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【花散里】 Hanachirusato
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「宮内 ヒカルさんですか?」
桐生の四十九日も済んだある日、会社に一人の女性がヒカルを訪ねてきた。
「私、【花散 里華】(Hanajiri Rika)と申します」
花散 里華と名乗った三十代半ばの女性はヒカルを訪ねて来た経緯をヒカルに告げた。
「私には一回り以上年の離れた姉がおりまして、姉が大学生の頃桐生さんとお付き合いをしていた時期があるんです。その頃、既に桐生さんはご結婚されてましたが姉も承知の上でのお付き合いでした。ヒカルさんのお母様の桐子さんは姉の後輩でした。桐生さんと桐子さんは姉を通して知り合ったのですが、直ぐに二人は意気投合してお付き合いを始めました。そして大学卒業後間もなくヒカルさんが産まれたのです。桐生さんと別れたことに関して姉はもう何とも思ってはおりません。結婚して今は海外で幸せに暮らしておりますし。その姉に桐生さんが亡くなった事を知らせましたら、桐生さんの生前を知りたいと申しまして、こうして私が代わりに伺ったのです」
ヒカルは里華に桐生は穏やかに旅立った事を伝えると、安堵したように目を伏せた。そして里華は姉に聞いたと言う桐子の話や当時の桐生の話をヒカルに話してきかせた。ヒカルも母 桐子の話を興味深そうに聞いていた。
穏やかに話す里華にどことなく安心感を覚えたヒカルは互いの連絡先を交換した。
「朱雀、気持ちいい」
月夜が涙を絶え間なく流しながら快楽に打ち震える。
「かわいい。すっかりここも性感帯になりましたね」
早朝の日差しを部屋に取り込むようにカーテンを開け、クスリと笑みを浮かべた朱雀が月夜のペニスを見つめた。朱雀の手に握られた月夜のペニスからはトプトプと精液が溢れ出ていた。日の光が月夜の精液をクリスタルの様に輝かせる。
「尿道の中を擦るだけで月夜さん、ずっと射精してますし我慢できないくらい気持ちよくなっちゃいましたね。もうピアスは卒業ですね」
朱雀はロイヤル・アルバートの代わりに付けた、ストレートバーベルのピアスをモチーフにしたブジーを彫金師に新たに作らせていた。それが出来上がるまでの数週間の間、朱雀は月夜の尿道拡張を施されていた月夜は、その特注のブジーをすんなり受け入れた。元来性に奔放で快楽に弱い月夜は瞬く間に順応した。
朱雀が月夜のペニスに差し込んでいたブジーを静かに引き抜き始めると、堪えきれずに月夜が啼き始めた。
「ああん、ああっ、んんっ、ああっんっ」
ペニスの奥深くに入り込んでいた異物が蠢くたびに月夜が腰を突き出して大きく喘いだ。クプンと音がしたように月夜の尿道口から小さなプラチナ製の金平糖が吐き出された。
「抜いただけなのにまた精液出してますね。よっぽど気に入ってくれたんですね」
朱雀は月夜のペニスに埋め込んでいた月夜の精液の付いたブジーを日の光に翳すように照らした。ワイヤーのように細い軸の片端には大きな金平糖型、その対極には小さな金平糖型が付いていた。
「マドラーからヒントを得たんですよ」
朱雀が大きな金平糖方のほうを摘み、月夜の精液を舐め取るようにプラチナ製のブジーに舌を絡めた。
胸を大きく上下しながら、じくじくとした快楽に支配された月夜は、そんな朱雀の姿をぼんやりと眺めていた。
「もっとして欲しいって顔に書いてますよ」
月夜の心の中を代弁するように朱雀が微笑んだ。
「安心してください、貴方を理解してるのは私だけ。そして貴方を満足させられるのも私だけ」
