サバ缶異世界争奪戦線

飲杉田楽

文字の大きさ
上 下
56 / 58
第一部最終缶。サバ缶から始まった異世界戦記!

修行

しおりを挟む



困ったな、、
まあなんというべきか 面倒な数式唱えなくても 俺はスキルを発動できる素質があるらしいこれは
ラッキーだ

『サカタさん  もうわかりました
やはり貴方にはこれを習得させるべきだと
私は見ましたわ』

『え?  なんすか?コルク姉さん』

そうおれが言った瞬間だったのだろう、
木の上からリンゴが落ち地面に着く前に
5メートルくらい 離れていたコルクが一瞬で
こちらに迫ってきた。

気づいた時には  おれは また
コルクから 離れていた。

というより、  腰が痛い
いや、腹も痛い

咳が止まらない。

『コルクねえさん 、、?
あなたに 姉さんと呼ばれたくありませんわ
あーんど、 わたし、まだ若いので嫌です』
コルクは乱れた服を
直しながらこちらへ迫ってくる



2.


どうやら、おれはいま、
茶髪のメイドから 古武術を
くらったらしい。
コルクがそんな構えをしてこっちをみている


おれを吹っ飛ばしたあとに
後付けのように  俺の言葉に懇切丁寧に
返答し、 拒否ってきやがった、、

このメイド明らかに狂ってる
もしかすると、 この国は
案外  まともな人間がいないのかもしれない。

『これは 、サバ缶を集めるのには
必須のメイド流真剣です。』


おいおい、真剣って、 剣持ってねえだろ、
てか、メイド流ってなんだよ、、
この世界のメイドはSPか?
てかサバ缶 集め必須の技ってなんすか、、

コルクは俺の心を見透かしたかのように
吹き出して笑った

『いま、 メイド流真剣とはなんぞや?と
おもわれたのでしょう?サカタさん?
あなたの世界じゃあメイドは 清掃員や
お手伝いさん程度なのでしょうけれど
この世界じゃあ、 メイドは
名誉あるものにしかなれなくてよ、
ましてや王家に使える
メイドは金持ちですのよ?』

『えええええ!そそそそーなの?!』

驚愕の事実を知り、おれはたじろいだ
そんなルールがこの世界には存在したのか
まあ、 ゲームだし  異世界だし
そんな設定も悪くないか、、


3.

『まずはお手合わせ致しましてそこから
修行することにしましょう』

『まあ、たしかにそうだな、、
けど  みたところ 俺じゃあ アンタに歯が立ちそうに無いんだが、、』

『大丈夫ですよ  なんとかなりますよ』

『ほんとうか?  ハッタリかまさ無いでくれよ?  もしかすると死ぬかもしれ無いしさ~』

『え? あー、殺さ無い程度にはどうにかします、ええ、、』

おい、ウソだろ。なんだ。  殺すつもりだったのか?このメイド相当やべえぞ

美人は性格悪いって聞くが、性格悪いどころじゃあねえ、、
何方かと言えば、

性格破綻…って言葉がお似合いだろう

コルクは上着を脱ぎ 軽装になったところで
構え始めた

俺も念じるように スキル発動を
懇願した。
この場合、懇願したというより
唱えたの方がカッコはつくのだろうか、、


 《スキル 高速移動を使いますか》

でた! これか!よし!使う!


次の瞬間 おれは 何かに激突した


4.

スキル発動は 安易にできても
そのスキルをうまく使用できるかは
使用者の扱い方次第である

それをすっかり忘れていたおれは
思い切り 大木に衝突した。

『大丈夫かいな~にいちゃーん?』
キツネ目の二十代くらいの男が
顔を覗かせていた。

確かに衝突して  鼻がヘシ折れたかと
おもったのだが、、
痛みも 傷もなかった。

『コルクの姉御が直してくれたんっすよー
良かったっすねー』

ホラムと  名乗るそのキツネ目の男は
この城の執事らしい。
コルクの弟子というとこだろうか、

コルクは俺を治療してそそくさと 
どこかへ行ったという。

何気にいいやつなのかもしれない
ツンデレか、、?いやいや
ただ、ひたすらに 俺がバカだから
少しばかり心配してくれたのだろう

ホラムは笑いながら俺に肩を貸してくれた
城の隣には屋敷があり、 そこで
俺は泊まり込みで授業を受けるらしい

そんなカリキュラムだったのかと驚きだが、
まあ、  楽しそうじゃないか
そんな 期待が 俺の心を支配した


5.

俺がさっきリームに案内された部屋に
置いてあった洋服達は 綺麗に折り畳まれて
屋敷の 中にある 赤と金の装飾が張り巡らされた俺専用の部屋に置かれていた。

ホラムは ここだぜ、どーぞごゆっくり
というとどっかへ行ってしまった

俺はまあまあいい部屋じゃないかと思いながら部屋にあった珈琲の様な味がする飲み物を作って寛いでいた。

そんな優雅な時間がゆったりと流れていくのかと思っていたが、 突然ドアが開いて
そこから コルクの声が聞こえたものだから
俺は跳ね起きてしまった

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後

澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。 ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。 ※短いお話です。 ※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

RUBBER LADY 屈辱の性奴隷調教

RUBBER LADY
ファンタジー
RUBBER LADYが活躍するストーリーの続編です

愚かな父にサヨナラと《完結》

アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」 父の言葉は最後の一線を越えてしまった。 その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・ 悲劇の本当の始まりはもっと昔から。 言えることはただひとつ 私の幸せに貴方はいりません ✈他社にも同時公開

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

[恥辱]りみの強制おむつ生活

rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。 保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。

【完結】私だけが知らない

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

処理中です...