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「なあ、ケイタ!どうだった?」
朝出勤すると同期がケイタの肩を叩いた。恐らくプレゼントのことだろう。
ケイタは同期の手をそっと握ると
「すごく……よかった……夫婦に幅が広がった」そう同期に感想を述べた。
なんだか不思議そうな顔をしている同期を尻目にスマホの通知が来たので確認する。
『今日何時に帰る?』かわいらしいスタンプと共にマリからそうメッセージがきていた。ケイタは少し考えた末、予定より一時間遅い時間を伝えた。
なぜかと言うと……
仕事帰りケイタは大量の荷物を持って家路へと急いでいた。
買い物袋の中にはマリの好きな酒と、もう一方の袋にはコンビニスイーツだ。
マリは酒を飲むと締めにスイーツを食べるのだ。
驚くぞ……
そしてきっとマリは喜び俺に抱きついてくるだろう……
仕事帰り直後にマリの質感を味わえる……素晴らしい作戦だ……
ケイタは心の中で高笑いしながら玄関のドアをそーっと開けた。
するとどうだろう……
「……、……、……」
部屋からなにやらボソボソと話し声がする……
ケイタは足音を忍ばせてそっとドアに耳を付けた。
それはなんだか男の声のような……
「マリ!!」
ケイタは泣きそうな気持ちでリビングのドアを力いっぱい開けた。しかし彼は表情筋が動かないタイプだったので、誰にも彼の泣きそうなほど辛い気持ちは伝わらなかった。
「わー!!え?びっくり!」
マリがそう言って振り返るとスマホが落ちた。
途端に男の声が途切れる……動画を観ていたのか……?
「……マリ?……一人?」
「え?なに?一人だけど……え?怖いなに?怖い話!?そんなことよりケイタな、な、な、なんでこんなに早いの!?あれ?まだ帰ってこないはずじゃ……!」マリは慌てたように手に持っていたボウルを隠した。
「……なに?」
「キャー!あ、こ、これは……!」
そこにはたっぷりのチョコレートが溶かされていた。
「あー…もー…サプライズだったのにぃ……」
マリは頬を膨らますとケイタを見た。
ケイタは「……バ、バレンタインデーか……今日……」と呟くと、だから隣の部署の女子社員にやけにチョコレートを……とすすめられたのか。と思った。
「もー!見られちゃったー!恥ずかしい!」
マリは顔を赤くすると手でそれを覆い隠した。
いい香りが漂いチン……とオーブンが鳴る。
「あ、できたかな?もー!いいや!見られちゃったから……あのね。美味しいチョコレートケーキのレシピをね!動画サイト観ながら作ってたのー」
マリはオーブンから天板を取り出すとその上に乗ったケーキに竹串を刺した。
「焼けたー!本当はね?これを冷やして」
マリは焼き上がったケーキを網に乗せると冷蔵庫に入れた。
「このチョコレートをかけてケイタに渡したかったの!」マリは膨れながらケイタを振り返る。
ケイタは震えていた……
喜びに……
「マ……マリ……」
ケイタは買い物袋をドサリとテーブルに置くと上着を脱いだ。
「あーケイタ何か買ってきたの?」
「マリが好きなお酒とコンビニスイーツ」
「え?わーい!なに?なんで?」
「マリがかわいいから……」ケイタはそう言うとマリにキスをした。舌を差し込むとマリはたくさんチョコレートを味見したのだろう……甘くていい香りがする。
今日のマリとのキスはチョコレート味だ。
「……ん?……ふふ……嬉しい」
「ケーキが冷えるまで時間がある。俺は素早くシャワーを浴びて……マリ……」ケイタはマリの首すじにキスをするとマリが腰をビクつかせた。
「……シャワー浴びなくてもいい……」
「……マリ……」しかし衛生上仕事帰りの俺は汚染されているのではないか…?
