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40話 28歳の俺らの天使 sideミハエル
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いただきましたリクエストにお応えして
マールズ+ミハエル×クワイード
お楽しみあれ
ーーーーーーーーーー
兄さんが故郷に帰ることが決まってからというもの、俺と兄貴は話し合いを重ねてきた。
今やリースのおかげで時の場所となったニジマス領。
そのせいで、兄さんの身は危険に満ちているのだ。
領地に帰るとくだらない縁談がこれでもかと舞い込んでいる。そのどれもが、きちんとした貴族の後ろ盾の無い兄さんならば、簡単に牛耳れると思っている貴族ばかりだ。
王から手配された教育係が今は握りつぶしてくれているけど、彼が表立って協力してくれるのはあと1年しかない。
彼から兄さんの身の回りの危険について細かく知らされるのは、俺たちに兄さんを守れと言われているということなのだ。
俺たちに出来ることかあ。
結局、シシダリスで学問なんかほとんど身につけてないからな。
「ミハエル、お前、兄さんのことどう思ってる?」
そんなの決まってるだろ。
「命をかけても守りたいと思ってるよ」
「…………そういうことじゃねえよ。俺らが兄さんを守るのなんか当たり前だろうが」
兄貴、何を言いたいんだ?
「じゃなくて、お前もそういう意味で兄さんのこと見てるのかってことだよ」
……そういう意味。
「……やっぱり、兄貴も?」
「抱きてえ」
だよなー。
薄々はわかってたんだけどさ。
俺が去年精通してから、そのおかずはずっと兄さんだ。
兄貴もそうだと思う。そんな話をしたことがある。
いや、正直リースにも欲情するけど、イフトが怖すぎてそんなこと微塵も感じさせたらダメだ。確実に殺される。
けどな、毎日あんなリースを見せつけられてたら、仕方ねえと思うよ、ホント。
だから俺と兄貴の独り立ちは早かったし、少し離れた場所に家を建てたんだ。
俺らだって命は惜しいからな。
んで、俺らのコイツが女に反応しないのは、リースとイフトのエロがエロエロしすぎるからだし、ホント養い親の影響がすご過ぎだろ。
「あー、俺、兄貴とやり合うの嫌なんだけど」
シシダリスにおいて、兄貴も俺も、そこそこの強さを誇っている。
今度こそ兄さんを守るために。
もう2度と、抗えない暴力の中に兄さんを置いたりしない、その思いで俺らは強くなった。
「じゃあ諦めてくれんのかよ」
「無理に決まってるじゃん」
でも、兄貴とやり合うのも、できればしたくない……が。
どうやって、諦めてもらおうか。
「だよなあ。でさあ、俺も考えたんだけどさ。兄さんに2人とも受け入れてもらうっての、どうよ」
「2人とも?」
俺と兄貴と両方?
「おうよ。そしたら、兄さんを近くで守るのとシシダリスで魔力を補充するのと、交代でやれるだろ。1人じゃ、今の力を有したまま、兄さんを守り続けられねえ」
2人で兄さんを共有?
その考えはなかった……。
「あはははははっ!兄貴、天才かよ!」
そしたら、魔力がなくなっても強いままでいられるのかって悩むこともない。
「じゃあミハエル、お前もそれでいいんだな?」
「もちろん」
☆
「珍しいね、2人して来るなんて」
既に独り立ちした俺たちは、山の下にそれぞれの家を構えている。
テイリスも少し離れたところに小さな家を構えて、朝夕だけ食事を食べに来ているらしい。
『この家は儀式で魔力を得られなかったクワイードに譲る』とイフトが宣言して、今では兄さんのものだ。
「んー、兄さんさ、ニジマスに帰っちゃうからその前に会いたいなって。成人のお祝いも兼ねてさ」
「なんだ、そんなのいいのに。向こうにも会いに来てくれるんだろ?」
何そのはにかみ顔。天使かよ。
「もちろんだよ。兄さん、今日はお祝いだし、酒、飲んでもいい?」
俺は兄貴に言われて用意してきた、兄さん向けの甘いお酒を机にドンと置いた。
「マールズはいいけど、ミハエルには早くない?」
「今日は特別!」
「ふふふっ。いいけどね。じゃあ、泊まっていきなよ」
はあ♡優しい兄さん、まじ天使。
「あ、おつまみ用意してくるから、ちょっと待ってて」
「うん!」
兄さんが席を立つと、兄貴が酒の瓶を開けた。
コップを用意して注ごうとする俺を静止して、兄貴は鞄の中から小瓶を取り出すと、中身を酒に垂らした。
「兄貴、それ何?」
「しーっ。媚薬だよ、媚薬。兄さんにその気になってもらおうと思ってさ」
「え、それめっちゃ高かったんじゃ」
最近、特に男同士でする時に使ういい薬ができたって聞いたことある。
「イフトに男とやりてえって相談したらくれた」
「マジかよ」
兄貴、天才かよ。
そうだよな。女と違って濡れてるわけじゃないっていうし。
俺、童貞だから兄貴がいなかったらやり方わかんなかったわ。
いつも突っ込まれてふにゃふにゃになった状態のリースしか見たことねえし、そこまでの過程、全く分からねえわ。
☆
時間が経つにつれて、俺ら2人は自分の考えの浅はかさを思い知らされることになった。
薬が効いてきてるのだろう。
頬を染めた兄さんが居心地悪そうに何度も座り直している。
かわいい。
が、何故気付かなかった、俺たち!
