探偵、ロード

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事件録1:道標と道を進む者

第11話 真相

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 翌日の天気は、晴れだった。
 
 ウォランは、昨日の事を思い起こした。「アイツは、あれからどうなったのだろう?」と。彼は不安な顔で、屋敷の廊下を掃除しはじめた。それと合わせるように、バルダもまた、自分の仕事をやりはじめた。

 彼は庭の芝生を刈りつづけたが、一代の馬車が庭に入ってくると、作業の手を止めて、その馬車に視線を移した。

「なんだ?」

 彼は馬車の所に駈け寄り、そこから出て来た少年に驚いた。

「お前は」

「おはようございます、バルダさん」

「おはよう。今日も事件の捜査か?」

「いえ。今日は、事件の真相を伝えに来たんです」

「事件の真相?」

 バルダは、近くの馬車に目をやった。

 馬車の中には数人の警官とクリス警部、加えて一人の男(五十代くらいか?)が乗っていたが、真ん中の男(警官達に囲まれている)が妙に気になってしまい、男が馬車の中から降りると、ロードに向かって「アイツは、誰だ?」と聞いた。

 ロードは、その質問に暗くなった。

「理不尽に破れた男です」

「理不尽に破れた男?」

「はい」

 バルダの前から歩き出すロード。

 ロードは警官達と連れ立って屋敷の中に入ったが、廊下でウォランの姿を見つけると、彼の前に駈け寄り、穏やかな顔で彼に「おはよう」と挨拶した。

 ウォランは挨拶の返事も忘れて、彼の両肩を勢いよく掴んだ。

「ロード、お前。あの後、どうしたんだ?」

 ロードは「それ」に答えず、隣のクリス警部に目をやった。

「クリス警部」

「なんだ?」

「彼にも事件の真相を。彼には、事件の捜査を手伝って貰いましたし」
 
 クリス警部は、ウォランの顔をしばらく見つめた。

「ああ、良いだろう。君」

「は、はい」

「一緒に来なさい」
 
 ロードも、「それ」にうなずいた。

「君も事件の真相を知りたいだろう?」

 ウォランは、彼の誘いに生唾を呑んだ。

「あ、ああ、知りたい。教えてくれるなら、是非とも知りてぇよ!」

 所定の場所に掃除用具を片付けるウォラン。それからロードと連れ立ってジョンの部屋に行った時も、彼は嬉しそうな顔でロードの隣に立ちつづけたが、部屋の中にいた連中(サーラを除く)には、流石に苛立ちを感じてしまった。

 部屋の中には、事件の関係者達が集まっていた。

 マグダリアは、ウォラン達の顔を見渡した。

「こんな朝っぱらから、くっ! 『事件の真相が分かったから部屋に集まれ』って。犯人扱いの次は、『探偵の謎解きショートに付き合え』って言うの?」

「ロード君」と、ドウダ。「君の後ろに立っている人は誰だい?」

 ロードは、彼の質問に答えなかった。

「それよりもまず、皆さんには『コレ』を見て欲しいと思います」

 と言って、本棚の中から本を無造作に取り出す。

「ちょ、何をやっているのよ!」

 コーマも、妹の言葉に同調した。

「頭がおかしくなったのか?」

 ロードはそれらの声を無視し、本棚の中に本を入れ直した。

「人が人であるがゆえの罪。人間は、自分の罪からは決して逃げられない。皆さん、今すぐ目を瞑って下さい。コイツは、かなり眩しいですよ?」

 の言葉に従うドウダ達。彼の目がゆっくりと開かれたのは、本棚の光が完全に消えた後だった。

「コ、コレは?」

「この空洞は彼、テノル・ハウェイさんの部屋に繋がっています」

 ドウダ達は全員、言葉を失った。

 ユナ夫人は、テノルの顔に視線を向けた。

「じゃあ、その人が?」

「はい。彼がジョン氏を自殺に見せかけて……正確には、あなた達に疑いが掛かるように殺したんです」

「疑いが掛かるように?」

「そう。彼がどうして、ジョン氏を殺したのか。そしてなぜ、あなた達にその罪を着せようとしたのか。その動機はオレが話すよりも、テノルさん自身が話した方が色々と分かりやすい」

