鹿だが剣の腕は立つ。追手を躱し切ってラーベンナまで逃げ込んできたわけだ」
「だからまずはその嫌疑を晴らさなければならないのだがこれは王宮に行かなければ無理だ。だから我がリリンツェの軍隊と傭兵を合わせて2000人の兵力を集め、ザリナ用意を……」
メイド達の手によって古い旗がテーブルの上に広げられた。
「これは王旗ではないですか⁈ これを私に?」
「そうだ、これは代々我がリリンツェ家が保存するようにと命ぜられている正当な王の凱旋の旗だ」
「だけど、そんなもんはためかせたら王位を簒奪すると僕は思われてしまうのではないでしょうか?」
「そこは俺が情報工作をする。聖女ローズマリーが襲われ死にそうなところをクリフトが助けたとな……都では、特に王宮では聖女信仰が高まっている。まず都の軍は動けまい」
「なるほど、叔父様それでその後は……?」
「……クリフトよ、王になるのであればそこは自分で考えろ!」ロレンツィオはクリフトの肩をポンポンと叩いた。信頼しているぞ、と耳打ちしたのがローズマリーには聞こえた。
こうしてオルケイア国第三王子クリフトと首都サザールに向かうことになった。
後書き編集
そこのボーイ&ガール!君たちには2つの選択肢がある。
1つは何もせず立ち去るだけ。
もう1つは評価とブックマークを押すことだ。
前者も後者も大好きだが、考えてくれたったボタンを押すだけで1人の人間をヘブンにできるんだぜ。
選ぶ権利は君たちのものだ!
普段から冷静沈着なメイド長ザリナも料理の乗った皿を落としてしまった。党首様を殴る? 死にたいのか? 普段からロレンツィオの作る料理の犠牲になってきたメイドたちのことを考え、一瞬笑みがこぼれそうになったが相手は大切な主人だ。一瞬のこととは言え主人を守れなかったことが悔やまれた。その為の戦闘訓練を日頃から行っていたのに……。
「ご党首様、ご党首様! あ……良かった。目を覚まされて」ザリナは自身の主を力いっぱい抱きしめた。
「ザリナか……何故私はこんなところで寝ているのだ」
「この女です! この女がご党首様を殴ったんです!」許さないと言った視線をローズマリーに向けてくる。
「そう……なのか、いや料理をしている所までは覚えているのだが、その後が思い出せないのだ」
「軽い記憶喪失みたいね」セレーナがホッとしながら言った。
「党首のおっさん、これ食ってみろよ」エンデュミオンが手の付けられていない皿を差し出す。
「なんと素晴らしい! まるで私が作った究極の料理のようだ!」
そして口をつけるとまた失神してしまった。
「このひとでなし共が!」他のメイド達が動揺している。いつも冷静沈着で、主人を狙う暗殺者を何度も返り討ちにしてきたザリナが発狂したように叫び声を上げているからだ。
「じゃあ、今すぐ起こしてやるよ」ローズマリーは天使のような笑顔を作って見せた。そしてロレンツィオの手をつかむと言った。
「ビリケン!」ロレンツィオの体がビクビクと死ぬ間際の魚のように動く。
「やめろ! この糞聖女が!」
「うっ、俺は何をしているのだ? うわ、貴様ゆ、ゆ、許さんぞ! 我が至高の料理を馬鹿にした挙句この様な暴挙……この街の長として命じる。貴様らは死刑だ!」
「待ってください! ロレンツィオ叔父様! この方を処刑したら僕は王宮が救えなくなります」
「知ったことか! よくも私にゲロ臭い料理を……料理を……⁈」
「分かったみたいだな、おっちゃん。あんたは料理の、さしすせそ、から勉強しなおすことをおススメするぜ」
「くっ、私は毎日この様なものを家臣に自慢げに振舞っていたとは! 恥ずかしい!」
「分かってくれたなら良いんだよ、おっちゃん。で、舎弟のことをどうしてくれるのかが聞きたいな」ローズマリーは満面の笑顔だ。久しぶりにスカッとしたからだ。この女、外道畜生の類である。
「クリフトのことか……王の承諾があれば一週間、いや3日で玉座に就かせてやろう」
「ふっ、流石は『キングメーカー』殿だな」
「ち、ちなみに聞くが、しゃていとは何だ?」ロレンツィオがクリフトに目をやった。
「奴隷と言う意味らしいです。僕は今回の件でやはりローズマリー様の愛の奴隷だということを再認識しました」
「お、王子を奴隷にするとは聖女との評判とはまるで違うな……」
「で、おっちゃん、サザールに丸腰で行ったら舎弟は殺されるらしいじゃないか? どうすんだ? あたしが守れば良いのか?」それにはロレンツィオは首を横に振った。
「駄目だ。それでは女に守られたと悪評が立つ。まして貴女は都では聖女信仰の対象にすらされている」
なるほど、このおっちゃんにはあたしが考えないような良い作戦があるんだな。ローズマリーは悪魔のようなことを考えた。
「おっちゃん、勿体ぶらずに話せよ。ほら謝罪の握手」ビリケンが発動している手を冷や汗をかきながらかわすロレンツィオ。
「わ、わ、分かったから。もうやめろ、そのビリビリするヤツはやめろー!、やめろー!」
そして一時間後佇まいを整えたロレンツィオが皆に王族のみに飲むことを許される葡萄酒を振舞った。ローズマリーはこの街で一番上手いミルクを飲んでいた。
「今、王宮は混乱の真っただ中にある。クリフトの二つ上の次兄ローレンヌが暗殺されたからだ」
「可哀そうだな、舎弟よ……」ローズマリーは頭を撫でてやった。クリフトは泣いていた。
「そして王と長兄は犯人をクリフトとし、追手を差し向けた。しかしコイツは馬鹿だが剣の腕は立つ。追手を躱し切ってラーベンナまで逃げ込んできたわけだ」
「だからまずはその嫌疑を晴らさなければならないのだがこれは王宮に行かなければ無理だ。だから我がリリンツェの軍隊と傭兵を合わせて2000人の兵力を集め、ザリナ用意を……」
メイド達の手によって古い旗がテーブルの上に広げられた。
「これは王旗ではないですか⁈ これを私に?」
「そうだ、これは代々我がリリンツェ家が保存するようにと命ぜられている正当な王の凱旋の旗だ」
「だけど、そんなもんはためかせたら王位を簒奪すると僕は思われてしまうのではないでしょうか?」
「そこは俺が情報工作をする。聖女ローズマリーが襲われ死にそうなところをクリフトが助けたとな……都では、特に王宮では聖女信仰が高まっている。まず都の軍は動けまい」
「なるほど、叔父様それでその後は……?」
「……クリフトよ、王になるのであればそこは自分で考えろ!」ロレンツィオはクリフトの肩をポンポンと叩いた。信頼しているぞ、と耳打ちしたのがローズマリーには聞こえた。
こうしてオルケイア国第三王子クリフトと首都サザールに向かうことになった。
後書き編集
そこのボーイ&ガール!君たちには2つの選択肢がある。
1つは何もせず立ち去るだけ。
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