一緒に飲む酒の瓶に薬入れたら、俺らにも効くに決まってんじゃん!
やりてえ。
兄さんにブチ込みてえ。
でも、怖がらせたらダメだ。
穏便に受け入れてもらえるよう、頭を下げまくろうって。
デロデロに甘やかせて、めっちゃ気持ちよくさせようって、兄貴と決めてきたのに。
ダメだ。
ブチ込みてえ。
乱暴にしてでも、突っ込みてえ。
横で貧乏揺すりしている兄貴の目も血走っている。
兄貴が1歩、兄さんに近付いた。
ビクリと動揺した兄さんが、様子のおかしい兄貴から離れようとして後ろにいた俺に驚いた。
「な、ふ、2人とも、離れ、あっ!」
兄さんが、何かを言いかけたところで、兄貴が兄さんの太ももに触れた。
「だ、だめ!」
「何で?」
俺も兄さんを後ろからギュッと抱きしめる。
ふわりと香る兄さんの匂いを深く吸い込んだ。少し雄の匂いのするのが、兄さんの現状を知らせてる感じがして、興奮する。
「やっ!ダメっ!」
兄貴が服の上から兄さんのモノを強く撫でると、兄さんが、激しく震えた。
「あ、はっ、やだって、言った、のに」
涙目の兄さん、ちょーかわいい。
兄貴がゆっくりとズボンを下げるのに、兄さんが身動ごうとするのをしっかり押さえ込む。
「兄さん、コレ」
イッちゃってる。
さっきの刺激だけで?
……かわい過ぎかよ。
「い、いつもは、こんなこと、ないのに、なんで」
うん、薬のせいだからね。
仕方ないよね。
でも、教えてやらない。
兄貴も、そう思った筈だ。目が合ったから頷いた。
「兄さんが、こんなにエロいなんて、知らなかったな」
兄さんには勘違いしてもらおう。
俺たちを誘ったのは、兄さんだって。
罪悪感を持ったままの兄さんなら、堕としやすいだろ。
「違うっ、そんなこと、ない」
「だって、また大きくなったよ?」
兄貴が兄さんの愛しいモノをそっと撫でた。
「違うっ。なんで、僕、あっ」
足を大きく開いて身体を捻じ込むと、兄貴が兄さんをパクリと咥えた。
ズルい。
「やっ」
だから、俺も兄さんの口を塞ぐ。俺も兄さんの初めてが欲しい。
それにヤダとかヤメロとか、聞きたくない。
優しくしてあげたいから、聞きたくない。
「ひ!う、うぅんっ」
時々息継ぎをさせてあげるたびに、小さく漏れ出る悲鳴。
それを唾液ごと舌を絡めて強く吸ってやる。
兄貴が小瓶を出して、兄さんの尻に塗りたくり始めた。
もう我慢できなさ過ぎて、躊躇わずに指を突っ込んだ衝撃に、兄さんは涙目だ。
「兄貴、俺も触りたい」
「もう少し待ってろ。俺、もう我慢出来ないから、入れる、わ」
「やだ!マールズ、やめ、て、あぅっ!」
兄貴のが兄さんに入るのを見て、目の前がチカチカと光った。
俺も、入れたい。
だから、噛まれたらどうしようとか、そんなこと、何にも考えられなかった。
兄さんの口に、強引に捻じ込んだ。
あったかくて、気持ちいい。
逃げるように動く舌が裏側をヌメヌメと滑って、気持ち、いい。
慣れてない俺には、それだけで最高の気持ち良さだった。
勢いよく飛び出たそれを、兄さんが咳き込むように吐き出して、それでも俺はまた兄さんの口の中に押し込んだ。
媚薬最高かよ!
