雪のように、とけていく

山吹レイ

文字の大きさ
上 下
11 / 15

冷たい雪の、その狭間で(中編2)

しおりを挟む
「伊摘、なんだよ」
 片山邸に着いた伊摘は、後部座席から降りるなり、玄関から出てきた昴に憤慨した眼差しで見つめられた。
 伊摘は褐色のTシャツに五分袖の薄手の濃い青のジャケット、下は細身の黒のパンツという自身の格好を見下ろして、どこかおかしいだろうか、という困惑の表情を浮かべた。
 スーツで来るなと言われていたので、しかも服を買いたいというので、普段より洒落た格好をしてきたのだが、間違っていただろうか。
「服じゃなく……服は全然いんだけど……なんで運転手つきで来たんだよ。免許持ってねえの?」
 昴は運転席に座っている男を睨みつけている。
「持ってるけど、車は持ってない」
「じゃあ、車だけ借りて自分で運転して来いよ」
 どうやら昴は伊摘と二人だけで出かけたいらしい。
 それを知り伊摘は優しく微笑んだ。
「一応、一人で行動するなって言われてるから仕方ないんだ」
 昴は車に近づくと運転席のドアを勝手に開けた。
「俺と伊摘だけで行動するから、あんたは帰っていい」
 車から降りるよう促す昴に、運転席に座っていた男は大人しく車から降り……だが意見だけは口はした。
「組長から彼を守るように言われている」
 昴は面白くなさそうに唇を歪め、伊摘を冷めた目で見た。
「大事にされてんだ?」
 伊摘はなんと答えればいいのかわからず曖昧に首を傾げる。
「こんなひ弱な男を襲うやつなんていないだろ? そんなやつ弱虫に決まってる。伊摘、運転しろ」
 歯に衣着せぬ物言いと命令に腹を立てたりはしなかったが、なんとも言えない表情で伊摘は昴を見つめた。
 昴の強気の発言は、普段から他人に向かって命令するような素の性格なのか、それとも子供じみた見栄なのか……今の伊摘にはいまいち掴めない。
 そういえば嶋と一緒に車に乗っていたときもこんな感じだった。
 いつもつんけんした態度で、嶋に対して強がっているような印象を受けた。
「なに?」
 じっと見つめていた伊摘の視線を感じた昴が、少し怯んだように下から見上げる。
 伊摘に拒否されるのではないかという気弱な気持ちが見えた仕草だった。
 伊摘は「ううん」となんでもないように首を横に振り、運転席に乗った。
 昴は助手席に乗ってきた。
 伊摘は緊張しながらエンジンをかける。
 たまに左ハンドルの車のときがあるから、右ハンドルでよかったと思ったが、ただ問題は他にもあった。
 座席を僅かに前に引いて調節し、ルームミラーも角度を変え、見やすいように向きを変える。
 サイドミラーも調節してから、シートベルトを締め、隣に座っている昴に言った。
「実は都内を車で走ったことはないから、かなり不安」
「じゃあ、なんで免許持ってんだよ」
「北海道じゃ車がないと不便だから」
 伊摘は北海道に行ってから車の免許を取った。
 基本、田舎暮らしは車の免許と所持が必須だ。
 だが、東京で貴昭と一緒に暮らすようになってからは、一度も運転していない。
 数ヶ月ぶりにハンドルを握る感覚に伊摘はかなり緊張していた。
「北海道?」
「数ヶ月前まで北海道で暮らしてたんだ」
「ふーん、なんで東京に?」
 貴昭と伊摘の内情を知らないだろう昴に、それを一言で話すのは難しい。
「色々あって。昴君は東京生まれ?」
「君はいい。気持ち悪いから。生まれも育ちも東京。つまんないだろ?」
「つまらなくはないよ。俺も生まれも育ちも東京だけど、十年間北海道にいただけなんだ」
「十年って長くない? どうせなら北海道で暮してればいいのに。東京よりずっと暮らしやすそう」
 伊摘はつい数ヶ月前まで暮らしていた北海道の風景を思い浮かべ、懐かしく思った。
「夏は梅雨もないし過ごしやすいけど、冬は雪がすごいよ。寒いし、水を抜き忘れると水道管が凍る」
 伊摘はハンドルを握りしめながら、何度もバックミラーやルームミラーを確認する。
 なかなか車が動き出さないのを見て、昴はからかうわけでもなく、真面目に訊いてきた。
「もしかして、緊張してる?」
「うん」
 伊摘は恥ずかしそうに笑った。
 それを見た昴は、数回目を瞬かせて気まずげに鼻の頭をかく。
「なら、車置いて電車で行くか。駅まで歩くけど、車で行って事故るよりいいだろ?」
