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20話 違和感なシャリオ
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「おー!スゲぇー!」
3日ぶりの宿はめっちゃ豪華な宿だった。
こんなところ、前世の俺でも泊まったことないぞ。
「気に入ってくれたか?シャリオが好きな風呂も部屋についてるんだ」
「本当~?あ、本当だ」
ここが風呂だったか。
部屋についている扉を次々と開けては感動の嵐だ。
なんと4部屋もある。
だけどなあ、おかしいんだよなあ。
こんなすごい部屋に泊まる必要、ある?
ファガルってあまり無意味な散財をするタイプじゃないと思ってたんだけど。
「な、何か気に入らなかったか?」
「うーん」
気に入らないことなんかなあるわけないけどさ。
「シャリオが不便に思ったり満足できないことがないようにしたつもりなのだが、足りなかったようなら追加するぞ?」
「うーん。なあ、ファガル」
「な、なんだ?」
「俺、贅沢ってあんま好きくないって言うかさ、落ち着かないから、次からはもっとグレード下げて欲しいかな」
まあ、貴族のルールがわからんから、王都に近くなると見栄とかはらないといけないのかもしれないが。
「そ、そうか」
明らかにホッとした顔でファガルが眉を下げた。
やっぱり変だ。
うーん。何が変なんだろう。
ま、いいか。
俺は上着を脱いで椅子の背にかけると、中に着ていたシャツのボタンを外す。
腕を捲ろうとしたところで、ファガルがその手を止めた。
「ファガル?」
「あ、シャリオ、その……服はきちんと身につけた方がいい。いつ誰がこの部屋に急にやって来るともわからないから」
「ん?」
ファガルの真剣な顔に、やっと俺は思い当たった。
「この身体の模様のせいか?」
「そ、そうだな」
ファガルがものすごく驚いた顔をしたから、俺もちょいビビッたぞ。
身体に走る線は、魔力を使うための石が身体に同化して出たものだ。
「なあ、ファガル。『王の印』ってなんだ?」
ここに着くまでの道中でも、精霊っぽいふわふわしたモノがコレを『王の印』とか言ってたんだよな。
ファガルが周囲の目を気にするのはそれが原因なんじゃないかな、と思ったわけだ。
「シャリオ、ソレをどこで」
「ん?その辺にいる精霊達が時々言ってるからさ」
あんなにたくさんいる精霊がペチャクチャ喋ってるの、やっぱり俺以外はわかんないもんなのかな。
「そ!そうか。それ以外に、何か言ってたか?」
「それ以外?特に何も言ってなかったよ?」
そういうと、ファガルはあきらかにホッとした顔をした。
何か他にもあるのか?
俺が知らない方がいいようなことが。
あ!
もしかしたら、ファガルはもっと違うことを警戒してるのかもな。
これ、誰かに見られたら王位を狙う簒奪者として討伐の対象になるのかもしれないもんな。
うおっ、ソレはやべえな。
ファガルは優しいから、俺が怖がったりしないように俺に言うの躊躇ってるんだろう。
ファガル達に迷惑をかけることになるのも嫌だし、なるべく他人に見られないようにしなくちゃ、うん。
でもその前に♡
「じゃあ、風呂行ってくる~」
「そ、そうだな」
明日には発つというのに、こんないい部屋風呂、3回は入らないともったいないもんなー!
