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第3章 成年に達してから(原点編)
16-高貴な人
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私は図書館を出て、魔術大学に向かい、室長であるガスパールとの面談時間を補佐のダニエルに設定してもらった。
王太子の理不尽な要求の問題を大学でガスパールに相談した。ガスパールも激しい怒りを露わにした。
私と上司のガスパールは魔術大学から派遣されて王太子に仕える立場だ。
王太子の要求に魔術技術者である私たちが応じることは、大学が王太子の婚約者であるクレイドーレ公爵令嬢フェリの虐待に加担することを意味していた。
「王宮の依頼で私とジェレミーさんが担当している仕事は、殿下の魔法科における学びの助力だ。王家の悪しき伝統を支えることではない」
「そう思いましたが、殿下は強硬でした。公爵令嬢本人も受け入れると言っていました」
私は少しためらってから、続けた。
「殿下は狡猾です。まず、調律魔術の能力に長けた私たちへ声をかけた。大学側が断ってしまえば、騎士団長閣下に相談するでしょう」
「む」
「公爵令嬢への婚前における虐待が不可避なら、それを助けるのが私たちの方がまだマシです」
私は冷徹な声で言い切った。ガスパールの顔に、深い思案の影がさした。
「マイケルさんに相談しよう」
すぐに会ってくれた学長のマイケルに、私は一連の事情を語った。
王太子の享楽を追求する自己中心的で非道な態度への憤りを示すと共に、その命令に含まれる技術情報の的確さを、渋々認めた。
「ガスパールさんと私が少し指導しただけで、結界を使った妊娠防止の魔導具を設計するなんて、さすが天才と称される殿下。そこは感心しました」
「陛下もそうだが、豊かな才能の使い方を完全に間違っている」
マイケルは笑った。彼は怒りが深い時でも、それをすぐには表に出さない人だった。
そのあと、私は「その魔導具を使われる覚悟をして、殿下の高ぶりをお受け止めする」フェリについて説明した。彼女が素晴らしい女性であること、そして覚悟を決めていることを熱く語った。
フェリの素晴らしさを説明するときに熱がこもったとき、面白そうに学長が相づちを打っているのを見て、私は少しばつが悪かった。
――しかし、あのような素晴らしい国母候補に恵まれた我が国の幸せは、いくら言祝いでも足りない。
堅苦しく、自分を誤魔化した。
学長は世慣れた微笑を浮かべ、悲しそうに私たちに言った。
「現王朝が秘伝として受け継ぐ『伝統』の習わしのひとつに、正妃になる者の自我に関するものがある。正妃の自我は可能な限り折っておかねばならない。実務の能力を保ちつつ、屈辱を与えて心を閉ざさせる」
――あの人を助けたい。
私は決意を新たにした。
***
それから数日後、呼び出されたガスパールと私が案内されたのは、学長室ではなく、貴賓を迎える応接室だった。
足を踏み入れると、気品のある顔立ちが印象的な青年が学長の前に座っていた。
よく手入れされた真っ直ぐな栗色の髪の毛、かたちの整った同色の目。
一目で分かった。「ランスさん」と紹介されたそのひとは、クレイドーレ公爵令嬢フェリの兄だった。高位貴族に対する煩雑な儀礼は「不要」と微笑む気さくな男だった。
「妹が王太子殿下と成婚する約束は、臣下の希望では覆せません。たとえば、妹が大病を患ったりして、ふさわしくないと陛下がお思いにならないと、破棄されないでしょう」
クレイドーレ公爵嫡男ランスの言葉は、貴族としての使命感と妹への深い愛情を併せ持っていた。彼は暗い声で続けた。
「そのようなことは望んでいませんが、いっそそうなった方がましと思うこともあります」
高貴な風格を保つ美丈夫は、感情の震えを隠しきっていなかった。
「ひとつだけ王家の伝統を有り難く思うのは、王族の結婚は女性が20歳でと定められていることです」
王太子が確実な避妊方法を求める理由は、体面を保つためだけではなかった。
それは、10代の女性が妊娠すると、死産と産褥死のリスクが非常に高いからだ。15歳を超えると危険は少し減るが、20歳を超えるまでは死産率が依然として高い。