朱雀は再び小さな金平糖型を月夜のペニスの尿道口に宛がうと、くすぐるように小刻みに動かした。そのもどかしい刺激に月夜がギュッと目を瞑って堪えるように息を詰めた。一方月夜のペニスの尿道口は味わうようにパクパクと開閉し、プラチナ製の小さな金平糖を呑み込み始めた。
「作らせた甲斐があります」
感動したように朱雀が呟きながら小さな金平糖を奥へ奥へと押し込んだ。息を詰めながらも月夜が朱雀に体を委ねていた。
途中何度も往復を繰返しながら尿道を擦られ、ついに長い軸の部分が埋め込まれた。大きな金平糖型が月夜の尿道口に銜え込まれる様にすっぽりと収まると、月夜が小さく身じろいだ。
「今、お尻の方が疼いたでしょう?このブジーは私の緻密な計算の上に成り立っているのですよ。月夜さんのペニスの膨張率に合わせた長さにしてますから、中はちょうど月夜さんの前立腺に軽く触れているはずです。ですから私が月夜さんのペニスの先を少し触るだけでも月夜さんの前立腺を直に刺激しているはずです」
朱雀がくにくにと月夜の尿道口のプラチナ製の金平糖をやさしく刺激する。
「あ、んああん、っはっああ」
言葉を発しようとすると喘ぎ声しか出ない月夜の代わりにとでも言うように、月夜のペニスは大きな金平糖型の隙間から精液を吐き出し続ける。
「このまま中でもイケそうですね」
朱雀の言葉に、月夜が目尻を朱に染めながら睨んだ。
「足りない。こんなんじゃ、足りるわけないだろ」
月夜の意外な発言に朱雀が「え?」と小さく呟いた。月夜は朱雀のペニスを足の親指と人差し指でギュッと握った。
「っく」
朱雀が思わず眉を顰めた。
「お前のこれが無きゃイケないんだよ、ばか」
月夜が朱雀に挑むように微笑むと、朱雀は参りましたとばかりに殊勝な態度で月夜を見つめた。
「いつも自分のことは後回しにしやがって。お前が後回しにしたら僕だって思う存分イケないんだって、そろそろ気づけ、ばか」
月夜が顔を真っ赤に茹らせて朱雀に先を促すと、先ほどまでの殊勝な態度からは一変して朱雀は月夜の体に喰らいつく勢いで体を繋げた。
「すみません。貴方を気持ちよくしたいと思い私が我慢したばかりに、貴方を焦らしていたなんて。もう、これからは遠慮しません。幸い明日も休みですからお詫びもかねて夜まで抱きますよ」
男の顔を浮かべた朱雀が月夜の腰を掴み、スローなペースで腰を打ちつけ始めた。
「うわっ、ああっ」
月夜が朱雀の両腕をとっさに掴み、力いっぱい握り締めた。
「すざく、ひゃ、うわっ、ヤバイ」
「貴方のペニスと私のペニスがこのブジーを通して貴方の中で共鳴してるんです。そんなに感じてくれるなんて嬉れしいです」
朱雀が徐徐にペースを速めると、月夜はますます激しく啼き始めた。
「気持ちいい?もうずっと射精しっぱなしですよ」
朱雀の言葉が耳に入らないほどに月夜は身を捩って快楽を必死に逃がしていた。
「ヤバイ、マジでヤバイ。鳥肌が」
月夜は髪を振り乱して首を左右に振る。その姿に満足するかのように月夜が大きく律動を繰り返す。
「ああ、ああヤバイ、マジで」
月夜が薄目を開けながら朱雀を見上げる。
「もっと、感じてください。私を、私の存在を」
朱雀は月夜のペニスに手を伸ばして尿道口にあるプラチナの金平糖を親指の腹で優しく捏ねた。
「んんやあっ、ああん、あ、あっ」
月夜が声にならない喘ぎを零し、朱雀の腕を掴む手に力を込めた。
「ああん、あああっ、だめすざく」
大きく見開いた月夜の睫から涙が飛び散った。朱雀はお構い無しに月夜の中と外を同時に責め立てた。朱雀の手は月夜の精液でしとどに濡れたが、次第に枯渇した様に月夜のペニスが精液を出さなくなっても、朱雀は月夜のペニスを捏ね続けた。その頃には月夜は朱雀に突き上げられるままに揺さぶられ、目を虚ろにして喘ぐことしかできなかった。
「ああ、あ、やめ、止まって」