部屋を借りる前ならともかく、もう借りちゃったんだから楽しまないと損だ。
ちょー広い脱衣室で服を脱ぎ捨てると、そそくさと浴室に入る。
「おー!獅子が口からお湯出しとるぞ」
『ししがくちからおゆだしとるぞー』
俺の口真似をして風呂に入ってきたのは、部屋で様子を見ていたちっちゃい精霊達だ。
「極楽、極楽~」
『ごくらく、ごくらく~』
掛け湯を済ませて中に入ると、彼らも真似をしてぷかぷかと浮かんだ。
「ははっ、お前ら可愛いなあ」
ピンクとクリーム色と水色のふわふわがお湯の中に入ったり出たり、和むわあ。
しばらくぷかぷかしていた精霊達だったが、ふよふよと寄って来ると、肩まで移動してきた。
『シャリオ、我らにお願い、ない?』
「お願い?」
『シャリオのだいしょー、ほしい』
「代償?」
『シャリオの、お願いきいたら、だいしょー、もらってもいいの』
ふむ。
「代償って例えばどんなのだ?」
『ち』
『あせ』
『なみだ』
「つまりは体液的なものかな?」
頷くようにお湯の中で揺れる精霊達。
『かみとか、我ら、まだしょーか、できない』
ということは、髪の方が代償としては上なのか。
「血は怖いからダメけど、それ以外の汗とか涙とかの体液なら代償じゃなくても全然貰ってくれていいよ」
『ほんとー?』
『ちいがいなら、いいのー?』
「うん。いいよ」
そしたら汗臭くもならなくて、一石二鳥じゃん。
『シャリオ、やさしー』
『シャリオ、ふとっぱらー』
精霊達が嬉しさの舞?をくるくると披露している。
うむ、かわゆす。
んー、それにしても何かお願いなあ。
特に欲しいものとかないんだよな。
それに、どんなお願いにどれくらいの代償が必要なのかとかもわかんないし。
気軽にお願いして、死んでしまうくらいの血液抜かれたらたまらんもんな。
試しに軽めのお願いしてみるか。
「じゃあ、虹作ってみてよ」
このくらいの、と腕で丸を作る。
虹見ながら風呂に浸かるとか、優雅じゃね?
『にじー?』
「そうそう。細かい水の粒子に光を当てると虹になるだろ?」
多分。
『やるー!』
仕事を与えられてやる気になった精霊達が、一斉にお湯から飛び立った。
「おぉっー!めっちゃ綺麗だな!」
風呂中にいくつもポンポン現れる虹にテンションも上がる。
この世界ってちょい娯楽が足りてないから、こんなんでもめっちゃ楽しいわ。
喜んだ俺を確認すると、虹を作った彼らが俺の肌を滑った。
濡れてた肌が一瞬で乾いたところを見ると、流れた汗とかを摂取してるってことかな?
代償がこの程度でいいなら安心だな。
「じゃあさ、雪の結晶とかはできる?」
あ、でもここ湯場だから暖くて無理かな?
『やるー!』
精霊達が氷の結晶を作っては、温かさにパリパリ消えていく。
それがさっきの虹と混ざって、めっちゃ綺麗だ。
「ふわぁ、お前ら天才かよ」
『我ら、てんさーい』
『てんさーい!』
「シャリオ?」
喜んだ精霊達が盛大に結晶を作ったところで、風呂の扉が開いた。
「見て見て、ファガル!凄くない?」
タイミングいい!
こんな綺麗なの、俺だけしか見ないとかもったいないもんな!
そう思ってファガルを見上げると、風呂場のド派手な演出に目を見開いていたファガルの瞳がキラキラと光った。
弾けて消える結晶の光が反射してるみたいで、すっごく綺麗だ。
暫くお互い見つめ合ってたわけだけど、急に我に返ったファガルがジャボジャボと湯船に入ってきて、ぎゅうぎゅうに抱きしめられた。
「ファガル、服、ぬれてるぞ?……ファガル?」
熱いぐらいの風呂場なのにカタカタと震えるファガルに、俺の違和感が増し増しになった。
やっぱり、何か変だよな?
「ファガル?」
もう1度声を掛けると、ファガルの舌が入ってきて強く吸われた。
「誰にも、渡したくないっ」
あー……、もしかしてアレか?
デヨーテの件か?
平気そうに見えたけど、王都が近づいてきて不安になってるのかも?