「そのほうが助かる」
 伊摘はエンジンを切って車を降りた。
 車を降りた昴と並んで伊摘は並んで歩き出した。
 十五分ほど歩いて駅に行き、電車に乗る。
 目的の駅につくと、少し早いが昼食をとることになった。
 昴が躊躇いもなくハンバーガーショップに入っていったので、伊摘もその後を追う。
「ファストフードじゃ嫌?」
 注文を終えて席についてから、昴が訊いてきた。
 ちなみに代金はちゃんと昴が自分の分を払った。
「全然」
 こうして一緒にいると、昴は至ってどこにでもいる普通の子供と変わりない。
 我がままを覚悟していたが、昴は自分勝手な行動で伊摘を振り回すことはしなかった。
 ハンバーガーを手に持ち、かぶりついた伊摘に、昴がポテトを齧りながら、食べている様子を黙って見つめている。
「口にソースでもついてる?」
 伊摘は昴に訊き、ナプキンで口の周りを拭く。
 昴は小さく首を横に振り、おもむろに口を開いた。
「何歳?」
「二十八」
 昴の目が一瞬見開かれたので、伊摘の年齢に驚いたのだとわかる。
「二十二、三だと思ってた」
「それはないな」
「なんで貴昭と付き合ってんの?」
 いきなり訊かれた言葉に、伊摘はハンバーガーを齧る口が止まる。
 いずれその質問はされると思っていた伊摘は、アイスコーヒーを飲み、落ちついた様子で言った。
「好きだっていう理由のほかに?」
 昴はまた驚いたような顔をする。
 伊摘は昴がどうして驚くのか不思議に思った。
「貴昭のこと好きなんだ? てっきり無理やり付き合わされてんのかと思った」
 では昴は今まで伊摘が貴昭と付き合っている理由が、強迫されていたからだと思っていたのだ。
「好きでもない相手とは付き合えない」
 昴は露骨に眉を顰め、嫌そうな顔をした。
「あんな奴のどこがいいんだよ? やたらでけえし、おっかねえし、ただそこにいるだけで威圧感ありすぎて息が詰まる」
 多分、普通の男ならば貴昭を見ればそう思うのだろう。
 組の者ですら、貴昭に直接意見できるのが嶋と直次郎……その他にもいるのかわからないが、大概は貴昭を恐れている。
 ただ、伊摘にははじめから貴昭に威圧感は覚えたことは一度もなかった。
 出会ったきっかけがきっかけだったため、伊摘にはヒーローのように思えたのだ。
 それは今でも変わらない。
「頼れる男だよ」
 にっこりと微笑んでハンバーガーを頬張る伊摘に、昴は大げさに首を横に振る。
 昴の顔には伊摘が理解できないとありありと書かれていた。
「頼れる? 安心感なんか微塵もねえだろ、あんな大男。あんた相当男の趣味が変わってんな」
「そうかな?」
 伊摘はハンバーガーを食べ終えてポテトに手を伸ばした。
 普段はこういったジャンクフードを食べないので、案外おいしく思える。
 伊摘は自炊だし、昼食は外で食べるが、ほとんどが栄養の偏らない和食か、時間がないときは弁当を買って食べる。
「伊摘はそっちの人間? つまりゲイかってこと」
 臆面もなく昴が訊いてきた。
「いや、貴昭がはじめて」
 公衆の場で自分の性癖を吐露するとは思わなかったが、抵抗なくすんなりと口から出る。
「はじめてであんな男を選ぶって……なんか信じらんねえ。奴に洗脳されてんじゃねえの?」
「あれで案外健気で可愛いところがあるんだよ」
 甘い笑みを浮かべた伊摘に、見ていられないとばかりに昴は視線を落とし呟いた。
「……なんか聞きたくない。別の意味でダメージ受けそう」
 昴は俯いたままハンバーガーを食べ始める。
 伊摘はふと視線を感じて、店内を見回した。
 正午を過ぎた店内は沢山の人で混雑していた。
 その中で、視線がかちあった人物がいた。
 普通の若者の格好をした男性だが、なんとなくぴんとくるものがある。
 貴昭の言っていた、誰かをつかせる、とはこの人物かもしれない。
 伊摘はさりげなく視線をそらして、窓の外に目をやる。
 しばらくハンバーガーを食べていた昴が、ポテトを残していた伊摘を見て訊いた。
「それ、食う?」
「いいよ、食べても」
「じゃ、もらう」
 それを見て、育ち盛りの昴にもっとしっかりとしたものを食べさせてやればよかったと思った。
 ハンバーガー一個では足りなさそうだ。
 昴の身長は百七十五センチの伊摘より頭一つ分ほど低く、かなり細い。
