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番外編6☆
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「母様……」
「どうしたの?エレオス」
二人目の子が生まれた頃、エレオスがハルヴァのもとにやってきた。彼は物珍しげに生まれたての妹を眺めていたのでハルヴァは少し彼に任せて2人分のホットミルクを注いでいる最中だった。
少し顔を強張らせたエレオスについていくとミルヴァの握りしめた手が微かに光っていた。
「あらあら…」
ハルヴァは素早くカーテンを閉めるとミルヴァの手をそっとつまんだ。
「いい?エレオス…このことは父様とエレオスと母様だけの秘密ね?」ハルヴァは静かな声でそう言うとエレオスがコクコクと頷いている。
いつも腕白な彼がこの状況を見て、素直に頷いてくれる……
ハルヴァは場違いにも彼の成長を感じ目頭が熱くなる。
ハルヴァはミルヴァの手にキスをすると光がハルヴァに移る。
「あら…こんなにたくさん」
全身が光り輝き出したハルヴァを見てエレオスが目を丸くしている。
「エレオス…この光はね?多分…力なの」
「……力……」
「そう、母様もよくわからないんだけど…これを貰うと明るくて元気になれるのよ?」
ハルヴァはエレオスの膝にある擦り傷をそっと撫でた。
それは見る見る間に肉が盛り上がり、あっという間に治っていった。
「……すごい…」
「傷や悪いところがあれば治る」
ハルヴァはゴクリ……と何かを飲み込むような動作をすると光は一瞬にして消えた。
「……わぁ…」
「この光は私たちの希望…絶対に他の人にはバレてはいけないの…わかる?必殺技は最後に出すでしょ?」ハルヴァがパチリと片目を瞑るとエレオスはコクコクと頷いて目を輝かせた。
「ディオス様…今日ねミルヴァの手のひらが光ったの」
ハルヴァはベッドの中でディオスにそう告げた。
「……そうか」ディオスはそっとハルヴァを抱き寄せると彼女が安心するように静かで優しく囁くように言った。
「ど、どうしよう……」
ハルヴァはそう言いながらしくしく泣くとディオスの胸に縋り付いた。
ディオスは強く彼女を抱き寄せると「大丈夫だ…ハルヴァ殿、君が母上から学んだことをミルヴァに伝えれば…悪いことは起きない、君が生きる証だ、そうだろ?」と優しく言った。
ディオスはハルヴァの目から溢れ出る涙を拭うと不安そうにする彼女の手を強く握った。
ある日ハルヴァが子どもたちを昼寝させている間、夕飯の下ごしらえをしようとしている時、コツコツと窓を叩かれた。
またしても魔女の使い魔がべったりと窓に張り付いている。
あれから少し毛が長いもの、目が大きいもの、尻尾が長いものは来なくなり、変わりに少し小さな…若い使い魔が来るようになった。
「あら、また貴方達なの?ねえ、髪の毛と目と尻尾は?どうしたの?出世したのかしら…?彼らは元気?」ハルヴァは窓にそっと歩み寄ると窓に手のひらを当てた。
使い魔はそれに頬を当てるようにすると、じ…っとハルヴァを見つめている。
「何を見に来ているの?……あなたの見たいものは見ているのかしら?」ハルヴァは使い魔に微笑みかける。
使い魔の目は石のように濁っていて不気味だ。
しかしハルヴァはそれをじっと見つめ返した。
なんとなく…人ではない畏敬のものと、目は合うのだろうか?そう思った。すると使い魔は弾けるように窓から離れ、慌てたように飛び去って行った。
ハルヴァは首を傾げるとカーテンを閉めてまた夕飯の下ごしらえに戻る。
「ハルヴァ殿…エレオスとミルヴァはもう寝た」
「ふふふ…」子どもたちの寝かしつけが完了したディオスがソファにハルヴァを押し倒す。
ハルヴァにキスをすると下着に手を入れ、陰核をコリコリと揺らした。
「……あん…」
「ハルヴァ殿…」はじめは乾いていた陰部から愛液が湧き出してくる。ディオスはそれを指ですくい取り、また再び陰核を揺らす。
少しずつ硬さを帯びてきた陰核はディオスの指使いを気に入ったのかさらにプルプルと硬くなっていく。
包皮から顔を出した陰核をぬるぬると撫でるとハルヴァはピュ…と軽く潮を吹いて軽い絶頂をした。
ディオスがゆっくりとハルヴァの中に指を埋めていく。
じんわりと柔らかい快感にハルヴァは深いため息のような喘ぎ声を上げる。
「中が気持ちいい?」
ディオスはハルヴァの耳にキスをするように囁きかけるとうっとりした声が返ってきた。
「……はい……」
結婚してすぐは狭く、快感を得るのは難しかったハルヴァの中が繰り返し自分と交わることでまた新しく身体が快感を掬うようになってきたことがディオスには震える程嬉しかった。
ハルヴァはディオスのゴツゴツした指で優しく中を探られて、心も満たされていた。
(ディオス様が私を気持ち良くさせようとしてくれている…)
満たされた心がキューッとディオスを締め付ける。
ディオスがゆっくりと下履きをズラすと中からガチガチに硬い陰茎が飛び出してきた。
ハルヴァはそれを見て子宮がキュンキュンと収縮するのを感じる。
すっかりディオスの形に馴染んだハルヴァの中は彼が侵入してくると頭がおかしくなってしまいそうな快感に襲われるのだ。
ディオスは相変わらず陰茎の先をぬるぬるにさせながら、溢れ出た愛液を先から垂らしている。
「ハルヴァ殿…いれてもいい?」
