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26話 頭にくるシャリオ
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「やっと当たるようになったー」
「動く獣は簡単に打てるのに、なんで動かない的に当たんないんだろう」
「はは、お前らその的に、どこから投げても当たるようになったら一人前だぞ」
「一人前ー?」
「頑張る!」
「おー、頑張れよ」
裏庭に的を作ってやると、アビス達はそれに向けて腕を磨くようになった。
森に狩りに行く時には精霊の手助けもあるが、裏庭で鍛練する時には手を貸さないように言いつけてある。
精霊は気まぐれだから、ある日突然加護がなくなることもあるかもしれない。
その時、いきなり下手になるとか、目も当てられないもんな。
マリカのために水瓶に水を張って、畑の周りを少しだけ掘り起こし終わると鞄を背負う。
「よーし、それじゃあ今日も行くか」
「はーい」
「マリカ姉~、行ってくるね~」
「行ってらっしゃーい」
☆
「シャリオ兄、見て見て~、おっきいの獲れた!」
シウムが仕留めたのはイタチに似た小型の魔物だ。
「本当だな。それの毛皮、結構いい値で買い取ってくれるぞ」
「やったー!あ、兄ちゃん、あっちにもいる」
「よし、じゃあアレは俺が獲るぞ」
「頑張って!」
アビスが逃げた魔物に照準を合わせて弓を引き絞る。
「よし!」
矢が刺さると、遅れて別の場所からも矢が飛んで地面に突き刺さったのが見えた。
「他にも人がいたんだな」
こんな浅い場所でかち合うのも珍しい。
「ひとまずアレだけ取りに行って、邪魔になりそうなら帰るか?」
「そうだね」
何しろ今日は既に大漁だ。
「誰だ!僕の獲物を横取りしやがったのは!お前らか!」
3人で連れ立って行くと、そこにいたのは派手な集団だった。
あー、わがまま貴族っぽい。
真ん中でふんぞり返っているのは、アビス達と同じくらいの子供だ。ぶくぶく太ってるけど。
「あ、それやったの俺です」
なんかいちゃもんつけられるよりは、アレを諦めて帰る方がいいかもしれないなあなんて思っていたら、俺が止めるよりも早くアビスが名乗り出た。
まあ、弓を持ってるのもアビスだけだし、見ればわかるか。
「お前か!なら、お前があの獲物の代わりになれ!」
は?
「アビス!」
「兄ちゃん!!」
怒鳴るのと同時に放たれた矢が、そのままアビスの腕に刺さった。
衝撃でアビスが倒れ、意識も飛んだようだ。
シウムが揺さぶっても、反応がない。
こんな近距離でなんの前触れもなく魔力を纏った矢で人を射抜くとか、頭沸いてんのか?
たまたま腕に当たったからいいものの、頭とか胸に当たってたらどうするんだよ。
人の命をなんだと思ってやがる。
「てめぇ、いきなり何しやがる!」
「ダメだよ、シャリオ兄!その人、王子だもん!」
アビスのケガにショックを受けて涙を流していたシウムが、それでもこの場がこれ以上酷いことにならないよう感情を飲み込んでいるのに気づいて、少しだけ冷静になった。
んで、コイツ、王子なんかよ。
こんなのが王子とか、この国終わってんな。
それに、そういえばそうだった。
貴族とか(王族は近くにいなかったから知らなかったけど)平民が迂闊に関わったらダメな生き物だったな。
はあ、価値観に日本人のが混ざって忘れてたよ。
ファガルも平民と垣根があまりないヤツだったし……貴族ってこういうわがままな生き物だったな。
そんなことよりもアビスの手当ての方が先だ。
「『お前ら』アビスの出血を止めろ」
『はーい』
『わかったー!』
誰にも聞かれないように小さく呟くと、漂っていた精霊達がピタっとアビスの傷口に張り付いた。
コイツらは命令がないと、物質的な干渉が難しい低位精霊達なのだ。
ついでに鞄から救急キットを取り出すと、アビスの腕にぐるぐると巻いた。
「お前ら僕を無視するなよ!誰が手当てなんかしていいって言ったんだ!僕の気が済むまで、お前らは的になれ!」
「兄ちゃん!」
その言葉通り、彼の弓から矢が飛んで来たのを咄嗟に叩き落とすと、シウムが気絶しているアビスに覆い被さっていた。
お前達は、この姿を見ても何も感じないのか?
そんなヤツらが、この国の真ん中に立っているっていうのか?
まじで苛立つわ。
俺達平民が富裕層の遊びの駒になるのは、メリットがある時だけなんだよ。
なんの利も配られないのに従うわけねえだろうが、あんのくそガキ!
