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30話 20歳の宥め
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「それで、俺も王都に行こうと思ってるんだけどな」
2人の子供なのに、俺だけで決めていいことではない。
そう思って、今日あったことを全て話したわけだが、イフトが静かに泣き出していた。
「え?え?ど、どうした?」
今の話のどこに泣ける要素あった?
「リースは王都に行っても、帰ってくる?」
「当たり前だろ」
「そんなのわかんないじゃん!リース、向こうでぐっちょんぐっちょんに犯されたら、俺より上手い人にメロメロになっちゃうかもしれないじゃん!」
「なんねえよ!……あのなあ」
俺が夜のことだけでお前と結婚したわけじゃねえっての、わっかんないかなあ。
「俺が好きなのはお前だっつうの。それに心配ならお前も一緒に行けばいいだろうが」
むしろ一緒に行ってもらうつもりだったわ。
シクシクと泣き続けるイフトに、どうしたら俺も同じくらい好きだって伝わるのか……。
イフトの思いを蔑ろにした月日が長すぎたか。
ってことは、イフトの自信がねえのは俺のせいでもあるんだよな。
あー、嫌だけど、やる?
俺、上手くやれる自信ねえんだけど。
俺はイフトの前に屈み込むと、イフトのズボンに手をかけ、まだ反応していないイフトを取り出した。
そのまま口に咥えてやる。
反応してないのにこのデカさ、とか、くそ、もげろ。
「え、え、え、リ、リース?」
舌を動かすと、グイっと一気にデカくなって、口には収まらなくなってしまった。
仕方ない。舐めるだけでもいいか。
「はっあ、あ、リース、ど、どうしたの」
「んむ、俺がこんなことしてやりたいと思うの、お前だけだから」
舌を這わせながら上目遣いで言えば、うっと呻いたイフトから勢いよく放たれた。
ちっ、無許可で顔射とか、普段ならめっちゃキレてるわ。
いや、口の中で発射されるよりはよかったか。
「ご、ごめっ、視界の暴力に、勝てなかった」
へにょんと下がった眉に、まあ、今日はいいかと思う。
俺は、くすんと鼻を鳴らしながら服を整えようとしたイフトの手を止めた。
「リース?」
「ばーか、お前だけ気持ちよくなってんじゃねえよ。今日はお前、動くなよ。俺のやりたいようにやらせろ」
あれからもイフトがほぼ毎日持ってくるチコの実。
家の中で腐らせるのも怖えし、どんどん増えるし。
作ってみればある程度需要もあるとかで、店主にこっそりと卸している。
王都でバカ高い金額で売っているらしい。
手元に置いとくのも怖えもんな。
しかし、匂いを嗅ぐだけでメロメロになるなんて、ただの危ない麻薬とかわらねえ。それは俺の倫理観が許さなかった。
せめて匂いだけでもどうにかならないかと試行錯誤した結果、香りでは危険のない媚薬が出来上がった。
小さな瓶をコトリと取り出し置くと、潔く服を脱ぎ捨てる。
トロリとした液体をイフトに見せつけるように尻穴に入れると、イフトのイフトはギンギンに立ち上がっていた。
「はぁ、はぁ、エロっ。ね、ねえリース、動いていい?」
「ダメ」
今日は俺がすんの。
イフトを押し倒して、イフトのにもたっぷりと薬を塗る。
薬の効果か、既にかなりジンジンと奥が疼いている。
イフトが欲しすぎて、頭、おかしく、なりそう。
イフトに跨り、ゆっくりと腰を下すと、熱くてもどかしいところにイフトが入ってきた。
「あっ、ああ、う」
気持ち、いい。
「はっああっ」
動くの、止まんない。
「リース、エロすぎ、だよ」
「お、俺が、お前のこと、好きなの、わかった?」
「う、うん、わかった。わかったから、動いていい?」
「だーめ」
今日は俺がすんの。
「あ、ここ、気持ちいい」
ぐいぐいと腰を動かして、自分のいいとこに当たる度に俺のからパタパタと落ちる白いモノ。
「ん、んふ、ぁん」
目を閉じて、必死に擦り上げていたら、ぐるりと体勢が入れ替わった。
「もう、リースの気持ち、疑わないから、ね」
そう言うか言わないかで、イフトが激しく動き出した。
「こんなリース見て、興奮しないとか、俺、無理っ」
中に出てるのがわかるのに、イフトの動きが止まらない。
それがまた、めっちゃ、いい。
「くそ、いつもより中、すごいんだけど、なに、これ」
そこっ、そこもっと。
「ねえ、リース、コレ、なに?」
じ、焦らすなって!