そりゃあ、俺が反対の立場でもプレッシャーだもんな。
どんなことで決着つけるのかわからないけど、俺の意見は関係ないみたいだし、俺たちの今後が丸っとファガルの肩にかかってるんだもんなあ。
「いざとなったらさ、連れて逃げてくれればいいんじゃね?」
その言葉にファガルが顔をくしゃりと歪めた。
強く抱きしめてくる腕が、口内を暴れる舌が、ファガルの不安を伝えてくる。
うん、あれだ。
任せっぱなしにするんじゃなくて、俺もファガルの力になれるように、やれることを探さないとダメなヤツだったんだな。
3日ぶりの宿はめっちゃ豪華な宿だった。
こんなところ、前世の俺でも泊まったことないぞ。
「気に入ってくれたか?シャリオが好きな風呂も部屋についてるんだ」
「本当~?あ、本当だ」
ここが風呂だったか。
部屋についている扉を次々と開けては感動の嵐だ。
なんと4部屋もある。
だけどなあ、おかしいんだよなあ。
こんなすごい部屋に泊まる必要、ある?
ファガルってあまり無意味な散財をするタイプじゃないと思ってたんだけど。
「な、何か気に入らなかったか?」
「うーん」
気に入らないことなんかなあるわけないけどさ。
「シャリオが不便に思ったり満足できないことがないようにしたつもりなのだが、足りなかったようなら追加するぞ?」
「うーん。なあ、ファガル」
「な、なんだ?」
「俺、贅沢ってあんま好きくないって言うかさ、落ち着かないから、次からはもっとグレード下げて欲しいかな」
まあ、貴族のルールがわからんから、王都に近くなると見栄とかはらないといけないのかもしれないが。
「そ、そうか」
明らかにホッとした顔でファガルが眉を下げた。
やっぱり変だ。
うーん。何が変なんだろう。
ま、いいか。
俺は上着を脱いで椅子の背にかけると、中に着ていたシャツのボタンを外す。
腕を捲ろうとしたところで、ファガルがその手を止めた。
「ファガル?」
「あ、シャリオ、その……服はきちんと身につけた方がいい。いつ誰がこの部屋に急にやって来るともわからないから」
「ん?」
ファガルの真剣な顔に、やっと俺は思い当たった。
「この身体の模様のせいか?」
「そ、そうだな」
ファガルがものすごく驚いた顔をしたから、俺もちょいビビッたぞ。
身体に走る線は、魔力を使うための石が身体に同化して出たものだ。
「なあ、ファガル。『王の印』ってなんだ?」
ここに着くまでの道中でも、精霊っぽいふわふわしたモノがコレを『王の印』とか言ってたんだよな。
ファガルが周囲の目を気にするのはそれが原因なんじゃないかな、と思ったわけだ。
「シャリオ、ソレをどこで」
「ん?その辺にいる精霊達が時々言ってるからさ」
あんなにたくさんいる精霊がペチャクチャ喋ってるの、やっぱり俺以外はわかんないもんなのかな。
「そ!そうか。それ以外に、何か言ってたか?」
「それ以外?特に何も言ってなかったよ?」
そういうと、ファガルはあきらかにホッとした顔をした。
何か他にもあるのか?
俺が知らない方がいいようなことが。
あ!
もしかしたら、ファガルはもっと違うことを警戒してるのかもな。
これ、誰かに見られたら王位を狙う簒奪者として討伐の対象になるのかもしれないもんな。
うおっ、ソレはやべえな。
ファガルは優しいから、俺が怖がったりしないように俺に言うの躊躇ってるんだろう。
ファガル達に迷惑をかけることになるのも嫌だし、なるべく他人に見られないようにしなくちゃ、うん。
でもその前に♡
「じゃあ、風呂行ってくる~」
「そ、そうだな」
明日には発つというのに、こんないい部屋風呂、3回は入らないともったいないもんなー!
