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生きるための確認 R18
しおりを挟むようやく医者から入浴の許可が出た。しかし、寝たきりで体の筋力の衰えたきはだは満足に歩く事ができなくなっていた。
医者は時間をかけて歩く練習が必要だといった。医者の話では、これは体が痺れて動かないのではなく、筋肉が本来の役目を忘れてしまい退化したための、いたって普通の事だと言っていた。
『若いし歩けるようになるのも数ヶ月で出来るようになる』とも。
勝三はきはだがまた歩けるように誠心誠意世話をしようと、改めて心に誓った。
勝三は、きはだを浴場に連れて行った。
いままできはだの体を拭いていても、怪我を負った部分は『自分でする』といって見たことはなかった。
浴場の床にきはだを降ろすと、着物を脱ぎ、きはだの着物も脱がせた。
勝三が息を飲んだ。
見慣れたはずのきはだの下肢には下生えがあったからだ。あの事件の前までも、うっすらとした産毛が濃くなり始めたとは感じていたが、覆うように生えているのは予想外であった。
性器は冬子に切り取られているのは知っていたが、そこを覆うように生えた下生えは勝三の欲をそそるのに十分な要素であった。また、生え初めの初々しさが勝三をさらに煽った。
傷の塞がったきはだの下肢はまるで女のそれにそっくりだった。しかも少し伸びた髪の毛で、どこから見ても美少女にしか見えなかった。
「見っともない姿でごめんなさい」
「綺麗だ、きはだ。お前は変わらずに綺麗だ」
「うそ、そんな気休めなんかいらない。こんな見っともない姿を晒すくらいならあの時死んでいればよかった」
きはだが嗚咽を洩らした。
「嘘なんかついてない。私の体を見ておくれ」
泣いているきはだの手を完全に形を成しているオスに導いた。
「男の体は、嘘はつけぬ」
優しくきはだを微笑むと、「嬉しい」きはだが小さく笑みを溢した。
湯船に浸かって気持ちがよいのか、きはだの頬にほんのりと赤みが差した。
「大丈夫か、湯あたりせぬようにせねば」
きはだが首を横に振った。
「気持ちよくなりたい」
きはだが勝三の下肢に手を伸ばした。勝三はなんとか欲情を抑えようと試みてはいたが、なかなか興奮が収まらなかった。
「まだ駄目であろう、やっと風呂に入れるようになったばかりだ」
「…やっぱり勝三さん、僕なんか」
「違う。お前の体に負担をかけたくないのだ」
「それでもいい。勝三さんにまだ愛されてるって証が欲しい」
勝三は迷ったが、きはだの負った心の傷を何とかしてやりたかった。
ふとみ空との会話を思い出した。体に傷をつけられたことで男の体ではなくなったと卑下しているきらいがあるきはだが、自分にも拒まれたとあらばきはだの心が死んでしまうのではないか…勝三はそんな気がしてならなかった。
「もう少し元気になってからと思っていたが、いまからお前を抱く」
風呂から上がった二人は部屋へと戻った。
布団に横たえ着物の前袷を開き、慎重にきはだの蕾を解していく。久しぶりの感覚に、初め戸惑いを見せたきはだだが直ぐに思い出したように目を閉じて快楽を追い始めた。
「あ、ああ」
体が思い出したのであろう、きはだの口から喘ぎがこぼれ始めた。
慎重に指の数を増やした。
「可愛いよ、きはだ。お前の好きなところも弄ってあげるよ」
知り尽くしたきはだの体を溶かしながら『可愛いよ、きはだ』と繰り返し囁いた。
「もう、欲しい」
「ゆっくり入れるからな」
事件後、初めて体を繋げた二人だった。
「ああーーー」
勝三を久しぶりに奥まで受け入れた途端、体の奥を震わせてきはだが極めた。勝三は『愛液』が下生えを濡らす様を目の当たりにし、震えるほどの興奮を覚えた。
「可愛いよ、なんて可愛いんだ。きはだ」
「あ、おっきい」
勝三は堪らず腰を使い始めた。最奥を突くたびに、愛液が溢れてますます下生えを濡らしていく。それが垂れて二人の接合部分に絡みつき、勝三の動きを滑らかにした。
勝三は興奮しながらも、きはだを更なる高みへと押し上げるために腰を動かし続けた。
勝三かきばだの体を拘束してしがみ付く。
「勝三さん、イク、イク」
「わたしも共に」
きはだを力一杯抱きしめ下肢を押し付ける勝三が二人で高みへと昇った。
「ありがとう、勝三さん」
きはだがそのまま眠りについた。
勝三も、きはだの体を清めて床に入った。
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