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【第2章 理不尽賢者ローズマリーとリガイア共和国】
【理不尽賢者とケンカ祭りⅪ】
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ローズマリーは笑った。一度もかすりもせずにデュラハンの軍勢を倒せたのですっきりした。だがやはりここは命の取り合いをする場所どうせなら全部まとめて相手にしたかった。なので素直に魔王軍幹部デモラティウスに挑戦状をたたきつけた。
「漢なら全員で殺しに来いよ、大将」
「……」デモラティウスは魔王軍最高の知能を持つとされる幹部である、しかしもはや考えがローズマリーの言っていることに追いついていかなくなってしまっていた。
フリーズすること5分ようやく口にしたのは挑戦状をお返しすることだった。
「貴様、そう言ってあのキャリクスが言っていた謎の炎魔法で我らを一撃で葬る気だろう? 馬鹿めバレバレだ。だから我々は魔王軍らしく卑怯な手を使わせてもらおう」
指を鳴らすとヴァンパイアの軍団がステージにやってきた。数は1万程だろうか?
噛まれただけで眷属にされてしまうならばこちらも拳だけではなく足技等数々の修羅場で培った喧嘩殺法を見せてやろう。ローズマリーのはヴァンパイアの集団に突っ込んでいった。その速さは尋常ではなかったローズマリーが走るところはヴァンパイアの血しぶきが上がっている。
他のヴァンパイアはローズマリーの位置が分からないのでオロオロするばかりである。ざっと2割の吸血鬼が1分ほどでただの肉の塊になり果てた。
それを見たヴァンパイアロードやヴァンパイアキングは雑魚のヴァンパイアを引かせた。そしてヴァンパイア上位種である者数名とローズマリーは対峙した。1匹が突っ込んできた。しかし、それはフェイント、他の数体が死霊魔術を使い同胞の亡骸をゾンビドラゴンにする時間稼ぎだった。が、フェイントをかけたヴァンパイアキングは予想だにしない破壊力の蹴りを食らい数秒もかからず絶命した。
「フハハハハ、流石ヴァンパイア死霊魔術でゾンビドラゴンを造ってしまうとは!」
「血を吸おうと跳びかかる以外には小賢しいことしかできないのかよ、吸血鬼ってのは?」
「馬鹿め! ゾンビドラゴンは攻撃しても体はすぐに再生する。貴様では相手になるまい」
これは魔王軍の知将デモラティウスが言った嘘である。死霊魔術を使っている者を倒せばゾンビドラゴンは崩れて消え去る。それを悟らせず体力を消耗させ一気に叩くという作戦だった。
しかし信じられないことが目の前で起こった。ゾンビドラゴンが瀕死の状態になり、呻くだけになったところをローズマリーが「立てよ、ドラゴン!」と言い死体蹴りを続けているのであった。
そして最後には「グピーッ」という悲鳴を上げゾンビのくせに倒されてしまった。他のモンスターに激震が走った。
まず逃げようとしたのはギガンテスたちだった。しかしローズマリーがこさえた魔方陣は強力で抜け出すことができないでいた。サキュバスに至っては命乞いをする始末というかサキュバスのくせにローズマリーの漢気に惚れた個体もいるのだ。デモラティウスは考えた、今でき得る最善の手を。
「我が同胞たるデーモンたちよ奴に魔法攻撃を喰らわせてやるのだ。今奴は丸腰、魔法には詠唱が不可欠と見た」
「我らが崇め奉る地獄の炎の主イフリートよ、汝の力を我が名において顕現させよ!チェインオブデスフレア!」デモティウスも最強の魔法を放った。何万というデーモン族から一斉に魔法攻撃がくるのを見るとローズマリーは一言ファイアボールとつまらなさそうにつぶやいた。風で飛ばされる紙吹雪のようにデーモンの軍団が放った一斉魔法は超ド級の炎の球にかき消されデーモンたちも炎に身を焼かれ阿鼻叫喚の地獄絵図を作り死んでいった。
マズい、キャリクスよ、お前との今度の飲み会行けないかもしれない。デモラティウスは考えるのをやめた。
「漢なら全員で殺しに来いよ、大将」
「……」デモラティウスは魔王軍最高の知能を持つとされる幹部である、しかしもはや考えがローズマリーの言っていることに追いついていかなくなってしまっていた。
フリーズすること5分ようやく口にしたのは挑戦状をお返しすることだった。
「貴様、そう言ってあのキャリクスが言っていた謎の炎魔法で我らを一撃で葬る気だろう? 馬鹿めバレバレだ。だから我々は魔王軍らしく卑怯な手を使わせてもらおう」
指を鳴らすとヴァンパイアの軍団がステージにやってきた。数は1万程だろうか?