「お前、なんで抵抗してるんだよ!悲鳴あげて、逃げ回れよ!おいお前ら、アイツをやっつけろ!」
次々に放たれる矢を無言で叩き落とし続けていたら、アホ王子が側近達に命令した。
お前らもアホ王子の暴挙を止めないなら、同罪だからな。
剣を抜いて向かってくる相手を叩きのめし、さらに攻撃を加えようとしてくるその腕を掴むと、捻り上げて関節を外す。
あー俺、国の3本指に入るくらいすごいお人が師匠だったわ。
全然負ける気がしねえわ。
次々にその動きを封じて、次はお前だとばかりに剣先を向けると、アホ王子があわあわと逃げ出した。
「お、お前ら覚えておけよ!絶対にその首刎ねてやるからな!」
「あ"あ"?覚えておくのはお前らだろ!」
「シャ、シャリオ兄!」
ここで全員の息の根止めておいた方がいいかと一瞬思ったが、シウムの声で追いかけるのをやめた。
俺達がここを活動の場としているのは少し調べればわかることだ。
正規の軍でも出てくるより、あのザコ王子が出向いてくる方がいい気がする。
ただし、しっかり脅させてもらう。
「『精霊の宝』に傷をつけておいて、ただですまないのはお前らの方だ。お前らこそ、今日の悪行をしっかりと覚えておけよ」
「せ、精霊?」
「精霊の宝ってなんだ?」
精霊の怒りを買うのは、平民よりも貴族の方が打撃が大きいらしいからな。
しっかりビビれ。
「そんな平民のハッタリに、お前らもビビるな!帰って人を集めてくるぞ!」
「は……はっ!」
腕の関節を外されたまま、不恰好に逃げていく後ろ姿を見て少しだけ溜飲を下げたが、不安にもなった。
今日はアビス達の家に泊まった方がいいかもしれない。
まだ泣いてるシウムをアビスの側に置いて、散らばった道具や仕留めた獲物を回収しながら、俺は必死で考えた。
アビス達が今回の報復を受けないで済むにはどうしたらいいんだ?
「『精霊王』よ」
本当はわけの分からない力なんか使いたく無いんだけど、背に腹はかえられない。
『くくく、なんだ?シャリオよ。やっと我を呼んだか』
「アイツらが帰ったら、魔力を取り上げてくれ」
アビスだって、ただの矢を受けたのならあそこまで傷はつかなかっただろう。
魔力を纏った矢だったから、衝撃が大きかったのだ。
人を傷つけることに使う魔力なんて、持っていない方がいい。
『いいだろう。ついでに、我らの『力の源』を代償として取り上げてもよいか?魔力が無くなれば、制御する必要もないであろうからな』
「いいんじゃないか?」
代償って俺からじゃなくてもいいんだ。
『ははははは!愉快愉快!やっとあの人間共に意趣返しをしてやれるわ!今代の契約者に感謝を!』
『力の源』の石が貴族にとってどんな物かよくわかんないしなー、そんなに喜ぶことなんか?
なんて呑気に思っていた俺は、貴族連中が魔力を取り上げられるという意味をよく理解していなかったのだ。
「動く獣は簡単に打てるのに、なんで動かない的に当たんないんだろう」
「はは、お前らその的に、どこから投げても当たるようになったら一人前だぞ」
「一人前ー?」
「頑張る!」
「おー、頑張れよ」
裏庭に的を作ってやると、アビス達はそれに向けて腕を磨くようになった。
森に狩りに行く時には精霊の手助けもあるが、裏庭で鍛練する時には手を貸さないように言いつけてある。
精霊は気まぐれだから、ある日突然加護がなくなることもあるかもしれない。
その時、いきなり下手になるとか、目も当てられないもんな。
マリカのために水瓶に水を張って、畑の周りを少しだけ掘り起こし終わると鞄を背負う。
「よーし、それじゃあ今日も行くか」
「はーい」
「マリカ姉~、行ってくるね~」
「行ってらっしゃーい」
☆
「シャリオ兄、見て見て~、おっきいの獲れた!」
シウムが仕留めたのはイタチに似た小型の魔物だ。
「本当だな。それの毛皮、結構いい値で買い取ってくれるぞ」
「やったー!あ、兄ちゃん、あっちにもいる」
「よし、じゃあアレは俺が獲るぞ」
「頑張って!」
アビスが逃げた魔物に照準を合わせて弓を引き絞る。
「よし!」
矢が刺さると、遅れて別の場所からも矢が飛んで地面に突き刺さったのが見えた。
「他にも人がいたんだな」
こんな浅い場所でかち合うのも珍しい。
「ひとまずアレだけ取りに行って、邪魔になりそうなら帰るか?」
「そうだね」
何しろ今日は既に大漁だ。
「誰だ!僕の獲物を横取りしやがったのは!お前らか!」
3人で連れ立って行くと、そこにいたのは派手な集団だった。
あー、わがまま貴族っぽい。
真ん中でふんぞり返っているのは、アビス達と同じくらいの子供だ。ぶくぶく太ってるけど。
「あ、それやったの俺です」
なんかいちゃもんつけられるよりは、アレを諦めて帰る方がいいかもしれないなあなんて思っていたら、俺が止めるよりも早くアビスが名乗り出た。
まあ、弓を持ってるのもアビスだけだし、見ればわかるか。
「お前か!なら、お前があの獲物の代わりになれ!」
は?