国王陛下は「母体はともかく、王家の血を引く御子が儚くなることは許されない」との持論をお持ちだ。
情報源は王太子の軽口だ。
ランスはテキパキと時間稼ぎの策を提案した。
「ガスパールさん、ジェレミーさん、魔導具の設計作業を慎重かつ丁寧に進めてください。王室図書館特別室に避妊の研究に関連する極秘資料がある……はずです。我が家の手の者がなんとかして、ガスパールさんにお知らせします」
ランスは小ずるい表情を浮かべた。私たちは訳知り顔でうなずく。
――たぶん「ある」だろうし、そうでなくても、なんとか出来るだろう。
「まず極秘資料を検討することで、1ヶ月くらいは延ばせる。レオパルドさんが妹の件に介入することはとても危険だが、ドナルドさんへの依頼を通じて最低限の抑止に努めてもらっている。魔術大学のおも、従順に振る舞いながら、油断なく王太子殿下に接してください。」
「はい」
私は、短く答えたガスパールも、ランスが提案した時間稼ぎの方法に少しだけ安心しているのを感じた。
「私はその間に父から公爵位を受け継ぎます。父より御しやすいとみなされている私です。この件の交渉を担当することで、彼らを慢心させるでしょう」
クレイドーレ公爵家は代々監査官を務めている。政策の確認と記録を取る役職だ。ランスの父である現クレイドーレ公爵は厳しい性格であり、国王に疎まれる役目を引き受けている。
一方、国王の友人である側近の騎士団長は豪放磊落な性格だ。監査官はその性格を補完する「つまらない」役目をきちんと務めてきた。
クロフトハーレ公爵とクレイドーレ公爵が異なる役目を務め、王家を守る体制はこれまで上手くいっていた。
しかし、その穏やかな印象のランスが次に放った言葉に、ガスパールと私は言葉を失った。彼は人の良さそうな顔に、どこか狂気を漂わせながら、冷静に語り出した。
「私は……魔王の砦出現は必然だと思っていました。当然の報いです」
その言葉に続けて、王朝初代からの正統な血を引くという高貴な人は、薄く微笑んだ。
「幼少時から、私は王家の伝統をかさにきて横暴に振る舞う親戚たちを目の当たりにしてきました。あなたたちには話せない数々の不正や陰謀も知っています」
地味な栗色の瞳に憤怒の炎が燃え立つ。ランスの怒りが沸き上がる。
「父と私は常に怒りに燃えています。理不尽な扱いを受けた生き物たち……猛獣たち、そして人間たちも、きっと同じ思いだったのでしょう」
学長はその言葉に深くうなずき、声を低めて静かに答えた。
「魔王の怒りは必ず鎮めねばなりません。私たち同志はこれからも、理不尽なことと戦い続けるのです」
***
翌週、私は軽はずみな行動を取った。「私的な時間だから自由だ」と心の中で言い訳した。
図書館に行った。同じ時間、同じ場所に座った。本を積み上げるだけで、魔導具は出さなかった。
しばらくして、約束をしたわけでもないのに、フェリが現れた。
熱心に本を読んでいるふりをしたが、心は斜め前の令嬢につい行ってしまう。不自然にならぬよう視線を向けてみて、ふとした折に目が合ってしまう。ためらいがちに向けられた視線に熱が感じられた。見つめ合い、慌てて目をそらす。
――彼女はいつも周りに見られている。このようなことではダメだ。
後ろめたく思いながら、図書館を後にした。
***
私のこの日の衝動的な行動が事件を引き起こすきっかけとなったことを、後に私は知ることになる。
***
そして、その翌週、私はガスパールと共に王太子と面談した。
「我の提案した魔導具に活用できる資料?」
王太子は興味深げに聞き返した。
「はい、王立図書館の書庫にこの報告書があるはずです」
ガスパールは静かに答え、趣意書を差し出した。
「なるほど……役に立ちそうだな。そなたたちでは閲覧許可は取れぬと」
「はい、ご許可をいただき、持ち出しは出来ませんが、写させていただきたいと望んでおります」
許可が取れ、王太子の同行が可能だったのは、週末だった。
開館から1時間ほど経った時間に護衛を引き連れた王太子とガスパールと私は図書館の玄関を入った。
王太子の脇にはいつものように無表情なレオパルドが付き従い、その後ろに私とガスパールが並ぶ。
尋常ではない魔力が上から降ってきたのは玄関を入ってすぐだった。その魔力が私の周りに突き刺さるのを、私は防護のマスクと眼鏡越しに感じた。