暫くすると月夜が取り乱し始めた。
「どうして?気持ちいいんでしょう?」
朱雀は意地悪な顔つきで月夜を見ると、必死の形相の月夜と目が合った。
「いい。気持ち良いけど、なんか出る。漏れるからトイレ、行かせてくれ」
プルプルと震え始めた月夜に、朱雀もようやく快楽だけではない月夜の訴えに気が付いた。
「しょうがないですね。では、貴方が押さえていてくださいね」
朱雀は月夜の手をペニスに誘うと、月夜は迷わず強く握り締めた。
「早く、してくれ」
月夜が我慢できないそぶりを見せた。
「今、連れて行ってあげますよ」
朱雀は繋がったまま月夜の体を抱き起こし、寝室を出た。てっきり離れてくれるものと思っていたのか、月夜が「へ?」と間抜けな声を上げた。
「はい、ここなら遠慮する必要もないですよ」
にっこりと微笑んだ朱雀が連れてきた場所はバスルームだった。
「おま、抜けよ」
バスルームの壁に押し付けられ、両足を朱雀に抱えられた月夜が、ペニスを握り締んだままで羞恥に頬を染めた。
「お断りします。ここなら文句はないでしょう」
朱雀の返答に「もう限界なんだって」と月夜が小さく呟いた。
「私ならお構いなく。どんな貴方も愛せますから」
朱雀がさらりと吐いた台詞に、月夜が今度は違う意味で赤面したが、観念したように目をギュッと瞑り、ペニスから静かに手を離した。
「くそっ」
小さく悪態をついた月夜のペニスの先端にある金平糖型の隙間から放射線状に泉が湧き上がった。
「膀胱が刺激されたんですね。私はてっきり潮を噴くのかと思いました」
月夜の放尿中も凝視していたらしい朱雀が冷静に判断を下した。
「おまえね、僕が今どれだけ恥ずかしいかわかってないだろ」
ムッとした月夜が朱雀を睨んだ。
「いいえ、かわいいかったですよ」
恥ずかしげもなく言い放った朱雀が、月夜にキスを仕掛けた。
「んんっ」
月夜が何かに反応して鼻音を漏らした。朱雀は下肢ををブルリと震わせた後、小刻みに揺らめかせた。ヌチヌチと二人の下肢が奏でる卑猥な音がバスルームに反響する。ようやく満足した様に朱雀が下肢の動きを止めた。
「興奮して我慢できませんでした。可愛すぎる貴方のせいですよ」
月夜の唇を解放した朱雀が紅潮した眼差しで月夜を見つめた。
「ばか。あんなのでイクなんて。変態朱雀」
月夜が悪態をつくと、「またおしっこしたくなっても良いようにここでしましょうね。また、見ててあげますから」と朱雀が再び律動を開始した。
「おしっこも精液も出し切ったら、貴方の大好きなドライで何度もイカせてあげます。ですから恥ずかしがらないで私に全て見せて」
朱雀が強請るように月夜の鼻先に自らの鼻先を擦り付けた。
「復活早いよ、ばか」
諦めたように月夜が朱雀の首に腕を回すと、自ら照れ隠しのように朱雀に口付けた。
「すみません、貴方が可愛すぎて。あとで貴方の恥ずかしががり屋の亀頭も一緒に可愛がってあげますね」
単純な律動を繰り返しながら朱雀が親指に嵌めたリングを月夜の目の前に翳して微笑み、月夜の隠れている鬼頭を剥き出しにすると、再び隠れる事のない様に親指のリングで固定した。
「えろ朱雀。変態朱雀」
悪態をつきながらも朱雀にしがみ付く月夜が真っ赤になった顔を隠すように朱雀の胸に顔を押し付けた。朱雀はクスリと微笑みながら律動をより激しくした。
「なあ、ヒカルのこと、なんだけど」
宣言どおり夜まで朱雀に抱き潰された月夜が申し訳なさそうに朱雀に話しかけた。
「あいつ、僕のせいで社内での立場が悪いだろ?何とか、ならないかな」
月夜が朱雀に遠慮がちに問いかけた。
「ただの噂とは言え、父も亡くなり社内では右代派の勢いが増しています。まして、私たちは未だにおじい様と会うことも叶いませんからね」
「見守ることしかないってこと?」