「我慢できない……ケイタ……エッチ「しよう!」
ケイタはソファにマリを押し倒し脚を抱え上げた。
部屋着を脱がせるとマリの下着はピッタリと陰部に貼りついて中身を薄っすらと見せている。
ケイタはそれを左右に開くと指先でクリトリスと思われる箇所をそっとカリカリといじった。
すっかり濡れて皮膚にくっついた下着がぬるぬるとクリトリスの表面を動く。「あ……っケイタ……」
マリは背を丸めるようにするとケイタの手を握った。
「痛い……?」
「ううん……き、気持ちいい……っ」
マリはそう声を上ずらせると陰部をヒクヒクッ……と動かす。
ケイタは下着を横にずらすとマリの陰部を見つめた。
すっかり包皮から顔を出したクリトリスは赤くなりピクピクと存在を主張している。
ぬるぬると愛液で滑るマリの中に指を差し入れるとキューッとそれが締め付けられて「んー……」とマリが甘えるような声を出した。
「痛くない?」ケイタは掠れた声でそう囁くとマリは潤んだ目をケイタに向けて「ハ……ハァ……気持ちいい……」と吐き出すように呟いた。
ニチュニチュとケイタがマリの壁を撫でるとクリトリスがヒク……ヒク……と連動するように反応する。その様子がかわいくてケイタはそれにそっと吸い付いた。
「あっ……!」
マリがギューッとケイタの指を締め付ける。
ケイタは硬くなったマリの突起を飴を舐め溶かすように舐めた。
「んっ……あぁ……」
マリが腹の底から心地よさそうに声を上げる。
ケイタはすっかりバッキバキになった自分の陰茎を握りしめるとその刺激とマリの妖艶さに彼はぶるりと腰を震わせた。
ケイタはこの後何度もマリの中で精を放ち、マリは幸せそうにケイタの腕の中に沈むのだ。
「……できたー!!」
風呂上がりのケイタにマリがニコニコとチョコレートケーキを差し出してきた。「うまそう」
ケイタがそう口の端を上げるとマリは嬉しそうに「ハッピーバレンタイン!ケイタ!」と笑った。
ケイタはそんなマリを優しく抱き寄せるとマリがケイタの口にケーキを入れてきた。「……うまい」
「美味しい?ケイタ!……あはは!チョコレートがついてるよ?」
ケイタが反対方向にペロリと舌を出す。
「うー!ひひひ!ケイタ!こっちこっち!」マリがチョコレートをそっとティッシュで拭うとケイタは幸せそうに笑った。
つもりだったのだけど彼は表情筋が動かないタイプだったのでそれはあまり上手く伝わっていないかもしれない。
朝出勤すると同期がケイタの肩を叩いた。恐らくプレゼントのことだろう。
ケイタは同期の手をそっと握ると
「すごく……よかった……夫婦に幅が広がった」そう同期に感想を述べた。
なんだか不思議そうな顔をしている同期を尻目にスマホの通知が来たので確認する。
『今日何時に帰る?』かわいらしいスタンプと共にマリからそうメッセージがきていた。ケイタは少し考えた末、予定より一時間遅い時間を伝えた。
なぜかと言うと……
仕事帰りケイタは大量の荷物を持って家路へと急いでいた。
買い物袋の中にはマリの好きな酒と、もう一方の袋にはコンビニスイーツだ。
マリは酒を飲むと締めにスイーツを食べるのだ。
驚くぞ……
そしてきっとマリは喜び俺に抱きついてくるだろう……
仕事帰り直後にマリの質感を味わえる……素晴らしい作戦だ……
ケイタは心の中で高笑いしながら玄関のドアをそーっと開けた。
するとどうだろう……
「……、……、……」
部屋からなにやらボソボソと話し声がする……
ケイタは足音を忍ばせてそっとドアに耳を付けた。
それはなんだか男の声のような……
「マリ!!」
ケイタは泣きそうな気持ちでリビングのドアを力いっぱい開けた。しかし彼は表情筋が動かないタイプだったので、誰にも彼の泣きそうなほど辛い気持ちは伝わらなかった。
「わー!!え?びっくり!」
マリがそう言って振り返るとスマホが落ちた。
途端に男の声が途切れる……動画を観ていたのか……?