防護用品はとても良い仕事をした。
そこから狂乱の事態が始まったのだ。
王太子の理不尽な要求の問題を大学でガスパールに相談した。ガスパールも激しい怒りを露わにした。
私と上司のガスパールは魔術大学から派遣されて王太子に仕える立場だ。
王太子の要求に魔術技術者である私たちが応じることは、大学が王太子の婚約者であるクレイドーレ公爵令嬢フェリの虐待に加担することを意味していた。
「王宮の依頼で私とジェレミーさんが担当している仕事は、殿下の魔法科における学びの助力だ。王家の悪しき伝統を支えることではない」
「そう思いましたが、殿下は強硬でした。公爵令嬢本人も受け入れると言っていました」
私は少しためらってから、続けた。
「殿下は狡猾です。まず、調律魔術の能力に長けた私たちへ声をかけた。大学側が断ってしまえば、騎士団長閣下に相談するでしょう」
「む」
「公爵令嬢への婚前における虐待が不可避なら、それを助けるのが私たちの方がまだマシです」
私は冷徹な声で言い切った。ガスパールの顔に、深い思案の影がさした。
「マイケルさんに相談しよう」
すぐに会ってくれた学長のマイケルに、私は一連の事情を語った。
王太子の享楽を追求する自己中心的で非道な態度への憤りを示すと共に、その命令に含まれる技術情報の的確さを、渋々認めた。
「ガスパールさんと私が少し指導しただけで、結界を使った妊娠防止の魔導具を設計するなんて、さすが天才と称される殿下。そこは感心しました」
「陛下もそうだが、豊かな才能の使い方を完全に間違っている」
マイケルは笑った。彼は怒りが深い時でも、それをすぐには表に出さない人だった。
そのあと、私は「その魔導具を使われる覚悟をして、殿下の高ぶりをお受け止めする」フェリについて説明した。彼女が素晴らしい女性であること、そして覚悟を決めていることを熱く語った。
フェリの素晴らしさを説明するときに熱がこもったとき、面白そうに学長が相づちを打っているのを見て、私は少しばつが悪かった。
――しかし、あのような素晴らしい国母候補に恵まれた我が国の幸せは、いくら言祝いでも足りない。
堅苦しく、自分を誤魔化した。
学長は世慣れた微笑を浮かべ、悲しそうに私たちに言った。
「現王朝が秘伝として受け継ぐ『伝統』の習わしのひとつに、正妃になる者の自我に関するものがある。正妃の自我は可能な限り折っておかねばならない。実務の能力を保ちつつ、屈辱を与えて心を閉ざさせる」
――あの人を助けたい。
私は決意を新たにした。
***
それから数日後、呼び出されたガスパールと私が案内されたのは、学長室ではなく、貴賓を迎える応接室だった。
足を踏み入れると、気品のある顔立ちが印象的な青年が学長の前に座っていた。
よく手入れされた真っ直ぐな栗色の髪の毛、かたちの整った同色の目。
一目で分かった。「ランスさん」と紹介されたそのひとは、クレイドーレ公爵令嬢フェリの兄だった。高位貴族に対する煩雑な儀礼は「不要」と微笑む気さくな男だった。
「妹が王太子殿下と成婚する約束は、臣下の希望では覆せません。たとえば、妹が大病を患ったりして、ふさわしくないと陛下がお思いにならないと、破棄されないでしょう」
クレイドーレ公爵嫡男ランスの言葉は、貴族としての使命感と妹への深い愛情を併せ持っていた。彼は暗い声で続けた。
「そのようなことは望んでいませんが、いっそそうなった方がましと思うこともあります」
高貴な風格を保つ美丈夫は、感情の震えを隠しきっていなかった。
「ひとつだけ王家の伝統を有り難く思うのは、王族の結婚は女性が20歳でと定められていることです」
王太子が確実な避妊方法を求める理由は、体面を保つためだけではなかった。
それは、10代の女性が妊娠すると、死産と産褥死のリスクが非常に高いからだ。15歳を超えると危険は少し減るが、20歳を超えるまでは死産率が依然として高い。
国王陛下は「母体はともかく、王家の血を引く御子が儚くなることは許されない」との持論をお持ちだ。
情報源は王太子の軽口だ。
ランスはテキパキと時間稼ぎの策を提案した。
