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「あ、あれ…ディオス様のお父様だわ」
ハルヴァは一度オペラグラスを覗いてからサラの顔を見た。
「あー…ごめん、元気づけるつもりが…気まずい結果になり申し訳ない」サラは気まずそうに顔を歪めるとハルヴァからオペラグラスを強奪し「あー、やっぱり違うわ、全然違うハルヴァのタイプじゃないや、ごめん」と言った。
ディオスの父親も凛々しい顔をしているのでハルヴァはタイプだ。恐らくディオスもあのように素敵なオジサマになるに違いない。それにハルヴァはサラが不器用ながらも優しくしてくれているのを感じてニコニコ笑った。
「ハルヴァ!最高だったね!」
サラが試合終了後キラキラとした笑顔で言った。
「うん!」
サラは邪な心で試合を観戦し…ハルヴァはベテラン勢の戦いがとても素晴らしかったので感動した。
二人でキャッキャしながら人混みに流れていると出口近辺でイライラしたように辺りを見渡すディオスがいたのでハルヴァは見つからないようにパンフレットに目を落とすふりをした。
帰り街に寄ってサラの実家が営む雑貨屋で二人でお揃いの髪飾りを買うと(あー、休みが終わっちゃう…)とハルヴァはしょんぼりした。
とてもとても楽しい充実した週末だった。
「明日からまた仕事が始まるのかー…」ハルヴァは馬車の中で揺られながらポツリと零した。
「やだよね…仕事!でもさ、始まったらあっという間だよ!」
「うん…」
サラはカラッとそう言ったけれどハルヴァの気は晴れない…
なぜならハルヴァはおはようからお休みまでずーっと仕事が嫌だからだ。なんなら仕事中も仕事が嫌だ…
朝起きた瞬間から仕事が嫌だし、休みの日もこれから始まる仕事が嫌だ…ハルヴァはとにかく仕事が嫌だった。
(だって上手くできないんだもの…)
ハルヴァの仕事で唯一楽しい!と思える時は、患者の皮膚に貼り付いた膿の塊を取る時位だ。
他は全く上手くできない。
お尻を触ってくる患者も上手く窘めることができないし、包帯を洗えば「干し方がおかしい」「汚れが残っている」と度々注意を受ける…自分ではしっかりキッチリやっているつもりが、他人が求めるレベルと自分の許容範囲が違いすぎるのでいつも納得してもらえず怒られてばかりだ。
日報は思い通りに書くと「こんなに細かく書く必要はない。だから他の仕事ができないんじゃない?」と言われ、ちょっと手を抜いて書くと「分かりづらい」と怒られてしまう。
ちょうど良くができないのだ。
ハルヴァは日々の積み重ねにドンドン自分という部分が削られて行く気がしていた。ただでさえない自信がドンドン削り取られて今は大きな穴ボコが空いている。
ハァーハァーと定期的にため息を吐く辛気臭いハルヴァを見てサラは髪飾りを触って言った。
「ねえ、ハルヴァ…この石はね?パワーストーンと言って…元気になって幸せになる石なわけ!だからこれを付けていたら大丈夫だよ」
「パワーストーン?本当?」
「そうそう!嫌な気持ちを吸い取ってくれるからさ、適当にやろうよ!適当に!ね?」
サラはそう言って笑うとハルヴァの背中をバシンと叩いた。
サラの家の馬車に実家まで送ってもらう。手を振って見送ると玄関の柱の陰にディオスが腕を組んで不機嫌そうにもたれ掛かっていた。
「あ、どうなさいました?誰もいないでしょうか?」
ハルヴァは慌ててディオスに駆け寄るとなぜ中に入っていないのか不思議に思った。お手伝いさんもいないのだろうか…
「……何処に行っていたんだ?」
ディオスは不機嫌全開の様子でそっぽを向くと低い声でそう言った。「え?国立競技場です…」
「…どの辺りにいたんだ」
ハルヴァはディオスの質問に(あの女性と二人でいたことを見られていないか探っているのかな?)と思い「南の席の前から3番目辺りにいました!…そこから動いていませんが…」と若干嘘をついた。
本当はお花を摘みに行っていてその時にガッチリ二人を見ているのだが…(ここまでするってことは私には秘密にしておきたいのかもしれない…)今までディオスがハルヴァの家を訪ねて来たことなど婚約の初顔合わせ位だ。
それ以外は一度もない。
だからかなり重要な事項としてわざわざ会いに来てこの質問をしているのだ、とハルヴァは思った。
「……どの出口から出た?」
「えっと…正面出口ではない方から出ました!……あの、サラがもう少し観ていきたいといったので…」ハルヴァは思いっきり正面出口から出て誰かを待つディオスも目撃しているのだが、さり気なく嘘をついた。
「……」
「……」
沈黙が痛い…今までは好かれたくてペラペラと余計なことを話し続けていたけれど、今はもう何を話しても好かれることはないことを知ってしまったのでハルヴァは頭をグルグルさせた。
(キモくない会話…キモくない会話…)
何も話すことがないときは天気の話をしろ、と言うけれどそれすらも今までの行動のせいできもがられてしまいそう…
「今日はいい天気ですね!」→これから出かけようと誘ってる!?キモい!
「明日は晴れそうですね!」→明日出かけようと誘ってる!?キモい!
「雨が降りそうですね…」→さり気なく家に入るように促している!?ハルヴァさんと二人きりになりたくない!キモい!
「少し曇っていますね」→意図はわからないけどなんかキモい!
(あああ…話すことが何もない!ディオス様と話すこと何もない!)