「あ、あ、あ、」
動いて、もっとさっきみたいに、動いてっ。
「リース?」
「それっ、チコの実で作ったっ、媚薬っ」
あ、それっ、もっと!
「……へえ、媚薬なんだ。ねえ、まだあるの?」
気持ちいいっ。
「リース?」
や、止めんなってば。
「あるっから、イフ、もっと欲しっ」
「リースが持ってる媚薬、ここに出してくれたら、もっと動いてあげるけど?」
え、何?
「動かなくても、いいの?」
「やっ」
媚薬、出せば、いいの?
出したら、もっと、動いてくれる?
「ほら、どうするの?」
ズルリと引き抜かれる感覚に、背が震える。
「やっだ、抜くな、て」
ん、ん、わかった、わかった、から。
亜空間収納からいくつか瓶を取り出すと、待ちきれずにイフトに足を絡めた。
「ね、イフ」
「いい子だね、リース。ちゃんと、満足、させてあげるからね」
あ、あ、あ、気持ち、いい!
「イフ、好き」
「~~~!!リースの小悪魔!!」
☆
次の朝、いつもよりも怠い身体を起こすと、しっかりとイフトに抱きしめられていた。
しかし、盛大にやってしまった。
なんで俺、チコの実じゃなくて媚薬の方を出したし!
アホじゃねえの、俺。
あー、ヤバい。
マジでヤバい。
これからずっと、これ、求められないよな?
俺の身体、もたない、ぞ?
昨夜の自分の醜態に焦っていた俺は、やたら片付いている部屋に、俺が気を失った後いつも通りイフトがやってくれたんだろうと思って気がつかなかった。
たくさん出したはずの、媚薬酒の小瓶が消えていることに。
ーーーーーーーーーー
初期の媚薬(匂いも危険なヤツ)を再び神器で精製し直すと、あら不思議。
匂い安全、感度倍増の媚薬が出来上がりました。
2人の子供なのに、俺だけで決めていいことではない。
そう思って、今日あったことを全て話したわけだが、イフトが静かに泣き出していた。
「え?え?ど、どうした?」
今の話のどこに泣ける要素あった?
「リースは王都に行っても、帰ってくる?」
「当たり前だろ」
「そんなのわかんないじゃん!リース、向こうでぐっちょんぐっちょんに犯されたら、俺より上手い人にメロメロになっちゃうかもしれないじゃん!」
「なんねえよ!……あのなあ」
俺が夜のことだけでお前と結婚したわけじゃねえっての、わっかんないかなあ。
「俺が好きなのはお前だっつうの。それに心配ならお前も一緒に行けばいいだろうが」
むしろ一緒に行ってもらうつもりだったわ。
シクシクと泣き続けるイフトに、どうしたら俺も同じくらい好きだって伝わるのか……。
イフトの思いを蔑ろにした月日が長すぎたか。
ってことは、イフトの自信がねえのは俺のせいでもあるんだよな。
あー、嫌だけど、やる?
