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ハルヴァが馬車を降りると教会の入口が大きく開けられていて、そこにディオスの姿が見えた。
父がその前で立ち止まると、動こうとしないハルヴァを促すように声をかけた。
「ハルヴァ」
ハルヴァはその声に促され、入口で父から離れてディオスの肘に手をかける。
「お父様…今までありがとう。一人で育ててくれた。私、幸せだった」
ハルヴァがそう泣きながら言うと父もコクコクと頷いている。
「お義父さん、俺…ハルヴァさんを幸せにします」
ディオスがそう言った時、父は鼻を啜りながら俯くと「違うよ、君だけが頑張る必要はない。二人で幸せに暮らしなさい」と言った。
「……はい」
ディオスがそれにしっかりとした返事を返したことを合図に二人は前を見てゆっくりとバージンロードを歩く。
「ハルヴァ殿…」ディオスが小さい声でハルヴァを呼んだ。
「……似合わない?やっぱり私、頭にお花を挿すのは変かな?」
ハルヴァはなんだか少し恥ずかしくて俯き言った。
前にジョンから貰った花を挿していたら「外せ」と言われたことを思い出したのだ。
「す、すまん…あの時は…その、ヤキモチを…他の男に花をもらったようだったから…本当は野花でも、とても美しかった…妖精のようだった…」
「え?……あれはジョンさんに挿してもらったの」
ハルヴァはあまりの衝撃にディオスを見上げそうになったが耐えて前を見ながら言った。
「た、大佐が…そうか」
「ふふ…ジョンさんに私…お花を千切って渡したの…そしたらね、頑張って頭に挿してくれたのよ。嬉しかったから…」
「そ、そうだったのか…」
ハルヴァはディオスがあの時にヤキモチを妬いていたことを知って思わずニコニコと笑った。
「…君は素敵だ。頭の花も…とても似合っている」
「ふふ…ありがとう」
会話がちょうど途切れた時、神父の目の前に着く。
ステンドグラスから射し込む華やかな光が二人を照らしている。
愛の言葉を誓い合うと二人は、もう何度目かわからないキスを教会で初めてした。
「いい匂い…」
ハルヴァは新居に到着し、バスルームで身体を清めていた。
ディオスが用意してくれていた浴室には、いい香りが充満している。
一人で懸命に水面へオイルを垂らしていたであろう姿を想像して、ハルヴァは思わずクスクス笑った。
「……次は俺が入るか…」
ハルヴァがバスルームから出てくるとディオスが入れ替わるように浴室へ向かった。
ハルヴァは緊張から若干口数が減っていく…
鏡の前で髪の毛を乾かすと静かな部屋に自分の心臓の音が響く。
耳がドクドクと心臓になってしまった気分だ…
ハルヴァは気を落ち着かせるためにベッドの端に座った。
「……お、お待たせ…」
しばらくしてディオスが腰にタオルを巻いてやってきたけれど、タオルがもう隠し切れない程に持ち上がっている…
ハルヴァはそれを見て子宮がキューッと音を立てて収縮したような気がした。
ディオスはハルヴァの隣に座ると仕切りに咳払いをしている。
動く気配がないディオスにじれたハルヴァは、夜着の肩紐を片方ずつ下ろすと「今日は全部…私をディオス様のものにして?」とそれを脱いだ。
剥き出しになった白い肌、ふっくらと膨らんだ胸の先は瑞々しい桃色だ…
「……う、うん」
ディオスはそれが合図だったようにハルヴァを押し倒すとキスをした。
目がギラギラしているなんてものではない。
(まだ…ギラギラの向こう側があったんだ…)ハルヴァはぼんやりと思う。
「……っ……」
ディオスは息を荒くしながら、でも優しくハルヴァの舌を舐めた。口の端から荒い息が漏れる。
ゆるゆるとハルヴァの舌をなぞりながらディオスは物凄く興奮していた。
(お、俺のものに?)