ハルヴァは頭を抱えた。
ハルヴァは一度オペラグラスを覗いてからサラの顔を見た。
「あー…ごめん、元気づけるつもりが…気まずい結果になり申し訳ない」サラは気まずそうに顔を歪めるとハルヴァからオペラグラスを強奪し「あー、やっぱり違うわ、全然違うハルヴァのタイプじゃないや、ごめん」と言った。
ディオスの父親も凛々しい顔をしているのでハルヴァはタイプだ。恐らくディオスもあのように素敵なオジサマになるに違いない。それにハルヴァはサラが不器用ながらも優しくしてくれているのを感じてニコニコ笑った。
「ハルヴァ!最高だったね!」
サラが試合終了後キラキラとした笑顔で言った。
「うん!」
サラは邪な心で試合を観戦し…ハルヴァはベテラン勢の戦いがとても素晴らしかったので感動した。
二人でキャッキャしながら人混みに流れていると出口近辺でイライラしたように辺りを見渡すディオスがいたのでハルヴァは見つからないようにパンフレットに目を落とすふりをした。
帰り街に寄ってサラの実家が営む雑貨屋で二人でお揃いの髪飾りを買うと(あー、休みが終わっちゃう…)とハルヴァはしょんぼりした。
とてもとても楽しい充実した週末だった。
「明日からまた仕事が始まるのかー…」ハルヴァは馬車の中で揺られながらポツリと零した。
「やだよね…仕事!でもさ、始まったらあっという間だよ!」
「うん…」
サラはカラッとそう言ったけれどハルヴァの気は晴れない…
なぜならハルヴァはおはようからお休みまでずーっと仕事が嫌だからだ。なんなら仕事中も仕事が嫌だ…
朝起きた瞬間から仕事が嫌だし、休みの日もこれから始まる仕事が嫌だ…ハルヴァはとにかく仕事が嫌だった。
(だって上手くできないんだもの…)
ハルヴァの仕事で唯一楽しい!と思える時は、患者の皮膚に貼り付いた膿の塊を取る時位だ。
他は全く上手くできない。
お尻を触ってくる患者も上手く窘めることができないし、包帯を洗えば「干し方がおかしい」「汚れが残っている」と度々注意を受ける…自分ではしっかりキッチリやっているつもりが、他人が求めるレベルと自分の許容範囲が違いすぎるのでいつも納得してもらえず怒られてばかりだ。
日報は思い通りに書くと「こんなに細かく書く必要はない。だから他の仕事ができないんじゃない?」と言われ、ちょっと手を抜いて書くと「分かりづらい」と怒られてしまう。
ちょうど良くができないのだ。
ハルヴァは日々の積み重ねにドンドン自分という部分が削られて行く気がしていた。ただでさえない自信がドンドン削り取られて今は大きな穴ボコが空いている。
ハァーハァーと定期的にため息を吐く辛気臭いハルヴァを見てサラは髪飾りを触って言った。
「ねえ、ハルヴァ…この石はね?パワーストーンと言って…元気になって幸せになる石なわけ!だからこれを付けていたら大丈夫だよ」
「パワーストーン?本当?」
「そうそう!嫌な気持ちを吸い取ってくれるからさ、適当にやろうよ!適当に!ね?」
サラはそう言って笑うとハルヴァの背中をバシンと叩いた。
サラの家の馬車に実家まで送ってもらう。手を振って見送ると玄関の柱の陰にディオスが腕を組んで不機嫌そうにもたれ掛かっていた。
「あ、どうなさいました?誰もいないでしょうか?」
ハルヴァは慌ててディオスに駆け寄るとなぜ中に入っていないのか不思議に思った。お手伝いさんもいないのだろうか…
「……何処に行っていたんだ?」
ディオスは不機嫌全開の様子でそっぽを向くと低い声でそう言った。「え?国立競技場です…」
「…どの辺りにいたんだ」
ハルヴァはディオスの質問に(あの女性と二人でいたことを見られていないか探っているのかな?)と思い「南の席の前から3番目辺りにいました!…そこから動いていませんが…」と若干嘘をついた。
本当はお花を摘みに行っていてその時にガッチリ二人を見ているのだが…(ここまでするってことは私には秘密にしておきたいのかもしれない…)今までディオスがハルヴァの家を訪ねて来たことなど婚約の初顔合わせ位だ。
それ以外は一度もない。
だからかなり重要な事項としてわざわざ会いに来てこの質問をしているのだ、とハルヴァは思った。
「……どの出口から出た?」
「えっと…正面出口ではない方から出ました!……あの、サラがもう少し観ていきたいといったので…」ハルヴァは思いっきり正面出口から出て誰かを待つディオスも目撃しているのだが、さり気なく嘘をついた。
「……」
「……」
沈黙が痛い…今までは好かれたくてペラペラと余計なことを話し続けていたけれど、今はもう何を話しても好かれることはないことを知ってしまったのでハルヴァは頭をグルグルさせた。
(キモくない会話…キモくない会話…)
何も話すことがないときは天気の話をしろ、と言うけれどそれすらも今までの行動のせいできもがられてしまいそう…
「今日はいい天気ですね!」→これから出かけようと誘ってる!?キモい!
「明日は晴れそうですね!」→明日出かけようと誘ってる!?キモい!
「雨が降りそうですね…」→さり気なく家に入るように促している!?ハルヴァさんと二人きりになりたくない!キモい!
「少し曇っていますね」→意図はわからないけどなんかキモい!
(あああ…話すことが何もない!ディオス様と話すこと何もない!)
ハルヴァは頭を抱えた。
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