朱雀の腕の中で月夜が辛そうな表情を浮かべた。朱雀は月夜の体を引き寄せ、震える背中をいつまでも擦り続けた。
桐生の四十九日も済んだある日、会社に一人の女性がヒカルを訪ねてきた。
「私、【花散 里華】(Hanajiri Rika)と申します」
花散 里華と名乗った三十代半ばの女性はヒカルを訪ねて来た経緯をヒカルに告げた。
「私には一回り以上年の離れた姉がおりまして、姉が大学生の頃桐生さんとお付き合いをしていた時期があるんです。その頃、既に桐生さんはご結婚されてましたが姉も承知の上でのお付き合いでした。ヒカルさんのお母様の桐子さんは姉の後輩でした。桐生さんと桐子さんは姉を通して知り合ったのですが、直ぐに二人は意気投合してお付き合いを始めました。そして大学卒業後間もなくヒカルさんが産まれたのです。桐生さんと別れたことに関して姉はもう何とも思ってはおりません。結婚して今は海外で幸せに暮らしておりますし。その姉に桐生さんが亡くなった事を知らせましたら、桐生さんの生前を知りたいと申しまして、こうして私が代わりに伺ったのです」
ヒカルは里華に桐生は穏やかに旅立った事を伝えると、安堵したように目を伏せた。そして里華は姉に聞いたと言う桐子の話や当時の桐生の話をヒカルに話してきかせた。ヒカルも母 桐子の話を興味深そうに聞いていた。
穏やかに話す里華にどことなく安心感を覚えたヒカルは互いの連絡先を交換した。
「朱雀、気持ちいい」
月夜が涙を絶え間なく流しながら快楽に打ち震える。
「かわいい。すっかりここも性感帯になりましたね」
早朝の日差しを部屋に取り込むようにカーテンを開け、クスリと笑みを浮かべた朱雀が月夜のペニスを見つめた。朱雀の手に握られた月夜のペニスからはトプトプと精液が溢れ出ていた。日の光が月夜の精液をクリスタルの様に輝かせる。
「尿道の中を擦るだけで月夜さん、ずっと射精してますし我慢できないくらい気持ちよくなっちゃいましたね。もうピアスは卒業ですね」
朱雀はロイヤル・アルバートの代わりに付けた、ストレートバーベルのピアスをモチーフにしたブジーを彫金師に新たに作らせていた。それが出来上がるまでの数週間の間、朱雀は月夜の尿道拡張を施されていた月夜は、その特注のブジーをすんなり受け入れた。元来性に奔放で快楽に弱い月夜は瞬く間に順応した。
朱雀が月夜のペニスに差し込んでいたブジーを静かに引き抜き始めると、堪えきれずに月夜が啼き始めた。
「ああん、ああっ、んんっ、ああっんっ」
ペニスの奥深くに入り込んでいた異物が蠢くたびに月夜が腰を突き出して大きく喘いだ。クプンと音がしたように月夜の尿道口から小さなプラチナ製の金平糖が吐き出された。
「抜いただけなのにまた精液出してますね。よっぽど気に入ってくれたんですね」
朱雀は月夜のペニスに埋め込んでいた月夜の精液の付いたブジーを日の光に翳すように照らした。ワイヤーのように細い軸の片端には大きな金平糖型、その対極には小さな金平糖型が付いていた。
「マドラーからヒントを得たんですよ」
朱雀が大きな金平糖方のほうを摘み、月夜の精液を舐め取るようにプラチナ製のブジーに舌を絡めた。
胸を大きく上下しながら、じくじくとした快楽に支配された月夜は、そんな朱雀の姿をぼんやりと眺めていた。
「もっとして欲しいって顔に書いてますよ」
月夜の心の中を代弁するように朱雀が微笑んだ。
「安心してください、貴方を理解してるのは私だけ。そして貴方を満足させられるのも私だけ」
朱雀は再び小さな金平糖型を月夜のペニスの尿道口に宛がうと、くすぐるように小刻みに動かした。そのもどかしい刺激に月夜がギュッと目を瞑って堪えるように息を詰めた。一方月夜のペニスの尿道口は味わうようにパクパクと開閉し、プラチナ製の小さな金平糖を呑み込み始めた。