俺のが全然萎える気配がない。
優しい兄さんは、歯を立てることなんかできないみたいだった。
涙がポロポロ落ちる兄さんが、哀れで、かわいい。
弟2人に犯されて汚れて泣いてる兄さんが、最高に、かわいい。
次第に兄貴の動きが激しくなって、激しく息を吐いた。
「これでっ、兄さんは俺たちのモノだなっ」
「俺も兄さんに種付けしたい」
「俺のも兄さんのかわいい口に咥えてもらいたい」
兄貴は魔力で水を出すと、汚れたソレを手早くそれでも丁寧に洗った。
床は水浸しで、ソレ以前に俺たちのでもうグチャグチャだ。
兄さんの尻を割り、兄貴の出した白濁が少しだけ垂れ落ちた穴を俺ので擦る。
「ミハエル、やめ、て」
ねえ兄さん。そういうの、逆効果って知ってる?
「悪いこと言う口は塞いでおこうね」
兄貴が容赦なく押さえつけた。
ああ、かわいそうな、兄さん。
「俺たちに愛されたのが、兄さんの運の尽きだったかな」
「あい、された?」
呆然と俺らを見上げる兄さんに、ちょっと違和感を感じた。
あれ?言ってなかったっけ?
「俺、兄さんのこと好きなんだ。こんなことしたいくらい」
ただの欲じゃない。兄さんの心も欲しい。
だからちゃんと伝えないと。
「兄さん、俺たちに愛されて。ずっと、一生、大切にするから」
「2人とも、僕のこと、好き、なの?」
「好きだよ、愛してる」
「兄さんが俺らを見つけてくれた時から、俺ら、兄さんのモノだから」
何度も言うよ。
兄さんがわかってくれるまで、何度でも。
だって、もう逃してやれない。
「それ、ほんと?」
兄さんが、くしゃりと泣いた。
「ホント。だから兄さん、俺らを受け入れて」
「すっげえ、好きだから。愛してるんだ」
「う、れしい、かも」
「!!」
「!?」
「僕、僕だけ、シシダリスに残れないから、さみし、かった、みたい?」
だから兄さん、かわい過ぎかよ!
そんなこと言われて、我慢なんかできるか!
兄貴が兄さんにかぶりつくような口付けをして、俺は兄さんを抱きしめようとして、ちんこを押しこんでしまった。
「~~~~っっっっ!!!」
なんだ、これ!
気持ち、良すぎるだろっ。
「好き、兄さん、好きだっ」
「んっ」
終わりの来ない欲に、代わる代わる兄さんを堪能して、途中で兄貴が入ってるそこに、俺のも入れられないかと思ったことは覚えているけど、入れたか入れてないかは覚えていない。
いや、さすがに、初めての兄さんに、そんな非道なこと、してない、と思いたいけど。
翌日朝食を食べに来たテイリスの悲鳴で目を覚ました俺らは、その後なぜかイフトも一緒にコテンパテンにリースに締め上げられて、村の人達の『リースが最強』って言葉をしみじみと噛みしめたのだった。
ーーーーーーーーーー
感想、お気に入り等ありがとうございました
一般受けしないだろうな~という水場萌え満載の作品を読みに来てくださって本当ありがとうございました
面倒くさがりな水場ですが、おかげ様で最後まで頑張れることができました
感謝感謝ですよ!
次作は新作でと考えています
仕事の合間に萌えを練り練りして、書き始めるのは秋頃でしょうか?
次の秋冬に投稿できるよう頑張りたいと思います
また覗きにきてくださったら嬉しいです
よろしくお願いします!
マールズ+ミハエル×クワイード
お楽しみあれ
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兄さんが故郷に帰ることが決まってからというもの、俺と兄貴は話し合いを重ねてきた。
今やリースのおかげで時の場所となったニジマス領。
そのせいで、兄さんの身は危険に満ちているのだ。
領地に帰るとくだらない縁談がこれでもかと舞い込んでいる。そのどれもが、きちんとした貴族の後ろ盾の無い兄さんならば、簡単に牛耳れると思っている貴族ばかりだ。
王から手配された教育係が今は握りつぶしてくれているけど、彼が表立って協力してくれるのはあと1年しかない。
彼から兄さんの身の回りの危険について細かく知らされるのは、俺たちに兄さんを守れと言われているということなのだ。
俺たちに出来ることかあ。
結局、シシダリスで学問なんかほとんど身につけてないからな。
「ミハエル、お前、兄さんのことどう思ってる?」
そんなの決まってるだろ。
「命をかけても守りたいと思ってるよ」
「…………そういうことじゃねえよ。俺らが兄さんを守るのなんか当たり前だろうが」
兄貴、何を言いたいんだ?
