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「痛くないか」
「……はい……」ハルヴァは吐息漏らすような返事をディオスに返した。
自分のゴツゴツした指では当たっただけで痛いのではないか…ディオスは思った。ハルヴァの肌は雪のように白くて滑らかだ。
ぬるぬると湿っている陰部に触れた時、ディオスは興奮の向こう側に消えた。
(……かわいい)
ディオスはこちらに手を伸ばしてくるハルヴァにキスをする。
性欲とはまた別な物がディオスの胸を満たしていく。
ぬる…と数回陰部を撫でて、ディオスはハルヴァのクリトリスに触れた。
彼はそれが女性の性感帯だとは思っていなかったが…
手触りの違うものがあるな、と好奇心で触れた。
ピリッ…と電気が走ったような感覚にハルヴァは腰をビクつかせる。
「大丈夫か?」
「あ、……はい…多分」
驚いたような顔をハルヴァがしたので、ディオスは以降そこに触れるのは止めた。
彼はハルヴァを宝物のように思っていたからだ。
(俺のかわいいハルヴァ殿…好奇心でおかしなところに触れてしまった)ディオスはそっとハルヴァを労るように抱き寄せた。
ゆっくりと指を沈めていく…
「……ん、ふ、…」
「痛いか」
うね…と中が動いてディオスの指を締め付ける。
「苦しい」
ハルヴァがそう言ってディオスを見上げたのでディオスのディオスは死んだ。
「下着が…ディオス様、今日はお出かけは難しいかもしれません」ハルヴァはびちゃびちゃになってしまった下着が肌に貼り付く不快感に眉を下げ、膝を抱えるようにしてそう言った。
それを聞いて、ディオスは「俺もだ」と爽やかに言った。
ディオスもまた様々なことが原因で下着がグチャグチャだった。
「同じですね」
ハルヴァはクスクスと笑い声を漏らしながらディオスの肩に身を預けるとディオスはそれを大切そうに引き寄せる。
「毎日迎えに来る」
「ふふ、本当?」
「ああ、結婚するまで毎日」ディオスはそう言うとハルヴァにキスをした。
それから毎日、ディオスの心は少しずつ少しずつハルヴァの優しさによって満たされていった。
もう以前のように獣のような心地になることも殆どなくなった。
「ディオス様」
「ハルヴァ殿」
ディオスが握るハルヴァの手は小さくて柔らかくて自分のゴツゴツした手の中にすっぽりと隠れてしまう。
時折ディオスがギラギラとした目でハルヴァを見つめると、彼女は「ずっと一緒にいるから、今じゃなくて大丈夫なんですよ?」と優しくそれを宥めてくれる。
帰りの馬車ではいつも二人は寄り添って、キスをして、少しだけハルヴァの中にディオスが指を入れる。
「……一本入るようになったな」
「うん…」
ディオスが優しく囁くとハルヴァは甘えたような声を出すのだ。
二人は幸せだった。
とろけ合って一つになってしまいそうな感覚に抱き合いながらディオスはハルヴァの首筋に鼻を埋める。
休日はディオスがハルヴァを迎えに来て、小さな箱を一つだけ渡す。
「遅くなったが…これから毎日一つずつ」
「……私へのプレゼントだったんだ…」
ハルヴァがポツリと言った言葉がディオスにはよく聞き取れなくて口もとに耳を寄せた。
「ん?なんだ?」
「……なんでもないの、開けていい?」
「勿論、ハルヴァ殿のものだ」
「嬉しい、ありがとう…付けてもいい?」ハルヴァは箱の中に入った水色の石が付いた、かわいらしいネックレスを手に取るとディオスを見上げた。
「つけてやる」
ディオスはそれを受け取るとハルヴァの首に掛けた。
彼女が髪を持ち上げると美しいうなじが見えてディオスはそこにキスをする。
「やっぱり似合う」
