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1章

真面目な授業

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あれから5年が経ちました。
今日から本格的な授業が始まります。
でも、弟がマジ可愛い…

「ねーさま、ねーさまおべんきょうしよ?」

上目遣いマ・ジ・可・愛・い…

「そーねお勉強をしましょうか?」

今私たちは将来自分の身を守るために、勉強や剣術、武道などの護身術を習いはじめるそーだ。どの先生達もとても優しいが、授業になるととても厳しいのでとてもやりがいがあるそうだ。ちなみに顔合わせは済んでるよ。


「「これからよろしくお願いします。」」

「こちらこそよろしくお願いしますね。」

「せんせーまずこの国の名前はなんですか?」

「この国はアイビー王国という国で様々な人種がいます。私たちのような人間や、獣の耳や尻尾が生えた獣人、耳が長く、精霊術に長けているエルフや極端に身長が小さく酒豪のドワーフなどどの種族も暮らしやすい王国となっていますので種族による差別などはありません。しかし、中にはこのような考えに反対の人間もいますので注意してくださいね」

「「わかりましたー」」

「ではこの国の一番えらい人は誰ですか?」

「良い質問ですねスノウさん。この国で一番偉い方は王族の皆様です。この国の王族の方は獣人族ですが、遥か昔よりこの国の頂点に君臨しております。王族の皆さまの種族は銀狼族という神秘的な狼なのです。そして補足に過ぎませんが王族の皆さまに次に偉いのが公爵家の皆様であり、あなた方でもあります。他に公爵家はおらず、侯爵、伯爵、子爵、男爵と階級は下がっていきます。下に下がるにつれて家は多くなります。もちろん貴族の下には平民がおり、私達貴族は平民の税によって暮らしていけるので決して平民だと蔑んではいけませんよ。」

「じゃあせんせー?平民の下にもいるの?」

「もちろんいますよ、フレイクくん。平民の下には奴隷と呼ばれるものがおります。このもの達は罪を犯したものやお金の払えなかったものがなり、生涯を主人に仕えて終えます。」

「でも罪を犯した人は別にいいとしてお金の払えなかった人は可哀想じゃないの?」

「その通りですスノウさん。なのでそのようなもの達は主人が自由にしても良いと思ったら自由になれます。しかし自由にするものなどほとんどいません。これが悲しい世の中なのですよ。」

「「じゃあ私たちはとても恵まれているんだね」」

「そう…ですね。しかし私達貴族にも貴族の義務ノブレス・オブリージュというものがあります。なのでこのような制度にした私達貴族にも罪はあるのです。なのでこのような事実があることを少しでも良いので、心に刻んでおいてください。本日の授業はここまでです。」

「「はい。本日の授業もありがとうございました。」」



今日はこの国について勉強できて良かった。
また新しいことが知れたわ。次は剣術と武道
ね。急いで着替えて行かなきゃ

「フレイク次は剣術と武道だから早く着替えて行きましょ?」

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