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第2部 凶國の聖騎士討伐編
1.目覚めたらエンドレスタイツその①
しおりを挟むルシルワール王国から約三百キロは離れているであろう所にその国はあった。
仆止弍と呼ばれるその国は人口4万人の小さな国だ。
しかし、それは表向きの話であり真実は暗雲の中だ。
地下百二十階建ての城とその城を取り巻くように螺旋状に建設された城下町ならぬ城下町タワーは要塞のような造りで
この国のものでも知るものは少ない。
誰も知らぬのだ。この国の闇がどれほど深いものなのか、その闇がとこへ通じているのかも。
『んんっ』
目が覚めた。
一人の老人がコンクリートの床の冷たさを感じて目を開いた。
ここはどこなのだろう。そんなことを思いながら老人は違和感を覚えた
覚えたというより思い出したが正しいのだろうか。
自分自身が自分ではない異質なナニカを感じた。
名前は分からずここは何処なのか自分は一体何故ここにいるのか慌てふためく…つもりではあるが無駄な体力を使うことすら自動的に否定するほど老いぼれだった。
街ブラをできる余裕などもうない程に老人の体は酷使され使い尽くされていた
脳裏によぎるのは光るもの。
炎も見える。金色の装飾が丁寧に程されたものと悲鳴、そして血…しかしそれが何を意味するのか全くわからない
"何か大切なことを忘れている気がする"
そう言いたかったのだろうが
老人の口はカッサカッサに渇いており
水分皆無に等しかったため通常のように言語発声の機能が著しく停滞していた
そのため老人は本心とは程遠い言葉を口にした
『誰かタイツをたべさせてくれる気がする』
ギィ…後ろから鉄の軋むような音が聞こえる振り向いた老人。
そこは扉。
鉄でできら扉が開いており光が差し込んできた。
そこから現れた黒い影が現れ老人へ問うた。
『そのタイツのデニール数を言え。たべさせてやる』
老人は目が覚めてから百五十秒後タイツを食べさせられる窮地に陥った。
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