ディオスは満足気にそう言った。
「ハルヴァ殿、どこに行きたい?」
「うふふ…美術館」
ハルヴァが歌うようにそう言った。
一見おっとりしているように見えるのであまり自分の意見を言わなさそうなハルヴァだが、意外と自分のしたいことや欲しいものがある時は言ってくれるのだ。
ディオスはハルヴァのそんなところも好ましかった。
彼自身無口で大人しく引っ込み思案なタイプだったのでディオスにはハルヴァが喜ぶような上手い提案ができないだろうし、押し黙ってしまって呆れられるかもしれないと思っていた。
実際に前は「肉が食べたい」と言ってしまいハルヴァにやんわりと断られてしまっている。
ディオスはそれを思い出して顔を真っ赤に染めた。
(……ケ、ケーキだとかにすればよかったのだ)
「ディオス様?今美術館に海がきているそうですよ?私海は港の海しか見たことがないので…見てみたいんです」
「ハルヴァ殿は海が好きか…」
ディオスはそれを聞いて新婚旅行は西にバカンスへ行ってはどうだろうか…とぼんやり考えた。
ディオスの全ては今、ハルヴァを中心にクルクル回っていた。
「喉が渇いてないか?何か飲む?」
「ふふ、ディオス様は渇いた?あそこのカフェに入りますか?」
「ははは、そうしようか」
(ああ…かわいい、かわいいハルヴァ殿!神様…この世にハルヴァ殿を創造してくださりありがとうございます!)
「わあ、このケーキ…とても美味しいです!はい、ディオス様もどうぞ」
二人はカフェでもイチャイチャと甘い空気を辺りに撒き散らしまくっていた。
「どうですか?好き?」
「うん、大好き」
「うふふふ…私も」
二人はイチャイチャと互いのケーキを食べさせ合うとヘラヘラ笑い合った。
(ああ!かわいいな、ハルヴァ殿は、かわいいな)
ディオスはハルヴァがかわいすぎて575が飛び出した。
「……はい……」ハルヴァは吐息漏らすような返事をディオスに返した。
自分のゴツゴツした指では当たっただけで痛いのではないか…ディオスは思った。ハルヴァの肌は雪のように白くて滑らかだ。
ぬるぬると湿っている陰部に触れた時、ディオスは興奮の向こう側に消えた。
(……かわいい)
ディオスはこちらに手を伸ばしてくるハルヴァにキスをする。
性欲とはまた別な物がディオスの胸を満たしていく。
ぬる…と数回陰部を撫でて、ディオスはハルヴァのクリトリスに触れた。
彼はそれが女性の性感帯だとは思っていなかったが…
手触りの違うものがあるな、と好奇心で触れた。
ピリッ…と電気が走ったような感覚にハルヴァは腰をビクつかせる。
「大丈夫か?」
「あ、……はい…多分」
驚いたような顔をハルヴァがしたので、ディオスは以降そこに触れるのは止めた。
彼はハルヴァを宝物のように思っていたからだ。
(俺のかわいいハルヴァ殿…好奇心でおかしなところに触れてしまった)ディオスはそっとハルヴァを労るように抱き寄せた。
ゆっくりと指を沈めていく…
「……ん、ふ、…」
「痛いか」
うね…と中が動いてディオスの指を締め付ける。
「苦しい」
ハルヴァがそう言ってディオスを見上げたのでディオスのディオスは死んだ。
「下着が…ディオス様、今日はお出かけは難しいかもしれません」ハルヴァはびちゃびちゃになってしまった下着が肌に貼り付く不快感に眉を下げ、膝を抱えるようにしてそう言った。
それを聞いて、ディオスは「俺もだ」と爽やかに言った。
ディオスもまた様々なことが原因で下着がグチャグチャだった。
「同じですね」
ハルヴァはクスクスと笑い声を漏らしながらディオスの肩に身を預けるとディオスはそれを大切そうに引き寄せる。
「毎日迎えに来る」
「ふふ、本当?」
