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【第3章 理不尽賢者ローズマリーと魔法科学国オルケイア】
【理不尽賢者とその舎弟Ⅵ】
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ロレンツィオ・リリンツェは葡萄酒をグラスに注ぎゆっくりと回した。王侯貴族にしか飲むことが許されない王宮専用のブドウ畑で採れたものを使っている葡萄酒だ。あの小童共は私の眼にかなうだろうか? 度量が試されるな……。華の都リリンツェの長としての器が……。このロレンツィオという壮年の男は二つ名に『キングメーカー』と呼ばれている。オルケイア貴族の大派閥の長でもあるのだ。
「ザリナ! いるか?」
「はい、ご主人様」すっと影のようにザリナと言う名のメイド長が現れた。
「大賢者いや聖女ローズマリーに会いに行くぞ、支度の準備をせい!」
「かしこまりました」ザリナはまた影のように部屋から出て行った。
「今宵、次の王の席に誰が付くか決まる……クックック」華の都で享楽を愉しむのも好きだが『王』を決める力が自分にあると思うと酒で酔うより気分が良くなる。
早朝からルーンベルトは殺気を放ちながら美術品管理組合に怒鳴り込みに行った。警備の者が寝ていたんだろうとスゴイ剣幕で受付嬢をドン引きさせていた。しかし、相手も歴戦の商人を相手にしている身ルーンベルトに当番の警備員はちゃんと起きていたと作業日誌を見せてきた。しっかりと何が起きたか書いてある。野良犬が通りを歩いていたことや夜に出かける隊商の名前まではっきりと。蝋燭が何本消えたかまでも克明に記されているのでルーンベルトはしょんぼりしながらカウンターを離れ他の皆のところにやって来た。
「駄目だ、手掛かりゼロだ、父上に今度こそ勘当させられる……」ルーンベルトは焦っていた。
「私も探すのを手伝いますよ。他の皆さんは猫の尻尾亭で、この街ならではの料理にでも舌鼓を打っていてください」
「ルーンを頼んだぞ、クリフト!」
「私に任せてください、じゃあ行きましょう。港の入港記録と衛兵に街の出入りなどを聞いてみましょう」
まあこの華の都にここまで精通しているクリフトなら犯人の洗い出しくらい楽勝だろう。
と言うわけで猫の尻尾亭は置いておいてセレーナが来たがっていたリリンツェ大聖堂にやって来た。何でもこの大陸に深く根差した宗教シンダリア教徒なら一度は拝みたい場所らしい。
中は圧巻だった壁の装飾から神々の彫刻に至るまで精巧に作られており天井にはヒューム、エルフ、ドワーフと言った人間族と他に獣人族や魔族の神までもが描かれていた。色彩は時に精緻に時に大胆に塗られていて万華鏡を覗いているようだった。
「魔族にも神がいるんだな」ローズマリーが言うと即座にセレーナに指摘された。
「悪霊みたいなものよ、魔界の主ナハトって言うのよ」
「じゃあ魔界があるってことは天界はあるのか?」
「そこまでは分からない……」
ビーと言う高い音と共にパイプオルガンらしきものを演奏している者がいた。始めは観光客を引き寄せる為かどデカい音を出し始めたが、あとは軽快なリズムで曲を奏でている。まるで踊っているかのようなその音色は洗練され、手業が熟練したものが扱っていると容易に分かるような存在感のある響きだった。曲が終わると奏者は真っ先にローズマリーに会いに来た。よく見れば普通王侯貴族にしか許されない金糸の入った朱色のマントを羽織っている。
「やあ、お嬢さん。私の奏でる音はどう響いたかな?」
「ああ、感動したよ。あんたがこの街の長ロレンツィオ・リリンツェ本人なんだろ」
「おや、第一問を聞く前に早々と答えてしまうとは流石だね。クリフトの坊やはどうだい? 元気にしているのかい?」
「あんたが犯人だな? 怪盗アルセインさん」
「ふっふっふっはっはっはっはっは、これまた見事だ。何故それが分かった」
「この街で一番偉いのはあんただ。そのあんたがわざわざ美術品を盗まれた翌日に現れるのはおかしいと思ったからだよ。きっと鍵のスペアを預けられ持っているんだろう?」
「その通りだ。クリフトもやはり若い。あの宿屋は泊まるなら最高のもてなしをしてくれるが金庫をしっかりと守っていなかったからな」
「クリフトは一体何者なんだ?」
「質問は慎重に選び給え。私は屋敷にすぐに帰ることもできるんだ」
「ご機嫌取りは苦手でね」
「本人に聞くのが一番だろう? クリフト、隠れていないで出てきておいで」
ローズマリー達が振り返ると大聖堂の大扉にクリフトが隠れていた。呼ばれるとすぐにこちらに出てきた。後ろには青筋立てているルーンベルトもいる。
「叔父様、僕に何の用でしょうか?」
「お前が直に首都サザールに行かずにわざわざここを通った意味が分からぬ俺だと思っているのか?」
「僕は叔父様には敵いませんね、僕の意図は見抜かれていたというわけですね」
「しかも当然こちらが把握している首都や王宮の情報も新鮮なものばかりだ」