 だがこの食べっぷりを見れば、そう遠くない将来、すぐ伊摘の身長に追いつくだろう。
 ハンバーガーとポテトを食べ終えて、手についたソースを舐めた昴は、コーラをごくごく飲み、一息つく。
「今まで結婚は? 北海道で彼女とかいたんじゃない?」
「彼女はそれなりにいたよ。でも結婚まではいかなかった」
「結婚すればよかったのに」
 伊摘は苦笑して、昴の質問をかわそうとした。
 昴はそんな伊摘を鋭く見つめる。
「貴昭の側にいたら大変な目に遭うに決まってるし。それをわかってて付き合ってるなんて馬鹿だ」
「君は……昴……は、好きな子とかいる?」
「いない」
 伊摘は優しく微笑んだ。
「ならわからないかもしれない。十年も離れていながら、気持ちが貴昭から離れなかったんだから、自分でも手に負えないと思うよ」
「ほんとに好きなんだ?」
「うん」
 笑顔を浮かべ、それでも真摯な目で頷く。
 セックスの回数など揉めごとのうちにも入らない些細なことだ。伊摘は貴昭のことを深く、誰よりも強く愛している。
「でも好きって感情はいつか冷めるじゃん。そんときどうすんの? 貴昭から離れる? 離れられる? こっちの世界に足を踏み入れたら抜けられないって言うじゃん」
 伊摘は一瞬考えたが、わかるはずがなかった。
 どうやったら貴昭と同じ世界にいられるか……それだけを考えてきたので、貴昭から離れるなど考えたこともなかった。
「どうだろ? それはそのときになってみないとわからないな」
 伊摘が答えると、昴は憤慨したように言った。
「楽天的すぎるだろ?」
「でも、考えたって先のことだ。それを心配してどうなる? 今があるのに」
「あんた……」
 昴は呆れ、けれど心配しているような表情で伊摘を見つめた。
 なにかを言いかけてそのまま口を閉じてしまった昴に、伊摘は問いかけるように見つめたが、昴は言う気がないのか俯いたままストローを弄んでいる。
「昴?」
 名前を呼んだが、昴は顔を上げてくれない。
 ズズスーと音を立ててコーラを飲み干すと、さきほどまで話していたことなど、忘れてしまったかのように昴は顔をあげ「出るか」と立ち上がった。
 トレイを手に返却口に向かった昴の後を、伊摘が慌ててついて行く。
 ハンバーガーショップを出た二人はその後、ひたすら服を見て回った。
 昴は気に入った服がなかなかないのか、まだ一着も買っていない。
 伊摘を誘っておきながら、昴は伊摘の存在をまったく気にせず、また服の意見すら求めず、自分で服を見て回っている。
 伊摘はただ昴の後について歩いていた。
 かなりの店を回った頃、やっと昴は気になる服があったのか手に取り熱心に見つめている。
 店員を呼び止めて試着室に入っていく昴に、伊摘はせっかくなので自分が着られるような服がないか見て回った。
 伊摘はあまり着る服に拘らない。
 今日みたいな日は、それなりの格好をしてくることもあるが、基本は洒落たものや見た目より、着心地や動きやすさを先に考える。
 ジーンズやストレッチ系のストレートパンツにポロシャツやTシャツ、カッターシャツなどを着ることが多い。
 仕事はスーツで、それはもう貴昭が勝手に伊摘のサイズに合わせたスーツやシャツ、ネクタイを誂えて買ってくれるので、伊摘が改めて買うこともなかった。
「どう?」
 昴が試着室のドアを開けて伊摘に訊いたので、側にいた伊摘は黙って見つめた。
 白地に薄い赤のチェックのシャツに黒のベストといういでたちは、少し背伸びした大人の雰囲気だが、よく似合っていた。
「よくない?」
「似合ってる」
 伊摘が素直に感想を述べると昴は嬉しそうに笑った。
「じゃ、これにする」
 ドアを閉めようとした昴に、伊摘はなにか試着室の床に物騒なものが見えたような気がしてドアを押さえた。
 よく見てみると、それは黒光りをしている銃だった。
「昴!」
 押し殺した声で叫び、伊摘は銃を指差そうとしたが、視界の端に店員の姿が見えたので、慌てて靴を脱ぎ、一緒に試着室の中に入る。
「え? なに? 俺とやらしいことしたいの?」
 昴はそんなことを言って伊摘をからかったが、伊摘はそれどころではなかった。
「それ、どうした!?」
 銃を指差した伊摘に、昴は笑って肩をすくめると、まるで落ちている紙でも拾うかのように銃を拾った。
「ああ、これモデルガン。本物の銃だと思った?」