ハルヴァはディオスが欲しくて欲しくてコクコク頷いた。
「どうしたの?エレオス」
二人目の子が生まれた頃、エレオスがハルヴァのもとにやってきた。彼は物珍しげに生まれたての妹を眺めていたのでハルヴァは少し彼に任せて2人分のホットミルクを注いでいる最中だった。
少し顔を強張らせたエレオスについていくとミルヴァの握りしめた手が微かに光っていた。
「あらあら…」
ハルヴァは素早くカーテンを閉めるとミルヴァの手をそっとつまんだ。
「いい?エレオス…このことは父様とエレオスと母様だけの秘密ね?」ハルヴァは静かな声でそう言うとエレオスがコクコクと頷いている。
いつも腕白な彼がこの状況を見て、素直に頷いてくれる……
ハルヴァは場違いにも彼の成長を感じ目頭が熱くなる。
ハルヴァはミルヴァの手にキスをすると光がハルヴァに移る。
「あら…こんなにたくさん」
全身が光り輝き出したハルヴァを見てエレオスが目を丸くしている。
「エレオス…この光はね?多分…力なの」
「……力……」
「そう、母様もよくわからないんだけど…これを貰うと明るくて元気になれるのよ?」
ハルヴァはエレオスの膝にある擦り傷をそっと撫でた。
それは見る見る間に肉が盛り上がり、あっという間に治っていった。
「……すごい…」
「傷や悪いところがあれば治る」
ハルヴァはゴクリ……と何かを飲み込むような動作をすると光は一瞬にして消えた。
「……わぁ…」
「この光は私たちの希望…絶対に他の人にはバレてはいけないの…わかる?必殺技は最後に出すでしょ?」ハルヴァがパチリと片目を瞑るとエレオスはコクコクと頷いて目を輝かせた。
「ディオス様…今日ねミルヴァの手のひらが光ったの」
ハルヴァはベッドの中でディオスにそう告げた。
「……そうか」ディオスはそっとハルヴァを抱き寄せると彼女が安心するように静かで優しく囁くように言った。
「ど、どうしよう……」
ハルヴァはそう言いながらしくしく泣くとディオスの胸に縋り付いた。
ディオスは強く彼女を抱き寄せると「大丈夫だ…ハルヴァ殿、君が母上から学んだことをミルヴァに伝えれば…悪いことは起きない、君が生きる証だ、そうだろ?」と優しく言った。
ディオスはハルヴァの目から溢れ出る涙を拭うと不安そうにする彼女の手を強く握った。
ある日ハルヴァが子どもたちを昼寝させている間、夕飯の下ごしらえをしようとしている時、コツコツと窓を叩かれた。
またしても魔女の使い魔がべったりと窓に張り付いている。
あれから少し毛が長いもの、目が大きいもの、尻尾が長いものは来なくなり、変わりに少し小さな…若い使い魔が来るようになった。
「あら、また貴方達なの?ねえ、髪の毛と目と尻尾は?どうしたの?出世したのかしら…?彼らは元気?」ハルヴァは窓にそっと歩み寄ると窓に手のひらを当てた。
使い魔はそれに頬を当てるようにすると、じ…っとハルヴァを見つめている。
「何を見に来ているの?……あなたの見たいものは見ているのかしら?」ハルヴァは使い魔に微笑みかける。
使い魔の目は石のように濁っていて不気味だ。
しかしハルヴァはそれをじっと見つめ返した。
なんとなく…人ではない畏敬のものと、目は合うのだろうか?そう思った。すると使い魔は弾けるように窓から離れ、慌てたように飛び去って行った。
ハルヴァは首を傾げるとカーテンを閉めてまた夕飯の下ごしらえに戻る。
「ハルヴァ殿…エレオスとミルヴァはもう寝た」
「ふふふ…」子どもたちの寝かしつけが完了したディオスがソファにハルヴァを押し倒す。
ハルヴァにキスをすると下着に手を入れ、陰核をコリコリと揺らした。
「……あん…」
「ハルヴァ殿…」はじめは乾いていた陰部から愛液が湧き出してくる。ディオスはそれを指ですくい取り、また再び陰核を揺らす。
少しずつ硬さを帯びてきた陰核はディオスの指使いを気に入ったのかさらにプルプルと硬くなっていく。
包皮から顔を出した陰核をぬるぬると撫でるとハルヴァはピュ…と軽く潮を吹いて軽い絶頂をした。
ディオスがゆっくりとハルヴァの中に指を埋めていく。
じんわりと柔らかい快感にハルヴァは深いため息のような喘ぎ声を上げる。
「中が気持ちいい?」
ディオスはハルヴァの耳にキスをするように囁きかけるとうっとりした声が返ってきた。
「……はい……」
結婚してすぐは狭く、快感を得るのは難しかったハルヴァの中が繰り返し自分と交わることでまた新しく身体が快感を掬うようになってきたことがディオスには震える程嬉しかった。
ハルヴァはディオスのゴツゴツした指で優しく中を探られて、心も満たされていた。
(ディオス様が私を気持ち良くさせようとしてくれている…)
満たされた心がキューッとディオスを締め付ける。
ディオスがゆっくりと下履きをズラすと中からガチガチに硬い陰茎が飛び出してきた。
ハルヴァはそれを見て子宮がキュンキュンと収縮するのを感じる。
すっかりディオスの形に馴染んだハルヴァの中は彼が侵入してくると頭がおかしくなってしまいそうな快感に襲われるのだ。
ディオスは相変わらず陰茎の先をぬるぬるにさせながら、溢れ出た愛液を先から垂らしている。
「ハルヴァ殿…いれてもいい?」
ハルヴァはディオスが欲しくて欲しくてコクコク頷いた。
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