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3話 内容と被害とクソジジイ

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『ここに呼ぶように巳札くんに
頼んだのは他でもないわたしだ』

巳札と開にお茶を出しながら昆布を撫でる校長のその言葉に開は
はてなに用だろうかとかと
頭をかしげる

巳札は もともと開にぶつかるつもりなど毛ほどもなかったわけなのだが
致し方なく 時間の都合上もあって急ぎ足で 衝突してしまった。
これも全て 自分に開を連れてくるように言った校長が悪いのだと
巳札は思った。

開は衝突した巳札のことなどは
気にしておらず乾燥昆布を当然のように撫でている校長に憤怒していた。 業腹だ。 業腹でしかない
何よりも大事だと言っても過言ではない乾燥昆布 そして何よりも心強い武器と言っても過言ではない乾燥昆布 愛してやまない乾燥昆布

そんな乾燥昆布を軽々しくむやみやたらに触り尽くす そんな目の前の男を許しておけるはずがなかった。 許してたまるか。
開はそう思いながらも冷静さを装い話を聞く
『開くん 君にはチェーン店としても名を馳せているスーパーヨモギノのでしか売ってない限定商品
である缶詰の回収を行ってもらう
これも全てあるお方の意向だ!』

『は?』

開は唖然とした
それを初めて聞いた巳札も
口をあんぐりとあけて沈黙した
校長は当然のように話しを続けていく
開は自分がそんなしょうもない理由でここに呼ばれたという現実が情けなく ただ、時間の無駄な気がして俯いた。
開の座るソファの間迎えの椅子に腰を下ろしている巳札も 同じく
そんなしょうもない理由で私は通りすがりの男子にパンツをみせたのかと深く後悔したと共にだんだんと腹の底からある思いがこみ上げてきていた
開もまた 馴れ馴れしくふてぶてしく軽々しく自分の愛犬ともおぼしき乾燥昆布のグレイス にベタベタと指紋と手垢をつけまくってはニヤニヤとしている校長という名のクソジジイにはらが煮えくり返ってきていた
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