「ああ、結婚するまで毎日」ディオスはそう言うとハルヴァにキスをした。
それから毎日、ディオスの心は少しずつ少しずつハルヴァの優しさによって満たされていった。
もう以前のように獣のような心地になることも殆どなくなった。
「ディオス様」
「ハルヴァ殿」
ディオスが握るハルヴァの手は小さくて柔らかくて自分のゴツゴツした手の中にすっぽりと隠れてしまう。
時折ディオスがギラギラとした目でハルヴァを見つめると、彼女は「ずっと一緒にいるから、今じゃなくて大丈夫なんですよ?」と優しくそれを宥めてくれる。
帰りの馬車ではいつも二人は寄り添って、キスをして、少しだけハルヴァの中にディオスが指を入れる。
「……一本入るようになったな」
「うん…」
ディオスが優しく囁くとハルヴァは甘えたような声を出すのだ。
二人は幸せだった。
とろけ合って一つになってしまいそうな感覚に抱き合いながらディオスはハルヴァの首筋に鼻を埋める。
休日はディオスがハルヴァを迎えに来て、小さな箱を一つだけ渡す。
「遅くなったが…これから毎日一つずつ」
「……私へのプレゼントだったんだ…」
ハルヴァがポツリと言った言葉がディオスにはよく聞き取れなくて口もとに耳を寄せた。
「ん?なんだ?」
「……なんでもないの、開けていい?」
「勿論、ハルヴァ殿のものだ」
「嬉しい、ありがとう…付けてもいい?」ハルヴァは箱の中に入った水色の石が付いた、かわいらしいネックレスを手に取るとディオスを見上げた。
「つけてやる」
ディオスはそれを受け取るとハルヴァの首に掛けた。
彼女が髪を持ち上げると美しいうなじが見えてディオスはそこにキスをする。
「やっぱり似合う」
ディオスは満足気にそう言った。
「ハルヴァ殿、どこに行きたい?」
「うふふ…美術館」
ハルヴァが歌うようにそう言った。
一見おっとりしているように見えるのであまり自分の意見を言わなさそうなハルヴァだが、意外と自分のしたいことや欲しいものがある時は言ってくれるのだ。
ディオスはハルヴァのそんなところも好ましかった。
彼自身無口で大人しく引っ込み思案なタイプだったのでディオスにはハルヴァが喜ぶような上手い提案ができないだろうし、押し黙ってしまって呆れられるかもしれないと思っていた。
実際に前は「肉が食べたい」と言ってしまいハルヴァにやんわりと断られてしまっている。
ディオスはそれを思い出して顔を真っ赤に染めた。
(……ケ、ケーキだとかにすればよかったのだ)
「ディオス様?今美術館に海がきているそうですよ?私海は港の海しか見たことがないので…見てみたいんです」
「ハルヴァ殿は海が好きか…」
ディオスはそれを聞いて新婚旅行は西にバカンスへ行ってはどうだろうか…とぼんやり考えた。
ディオスの全ては今、ハルヴァを中心にクルクル回っていた。
「喉が渇いてないか?何か飲む?」
「ふふ、ディオス様は渇いた?あそこのカフェに入りますか?」
「ははは、そうしようか」
(ああ…かわいい、かわいいハルヴァ殿!神様…この世にハルヴァ殿を創造してくださりありがとうございます!)
「わあ、このケーキ…とても美味しいです!はい、ディオス様もどうぞ」
二人はカフェでもイチャイチャと甘い空気を辺りに撒き散らしまくっていた。
「どうですか?好き?」
「うん、大好き」
「うふふふ…私も」
二人はイチャイチャと互いのケーキを食べさせ合うとヘラヘラ笑い合った。
(ああ!かわいいな、ハルヴァ殿は、かわいいな)
ディオスはハルヴァがかわいすぎて575が飛び出した。
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