目の前で長いまつ毛が揺れる。
フワリと目を瞑ったハルヴァのまつ毛は驚く程長い。
ディオスはハルヴァの身体を抱き寄せると胸に手を添えた。
ディオスの手にすっぽりと収まる大きさのそれは先がツン…と上を向いている。
ディオスはそれを摘むと押しつぶすように優しく捏ねた。
「……あん…」
中にある芯がドンドンと硬くなっていく…
「き、気持ちいいか?ハルヴァ殿…」
ディオスは耳元で囁くようにそう呟いてハルヴァは背筋をゾクゾクと震わせた。
「……いい…気持ちいい」
ハルヴァはうっとりとした声でそう言うとタオルの上からディオスの男性器に触れた。
「う」
「熱くて硬い…」
ディオスの股間がビクンと大きく跳ねる。
ハルヴァは自分にされたようにディオスの乳首を優しく摘むと指先で押しつぶすようにした。
「ぐぐぐ…」
ハルヴァはディオスの腰に自分の腰を密着させるように抱きつくとディオスの胸にキスをした。
ディオスはハルヴァの臀部を撫でるように手を沿わせると陰部に触れる。ぬる…と愛液の手触りがしてビクンッと再び陰茎が震えた。
ハルヴァが腰を捩らせる度にディオスの男性器は何度も震えた。
ハラリとタオルが解けてディオスの陰部が露わになるとそれと同時にハルヴァがギュッとそれを押しつぶすように腰を密着させる。
「ディオス様もぬるぬる…」
ハルヴァはそう言いながらディオスの陰茎の先を指先でくるくると撫でた。
「う……」
「ディオス様…気持ちいい?」
ハルヴァはディオスの胸に頬を付けるようにするとそう囁いた。
「気持ちいい…」
ディオスはハルヴァの陰部をかき混ぜながらそう言って目を蕩けさせている。
ディオスの先はハルヴァに撫でられる度に愛液を増していき大きくビクついた。
「ここ…?」
「うん…」
ディオスがハルヴァの陰核に愛液にまみれた指で触れると彼女は手を止めて陰部をヒクヒク…と数回痙攣させた。
ディオスは後少しで射精してしまいそうだったのでハルヴァが手を止めてくれたことは非常にありがたく…内心胸を撫で下ろす。
ぬるぬると硬い粒をつまみ上げるように撫でると皮のなかでそれがドンドン硬さを増していく…
ディオスはハルヴァにキスをしながら「気持ちいい…?」と囁いた。
ディオスはとにかく、ハルヴァに心地よくなってほしかった。
父がその前で立ち止まると、動こうとしないハルヴァを促すように声をかけた。
「ハルヴァ」
ハルヴァはその声に促され、入口で父から離れてディオスの肘に手をかける。
「お父様…今までありがとう。一人で育ててくれた。私、幸せだった」
ハルヴァがそう泣きながら言うと父もコクコクと頷いている。
「お義父さん、俺…ハルヴァさんを幸せにします」
ディオスがそう言った時、父は鼻を啜りながら俯くと「違うよ、君だけが頑張る必要はない。二人で幸せに暮らしなさい」と言った。
「……はい」
ディオスがそれにしっかりとした返事を返したことを合図に二人は前を見てゆっくりとバージンロードを歩く。
「ハルヴァ殿…」ディオスが小さい声でハルヴァを呼んだ。
「……似合わない?やっぱり私、頭にお花を挿すのは変かな?」
ハルヴァはなんだか少し恥ずかしくて俯き言った。
前にジョンから貰った花を挿していたら「外せ」と言われたことを思い出したのだ。
「す、すまん…あの時は…その、ヤキモチを…他の男に花をもらったようだったから…本当は野花でも、とても美しかった…妖精のようだった…」
「え?……あれはジョンさんに挿してもらったの」
ハルヴァはあまりの衝撃にディオスを見上げそうになったが耐えて前を見ながら言った。
「た、大佐が…そうか」
「ふふ…ジョンさんに私…お花を千切って渡したの…そしたらね、頑張って頭に挿してくれたのよ。嬉しかったから…」
「そ、そうだったのか…」
ハルヴァはディオスがあの時にヤキモチを妬いていたことを知って思わずニコニコと笑った。
「…君は素敵だ。頭の花も…とても似合っている」
「ふふ…ありがとう」
会話がちょうど途切れた時、神父の目の前に着く。
ステンドグラスから射し込む華やかな光が二人を照らしている。