 ロードは、自分の後ろを振りかえった。

「テノルさん」

「……」

「お願いできますか?」

「……ああ」

 テノルは、事件の関係者達を見渡した。

「私の父がジョン・アグールと出会ったのは、今から四十年程前の事だ。当時の父とジョンは、大陸の支社を任されていた。父は、一生懸命に働いた。なんたって働けば働く程、自分の業績も上がっていくのだからね。夢中にならないわけがない。それと、くっ。
 本国には私の、私の事を身籠もっている母がいた。父は、優しい人だったからね。母の事はもちろん、これから生まれる私の事も『幸せになって欲しい、楽をさせてやりたい』と思っていたに違いない。ジョンが父に独立の話を持ちかけた理由はたぶん、そんな父に嫉妬を抱いていたからだろう。
 奴には、金があった。でもその分、『大切な何か』が欠けていたのだろう。奴の心を魅せていたのは金、その奥にある醜い欲望だけだった。しかし……。
 父は、その欲望を分かっていた。分かっていながら、その欲望を決して否定しなかった。父は、奴の親友だった。親友だったからこそ、奴の本質をきちんと理解し、その欲望に『いいよ、独立しよう』とうなずいたのだろう。
 二人は、独立した。独立の資金はジョンが何処からか集めてきたらしいが、その出資元は『世の中には、惚れた男に大金を出したがる女が大勢いるんだ』と誤魔化すばかりでハッキリしなかった。二人の会社は、大いに成功した。まるで天馬が空を駆けるように。私も、父の背中を見ながら少しずつ大きくなっていった。
 母が『家族の日記』を書きはじめたのは、私が生まれる三年程前……父と結ばれた『その夜』だった。母は、自分の家族を大事にしたかった。父の事も、そして、私の事も。母の愛は、本当に大きかった。子どもの私に愛を説く程に。だが……くっ。そんな母の愛も、父がジョンから本社を追いだされた時にすっかり落ちてしまった。私は、ジョンを憎んだよ。『なんで? どうして?』とね。納得のいかない私は、父からその理由を聞いた。父の答えは、残酷だった。お前は、俺よりも仕事ができるからな。それが大いに気にくわないんだよ。大人の台詞とは、思えなかった。だが、その台詞のせいで……。
 父は地方の鉱山に飛ばされてから一年後、落盤事故に巻きこまれて死んでしまった。私は、母から『家族の日記』をもらった。『この恨みは、決して忘れない』と。お前が鉱山に飛ばさなければ、父さんは死なずにすんだのに。私は、日記に日々の恨み辛みを書きつづけた。自分が生まれる前の事も残してね。
 父が死んだ後、母は夜の町で働くようになった。夜の町は、給料が良かったからね。女手一つで子どもを育てていくには、止むをえない選択だったのだろう。母は、必死に働いた。私もそんな母に『迷惑をかけたくない』と思って、家事を一生懸命に手伝ったよ。
 母が病気で倒れたのは……確か、窓の外に雪が見えだした頃だったかな? 母は元々、体があまり丈夫でない方だったからね。私は病室で、母の手を握った。母の手は、冷たかったよ。今にも死んでしまいそうな、そんな雰囲気が漂っていた。母は死に際、『人の役に立てるような人になりなさい』と呟いた。それが最期の言葉になった。
 私は、その言葉に従った。今まで務めていた会社を辞めて。今の新聞社に入ったのは、母が死んでから二十年程経った時だった。私は、働いた。新聞は、世間に真実を伝える仕事だからね。真実は、正義だ。そして、悪の天敵でもある。私は、世間に真実を伝えつづけた。だが、くっ。いくら伝えても、世間は変わらない。正義は変わらず、悪に頭を下げつづけるだけだ。悪の業火を吹き消そうとした者が、逆に大火傷を負ってしまうほどに。私は自分の力に絶望し、町のパブで愚痴をこぼすようになった。
 私がなじみのパブで奴と出会ったのは、奴がうれしそうな顔で私の横に座った時だった。奴は初対面の私に、なれなれしくも話しかけてきた。私は最初……奴の話を無視していたが、奴が父の名前を言った瞬間! 鳥肌が立ったよ。『まさか、こんなことがあるのか!』とね。奴は既に有名だったが、あの時は変装か何かをしていたんだろう。周りの人間にばれないように。奴は相当、用心深い人間だったようだからな。
 私は何も知らないフリをして、奴から色々な事を聞きだした。奴は上機嫌で、『それ』にこたえてくれたよ。父の事はもちろん、父と働いている時に自分の子どもが生まれた事、父にはそれを教えていない事、また自分の子どもにも父や私のことを教えていない事、自分が妻と結ばれた理由は『自分への付加価値でしかなかった』事、長男の無能さにはうんざりしている事、次男の女ぐせは『自分に似たのかな?』と呆れている事、末っ子については内心で『母さんにそっくりだな』と嘲笑っている事、自分の家族には財産を一切残さない事、それは弁護士との話ですでに決めている事、執事の男には昔から不満を抱いている事、メイドの女性がお金に困っている事も、ね。
 女性には難病を抱えた弟がいるが、つくづく最低な男だよ。その治療代を払ってやる見かえりとして、彼女の事を……くっ。私は気分が悪くなって、自分の席から立ちあがろうとした。だがその時、奴の口から『特殊道具』の話が飛びだした。誰も知らない秘密の通路、奴は『国のお偉方からゆずり受けた』と言っていたが。
 私の中で何か弾けた。私は、必死に考えたよ。『奴をどうやって殺してやろうか?』とね。その答えは、すぐに出た。『毒とワインとグラスがあれば、できるのではないか?』と。私はそのアイディアに興奮したが、奴はそれに気づかず、さらにおもしろい情報をベラベラと喋りはじめた。『今度、わしの家に来ないか? 本棚は登録した住所に向かって抜け道を作りだす……つまりは君が教えてくれた住所に直接つながるわけだから、待ち合わせの場所はもちろん、家族の者にも気づかれず、また知られる事もない』という風に。
 ふん! 正に、渡りに船だったね。私は二つ返事で、奴にうなずいたよ。『はい。必ず遊びに行きます』とね。奴は、私に『昔の親友に会えたみたいでうれしかった。今夜は、本当についている』といい、約束の日時を教えて、店の中から出ていった。
 私は、夢中で考えた。『このチャンスを逃してはならない』と。私は知り合いの情報屋をおどして、禁止薬物の密売人を紹介してもらった。密売人は、良い男だったよ。通常の三倍で買ったら、まるで奴隷のように『あんたは王様だ』と拝みだしたのだから。開いた口がふさがらなかったよ。私はグラスの内側に毒をぬって、それを奴の部屋に持っていった」
 テノルは、部屋の空気を吸った。
「奴の死は、呆気なかった。周りの人々をあれだけ苦しめたのに、自分はポックリ逝ってしまうなんて。文字通りの卑怯者だ。私が部屋にワインを持っていった時も。奴は自分から進んで、私のグラスにワインを注ぎいれた。『今夜は、わしがもてなす側にある』と。くっ! 自分の優位を決してゆずろうとしない。私は、その態度に苛立ったが。フッ、『それ』を上手く使わせてもらったよ。奴はグラスの毒に気づかず、それで己が命を失ってしまった。私は自分のグラスを持つと、部屋の中に証拠が残っていないか確かめて……証拠はもちろん残っていなかったが、嬉しい気持ちで自分の部屋に戻った。『親の仇を討てた』と。私は、日記以外の証拠品を処分して、それから」