「作らせた甲斐があります」
感動したように朱雀が呟きながら小さな金平糖を奥へ奥へと押し込んだ。息を詰めながらも月夜が朱雀に体を委ねていた。
途中何度も往復を繰返しながら尿道を擦られ、ついに長い軸の部分が埋め込まれた。大きな金平糖型が月夜の尿道口に銜え込まれる様にすっぽりと収まると、月夜が小さく身じろいだ。
「今、お尻の方が疼いたでしょう?このブジーは私の緻密な計算の上に成り立っているのですよ。月夜さんのペニスの膨張率に合わせた長さにしてますから、中はちょうど月夜さんの前立腺に軽く触れているはずです。ですから私が月夜さんのペニスの先を少し触るだけでも月夜さんの前立腺を直に刺激しているはずです」
朱雀がくにくにと月夜の尿道口のプラチナ製の金平糖をやさしく刺激する。
「あ、んああん、っはっああ」
言葉を発しようとすると喘ぎ声しか出ない月夜の代わりにとでも言うように、月夜のペニスは大きな金平糖型の隙間から精液を吐き出し続ける。
「このまま中でもイケそうですね」
朱雀の言葉に、月夜が目尻を朱に染めながら睨んだ。
「足りない。こんなんじゃ、足りるわけないだろ」
月夜の意外な発言に朱雀が「え?」と小さく呟いた。月夜は朱雀のペニスを足の親指と人差し指でギュッと握った。
「っく」
朱雀が思わず眉を顰めた。
「お前のこれが無きゃイケないんだよ、ばか」
月夜が朱雀に挑むように微笑むと、朱雀は参りましたとばかりに殊勝な態度で月夜を見つめた。
「いつも自分のことは後回しにしやがって。お前が後回しにしたら僕だって思う存分イケないんだって、そろそろ気づけ、ばか」
月夜が顔を真っ赤に茹らせて朱雀に先を促すと、先ほどまでの殊勝な態度からは一変して朱雀は月夜の体に喰らいつく勢いで体を繋げた。
「すみません。貴方を気持ちよくしたいと思い私が我慢したばかりに、貴方を焦らしていたなんて。もう、これからは遠慮しません。幸い明日も休みですからお詫びもかねて夜まで抱きますよ」
男の顔を浮かべた朱雀が月夜の腰を掴み、スローなペースで腰を打ちつけ始めた。
「うわっ、ああっ」
月夜が朱雀の両腕をとっさに掴み、力いっぱい握り締めた。
「すざく、ひゃ、うわっ、ヤバイ」
「貴方のペニスと私のペニスがこのブジーを通して貴方の中で共鳴してるんです。そんなに感じてくれるなんて嬉れしいです」
朱雀が徐徐にペースを速めると、月夜はますます激しく啼き始めた。
「気持ちいい?もうずっと射精しっぱなしですよ」
朱雀の言葉が耳に入らないほどに月夜は身を捩って快楽を必死に逃がしていた。
「ヤバイ、マジでヤバイ。鳥肌が」
月夜は髪を振り乱して首を左右に振る。その姿に満足するかのように月夜が大きく律動を繰り返す。
「ああ、ああヤバイ、マジで」
月夜が薄目を開けながら朱雀を見上げる。
「もっと、感じてください。私を、私の存在を」
朱雀は月夜のペニスに手を伸ばして尿道口にあるプラチナの金平糖を親指の腹で優しく捏ねた。
「んんやあっ、ああん、あ、あっ」
月夜が声にならない喘ぎを零し、朱雀の腕を掴む手に力を込めた。
「ああん、あああっ、だめすざく」
大きく見開いた月夜の睫から涙が飛び散った。朱雀はお構い無しに月夜の中と外を同時に責め立てた。朱雀の手は月夜の精液でしとどに濡れたが、次第に枯渇した様に月夜のペニスが精液を出さなくなっても、朱雀は月夜のペニスを捏ね続けた。その頃には月夜は朱雀に突き上げられるままに揺さぶられ、目を虚ろにして喘ぐことしかできなかった。
「ああ、あ、やめ、止まって」
暫くすると月夜が取り乱し始めた。
「どうして?気持ちいいんでしょう?」
朱雀は意地悪な顔つきで月夜を見ると、必死の形相の月夜と目が合った。
「いい。気持ち良いけど、なんか出る。漏れるからトイレ、行かせてくれ」
