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45話 迎えに来た兄を追い返すシウム
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「はあ、こんな所にいたのか。アルベルト、帰るぞ」
白い息を吐いて、裏庭でいつもみたいに木剣の打ち合いをしていると、木の影から貴族の集団が現れた。
「兄上……」
「え?」
コイツがアルベルトの兄貴なの?
第2王子って人?
めっちゃ歳離れてそう。ファガルより老けてるもんな。
「僕、帰りたくない」
兄貴王子が見つけてくれたっていうのに、アルベルトが小さく震えている。
アルベルトが帰りたくない何か、やっぱりあるんだ。
だって、あんなにケガしてた。
たった1人で倒れていた。
それにあれから3カ月。
街で第5王子を探す声だって聞いたことがない。
「アルベルト様!せっかくグェイン様がお迎えに来られたのに、なんていう我が儘を言っているのですか!」
はあ?
「そうですよ!グェイン様はあなたと違ってお忙しい方なんです。我が儘ばかり言って困らせないでください!」
はああ?
「さあ帰るぞ、アルベルト」
何コイツら。
「お前ら、さっきから何勝手なことばっかり言ってるんだよ」
「シウム?」
アルベルトが僕の顔をびっくりして見ると、畑の草むしりをしていたマリカが走り出した。
シャリオを呼んできてくれるつもりなんだだろう。
「俺、アルベルトが帰りたがらない理由が、ようやくわかったわ」
「なに?」
ムッとした兄貴王子と貴族が、殺気立つのがわかる。
でも、怖がってやるもんか。
アルベルトが言えないなら、言いたいことは全部、俺が言ってやる。
「俺達が見つけた時、コイツすっげえケガして倒れてたんだよ。んで、治っても、帰ろうとしない。別に王子だと名乗らなくても明らかに身分高そうってわかるヤツが、風呂に入るのすら苦労するこの家から出て行かない。ずっと不思議に思ってたんだよ」
眉をひそめた兄貴王子は、けど俺の言葉を遮ったりしなかった。
のり出そうとする貴族達を手で制して、俺の言葉を待った。
アルベルトが、小さく震えて、泣いていた。
「会ってすぐ、アルベルトがケガをしていないのか確認することもしない。無事を喜ぶこともない。お前、本当に血の繋がった兄貴か?」
俺が兄ちゃんやシャリオ兄にそんなことされたら泣く。
「自分の弟が泣いてるのに、話も聞いてやらないで、自分の意見だけ押し付けて、あんたの部下がコイツに暴言吐いても止めもしない……コイツにだってな、心はあるんだよ!」
目を見開いた兄貴王子が、やっとアルベルトの表情に気がついた。
「それに俺は貴族とか大っ嫌いだ。俺達の親を連れ去ったのだって、お前らじゃねえか!何が貴族だ、何が王族だ!この国の上に立つヤツらは腐った悪魔しかいねえんだよ!悪魔なんかにアルベルトを渡したりするもんか!帰れ!」
「シウム……」
はぁー、ちょっと頭に血がのぼっちゃった。
俺、ここで死ぬかもな。
「貴様ぁ!グェイン様になんていう暴言だ!」
おい俺、目を瞑るなよ。
最期まで、決して貴族なんかに、怯えた顔なんか見せたりしてやらないんだ。
貴族が腰の剣に手を置くのが、ゆっくり見えた。
「やめろ!!」
「やめないか!」
「グェイン様……?」
え?アルベルト?
え?兄貴王子?
