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第6章 それぞれの結末(原点編)

登場人物一覧(エピソード26から31) ネタバレあり

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## 登場人物一覧(エピソード26-31)

### 主人公と幼馴染みの家族

**ジェレミー=ドードー(主人公)**

- マクセルモア伯爵令息で、デイグンド子爵となってフェリと結婚。飛び級で魔術大学に進学した秀才で、魔王の天賦魔法に関する研究に従事。キャビと婚約予定者だったが、彼女が魔王の天賦魔法「魅了」の影響を受け、暴力的に振る舞ったことで上司や友人が被害を受けたことに憤っている。キャビを止められなかったことには罪悪感を感じている。フェリとの結婚を決意し、彼女を守ることに全力を尽くす。キャビの贖罪のために行われるプリズム触手のプロジェクトに参加し、過去の決断について深く考える。

**クレイドーレ公爵令嬢フェリ=ベアトリーチェ→デイグンド子爵夫人**

- ジェレミーと同年齢。幼いころから事件まで王太子の婚約者で、王家の妃教育を受けていた。非常に我を感じさせない存在感を持っていた。魔力制御が得意で、ジェレミーの魔力酔いを防ぐために協力する。使命感を持って王太子の婚約者の勤めを果たそうとしていたが、内心では深く傷つき、結婚後もトラウマを持ち続けている。キャビによって図書館閲覧室の窓から投げ落とされるが、ジェレミーに救われる。その際に鼻を骨折したことが理由で王太子との婚約が取り消しになる。デイグンド子爵ジェレミーと結婚し、新たな生活を始め、子どもにも恵まれる。

**クレイドーレ公爵嫡男ランス=アリギエンテ・クレイドーレ**

- フェリの兄で、気さくな性格を持ちつつも妹への愛情が深い。父から公爵位を受け継ぐ。監査官の役目を務める家柄。フェリをジェレミーの妻にと提案し、ジェレミーに子爵位を与える決断をする。王太子の死後、無血クーデターを起こし、共和国を樹立し、初代国王として即位する。

**キャリー=ビアンカ(キャビ)**

- ロパスティ男爵令嬢で、幼馴染みのジェレミーに憧れ、魔術大学への入学を目指して奮闘していた。美しいピンクブロンドの髪と赤い目を持ち、無邪気で陽気な性格だった。魔王の天賦魔法「魅了」の影響を受けた際にジェレミーとの約束を破り、知らせなかったことで犯罪を犯し、被疑者として幽閉される。ジェレミーにとって友人から脅威へと変わった。自身の罪を悔いながらも、プリズム触手を利用した王太子救済の試みに貢献する。共和国の裁判の結果、終身刑で服役する受刑者となった。ジグムンドに魔導具のアイデアを出し、彼の生前最後の業績に繋げる。

**マクセルモア伯爵**

- ジェレミーの父で、隣の領地のロパスティ男爵との関係も深い。ジェレミーの妻となるキャビに領地経営科修了を強く望んでいた。妻に隠れて息子のマティアスに会っている。家の後継問題に関心が高く、長男マティアスに「第二夫人を娶れ」と言った。しかし、ふたりの息子は伯爵家を離籍し、それぞれの人生を歩む。

**ソラリー**

- マクセルモア伯爵の後妻で、ジェレミーの母。キャビの母のいとこ。ジェレミーの子どもが伯爵家を継ぐことを望んでいた。ジェレミーは母の思惑を不快に思っていて、伯爵家からの離籍の大きな理由となった。

**マティアス**

- ジェレミーの異母兄。マクセルモア伯爵嫡男で、騎士団兵站部に所属。無骨な容姿と優しい笑顔を持ち、ジェレミーにとって大切な存在。アルテナと結婚し、トールサイツ家当主の配偶者として新たな人生を歩んでいる。

**アルテナ=ミールラン・トールサイツ**

- ジェレミーの義姉で、マティアスの妻。元々騎士団兵站部に所属していたが、現在はデイグンド子爵家の警護隊に出向している。信頼できる女性護衛として、フェリを守るために働いている。

**ロパスティ男爵→平民**

- キャビの父で領地経営を重視。娘のキャビに領地経営科を修了することを望み、魔法運用能力が不足していると指摘する。厳格で理知的な性格。キャビの罪に連座して爵位返上。

**ルナリー**

- ロパスティ男爵夫人。キャビの母で、いとこであるジェレミーの母と親しい。キャビと同じく美しいピンクブロンドの髪。男爵家爵位返上のあとは王立学校への挨拶もなく行方知れずとなる。