プルプルと震え始めた月夜に、朱雀もようやく快楽だけではない月夜の訴えに気が付いた。
「しょうがないですね。では、貴方が押さえていてくださいね」
朱雀は月夜の手をペニスに誘うと、月夜は迷わず強く握り締めた。
「早く、してくれ」
月夜が我慢できないそぶりを見せた。
「今、連れて行ってあげますよ」
朱雀は繋がったまま月夜の体を抱き起こし、寝室を出た。てっきり離れてくれるものと思っていたのか、月夜が「へ?」と間抜けな声を上げた。
「はい、ここなら遠慮する必要もないですよ」
にっこりと微笑んだ朱雀が連れてきた場所はバスルームだった。
「おま、抜けよ」
バスルームの壁に押し付けられ、両足を朱雀に抱えられた月夜が、ペニスを握り締んだままで羞恥に頬を染めた。
「お断りします。ここなら文句はないでしょう」
朱雀の返答に「もう限界なんだって」と月夜が小さく呟いた。
「私ならお構いなく。どんな貴方も愛せますから」
朱雀がさらりと吐いた台詞に、月夜が今度は違う意味で赤面したが、観念したように目をギュッと瞑り、ペニスから静かに手を離した。
「くそっ」
小さく悪態をついた月夜のペニスの先端にある金平糖型の隙間から放射線状に泉が湧き上がった。
「膀胱が刺激されたんですね。私はてっきり潮を噴くのかと思いました」
月夜の放尿中も凝視していたらしい朱雀が冷静に判断を下した。
「おまえね、僕が今どれだけ恥ずかしいかわかってないだろ」
ムッとした月夜が朱雀を睨んだ。
「いいえ、かわいいかったですよ」
恥ずかしげもなく言い放った朱雀が、月夜にキスを仕掛けた。
「んんっ」
月夜が何かに反応して鼻音を漏らした。朱雀は下肢ををブルリと震わせた後、小刻みに揺らめかせた。ヌチヌチと二人の下肢が奏でる卑猥な音がバスルームに反響する。ようやく満足した様に朱雀が下肢の動きを止めた。
「興奮して我慢できませんでした。可愛すぎる貴方のせいですよ」
月夜の唇を解放した朱雀が紅潮した眼差しで月夜を見つめた。
「ばか。あんなのでイクなんて。変態朱雀」
月夜が悪態をつくと、「またおしっこしたくなっても良いようにここでしましょうね。また、見ててあげますから」と朱雀が再び律動を開始した。
「おしっこも精液も出し切ったら、貴方の大好きなドライで何度もイカせてあげます。ですから恥ずかしがらないで私に全て見せて」
朱雀が強請るように月夜の鼻先に自らの鼻先を擦り付けた。
「復活早いよ、ばか」
諦めたように月夜が朱雀の首に腕を回すと、自ら照れ隠しのように朱雀に口付けた。
「すみません、貴方が可愛すぎて。あとで貴方の恥ずかしががり屋の亀頭も一緒に可愛がってあげますね」
単純な律動を繰り返しながら朱雀が親指に嵌めたリングを月夜の目の前に翳して微笑み、月夜の隠れている鬼頭を剥き出しにすると、再び隠れる事のない様に親指のリングで固定した。
「えろ朱雀。変態朱雀」
悪態をつきながらも朱雀にしがみ付く月夜が真っ赤になった顔を隠すように朱雀の胸に顔を押し付けた。朱雀はクスリと微笑みながら律動をより激しくした。
「なあ、ヒカルのこと、なんだけど」
宣言どおり夜まで朱雀に抱き潰された月夜が申し訳なさそうに朱雀に話しかけた。
「あいつ、僕のせいで社内での立場が悪いだろ?何とか、ならないかな」
月夜が朱雀に遠慮がちに問いかけた。
「ただの噂とは言え、父も亡くなり社内では右代派の勢いが増しています。まして、私たちは未だにおじい様と会うことも叶いませんからね」
「見守ることしかないってこと?」
朱雀の腕の中で月夜が辛そうな表情を浮かべた。朱雀は月夜の体を引き寄せ、震える背中をいつまでも擦り続けた。
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