「兄上!」
声を上げて、俺を庇うように前に出たのは……アルベルトだ。
「兄上、僕は、ここに来て、初めて家族というものを知りました。初めて、兄弟が何かということを知ったんです」
さっきまで震えてたのに、俺を背にかばって、今まで感じたことない広い背中がここにある。
「アルベルト?」
兄貴王子も、今度はアルベルトの言葉に耳を傾けた。
「僕にとって、僕の父は怒鳴ったり殴ったりしてるだけの人で、母上には会ったこともないし、兄上は会いに行っても会ってくれない人です」
「え?」
ものすごく驚いた兄貴王子に、俺はちょっと変だなって思った。
「でもここの人は、ダメなことを叱ってくれて、できたら褒めてくれる人がいて、世間ではそういう人を父と呼ぶんだと知りました」
そっかあ。
アルベルトにとって、シャリオはそういう存在だったのか。
「僕が酷いことしても許して受け入れてくれて、違うやり方を一緒に考えてくれる人がいて、そういう人を兄というのだと知りました」
「アルベルト……?」
兄ちゃんはお前のこと、ちゃんと弟として、家族として受け入れてるよ。
「僕が悪いことをしたら僕が王子だと知っていてもちゃんと喧嘩をしてくれる人がいて、今も小さい身体を張って、僕のために戦おうとしてくれています……そういう人を友というんだと知りました」
お前、俺のことそんな風に思ってくれてたんだ。
「僕にとって、兄上は、ただ血の繋がった……他人です」
「アルベルト、私は、そんなつもりでは」
「ここは、アルベルトの意思を尊重して、一度帰ったらいかがですかね」
「シャリオ兄?」
気がついたら、後ろにファガルと兄ちゃんもいた。
マリカはミュゼルさんと隠れてるんだろう。
「アルベルト、お前は、もう俺達の家族だからな。アルベルトが行きたくないっていうなら、ずっとここにいろ」
「アビス?……アビス!アビスうぅっ!」
兄ちゃんとぎゅと抱き合ったアルベルトから、さっきまでの頼れる感じが霧散して、残念アルベルトになった。
人間って、こんなに泣けるの?
お前、そんなに……辛かったんだな。
その時、空気が急にざわざわしだして、貴族の何人かが痙攣を始めた。
「ここがどういう場所で、彼らがどういう存在か、貴方なら知っているはずだ」
「え?」
シャリオ兄?
ここが、どういう場所だっていうんだ?
俺らが、どういう存在だっていうんだ?
「精霊達が、怒っている。お前の家族がこの子達の親を奪ったことを」
え?
ただの貴族が母ちゃんを拐ったんじゃないの?
王族が、拐ったの?
なんで?
「お前の臣下が、アルベルトをお前の周りから排除していたことを」
「え?」
これか、さっきの違和感は。
兄貴王子、アルベルトが会いに行ってたの、知らなかったんだ。
「精霊達が、怒っている」
そう、シャリオが言い放った時、シャリオの背から、美しい羽が、生えた。
そこにいた全員が目をまん丸にしてシャリオを見ている。
その気持ちはわかるぞ。
人間から羽が生えたらびっくりするもんな。
「ま、まさか、貴方様は……ゼルバート様の」
「そうだ」
「げ!!」
兄貴王子がパタパタと涙を落として、シャリオに平伏した。
なんで?なんで頭を地面につけちゃってるの?
兄貴王子って偉い人だよね?
え?もしかして、シャリオってすごい人なのか?
「ならば、ならばお願いいたします!父を廃し、兄を廃し、この国を、正しい方へお導きください!!本来この国を導くはずだった、正統な血筋に、どうぞお戻しください!!」
あ、シャリオ兄、めっちゃ嫌な顔したぞ。面倒くさいとか思ってる顔だぞ。
ん?あれ?
なんか今、シャリオ兄の目、輝いたな。
なんかいいこと思いついたんだ。
急にご機嫌になったぞ。
「お前に、その覚悟はあるのか?」
うわー、生き生きしてるぅ。
「もちろんでございます。この身、如何様にも処分ください」
「うん、こき使わせてもらう。アルベルトに無理矢理やらせようと思ってだけど、子供過ぎて可哀想とは思ってたんだよ」
おい、シャリオ兄。
アルベルトに何をやらせるつもりだったんだよ。
「俺より年いってそうな王族の駒が手に入るなんて、めっちゃラッキー!」
ら、らっきぃ?てなんだ?