 軽く持って引き金に指をかけ、撃つ真似をする昴に、伊摘は贋物の銃だとわかりほっとしたが、モデルガンを持ち歩くなど、銃を持ち歩くのと同じように普通ではありえない。
 それに昴の年齢ではモデルガンは買えないはずだし、ケースにも入れずにむき出しのまま持ち歩くのは違法だ。
「なんでこんなものを持ち歩いているんだ?」
「護身のため。それと、俺モデルガン好きなんだ。特にこのM9は……」
 昴が話している途中でドアの向こうから控えめな声がかけられる。
「お客様?」
 明らかに怪しまれている証拠だ。
「すぐ出ます」
 伊摘はとりあえずモデルガンを昴から取り上げようとしたが、昴はモデルガンを離さず、ズボンに差すと見えないようにシャツに隠した。
 そして、ドアを開けて伊摘を外に押し出そうとした。
 この状態で揉めるわけにはいかず伊摘は大人しく靴を履き、外に出る。
「すみません」
 訝しい顔をしている店員に頭を下げて、伊摘は顔を赤らめながら、試着室の外で昴が着替え終わるのを待った。
 試着室から出てきた昴は「これ、下さい」と店員に試着していた服を渡した。
 伊摘ははらはらしながら昴の腹部の辺りを見つめる。
 シャツの下に隠してしまえば存在はわからないが、上に手を伸ばせば裾から見えそうな気がしてならない。
 伊摘が不安げに見つめる中、昴は何食わぬ顔でレジに向かう。
 伊摘は店の外で待つことにしたが、それでも気になってちらちらと昴の姿を確認した。
 手に買った袋を提げた昴が伊摘の側に歩いてくる。
「わかんないだろ?」
 楽しげに言う昴に、伊摘は右手を差し出した。
「モデルガンは俺が持つ」
「伊摘じゃ扱いが雑になるに決まってる。誰にもやらないよ。次の店、行こ」
 昴は顔を顰めている伊摘の手を引いて歩き出した。
 この後、昴は数軒の店を見て回り、伊摘はそれに辛抱強く付き合った。
 日が傾きかけてきたところで、やっと昴は「帰ろう」と言い出した。
 伊摘の手にも昴の手にも、服の入った袋が沢山提がっている。
 帰りも電車で帰ると言うので、伊摘が昴を送り届けようとすると、いきなり昴が伊摘を見て言った。
「家に帰りたくない。伊摘んとこ泊めてくんない?」
 これには伊摘も困り、考えこんだ。
 未成年者を気軽に泊まらせるわけにもいかないし、それに貴昭からは誰一人として部屋に入れるなと言われている。
「ねえ、いいだろ?」
 縋るような目で見られて、伊摘はどうすればいいのか悩んだ。
「どうして帰りたくないのか、それが知りたい」
「あんな家に暮らしてたら窒息する」
「昴は……直次郎さんが嫌い?」
 躊躇いがちに訊くと、昴は「別に嫌いじゃ……」と呟き唇をかみ締めて俯く。
 言葉よりも仕草が雄弁に語っていた。
 伊摘は昴を見て切なくなった。
 貴昭に怒られるのを覚悟したほうがよさそうだ。
「いいよ、おいで」
 伊摘が微笑んで言うと、昴は驚いたように顔をあげ、ほっとしたようにぎくしゃくと笑った。
 その笑顔の不器用さに、伊摘はつい手を伸ばして昴の頭を撫でる。
「な、なにすんだよ」
 昴は真っ赤な顔で飛びのいた。
「ごめん、なんか可愛くて」
「あんたの可愛いの基準はずれてる。貴昭にもそんなこと言ってたよな。男が可愛いと言われて喜ぶか」
 真っ赤な顔のまま昴は拗ねたように怒った。
「俺は嬉しいけど? 女性に可愛いって言われると、モテてるような気がする」
「伊摘はモテてる気がしてんじゃなくて、モテてんだよ。つーかオンナにそんなこと言われて嬉しいんだ?」
「そりゃあ、嬉しいよ。貴昭には内緒だけど」
「内緒かよ」
「妬かれても困るから」
「そういうことしれっと言うな」
 ひとしきり昴と伊摘は他愛ないおしゃべりを交わして、伊摘と貴昭が暮らすマンションへと向かった。
 昴はその途中、伊摘に何度も話しかけてきて、昴が伊摘に興味を持ち、どんな人間なのか探っているような気がした。
 少しではあったが、自分のこともぽつりぽつりと話し、伊摘との距離感を決めかねている様子でもある。
「変な奴。あんたみたいな大人、見たことない」
 ふと漏らした昴の言葉が、伊摘の耳から離れない。
 どうやら昴には伊摘が変な大人に見えるようだった。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