「じゃなくて、お前もそういう意味で兄さんのこと見てるのかってことだよ」
……そういう意味。
「……やっぱり、兄貴も?」
「抱きてえ」
だよなー。
薄々はわかってたんだけどさ。
俺が去年精通してから、そのおかずはずっと兄さんだ。
兄貴もそうだと思う。そんな話をしたことがある。
いや、正直リースにも欲情するけど、イフトが怖すぎてそんなこと微塵も感じさせたらダメだ。確実に殺される。
けどな、毎日あんなリースを見せつけられてたら、仕方ねえと思うよ、ホント。
だから俺と兄貴の独り立ちは早かったし、少し離れた場所に家を建てたんだ。
俺らだって命は惜しいからな。
んで、俺らのコイツが女に反応しないのは、リースとイフトのエロがエロエロしすぎるからだし、ホント養い親の影響がすご過ぎだろ。
「あー、俺、兄貴とやり合うの嫌なんだけど」
シシダリスにおいて、兄貴も俺も、そこそこの強さを誇っている。
今度こそ兄さんを守るために。
もう2度と、抗えない暴力の中に兄さんを置いたりしない、その思いで俺らは強くなった。
「じゃあ諦めてくれんのかよ」
「無理に決まってるじゃん」
でも、兄貴とやり合うのも、できればしたくない……が。
どうやって、諦めてもらおうか。
「だよなあ。でさあ、俺も考えたんだけどさ。兄さんに2人とも受け入れてもらうっての、どうよ」
「2人とも?」
俺と兄貴と両方?
「おうよ。そしたら、兄さんを近くで守るのとシシダリスで魔力を補充するのと、交代でやれるだろ。1人じゃ、今の力を有したまま、兄さんを守り続けられねえ」
2人で兄さんを共有?
その考えはなかった……。
「あはははははっ!兄貴、天才かよ!」
そしたら、魔力がなくなっても強いままでいられるのかって悩むこともない。
「じゃあミハエル、お前もそれでいいんだな?」
「もちろん」
☆
「珍しいね、2人して来るなんて」
既に独り立ちした俺たちは、山の下にそれぞれの家を構えている。
テイリスも少し離れたところに小さな家を構えて、朝夕だけ食事を食べに来ているらしい。
『この家は儀式で魔力を得られなかったクワイードに譲る』とイフトが宣言して、今では兄さんのものだ。
「んー、兄さんさ、ニジマスに帰っちゃうからその前に会いたいなって。成人のお祝いも兼ねてさ」
「なんだ、そんなのいいのに。向こうにも会いに来てくれるんだろ?」
何そのはにかみ顔。天使かよ。
「もちろんだよ。兄さん、今日はお祝いだし、酒、飲んでもいい?」
俺は兄貴に言われて用意してきた、兄さん向けの甘いお酒を机にドンと置いた。
「マールズはいいけど、ミハエルには早くない?」
「今日は特別!」
「ふふふっ。いいけどね。じゃあ、泊まっていきなよ」
はあ♡優しい兄さん、まじ天使。
「あ、おつまみ用意してくるから、ちょっと待ってて」
「うん!」
兄さんが席を立つと、兄貴が酒の瓶を開けた。
コップを用意して注ごうとする俺を静止して、兄貴は鞄の中から小瓶を取り出すと、中身を酒に垂らした。
「兄貴、それ何?」
「しーっ。媚薬だよ、媚薬。兄さんにその気になってもらおうと思ってさ」
「え、それめっちゃ高かったんじゃ」
最近、特に男同士でする時に使ういい薬ができたって聞いたことある。
「イフトに男とやりてえって相談したらくれた」
「マジかよ」
兄貴、天才かよ。
そうだよな。女と違って濡れてるわけじゃないっていうし。
俺、童貞だから兄貴がいなかったらやり方わかんなかったわ。
いつも突っ込まれてふにゃふにゃになった状態のリースしか見たことねえし、そこまでの過程、全く分からねえわ。
☆
時間が経つにつれて、俺ら2人は自分の考えの浅はかさを思い知らされることになった。
薬が効いてきてるのだろう。
頬を染めた兄さんが居心地悪そうに何度も座り直している。
かわいい。
が、何故気付かなかった、俺たち!