てか、今シャリオ兄の口から『王族の駒』て言葉が出てきた気がするんだけど……。
はははは、流石にそんなわけないよな、うん。
はあー、なんか疲れてるからへんな幻聴聞いちゃったんだな。
今日は早く寝よっと。
ーーーーーーーーーー
シウムのお相手はここに登場したクズ攻め騎士様であります
白い息を吐いて、裏庭でいつもみたいに木剣の打ち合いをしていると、木の影から貴族の集団が現れた。
「兄上……」
「え?」
コイツがアルベルトの兄貴なの?
第2王子って人?
めっちゃ歳離れてそう。ファガルより老けてるもんな。
「僕、帰りたくない」
兄貴王子が見つけてくれたっていうのに、アルベルトが小さく震えている。
アルベルトが帰りたくない何か、やっぱりあるんだ。
だって、あんなにケガしてた。
たった1人で倒れていた。
それにあれから3カ月。
街で第5王子を探す声だって聞いたことがない。
「アルベルト様!せっかくグェイン様がお迎えに来られたのに、なんていう我が儘を言っているのですか!」
はあ?
「そうですよ!グェイン様はあなたと違ってお忙しい方なんです。我が儘ばかり言って困らせないでください!」
はああ?
「さあ帰るぞ、アルベルト」
何コイツら。
「お前ら、さっきから何勝手なことばっかり言ってるんだよ」
「シウム?」
アルベルトが僕の顔をびっくりして見ると、畑の草むしりをしていたマリカが走り出した。
シャリオを呼んできてくれるつもりなんだだろう。
「俺、アルベルトが帰りたがらない理由が、ようやくわかったわ」
「なに?」
ムッとした兄貴王子と貴族が、殺気立つのがわかる。
でも、怖がってやるもんか。
アルベルトが言えないなら、言いたいことは全部、俺が言ってやる。
「俺達が見つけた時、コイツすっげえケガして倒れてたんだよ。んで、治っても、帰ろうとしない。別に王子だと名乗らなくても明らかに身分高そうってわかるヤツが、風呂に入るのすら苦労するこの家から出て行かない。ずっと不思議に思ってたんだよ」
眉をひそめた兄貴王子は、けど俺の言葉を遮ったりしなかった。
のり出そうとする貴族達を手で制して、俺の言葉を待った。
アルベルトが、小さく震えて、泣いていた。
「会ってすぐ、アルベルトがケガをしていないのか確認することもしない。無事を喜ぶこともない。お前、本当に血の繋がった兄貴か?」
俺が兄ちゃんやシャリオ兄にそんなことされたら泣く。
「自分の弟が泣いてるのに、話も聞いてやらないで、自分の意見だけ押し付けて、あんたの部下がコイツに暴言吐いても止めもしない……コイツにだってな、心はあるんだよ!」
目を見開いた兄貴王子が、やっとアルベルトの表情に気がついた。
「それに俺は貴族とか大っ嫌いだ。俺達の親を連れ去ったのだって、お前らじゃねえか!何が貴族だ、何が王族だ!この国の上に立つヤツらは腐った悪魔しかいねえんだよ!悪魔なんかにアルベルトを渡したりするもんか!帰れ!」
「シウム……」
はぁー、ちょっと頭に血がのぼっちゃった。
俺、ここで死ぬかもな。
「貴様ぁ!グェイン様になんていう暴言だ!」
おい俺、目を瞑るなよ。
最期まで、決して貴族なんかに、怯えた顔なんか見せたりしてやらないんだ。
貴族が腰の剣に手を置くのが、ゆっくり見えた。
「やめろ!!」
「やめないか!」
「グェイン様……?」
え?アルベルト?
え?兄貴王子?