「アビス!」
「兄ちゃん!!」
怒鳴るのと同時に放たれた矢が、そのままアビスの腕に刺さった。
衝撃でアビスが倒れ、意識も飛んだようだ。
シウムが揺さぶっても、反応がない。
こんな近距離でなんの前触れもなく魔力を纏った矢で人を射抜くとか、頭沸いてんのか?
たまたま腕に当たったからいいものの、頭とか胸に当たってたらどうするんだよ。
人の命をなんだと思ってやがる。
「てめぇ、いきなり何しやがる!」
「ダメだよ、シャリオ兄!その人、王子だもん!」
アビスのケガにショックを受けて涙を流していたシウムが、それでもこの場がこれ以上酷いことにならないよう感情を飲み込んでいるのに気づいて、少しだけ冷静になった。
んで、コイツ、王子なんかよ。
こんなのが王子とか、この国終わってんな。
それに、そういえばそうだった。
貴族とか(王族は近くにいなかったから知らなかったけど)平民が迂闊に関わったらダメな生き物だったな。
はあ、価値観に日本人のが混ざって忘れてたよ。
ファガルも平民と垣根があまりないヤツだったし……貴族ってこういうわがままな生き物だったな。
そんなことよりもアビスの手当ての方が先だ。
「『お前ら』アビスの出血を止めろ」
『はーい』
『わかったー!』
誰にも聞かれないように小さく呟くと、漂っていた精霊達がピタっとアビスの傷口に張り付いた。
コイツらは命令がないと、物質的な干渉が難しい低位精霊達なのだ。
ついでに鞄から救急キットを取り出すと、アビスの腕にぐるぐると巻いた。
「お前ら僕を無視するなよ!誰が手当てなんかしていいって言ったんだ!僕の気が済むまで、お前らは的になれ!」
「兄ちゃん!」
その言葉通り、彼の弓から矢が飛んで来たのを咄嗟に叩き落とすと、シウムが気絶しているアビスに覆い被さっていた。
お前達は、この姿を見ても何も感じないのか?
そんなヤツらが、この国の真ん中に立っているっていうのか?
まじで苛立つわ。
俺達平民が富裕層の遊びの駒になるのは、メリットがある時だけなんだよ。
なんの利も配られないのに従うわけねえだろうが、あんのくそガキ!
「お前、なんで抵抗してるんだよ!悲鳴あげて、逃げ回れよ!おいお前ら、アイツをやっつけろ!」
次々に放たれる矢を無言で叩き落とし続けていたら、アホ王子が側近達に命令した。
お前らもアホ王子の暴挙を止めないなら、同罪だからな。
剣を抜いて向かってくる相手を叩きのめし、さらに攻撃を加えようとしてくるその腕を掴むと、捻り上げて関節を外す。
あー俺、国の3本指に入るくらいすごいお人が師匠だったわ。
全然負ける気がしねえわ。
次々にその動きを封じて、次はお前だとばかりに剣先を向けると、アホ王子があわあわと逃げ出した。
「お、お前ら覚えておけよ!絶対にその首刎ねてやるからな!」
「あ"あ"?覚えておくのはお前らだろ!」
「シャ、シャリオ兄!」
ここで全員の息の根止めておいた方がいいかと一瞬思ったが、シウムの声で追いかけるのをやめた。
俺達がここを活動の場としているのは少し調べればわかることだ。
正規の軍でも出てくるより、あのザコ王子が出向いてくる方がいい気がする。
ただし、しっかり脅させてもらう。
「『精霊の宝』に傷をつけておいて、ただですまないのはお前らの方だ。お前らこそ、今日の悪行をしっかりと覚えておけよ」
「せ、精霊?」
「精霊の宝ってなんだ?」
精霊の怒りを買うのは、平民よりも貴族の方が打撃が大きいらしいからな。
しっかりビビれ。
「そんな平民のハッタリに、お前らもビビるな!帰って人を集めてくるぞ!」
「は……はっ!」
腕の関節を外されたまま、不恰好に逃げていく後ろ姿を見て少しだけ溜飲を下げたが、不安にもなった。
今日はアビス達の家に泊まった方がいいかもしれない。
まだ泣いてるシウムをアビスの側に置いて、散らばった道具や仕留めた獲物を回収しながら、俺は必死で考えた。
アビス達が今回の報復を受けないで済むにはどうしたらいいんだ?
「『精霊王』よ」
本当はわけの分からない力なんか使いたく無いんだけど、背に腹はかえられない。
『くくく、なんだ?シャリオよ。やっと我を呼んだか』
「アイツらが帰ったら、魔力を取り上げてくれ」
アビスだって、ただの矢を受けたのならあそこまで傷はつかなかっただろう。
魔力を纏った矢だったから、衝撃が大きかったのだ。
人を傷つけることに使う魔力なんて、持っていない方がいい。
『いいだろう。ついでに、我らの『力の源』を代償として取り上げてもよいか?魔力が無くなれば、制御する必要もないであろうからな』
「いいんじゃないか?」
代償って俺からじゃなくてもいいんだ。
『ははははは!愉快愉快!やっとあの人間共に意趣返しをしてやれるわ!今代の契約者に感謝を!』
『力の源』の石が貴族にとってどんな物かよくわかんないしなー、そんなに喜ぶことなんか?
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