一緒に飲む酒の瓶に薬入れたら、俺らにも効くに決まってんじゃん!
やりてえ。
兄さんにブチ込みてえ。
でも、怖がらせたらダメだ。
穏便に受け入れてもらえるよう、頭を下げまくろうって。
デロデロに甘やかせて、めっちゃ気持ちよくさせようって、兄貴と決めてきたのに。
ダメだ。
ブチ込みてえ。
乱暴にしてでも、突っ込みてえ。
横で貧乏揺すりしている兄貴の目も血走っている。
兄貴が1歩、兄さんに近付いた。
ビクリと動揺した兄さんが、様子のおかしい兄貴から離れようとして後ろにいた俺に驚いた。
「な、ふ、2人とも、離れ、あっ!」
兄さんが、何かを言いかけたところで、兄貴が兄さんの太ももに触れた。
「だ、だめ!」
「何で?」
俺も兄さんを後ろからギュッと抱きしめる。
ふわりと香る兄さんの匂いを深く吸い込んだ。少し雄の匂いのするのが、兄さんの現状を知らせてる感じがして、興奮する。
「やっ!ダメっ!」
兄貴が服の上から兄さんのモノを強く撫でると、兄さんが、激しく震えた。
「あ、はっ、やだって、言った、のに」
涙目の兄さん、ちょーかわいい。
兄貴がゆっくりとズボンを下げるのに、兄さんが身動ごうとするのをしっかり押さえ込む。
「兄さん、コレ」
イッちゃってる。
さっきの刺激だけで?
……かわい過ぎかよ。
「い、いつもは、こんなこと、ないのに、なんで」
うん、薬のせいだからね。
仕方ないよね。
でも、教えてやらない。
兄貴も、そう思った筈だ。目が合ったから頷いた。
「兄さんが、こんなにエロいなんて、知らなかったな」
兄さんには勘違いしてもらおう。
俺たちを誘ったのは、兄さんだって。
罪悪感を持ったままの兄さんなら、堕としやすいだろ。
「違うっ、そんなこと、ない」
「だって、また大きくなったよ?」
兄貴が兄さんの愛しいモノをそっと撫でた。
「違うっ。なんで、僕、あっ」
足を大きく開いて身体を捻じ込むと、兄貴が兄さんをパクリと咥えた。
ズルい。
「やっ」
だから、俺も兄さんの口を塞ぐ。俺も兄さんの初めてが欲しい。
それにヤダとかヤメロとか、聞きたくない。
優しくしてあげたいから、聞きたくない。
「ひ!う、うぅんっ」
時々息継ぎをさせてあげるたびに、小さく漏れ出る悲鳴。
それを唾液ごと舌を絡めて強く吸ってやる。
兄貴が小瓶を出して、兄さんの尻に塗りたくり始めた。
もう我慢できなさ過ぎて、躊躇わずに指を突っ込んだ衝撃に、兄さんは涙目だ。
「兄貴、俺も触りたい」
「もう少し待ってろ。俺、もう我慢出来ないから、入れる、わ」
「やだ!マールズ、やめ、て、あぅっ!」
兄貴のが兄さんに入るのを見て、目の前がチカチカと光った。
俺も、入れたい。
だから、噛まれたらどうしようとか、そんなこと、何にも考えられなかった。
兄さんの口に、強引に捻じ込んだ。
あったかくて、気持ちいい。
逃げるように動く舌が裏側をヌメヌメと滑って、気持ち、いい。
慣れてない俺には、それだけで最高の気持ち良さだった。
勢いよく飛び出たそれを、兄さんが咳き込むように吐き出して、それでも俺はまた兄さんの口の中に押し込んだ。
媚薬最高かよ!
俺のが全然萎える気配がない。
優しい兄さんは、歯を立てることなんかできないみたいだった。
涙がポロポロ落ちる兄さんが、哀れで、かわいい。
弟2人に犯されて汚れて泣いてる兄さんが、最高に、かわいい。
次第に兄貴の動きが激しくなって、激しく息を吐いた。
「これでっ、兄さんは俺たちのモノだなっ」
「俺も兄さんに種付けしたい」
「俺のも兄さんのかわいい口に咥えてもらいたい」
兄貴は魔力で水を出すと、汚れたソレを手早くそれでも丁寧に洗った。
床は水浸しで、ソレ以前に俺たちのでもうグチャグチャだ。
兄さんの尻を割り、兄貴の出した白濁が少しだけ垂れ落ちた穴を俺ので擦る。
「ミハエル、やめ、て」
ねえ兄さん。そういうの、逆効果って知ってる?