部屋を借りる前ならともかく、もう借りちゃったんだから楽しまないと損だ。
ちょー広い脱衣室で服を脱ぎ捨てると、そそくさと浴室に入る。
「おー!獅子が口からお湯出しとるぞ」
『ししがくちからおゆだしとるぞー』
俺の口真似をして風呂に入ってきたのは、部屋で様子を見ていたちっちゃい精霊達だ。
「極楽、極楽~」
『ごくらく、ごくらく~』
掛け湯を済ませて中に入ると、彼らも真似をしてぷかぷかと浮かんだ。
「ははっ、お前ら可愛いなあ」
ピンクとクリーム色と水色のふわふわがお湯の中に入ったり出たり、和むわあ。
しばらくぷかぷかしていた精霊達だったが、ふよふよと寄って来ると、肩まで移動してきた。
『シャリオ、我らにお願い、ない?』
「お願い?」
『シャリオのだいしょー、ほしい』
「代償?」
『シャリオの、お願いきいたら、だいしょー、もらってもいいの』
ふむ。
「代償って例えばどんなのだ?」
『ち』
『あせ』
『なみだ』
「つまりは体液的なものかな?」
頷くようにお湯の中で揺れる精霊達。
『かみとか、我ら、まだしょーか、できない』
ということは、髪の方が代償としては上なのか。
「血は怖いからダメけど、それ以外の汗とか涙とかの体液なら代償じゃなくても全然貰ってくれていいよ」
『ほんとー?』
『ちいがいなら、いいのー?』
「うん。いいよ」
そしたら汗臭くもならなくて、一石二鳥じゃん。
『シャリオ、やさしー』
『シャリオ、ふとっぱらー』
精霊達が嬉しさの舞?をくるくると披露している。
うむ、かわゆす。
んー、それにしても何かお願いなあ。
特に欲しいものとかないんだよな。
それに、どんなお願いにどれくらいの代償が必要なのかとかもわかんないし。
気軽にお願いして、死んでしまうくらいの血液抜かれたらたまらんもんな。
試しに軽めのお願いしてみるか。
「じゃあ、虹作ってみてよ」
このくらいの、と腕で丸を作る。
虹見ながら風呂に浸かるとか、優雅じゃね?
『にじー?』
「そうそう。細かい水の粒子に光を当てると虹になるだろ?」
多分。
『やるー!』
仕事を与えられてやる気になった精霊達が、一斉にお湯から飛び立った。
「おぉっー!めっちゃ綺麗だな!」
風呂中にいくつもポンポン現れる虹にテンションも上がる。
この世界ってちょい娯楽が足りてないから、こんなんでもめっちゃ楽しいわ。
喜んだ俺を確認すると、虹を作った彼らが俺の肌を滑った。
濡れてた肌が一瞬で乾いたところを見ると、流れた汗とかを摂取してるってことかな?
代償がこの程度でいいなら安心だな。
「じゃあさ、雪の結晶とかはできる?」
あ、でもここ湯場だから暖くて無理かな?
『やるー!』
精霊達が氷の結晶を作っては、温かさにパリパリ消えていく。
それがさっきの虹と混ざって、めっちゃ綺麗だ。
「ふわぁ、お前ら天才かよ」
『我ら、てんさーい』
『てんさーい!』
「シャリオ?」
喜んだ精霊達が盛大に結晶を作ったところで、風呂の扉が開いた。
「見て見て、ファガル!凄くない?」
タイミングいい!
こんな綺麗なの、俺だけしか見ないとかもったいないもんな!
そう思ってファガルを見上げると、風呂場のド派手な演出に目を見開いていたファガルの瞳がキラキラと光った。
弾けて消える結晶の光が反射してるみたいで、すっごく綺麗だ。
暫くお互い見つめ合ってたわけだけど、急に我に返ったファガルがジャボジャボと湯船に入ってきて、ぎゅうぎゅうに抱きしめられた。
「ファガル、服、ぬれてるぞ?……ファガル?」
熱いぐらいの風呂場なのにカタカタと震えるファガルに、俺の違和感が増し増しになった。
やっぱり、何か変だよな?
「ファガル?」
もう1度声を掛けると、ファガルの舌が入ってきて強く吸われた。
「誰にも、渡したくないっ」
あー……、もしかしてアレか?
デヨーテの件か?
平気そうに見えたけど、王都が近づいてきて不安になってるのかも?
そりゃあ、俺が反対の立場でもプレッシャーだもんな。
どんなことで決着つけるのかわからないけど、俺の意見は関係ないみたいだし、俺たちの今後が丸っとファガルの肩にかかってるんだもんなあ。
「いざとなったらさ、連れて逃げてくれればいいんじゃね?」
その言葉にファガルが顔をくしゃりと歪めた。
強く抱きしめてくる腕が、口内を暴れる舌が、ファガルの不安を伝えてくる。
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