噛まれただけで眷属にされてしまうならばこちらも拳だけではなく足技等数々の修羅場で培った喧嘩殺法を見せてやろう。ローズマリーのはヴァンパイアの集団に突っ込んでいった。その速さは尋常ではなかったローズマリーが走るところはヴァンパイアの血しぶきが上がっている。
他のヴァンパイアはローズマリーの位置が分からないのでオロオロするばかりである。ざっと2割の吸血鬼が1分ほどでただの肉の塊になり果てた。
それを見たヴァンパイアロードやヴァンパイアキングは雑魚のヴァンパイアを引かせた。そしてヴァンパイア上位種である者数名とローズマリーは対峙した。1匹が突っ込んできた。しかし、それはフェイント、他の数体が死霊魔術を使い同胞の亡骸をゾンビドラゴンにする時間稼ぎだった。が、フェイントをかけたヴァンパイアキングは予想だにしない破壊力の蹴りを食らい数秒もかからず絶命した。
「フハハハハ、流石ヴァンパイア死霊魔術でゾンビドラゴンを造ってしまうとは!」
「血を吸おうと跳びかかる以外には小賢しいことしかできないのかよ、吸血鬼ってのは?」
「馬鹿め! ゾンビドラゴンは攻撃しても体はすぐに再生する。貴様では相手になるまい」
これは魔王軍の知将デモラティウスが言った嘘である。死霊魔術を使っている者を倒せばゾンビドラゴンは崩れて消え去る。それを悟らせず体力を消耗させ一気に叩くという作戦だった。
しかし信じられないことが目の前で起こった。ゾンビドラゴンが瀕死の状態になり、呻くだけになったところをローズマリーが「立てよ、ドラゴン!」と言い死体蹴りを続けているのであった。
そして最後には「グピーッ」という悲鳴を上げゾンビのくせに倒されてしまった。他のモンスターに激震が走った。
まず逃げようとしたのはギガンテスたちだった。しかしローズマリーがこさえた魔方陣は強力で抜け出すことができないでいた。サキュバスに至っては命乞いをする始末というかサキュバスのくせにローズマリーの漢気に惚れた個体もいるのだ。デモラティウスは考えた、今でき得る最善の手を。
「我が同胞たるデーモンたちよ奴に魔法攻撃を喰らわせてやるのだ。今奴は丸腰、魔法には詠唱が不可欠と見た」
「我らが崇め奉る地獄の炎の主イフリートよ、汝の力を我が名において顕現させよ!チェインオブデスフレア!」デモティウスも最強の魔法を放った。何万というデーモン族から一斉に魔法攻撃がくるのを見るとローズマリーは一言ファイアボールとつまらなさそうにつぶやいた。風で飛ばされる紙吹雪のようにデーモンの軍団が放った一斉魔法は超ド級の炎の球にかき消されデーモンたちも炎に身を焼かれ阿鼻叫喚の地獄絵図を作り死んでいった。
マズい、キャリクスよ、お前との今度の飲み会行けないかもしれない。デモラティウスは考えるのをやめた。
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