「兄上!」
声を上げて、俺を庇うように前に出たのは……アルベルトだ。
「兄上、僕は、ここに来て、初めて家族というものを知りました。初めて、兄弟が何かということを知ったんです」
さっきまで震えてたのに、俺を背にかばって、今まで感じたことない広い背中がここにある。
「アルベルト?」
兄貴王子も、今度はアルベルトの言葉に耳を傾けた。
「僕にとって、僕の父は怒鳴ったり殴ったりしてるだけの人で、母上には会ったこともないし、兄上は会いに行っても会ってくれない人です」
「え?」
ものすごく驚いた兄貴王子に、俺はちょっと変だなって思った。
「でもここの人は、ダメなことを叱ってくれて、できたら褒めてくれる人がいて、世間ではそういう人を父と呼ぶんだと知りました」
そっかあ。
アルベルトにとって、シャリオはそういう存在だったのか。
「僕が酷いことしても許して受け入れてくれて、違うやり方を一緒に考えてくれる人がいて、そういう人を兄というのだと知りました」
「アルベルト……?」
兄ちゃんはお前のこと、ちゃんと弟として、家族として受け入れてるよ。
「僕が悪いことをしたら僕が王子だと知っていてもちゃんと喧嘩をしてくれる人がいて、今も小さい身体を張って、僕のために戦おうとしてくれています……そういう人を友というんだと知りました」
お前、俺のことそんな風に思ってくれてたんだ。
「僕にとって、兄上は、ただ血の繋がった……他人です」
「アルベルト、私は、そんなつもりでは」
「ここは、アルベルトの意思を尊重して、一度帰ったらいかがですかね」
「シャリオ兄?」
気がついたら、後ろにファガルと兄ちゃんもいた。
マリカはミュゼルさんと隠れてるんだろう。
「アルベルト、お前は、もう俺達の家族だからな。アルベルトが行きたくないっていうなら、ずっとここにいろ」
「アビス?……アビス!アビスうぅっ!」
兄ちゃんとぎゅと抱き合ったアルベルトから、さっきまでの頼れる感じが霧散して、残念アルベルトになった。
人間って、こんなに泣けるの?
お前、そんなに……辛かったんだな。
その時、空気が急にざわざわしだして、貴族の何人かが痙攣を始めた。
「ここがどういう場所で、彼らがどういう存在か、貴方なら知っているはずだ」
「え?」
シャリオ兄?
ここが、どういう場所だっていうんだ?
俺らが、どういう存在だっていうんだ?
「精霊達が、怒っている。お前の家族がこの子達の親を奪ったことを」
え?
ただの貴族が母ちゃんを拐ったんじゃないの?
王族が、拐ったの?
なんで?
「お前の臣下が、アルベルトをお前の周りから排除していたことを」
「え?」
これか、さっきの違和感は。
兄貴王子、アルベルトが会いに行ってたの、知らなかったんだ。
「精霊達が、怒っている」
そう、シャリオが言い放った時、シャリオの背から、美しい羽が、生えた。
そこにいた全員が目をまん丸にしてシャリオを見ている。
その気持ちはわかるぞ。
人間から羽が生えたらびっくりするもんな。
「ま、まさか、貴方様は……ゼルバート様の」
「そうだ」
「げ!!」
兄貴王子がパタパタと涙を落として、シャリオに平伏した。
なんで?なんで頭を地面につけちゃってるの?
兄貴王子って偉い人だよね?
え?もしかして、シャリオってすごい人なのか?
「ならば、ならばお願いいたします!父を廃し、兄を廃し、この国を、正しい方へお導きください!!本来この国を導くはずだった、正統な血筋に、どうぞお戻しください!!」
あ、シャリオ兄、めっちゃ嫌な顔したぞ。面倒くさいとか思ってる顔だぞ。
ん?あれ?
なんか今、シャリオ兄の目、輝いたな。
なんかいいこと思いついたんだ。
急にご機嫌になったぞ。
「お前に、その覚悟はあるのか?」
うわー、生き生きしてるぅ。
「もちろんでございます。この身、如何様にも処分ください」
「うん、こき使わせてもらう。アルベルトに無理矢理やらせようと思ってだけど、子供過ぎて可哀想とは思ってたんだよ」
おい、シャリオ兄。
アルベルトに何をやらせるつもりだったんだよ。
「俺より年いってそうな王族の駒が手に入るなんて、めっちゃラッキー!」
ら、らっきぃ?てなんだ?
てか、今シャリオ兄の口から『王族の駒』て言葉が出てきた気がするんだけど……。
はははは、流石にそんなわけないよな、うん。
はあー、なんか疲れてるからへんな幻聴聞いちゃったんだな。
今日は早く寝よっと。
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