俺、上手くやれる自信ねえんだけど。
俺はイフトの前に屈み込むと、イフトのズボンに手をかけ、まだ反応していないイフトを取り出した。
そのまま口に咥えてやる。
反応してないのにこのデカさ、とか、くそ、もげろ。
「え、え、え、リ、リース?」
舌を動かすと、グイっと一気にデカくなって、口には収まらなくなってしまった。
仕方ない。舐めるだけでもいいか。
「はっあ、あ、リース、ど、どうしたの」
「んむ、俺がこんなことしてやりたいと思うの、お前だけだから」
舌を這わせながら上目遣いで言えば、うっと呻いたイフトから勢いよく放たれた。
ちっ、無許可で顔射とか、普段ならめっちゃキレてるわ。
いや、口の中で発射されるよりはよかったか。
「ご、ごめっ、視界の暴力に、勝てなかった」
へにょんと下がった眉に、まあ、今日はいいかと思う。
俺は、くすんと鼻を鳴らしながら服を整えようとしたイフトの手を止めた。
「リース?」
「ばーか、お前だけ気持ちよくなってんじゃねえよ。今日はお前、動くなよ。俺のやりたいようにやらせろ」
あれからもイフトがほぼ毎日持ってくるチコの実。
家の中で腐らせるのも怖えし、どんどん増えるし。
作ってみればある程度需要もあるとかで、店主にこっそりと卸している。
王都でバカ高い金額で売っているらしい。
手元に置いとくのも怖えもんな。
しかし、匂いを嗅ぐだけでメロメロになるなんて、ただの危ない麻薬とかわらねえ。それは俺の倫理観が許さなかった。
せめて匂いだけでもどうにかならないかと試行錯誤した結果、香りでは危険のない媚薬が出来上がった。
小さな瓶をコトリと取り出し置くと、潔く服を脱ぎ捨てる。
トロリとした液体をイフトに見せつけるように尻穴に入れると、イフトのイフトはギンギンに立ち上がっていた。
「はぁ、はぁ、エロっ。ね、ねえリース、動いていい?」
「ダメ」
今日は俺がすんの。
イフトを押し倒して、イフトのにもたっぷりと薬を塗る。
薬の効果か、既にかなりジンジンと奥が疼いている。
イフトが欲しすぎて、頭、おかしく、なりそう。
イフトに跨り、ゆっくりと腰を下すと、熱くてもどかしいところにイフトが入ってきた。
「あっ、ああ、う」
気持ち、いい。
「はっああっ」
動くの、止まんない。
「リース、エロすぎ、だよ」
「お、俺が、お前のこと、好きなの、わかった?」
「う、うん、わかった。わかったから、動いていい?」
「だーめ」
今日は俺がすんの。
「あ、ここ、気持ちいい」
ぐいぐいと腰を動かして、自分のいいとこに当たる度に俺のからパタパタと落ちる白いモノ。
「ん、んふ、ぁん」
目を閉じて、必死に擦り上げていたら、ぐるりと体勢が入れ替わった。
「もう、リースの気持ち、疑わないから、ね」
そう言うか言わないかで、イフトが激しく動き出した。
「こんなリース見て、興奮しないとか、俺、無理っ」
中に出てるのがわかるのに、イフトの動きが止まらない。
それがまた、めっちゃ、いい。
「くそ、いつもより中、すごいんだけど、なに、これ」
そこっ、そこもっと。
「ねえ、リース、コレ、なに?」
じ、焦らすなって!
「あ、あ、あ、」
動いて、もっとさっきみたいに、動いてっ。
「リース?」
「それっ、チコの実で作ったっ、媚薬っ」
あ、それっ、もっと!
「……へえ、媚薬なんだ。ねえ、まだあるの?」
気持ちいいっ。
「リース?」
や、止めんなってば。
「あるっから、イフ、もっと欲しっ」
「リースが持ってる媚薬、ここに出してくれたら、もっと動いてあげるけど?」
え、何?
「動かなくても、いいの?」
「やっ」
媚薬、出せば、いいの?
出したら、もっと、動いてくれる?
「ほら、どうするの?」
ズルリと引き抜かれる感覚に、背が震える。
「やっだ、抜くな、て」
ん、ん、わかった、わかった、から。
亜空間収納からいくつか瓶を取り出すと、待ちきれずにイフトに足を絡めた。
「ね、イフ」
「いい子だね、リース。ちゃんと、満足、させてあげるからね」
あ、あ、あ、気持ち、いい!
「イフ、好き」
「~~~!!リースの小悪魔!!」
☆
次の朝、いつもよりも怠い身体を起こすと、しっかりとイフトに抱きしめられていた。
しかし、盛大にやってしまった。
なんで俺、チコの実じゃなくて媚薬の方を出したし!
アホじゃねえの、俺。
あー、ヤバい。
マジでヤバい。
これからずっと、これ、求められないよな?
俺の身体、もたない、ぞ?
昨夜の自分の醜態に焦っていた俺は、やたら片付いている部屋に、俺が気を失った後いつも通りイフトがやってくれたんだろうと思って気がつかなかった。
たくさん出したはずの、媚薬酒の小瓶が消えていることに。
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初期の媚薬(匂いも危険なヤツ)を再び神器で精製し直すと、あら不思議。
匂い安全、感度倍増の媚薬が出来上がりました。
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