上 下
1 / 1

第1話 霜が降る前に

しおりを挟む
 メギ科の植物、ナンテン。ナンテンは漢字で「南天」と書き、災いを防ぐ植物としても知られています。天に難を返す植物。「写真」と言うと、その被写体が重要になってきますが。被写体の対象が何も、「特別な物」である必要はありません。家の庭に咲いている花々も被写体だし、道の上に落ちている枯れ葉も被写体です。

 自分のカメラに一体、何を写すか? ネットで「いいね」を貰える写真も凄いですが、こう言う写真にもまた味があります。レンズを向ければ、どんな物でも被写体。写真の主役になれます。今回の写真には、そんな雰囲気が感じられる。

 


 家の敷地に咲いていたナンテン。普段は素通りしそうなこの花も、綺麗な実を付けていました。それに思わず、「ピンッ」と来た。「これは、シャッターを押さねば」と思ったのです。カメラはCanonのEOS R6markⅡを使い、レンズは50㎜の単焦点レンズを使いました。

 カメラの絞りは、やや浅めです。手前の葉がぼやけるくらいで、絞り開放までは行きませんでした。カメラの補助線(グリッド線)に基づいて、被写体の内容を決めます。そして、数枚の写真を撮る。自分の取った中で、一番良さそうな一枚を選ぶためです。

 そうして選んだら、次は現像。最近のハイエンドスマホにも採られている、Raw現像を行いました。現像のデバイスは、パソコンです。パソコンのアプリで写真に手を加え、自分の好きな一枚に仕上げていきます。これが結構大変ですが、自分の好きな風にできるので、なかなかに楽しいです。

 写真の仕上げが終ったら、サイズ変更。データ料が最も大きい写真(設定上)と、最も小さい写真(ここは、曖昧です)を作りました。このエッセイに貼られている写真は、最も小さい写真です。拡大の数値に違いがありますが、画像としては充分に綺麗。スマホでも、美しい画像が見られます。

 カメラの性能が上がった事で、スマホでも綺麗な写真は撮れますが。カメラ特有のボディーやレンズ、撮影方法などはスマホではなかなか味わえません。物理的な難しい写真もあります。

 写真のボケもたぶん、本場の方が綺麗に写るでしょう。「それがカメラの魅力」とも言えますが、携帯性ではスマホにやはり敵いません。そこがまあ、悔しいところですが。それを差引いても、カメラは「充分に楽しい」と思います。だから、止められないんですね。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

写真撮影とひとりごと

月澄狸
エッセイ・ノンフィクション
のんびり写真撮影エッセイです。挿絵掲載可能枚数は200枚までなので、掲載写真が200枚に達したら完結します。元々自然物を多く写していましたが、最近人工物もいいなと思い始めています。

オオバン・イソヒヨドリなど鳥たちいろいろ、そして風景撮影

月澄狸
エッセイ・ノンフィクション
オオバンさんを撮れて嬉しかったです。カンムリカイツブリが一応いて、撮れているのですが、あまり鮮明ではありません。同じく鮮明ではない写真ですがお気に入りなのは、30日の、カワウの群れと一緒にアオサギがいる写真。鳥たちって違う種類でも仲良さそうですね。2月3日のトンビ、5日のイソヒヨドリも可愛い。

【写真】気まぐれに風景・生き物撮影

月澄狸
エッセイ・ノンフィクション
風景や鳥・虫・植物たちを気まぐれに撮影して載せていこうと思います。過去の写真も時々載せる予定です。どのエピソードからでも、お好きに見ていってください。

2021年の終わり、2022年の始まりの写真撮影

月澄狸
エッセイ・ノンフィクション
今回は正直、パッとしない写真が多いです。曇りの日も幻想的で美しいから撮ってみようとしたんだけど、ただ暗いだけの写真になってたり。⋯⋯と思ったんですが、見返してみたら、暗い写真も味わい深い気がしてきました。見る端末によって、微妙に雰囲気が変わる気がしますね。いつものようなトンビ写真もあります。

「神の子はただの生贄」人間らしさとは何か

陽乃 さくら
エッセイ・ノンフィクション
世界平和統一家庭連合(旧・統一教会)信者の子供達は二世と呼ばれる。 その中でも、合同結婚式により結婚し産まれた子供を『祝福二世』、信仰する前に結婚した両親の下に生まれた子供を『信仰二世』と呼ぶ。 統一教会の信仰二世として育った主人公・咲の、壮絶な半生を送りつつも、力強く生きていく姿をリアルにまとめた、一部ノンフィクション作品。 幼少期からの洗脳により、日本で生きていくための社会性の欠落、コミュニケーション能力にも乏しく、仮面を被るように生きてきた咲が、多くの精神疾患と向き合い、彼女なりに成長していく姿を書き記すことで、統一教会だけではなく、多くの宗教被害について、ぜひ皆さんにも考えていただくきっかけになればと思います。

仄暗こぼれ話~日本神話・妖怪伝説・民話など~日本霊異記から遠野物語くらいの時代間で~

霞花怜
エッセイ・ノンフィクション
連載中の『仄暗い灯が迷子の二人を包むまで』に登場する神様や民話や逸話について、好き勝手に解説しています。作者の個人的な感想など多く含みますので、参考にはしないでください。面白おかしく読んで「そんなんだな~」と思う程度でお願いします。一話完結型なので、どの話から読んでも「へぇ」で終われると思います。不定期更新です。 本作はこちら↓ 『仄暗い灯が迷子の二人を包むまで』 https://www.alphapolis.co.jp/novel/20419239/463890795

実はおっさんの敵女幹部は好きな男と添い遂げられるか?

野田C菜
エッセイ・ノンフィクション
Life is color. Love is too.

食事中のムカデの撮影 2021・7/28

月澄狸
エッセイ・ノンフィクション
コンデジでムカデを撮影しました。

処理中です...