**フェルディナンド**

- キャビの兄で、ロパスティ男爵嫡男。王立学校卒業後文官として働いた。父の爵位返上で同じく行方知れずとなる。

### 魔術大学関係者

**マイケル**

- 魔術大学の学長。一代行政爵で、騎士団長との確執がある。ジェレミーの事情聴取に立ち会い、彼を励ます。魔王の天賦魔法「魅了」による王太子への影響に対して、フェリの王家召喚を拒む戦略を支持する。自分が王立学校への援助を渋ったことがキャビの犯罪の理由になったことを反省し、キャビの贖罪を支援するためのプロジェクトに関与する。共和国では首相となる。

**ガスパール**

- 魔術大学の准教授で、ジェレミーの研究室の室長。若き天才で年上も含む研究者たちを率いて実績を上げている。調律魔術の第一人者。魔導具の作動や騎士団長との駆け引きに関与。キャビの「魅了」の影響を受け、錯乱状態に陥る。妻アリスの協力で回復後、王太子の治療プロジェクトを支える。

**アリス**

- ガスパールの妻。献身的にガスパールを支え、彼が魅了の影響から回復するための助けとなる。

**ダスティ**

- 研究室でジェレミーの指導をしている年配の教授。生真面目で厳格な性格を持ち、ジェレミーの成長を支える適切な指導を行う。

**ジグムンド**

- 調律魔術技術者で、結界魔法と調律魔術を組み合わせた魔導具の開発に従事する魔術大学の中堅研究者。朗らかでお調子者だが、時に真剣な態度を見せることもある。被疑者キャビのプリズム触手プロジェクトを指揮し、王太子の治療に関わる。王立学校のプロジェクトに自分が消極的だったことを反省している。一緒に仕事をして人柄には好感をもったキャビをプロジェクトで救えたかもしれないと後悔し、改めて生徒のための魔導具プロジェクトに取り組んだ。キャビから魔導具のアイデアをもらた直後に体調を崩して入院し、その後亡くなる。キャビがアイデアを出した魔導具で賞を取ったのが生前最後の業績だった。

**マリオ**

- 魔術大学の研究者で、ジェレミーの後輩。死亡したジグムンドから「腕輪プロジェクト」などを引き継ぎ、被疑者キャビとの面会を続けている。

**ダニエル**

- ガスパールの補佐として働く研究者。

**リチャード**

- 鑑定魔法を持つ医師。騎士団付属病院で働いており、ジェレミーの治療に携わる。整骨も得意とし、魔法による治療を行う。

### 王家・騎士団・貴族

**王太子ジオ=アルブレヒト=マクシミリアン・ゴルトリヒト=エミシェンスク**

- 輝く金髪と高貴な青い瞳を持つ賢い王族。領地経営科の科目を聴講し、魔法を本格的に学ぶ秀才。強欲な一面もある。享楽的な性格で、酒や薬を楽しむことが好き。婚約者フェリを性の玩具のように扱っていた。ジェレミーは「学友」として仕える。キャビの「魅了」の影響を受け、錯乱状態に陥る。キャビの魔力を用いたプリズム触手で救済が試みられるが、回復せずに亡くなる。

**ヴィバーチェ侯爵レオパルド=マイトラ**

- 騎士団近衛の一員で、王太子の護衛兼学友。結界魔法保持者であり、ガスパールの実験に協力する。堂々とした体格と礼儀正しい態度。幼い頃に父を失い、母が騎士団国防部門の部門長を務めていた。王太子と同い年だが、すでに侯爵位を継いでいる。10歳で近衛に所属し、王立学校の学友として王太子を支えた。その間の出来事で王家への忠誠が揺らいでいる。フェリの幼馴染みでジェレミーの友人。キャビの「魅了」の影響を受け、錯乱状態に陥るが、支えてくれた妻と共に回復する。

**クチュルイエ伯爵ドナルド=パシテン**

- 騎士団兵站部門の長を務め、レオパルドの婚約者の父。兵站部門で働くジェレミーの兄とも関わりがある。王家への忠誠が揺らいでいるレオパルドと共に魔術大学のマイケルと連絡を取っている。娘の婚約者レオパルドの被害の影響で苦悩する。

**ビクトル=レイヴンス・クロフトハーレ**

- 騎士団長。蜂蜜色の髪が輝く美しい容姿で、堂々とした体格を持つ。魔術大学と調律魔術を貶める姿勢を見せる。現王の学友だった忠実な側近。王太子の教育全般を監督し、彼の閨教育も手配するが、魔王の天賦魔法「魅了」の影響に対して不適切な対応を取り、意識不明の重体となり、ジグムンドの魔導具で治療されるが亡くなる。

### 王立学校関係者

**王立学校の領地経営科の教師**

- キャビの担任。キャビの退学を心配し、彼女の状況を調べる中で真実にたどり着いた。学長マイケルにキャビの処遇について抗議し、教師として彼女を守ることができなかったことを悔いる。

**王立学校の魔法科教師**

- キャビの状況を知り、彼女の魔力過剰の傾向に気づいていた。ジグムンドと相談していたが、タイミングを逃して助けることができなかったことを悔やむ。
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