組長と俺の話

性癖詰め込みおばけ
BL
その名の通り、組長と主人公の話 え、主人公のキャラ変が激しい?誤字がある? ( ᵒ̴̶̷᷄꒳ᵒ̴̶̷᷅ )それはホントにごめんなさい 1日1話かけたらいいな〜(他人事) 面白かったら、是非コメントをお願いします!

目が覚めたら囲まれてました

るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。 燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。 そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。 チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。 不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で! 独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。

いつかコントローラーを投げ出して

せんぷう
BL
 オメガバース。世界で男女以外に、アルファ・ベータ・オメガと性別が枝分かれした世界で新たにもう一つの性が発見された。  世界的にはレアなオメガ、アルファ以上の神に選別されたと言われる特異種。  バランサー。  アルファ、ベータ、オメガになるかを自らの意思で選択でき、バランサーの状態ならどのようなフェロモンですら影響を受けない、むしろ自身のフェロモンにより周囲を調伏できる最強の性別。  これは、バランサーであることを隠した少年の少し不運で不思議な出会いの物語。  裏社会のトップにして最強のアルファ攻め  ×  最強種バランサーであることをそれとなく隠して生活する兄弟想いな受け ※オメガバース特殊設定、追加性別有り .

a pair of fate

みか
BL
『運命の番』そんなのおとぎ話の中にしか存在しないと思っていた。 ・オメガバース ・893若頭×高校生 ・特殊設定有

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

君のことなんてもう知らない

ぽぽ
BL
早乙女琥珀は幼馴染の佐伯慶也に毎日のように告白しては振られてしまう。 告白をOKする素振りも見せず、軽く琥珀をあしらう慶也に憤りを覚えていた。 だがある日、琥珀は記憶喪失になってしまい、慶也の記憶を失ってしまう。 今まで自分のことをあしらってきた慶也のことを忘れて、他の人と恋を始めようとするが… 「お前なんて知らないから」

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

処理中です...