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第1章 雨宮凛
よくある朝⋯⋯のはずだった②
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「あれ、そういえば純哉は?」
「さあ? 事故って死んだんじゃねーの」
愛梨が答える。それは酷過ぎるから。
その時である。ガラッと教室の扉が開かれ、純哉がそこにはいた。
「おー、皆もう来てたか。早いな」
純哉がこちらを見て言った。ちなみに今は一限目の二十分前だ。比較的早くそろった方だと言うべきだろう。特に俺と純哉は遅刻が多いし。
「あ、翔。そういや香田にお前見かけたら職員室呼べ言われたんだけど、お前なんかやったの?」
香田とはうちのクラスの担任だ。
最近は遅刻もしてないし課題もちゃんと出してる。呼び出される用事はないはずである。
「え? いや、特に何かしたつもりはないけど」
「なんか急ぎみたいだからすぐ行った方がいいぞー」
「わかった」
そう応えて、俺は職員室に急いだ。
大した用事がなくても職員室に行くのは、あまり気分の良いものではない。その中でも、身に覚えもなく呼び出されたパターンは一番嫌だ。良かったことの試しがない。
廊下を歩いている最中、夏休みやこの二週間の自分の行動を思い返しながら廊下を歩く。自分が思うに、何もやらかしていないはず。全く身に覚えがない。
不安を覚えながら職員室の引き戸を引くと、何だかいつもと違ってややざわついている。先生方に落ち着きがない。
担任も見あたらないのでどうしたものかとキョロキョロしていると、
「おー、相沢くん! 待っていたよ」
教頭が話しかけてきた。
というか教頭と話したことなんて一度もないのだけど、何で俺を知っているのだろうか。
(あ、去年転校してきたからか)
転校生というのは何かと名前を覚えられるから嫌だ。
「香田先生に呼ばれたんですけど、先生は」
「ああ、知ってる。校長室に行ってくれ」
校長室? そんなとこには入った事もなかった。俺は一体何の疑惑を保たれているのだろうかだ。
教頭に連れられて職員室の奥にある校長室に入れられる。
なんだ、一体なんだ何で俺はこんなとこに呼ばれたんだ? 逃げ出したい……究極的に逃げ出したい。
「……失礼します」
一応、一礼してから入る。
そして、入ってから目に入ってきた光景は、豪勢な室内やトロフィーや歴代校長の肖像画──ではなく、俺を思考停止に陥らせるものだった。
「翔くん、おっはよー!」
そこにいたのは、校長とクラス担任の香田……そして、うちの学校の制服を着て、にこにこしている雨宮凛だった。
俺の日常が壊れる音がした。
「さあ? 事故って死んだんじゃねーの」
愛梨が答える。それは酷過ぎるから。
その時である。ガラッと教室の扉が開かれ、純哉がそこにはいた。
「おー、皆もう来てたか。早いな」
純哉がこちらを見て言った。ちなみに今は一限目の二十分前だ。比較的早くそろった方だと言うべきだろう。特に俺と純哉は遅刻が多いし。
「あ、翔。そういや香田にお前見かけたら職員室呼べ言われたんだけど、お前なんかやったの?」
香田とはうちのクラスの担任だ。
最近は遅刻もしてないし課題もちゃんと出してる。呼び出される用事はないはずである。
「え? いや、特に何かしたつもりはないけど」
「なんか急ぎみたいだからすぐ行った方がいいぞー」
「わかった」
そう応えて、俺は職員室に急いだ。
大した用事がなくても職員室に行くのは、あまり気分の良いものではない。その中でも、身に覚えもなく呼び出されたパターンは一番嫌だ。良かったことの試しがない。
廊下を歩いている最中、夏休みやこの二週間の自分の行動を思い返しながら廊下を歩く。自分が思うに、何もやらかしていないはず。全く身に覚えがない。
不安を覚えながら職員室の引き戸を引くと、何だかいつもと違ってややざわついている。先生方に落ち着きがない。
担任も見あたらないのでどうしたものかとキョロキョロしていると、
「おー、相沢くん! 待っていたよ」
教頭が話しかけてきた。
というか教頭と話したことなんて一度もないのだけど、何で俺を知っているのだろうか。
(あ、去年転校してきたからか)
転校生というのは何かと名前を覚えられるから嫌だ。
「香田先生に呼ばれたんですけど、先生は」
「ああ、知ってる。校長室に行ってくれ」
校長室? そんなとこには入った事もなかった。俺は一体何の疑惑を保たれているのだろうかだ。
教頭に連れられて職員室の奥にある校長室に入れられる。
なんだ、一体なんだ何で俺はこんなとこに呼ばれたんだ? 逃げ出したい……究極的に逃げ出したい。
「……失礼します」
一応、一礼してから入る。
そして、入ってから目に入ってきた光景は、豪勢な室内やトロフィーや歴代校長の肖像画──ではなく、俺を思考停止に陥らせるものだった。
「翔くん、おっはよー!」
そこにいたのは、校長とクラス担任の香田……そして、うちの学校の制服を着て、にこにこしている雨宮凛だった。
俺の日常が壊れる音がした。
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