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破廉恥な行為R18

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しとしとと降る雨のせいではなく、別の用件で不機嫌な柑子が、窓の外を眺めながら通りを行く人の波を見ていた。
その中に、見知った男が小躍りしそうなほどの勢いでこちらに駆け寄ってくるのが見えた。傘もささぬその男が、水溜りの泥で汚れるのも構わずに一目散にこのよろず屋に滑り込んできた。

「どうしたの?こんなにドロドロになるほど慌ててさ」
「聞いておくれ。柑子、とうとうお夏が了承してくれたのだよ。
お前を離れに引き取っても良いと、了承してくれたのだよ。
どうだい柑子。わたしはお前と一つ屋根の下で暮らせるのだよ。
ああ、良かった。なんて良い日なのだろう」

豊二が感無量と言わんばかりに舞い上がっていた。

「離れとはいえ、小奇麗な別邸になっておってな、その一角にはほれ、ええっと。
なんという名であったか、弟の勝三の好いておる柑子と同じ頃合の少年が住んでおるが別邸は広いゆえ、そうそう顔を合わせる訳ではない。
一緒に来てくれるであろう、柑子」

豊二の言っている少年とはきはだの事であった。しばらく前から、勝三の強引なまでの押しの強さに負けて、きはだが離れに移り住んでいた。それまでは、柑子と同じようにこのよろず屋の一室で逢瀬を重ねていたのだった。

子犬のように柑子を見つめる豊二が可愛らしく見え、離れに移ることを承諾した。


豊二とともに豊穣屋の門をくぐった柑子が、思いがけぬ人物と対面することになった。
豊二の妻『お夏』であった。柑子が、恐ろしく冷たい微笑を湛えたお夏と座敷で対面した。

「柑子さんとおっしゃるそうですね。
旦那様が執着なさるのもわかる気がします。
わたしは正直、あなた様のことをよくは思っておりません。
でも、主不在の本宅では世間の皆様に笑われてしまいます。ですから旦那様のわがままを了解したのです。
離れにいる分にはいつまでも居ていただいて結構ですが、本宅には来ないでくださいまし」

それだけを柑子に伝えると席を立って出て行ってしまった。
その後、いそいそと豊二が離れにある柑子の部屋へと案内した。

「お夏は少し気が強いところはあるが、根は悪い女ではないのだよ。わかっておくれ」
「豊二さんが居てくれたら僕は平気だから」

「お前がここに来てくれて嬉しいよ。今夜はわたしがお前を喜ばせるからな」

「とよ、じさ、だめ」
着物を脱がし、柑子を獣のように四つん這いにさせた豊二がまだ硬く閉じている柑子の慎ましやかな蕾を舌で舐め始めた。
舐めて潤しては硬く尖らせた舌を押し込む。そしてまた唾液を押し込みながら舐めては尖らせた舌で突いてやる。

「あん、ああん、ああ」
啼きながら柑子が腰を揺らす。薄桃色の先端からはすでに蜜が止めどなく滴って糸を引いてはまた滴り落ちていく。
舌で蕾を弄びながら、薄桃色を握り、蜜を垂らす入り口に豊二が人差し指をねじ込むように抉る。
「ん、ああっ」
ぐりぐりと人差し指を押し込むと、細かった蜜口がパクパクと豊二の人差し指に吸い付くように少し広がり、たまらず柑子が白い喉を晒して仰け反った。その反応に気を良くしたように豊二がなおも蕾を舌で擽り続ける。

「うああーーーっ」
耐え切れずに柑子が布団に上体を沈ませた。小刻みに震えた目はうつろで、焦点は定まっていない。

なおも蜜を垂らす『コウジ』を弄り続けた豊二が、我慢の限界とばかりにいきり立った自身を獣の様に柑子の奥深くに挿入した。

「んっああっ」豊二が喘ぐように大きく一つ息を吐き出すと、箍が外れたかの様に夢中で柑子の胎内を勢いよく行き来し始めた。まるで発情期の獣のように。途中、柑子が何度も快楽の証を放ったが、豊二が動きを止めることはなく、いつまでも柑子を貪り続けた。途中小さくうめき声を発し、豊二も一度は果てたが、欲望が収まること知らぬためか熱病に浮かされるかのように腰を振り続けていた。

「あああ、ああ」
幾度となく強い絶頂を味わったためか、小刻みに振えながら柑子が小さく啼きながら涙を流していた。
いつしか豊二が抉るように弄んでいた『コウジ』の先端からは、蜜は溢れてこなくなっていた。それでも『コウジ』を弄る手を豊二が止める事は無かった。

「やだ、でる。なんか、くる」
柑子の力ない言葉の後、柑子の胎内が急激な締め付けと諤々と痙攣を起こした瞬間に、『コウジ』からおびただしい量の何かが勢い良く噴き出した。そのまま引きずられるように豊二が柑子に覆いかぶさり、果てた。しばし無音のまま、繋がったままにどさりと布団に横向きで倒れこんだ豊二が、荒い息を吐きながらも事後の『コウジ』を可愛がる手を緩めなかった。
「震えが止まるまでこうしておる。安心するがよい」
 ふにゃりとしながらも豊二の手の中でビクビクと震えた『コウジ』のその付け根の膨らみが名残惜しそうにせり上がり、感無量とばかりに最後の滴を吐き出した。
それから、お互いの息が落ち着きを取り戻すまで、暫く二人は無言だった。

「大丈夫か、柑子」
「気持ちよすぎて、死んじゃうかと思った」

「わたしもだよ、お前の姿を見ながらこのまま死んでも良いとさえ思ったほどだよ」
「お眠り、柑子。後は私がしておくから」

豊二の言葉に甘えるように、柑子が目を閉じた。

『なんて破廉恥な。なんて恥知らずな』
ことの始まりから終わりまでの一部始終を見ていたお夏が静かに、しかし激しく嫉妬の炎を燃やしている事を二人は知る由もなかった。
 
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