愛の言葉を誓い合うと二人は、もう何度目かわからないキスを教会で初めてした。
「いい匂い…」
ハルヴァは新居に到着し、バスルームで身体を清めていた。
ディオスが用意してくれていた浴室には、いい香りが充満している。
一人で懸命に水面へオイルを垂らしていたであろう姿を想像して、ハルヴァは思わずクスクス笑った。
「……次は俺が入るか…」
ハルヴァがバスルームから出てくるとディオスが入れ替わるように浴室へ向かった。
ハルヴァは緊張から若干口数が減っていく…
鏡の前で髪の毛を乾かすと静かな部屋に自分の心臓の音が響く。
耳がドクドクと心臓になってしまった気分だ…
ハルヴァは気を落ち着かせるためにベッドの端に座った。
「……お、お待たせ…」
しばらくしてディオスが腰にタオルを巻いてやってきたけれど、タオルがもう隠し切れない程に持ち上がっている…
ハルヴァはそれを見て子宮がキューッと音を立てて収縮したような気がした。
ディオスはハルヴァの隣に座ると仕切りに咳払いをしている。
動く気配がないディオスにじれたハルヴァは、夜着の肩紐を片方ずつ下ろすと「今日は全部…私をディオス様のものにして?」とそれを脱いだ。
剥き出しになった白い肌、ふっくらと膨らんだ胸の先は瑞々しい桃色だ…
「……う、うん」
ディオスはそれが合図だったようにハルヴァを押し倒すとキスをした。
目がギラギラしているなんてものではない。
(まだ…ギラギラの向こう側があったんだ…)ハルヴァはぼんやりと思う。
「……っ……」
ディオスは息を荒くしながら、でも優しくハルヴァの舌を舐めた。口の端から荒い息が漏れる。
ゆるゆるとハルヴァの舌をなぞりながらディオスは物凄く興奮していた。
(お、俺のものに?)
目の前で長いまつ毛が揺れる。
フワリと目を瞑ったハルヴァのまつ毛は驚く程長い。
ディオスはハルヴァの身体を抱き寄せると胸に手を添えた。
ディオスの手にすっぽりと収まる大きさのそれは先がツン…と上を向いている。
ディオスはそれを摘むと押しつぶすように優しく捏ねた。
「……あん…」
中にある芯がドンドンと硬くなっていく…
「き、気持ちいいか?ハルヴァ殿…」
ディオスは耳元で囁くようにそう呟いてハルヴァは背筋をゾクゾクと震わせた。
「……いい…気持ちいい」
ハルヴァはうっとりとした声でそう言うとタオルの上からディオスの男性器に触れた。
「う」
「熱くて硬い…」
ディオスの股間がビクンと大きく跳ねる。
ハルヴァは自分にされたようにディオスの乳首を優しく摘むと指先で押しつぶすようにした。
「ぐぐぐ…」
ハルヴァはディオスの腰に自分の腰を密着させるように抱きつくとディオスの胸にキスをした。
ディオスはハルヴァの臀部を撫でるように手を沿わせると陰部に触れる。ぬる…と愛液の手触りがしてビクンッと再び陰茎が震えた。
ハルヴァが腰を捩らせる度にディオスの男性器は何度も震えた。
ハラリとタオルが解けてディオスの陰部が露わになるとそれと同時にハルヴァがギュッとそれを押しつぶすように腰を密着させる。
「ディオス様もぬるぬる…」
ハルヴァはそう言いながらディオスの陰茎の先を指先でくるくると撫でた。
「う……」
「ディオス様…気持ちいい?」
ハルヴァはディオスの胸に頬を付けるようにするとそう囁いた。
「気持ちいい…」
ディオスはハルヴァの陰部をかき混ぜながらそう言って目を蕩けさせている。
ディオスの先はハルヴァに撫でられる度に愛液を増していき大きくビクついた。
「ここ…?」
「うん…」
ディオスがハルヴァの陰核に愛液にまみれた指で触れると彼女は手を止めて陰部をヒクヒク…と数回痙攣させた。
ディオスは後少しで射精してしまいそうだったのでハルヴァが手を止めてくれたことは非常にありがたく…内心胸を撫で下ろす。
ぬるぬると硬い粒をつまみ上げるように撫でると皮のなかでそれがドンドン硬さを増していく…
ディオスはハルヴァにキスをしながら「気持ちいい…?」と囁いた。
ディオスはとにかく、ハルヴァに心地よくなってほしかった。
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