「おっさん!」

「ん?」

「なんで俺達を? あんたは!」

「ああ。確かに恨んではいない。そこにいる執事とメイドさんも。だが! お前達は、違う。私やそこの二人と違って。お前達は、奴の血を引く子ども達だ。周りの人々が何と言おうと」

「だから、我々に罪を着せようとしたんですね?」

 テノルは、ドウダの質問にうなずいた。

「結果的には、そうならなくても。お前達には、『殺人の容疑』がかかった。『自分の親を殺した』と言う。その事実は」

「今後の生活に影響する?」

「そう言う事だ。親殺しの罪は、重い。世間と言うのは、冷たいぞ? 不満のはけ口を絶えず探している。強者が弱者を虐げるように。次の標的は、お前達だ。親の仇の私ではなく。世間と言うのは、正義の報復が大好きなのだ。自分の善を愛するあまりに。誰も本気で私を恨んだりしないだろう。当事者の、あるいは利害関係のある人々を除いて。世間とは、そう言う人々の集まりなのだ」

 マグダリアは、床の上に座りこんだ。彼女の近くにいた兄達も。彼らはテノルの顔を睨みつけたが、母親のすすり泣きを聞くと、無気力な顔で床の上に泣きくずれたり、あるいは「く、うっ」と項垂れたりした。

 ダグラスは、その光景を嘲笑った。
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