「知りたいですが、どうしたら情報をくれるでしょうか? 僕はサザールに下手に行ってしまったら殺されてしまうでしょう。僕が次の王になるとでも言いましょうか!」
「良いだろう!その言葉、及第点だ。我が屋敷に仲間を連れて夕方訪れるように」
そう言い残しこの街の支配者ロレンツィオは優雅にマントを翻し去っていった。
こうして謎の剣士クリフトの正体が徐々に明らかになっていった。
「ザリナ! いるか?」
「はい、ご主人様」すっと影のようにザリナと言う名のメイド長が現れた。
「大賢者いや聖女ローズマリーに会いに行くぞ、支度の準備をせい!」
「かしこまりました」ザリナはまた影のように部屋から出て行った。
「今宵、次の王の席に誰が付くか決まる……クックック」華の都で享楽を愉しむのも好きだが『王』を決める力が自分にあると思うと酒で酔うより気分が良くなる。
早朝からルーンベルトは殺気を放ちながら美術品管理組合に怒鳴り込みに行った。警備の者が寝ていたんだろうとスゴイ剣幕で受付嬢をドン引きさせていた。しかし、相手も歴戦の商人を相手にしている身ルーンベルトに当番の警備員はちゃんと起きていたと作業日誌を見せてきた。しっかりと何が起きたか書いてある。野良犬が通りを歩いていたことや夜に出かける隊商の名前まではっきりと。蝋燭が何本消えたかまでも克明に記されているのでルーンベルトはしょんぼりしながらカウンターを離れ他の皆のところにやって来た。
「駄目だ、手掛かりゼロだ、父上に今度こそ勘当させられる……」ルーンベルトは焦っていた。
「私も探すのを手伝いますよ。他の皆さんは猫の尻尾亭で、この街ならではの料理にでも舌鼓を打っていてください」
「ルーンを頼んだぞ、クリフト!」
「私に任せてください、じゃあ行きましょう。港の入港記録と衛兵に街の出入りなどを聞いてみましょう」
まあこの華の都にここまで精通しているクリフトなら犯人の洗い出しくらい楽勝だろう。
と言うわけで猫の尻尾亭は置いておいてセレーナが来たがっていたリリンツェ大聖堂にやって来た。何でもこの大陸に深く根差した宗教シンダリア教徒なら一度は拝みたい場所らしい。
中は圧巻だった壁の装飾から神々の彫刻に至るまで精巧に作られており天井にはヒューム、エルフ、ドワーフと言った人間族と他に獣人族や魔族の神までもが描かれていた。色彩は時に精緻に時に大胆に塗られていて万華鏡を覗いているようだった。
「魔族にも神がいるんだな」ローズマリーが言うと即座にセレーナに指摘された。
「悪霊みたいなものよ、魔界の主ナハトって言うのよ」
「じゃあ魔界があるってことは天界はあるのか?」
「そこまでは分からない……」
ビーと言う高い音と共にパイプオルガンらしきものを演奏している者がいた。始めは観光客を引き寄せる為かどデカい音を出し始めたが、あとは軽快なリズムで曲を奏でている。まるで踊っているかのようなその音色は洗練され、手業が熟練したものが扱っていると容易に分かるような存在感のある響きだった。曲が終わると奏者は真っ先にローズマリーに会いに来た。よく見れば普通王侯貴族にしか許されない金糸の入った朱色のマントを羽織っている。
「やあ、お嬢さん。私の奏でる音はどう響いたかな?」
「ああ、感動したよ。あんたがこの街の長ロレンツィオ・リリンツェ本人なんだろ」
「おや、第一問を聞く前に早々と答えてしまうとは流石だね。クリフトの坊やはどうだい? 元気にしているのかい?」
「あんたが犯人だな? 怪盗アルセインさん」
「ふっふっふっはっはっはっはっは、これまた見事だ。何故それが分かった」
「この街で一番偉いのはあんただ。そのあんたがわざわざ美術品を盗まれた翌日に現れるのはおかしいと思ったからだよ。きっと鍵のスペアを預けられ持っているんだろう?」
「その通りだ。クリフトもやはり若い。あの宿屋は泊まるなら最高のもてなしをしてくれるが金庫をしっかりと守っていなかったからな」
「クリフトは一体何者なんだ?」
「質問は慎重に選び給え。私は屋敷にすぐに帰ることもできるんだ」
「ご機嫌取りは苦手でね」
「本人に聞くのが一番だろう? クリフト、隠れていないで出てきておいで」
ローズマリー達が振り返ると大聖堂の大扉にクリフトが隠れていた。呼ばれるとすぐにこちらに出てきた。後ろには青筋立てているルーンベルトもいる。
「叔父様、僕に何の用でしょうか?」
「お前が直に首都サザールに行かずにわざわざここを通った意味が分からぬ俺だと思っているのか?」
「僕は叔父様には敵いませんね、僕の意図は見抜かれていたというわけですね」
「しかも当然こちらが把握している首都や王宮の情報も新鮮なものばかりだ」
「知りたいですが、どうしたら情報をくれるでしょうか? 僕はサザールに下手に行ってしまったら殺されてしまうでしょう。僕が次の王になるとでも言いましょうか!」
「良いだろう!その言葉、及第点だ。我が屋敷に仲間を連れて夕方訪れるように」
そう言い残しこの街の支配者ロレンツィオは優雅にマントを翻し去っていった。
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