「ガスパールさん、ジェレミーさん、魔導具の設計作業を慎重かつ丁寧に進めてください。王室図書館特別室に避妊の研究に関連する極秘資料がある……はずです。我が家の手の者がなんとかして、ガスパールさんにお知らせします」
ランスは小ずるい表情を浮かべた。私たちは訳知り顔でうなずく。
――たぶん「ある」だろうし、そうでなくても、なんとか出来るだろう。
「まず極秘資料を検討することで、1ヶ月くらいは延ばせる。レオパルドさんが妹の件に介入することはとても危険だが、ドナルドさんへの依頼を通じて最低限の抑止に努めてもらっている。魔術大学のおも、従順に振る舞いながら、油断なく王太子殿下に接してください。」
「はい」
私は、短く答えたガスパールも、ランスが提案した時間稼ぎの方法に少しだけ安心しているのを感じた。
「私はその間に父から公爵位を受け継ぎます。父より御しやすいとみなされている私です。この件の交渉を担当することで、彼らを慢心させるでしょう」
クレイドーレ公爵家は代々監査官を務めている。政策の確認と記録を取る役職だ。ランスの父である現クレイドーレ公爵は厳しい性格であり、国王に疎まれる役目を引き受けている。
一方、国王の友人である側近の騎士団長は豪放磊落な性格だ。監査官はその性格を補完する「つまらない」役目をきちんと務めてきた。
クロフトハーレ公爵とクレイドーレ公爵が異なる役目を務め、王家を守る体制はこれまで上手くいっていた。
しかし、その穏やかな印象のランスが次に放った言葉に、ガスパールと私は言葉を失った。彼は人の良さそうな顔に、どこか狂気を漂わせながら、冷静に語り出した。
「私は……魔王の砦出現は必然だと思っていました。当然の報いです」
その言葉に続けて、王朝初代からの正統な血を引くという高貴な人は、薄く微笑んだ。
「幼少時から、私は王家の伝統をかさにきて横暴に振る舞う親戚たちを目の当たりにしてきました。あなたたちには話せない数々の不正や陰謀も知っています」
地味な栗色の瞳に憤怒の炎が燃え立つ。ランスの怒りが沸き上がる。
「父と私は常に怒りに燃えています。理不尽な扱いを受けた生き物たち……猛獣たち、そして人間たちも、きっと同じ思いだったのでしょう」
学長はその言葉に深くうなずき、声を低めて静かに答えた。
「魔王の怒りは必ず鎮めねばなりません。私たち同志はこれからも、理不尽なことと戦い続けるのです」
***
翌週、私は軽はずみな行動を取った。「私的な時間だから自由だ」と心の中で言い訳した。
図書館に行った。同じ時間、同じ場所に座った。本を積み上げるだけで、魔導具は出さなかった。
しばらくして、約束をしたわけでもないのに、フェリが現れた。
熱心に本を読んでいるふりをしたが、心は斜め前の令嬢につい行ってしまう。不自然にならぬよう視線を向けてみて、ふとした折に目が合ってしまう。ためらいがちに向けられた視線に熱が感じられた。見つめ合い、慌てて目をそらす。
――彼女はいつも周りに見られている。このようなことではダメだ。
後ろめたく思いながら、図書館を後にした。
***
私のこの日の衝動的な行動が事件を引き起こすきっかけとなったことを、後に私は知ることになる。
***
そして、その翌週、私はガスパールと共に王太子と面談した。
「我の提案した魔導具に活用できる資料?」
王太子は興味深げに聞き返した。
「はい、王立図書館の書庫にこの報告書があるはずです」
ガスパールは静かに答え、趣意書を差し出した。
「なるほど……役に立ちそうだな。そなたたちでは閲覧許可は取れぬと」
「はい、ご許可をいただき、持ち出しは出来ませんが、写させていただきたいと望んでおります」
許可が取れ、王太子の同行が可能だったのは、週末だった。
開館から1時間ほど経った時間に護衛を引き連れた王太子とガスパールと私は図書館の玄関を入った。
王太子の脇にはいつものように無表情なレオパルドが付き従い、その後ろに私とガスパールが並ぶ。
尋常ではない魔力が上から降ってきたのは玄関を入ってすぐだった。その魔力が私の周りに突き刺さるのを、私は防護のマスクと眼鏡越しに感じた。
防護用品はとても良い仕事をした。
そこから狂乱の事態が始まったのだ。
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