「悪いこと言う口は塞いでおこうね」
兄貴が容赦なく押さえつけた。
ああ、かわいそうな、兄さん。
「俺たちに愛されたのが、兄さんの運の尽きだったかな」
「あい、された?」
呆然と俺らを見上げる兄さんに、ちょっと違和感を感じた。
あれ?言ってなかったっけ?
「俺、兄さんのこと好きなんだ。こんなことしたいくらい」
ただの欲じゃない。兄さんの心も欲しい。
だからちゃんと伝えないと。
「兄さん、俺たちに愛されて。ずっと、一生、大切にするから」
「2人とも、僕のこと、好き、なの?」
「好きだよ、愛してる」
「兄さんが俺らを見つけてくれた時から、俺ら、兄さんのモノだから」
何度も言うよ。
兄さんがわかってくれるまで、何度でも。
だって、もう逃してやれない。
「それ、ほんと?」
兄さんが、くしゃりと泣いた。
「ホント。だから兄さん、俺らを受け入れて」
「すっげえ、好きだから。愛してるんだ」
「う、れしい、かも」
「!!」
「!?」
「僕、僕だけ、シシダリスに残れないから、さみし、かった、みたい?」
だから兄さん、かわい過ぎかよ!
そんなこと言われて、我慢なんかできるか!
兄貴が兄さんにかぶりつくような口付けをして、俺は兄さんを抱きしめようとして、ちんこを押しこんでしまった。
「~~~~っっっっ!!!」
なんだ、これ!
気持ち、良すぎるだろっ。
「好き、兄さん、好きだっ」
「んっ」
終わりの来ない欲に、代わる代わる兄さんを堪能して、途中で兄貴が入ってるそこに、俺のも入れられないかと思ったことは覚えているけど、入れたか入れてないかは覚えていない。
いや、さすがに、初めての兄さんに、そんな非道なこと、してない、と思いたいけど。
翌日朝食を食べに来たテイリスの悲鳴で目を覚ました俺らは、その後なぜかイフトも一緒にコテンパテンにリースに締め上げられて、村の人達の『リースが最強』って言葉をしみじみと噛みしめたのだった。
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感想、お気に入り等ありがとうございました
一般受けしないだろうな~という水場萌え満載の作品を読みに来てくださって本当ありがとうございました
面倒くさがりな水場ですが、おかげ様で最後まで頑張れることができました
感謝感謝ですよ!
次作は新作でと考えています
仕事の合間に萌えを練り練りして、書き始めるのは秋頃でしょうか?
次の秋冬に投稿できるよう頑張りたいと思います
また覗きにきてくださったら嬉しいです
よろしくお願いします!
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そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
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以前、お月さまでブクマして読みました。
懐かしくてこちらで読み返して、更に、お月さまに戻ってまた読み返しました!
グリコのように、一粒で何度でも美味しいお話ですね。
感想ありがとうございます!
どちらでも読んでいただけているとは……!
水場、ちょっと独特なので何度でも楽しんでいただいてるとか、なんてご褒美♡
嬉しくて萌えが降ってきそうです
( ˃̶̤́ ꒳ ˂̶̤̀ )はぅ
朝から涙が🥲
イフト
本当に、辛く悲しかったね。
頑張って天寿を全うしたんだね。
シロ
イフトが、ラブラブするのは仕方ないよ〜
リースを堪能させてあげてぇ❤️❤️❤️
感想ありがとうございます!
この話、『運命の番』をテーマにしたくてですね
水場にとって、読むのは好きなのに書くのは難しいテーマでした
イフトの愛情が一途でなければ成立しなかったので、本当、イフトさんが頑張ってくれました
心置きなく堪能してもらいましょう!
"(*´˘` )♥(´˘`๑)"イチャイチャ
あらら❤️
まあ💓💓
この展開も大好きです😘
作者様
ほのぼのからの❤️❤️❤️
天才です❣️
感想ありがとうございます〜!
こちらの展開も大丈夫でしたか!
有り難いでするよ〜
このお話は水場の萌えしか入ってないので、受け入れてくださる人がいて大変嬉しいです
(*/ω\*)♡