「……マリ?……一人?」
「え?なに?一人だけど……え?怖いなに?怖い話!?そんなことよりケイタな、な、な、なんでこんなに早いの!?あれ?まだ帰ってこないはずじゃ……!」マリは慌てたように手に持っていたボウルを隠した。
「……なに?」
「キャー!あ、こ、これは……!」
そこにはたっぷりのチョコレートが溶かされていた。
「あー…もー…サプライズだったのにぃ……」
マリは頬を膨らますとケイタを見た。
ケイタは「……バ、バレンタインデーか……今日……」と呟くと、だから隣の部署の女子社員にやけにチョコレートを……とすすめられたのか。と思った。
「もー!見られちゃったー!恥ずかしい!」
マリは顔を赤くすると手でそれを覆い隠した。
いい香りが漂いチン……とオーブンが鳴る。
「あ、できたかな?もー!いいや!見られちゃったから……あのね。美味しいチョコレートケーキのレシピをね!動画サイト観ながら作ってたのー」
マリはオーブンから天板を取り出すとその上に乗ったケーキに竹串を刺した。
「焼けたー!本当はね?これを冷やして」
マリは焼き上がったケーキを網に乗せると冷蔵庫に入れた。
「このチョコレートをかけてケイタに渡したかったの!」マリは膨れながらケイタを振り返る。
ケイタは震えていた……
喜びに……
「マ……マリ……」
ケイタは買い物袋をドサリとテーブルに置くと上着を脱いだ。
「あーケイタ何か買ってきたの?」
「マリが好きなお酒とコンビニスイーツ」
「え?わーい!なに?なんで?」
「マリがかわいいから……」ケイタはそう言うとマリにキスをした。舌を差し込むとマリはたくさんチョコレートを味見したのだろう……甘くていい香りがする。
今日のマリとのキスはチョコレート味だ。
「……ん?……ふふ……嬉しい」
「ケーキが冷えるまで時間がある。俺は素早くシャワーを浴びて……マリ……」ケイタはマリの首すじにキスをするとマリが腰をビクつかせた。
「……シャワー浴びなくてもいい……」
「……マリ……」しかし衛生上仕事帰りの俺は汚染されているのではないか…?
「我慢できない……ケイタ……エッチ「しよう!」
ケイタはソファにマリを押し倒し脚を抱え上げた。
部屋着を脱がせるとマリの下着はピッタリと陰部に貼りついて中身を薄っすらと見せている。
ケイタはそれを左右に開くと指先でクリトリスと思われる箇所をそっとカリカリといじった。
すっかり濡れて皮膚にくっついた下着がぬるぬるとクリトリスの表面を動く。「あ……っケイタ……」
マリは背を丸めるようにするとケイタの手を握った。
「痛い……?」
「ううん……き、気持ちいい……っ」
マリはそう声を上ずらせると陰部をヒクヒクッ……と動かす。
ケイタは下着を横にずらすとマリの陰部を見つめた。
すっかり包皮から顔を出したクリトリスは赤くなりピクピクと存在を主張している。
ぬるぬると愛液で滑るマリの中に指を差し入れるとキューッとそれが締め付けられて「んー……」とマリが甘えるような声を出した。
「痛くない?」ケイタは掠れた声でそう囁くとマリは潤んだ目をケイタに向けて「ハ……ハァ……気持ちいい……」と吐き出すように呟いた。
ニチュニチュとケイタがマリの壁を撫でるとクリトリスがヒク……ヒク……と連動するように反応する。その様子がかわいくてケイタはそれにそっと吸い付いた。
「あっ……!」
マリがギューッとケイタの指を締め付ける。
ケイタは硬くなったマリの突起を飴を舐め溶かすように舐めた。
「んっ……あぁ……」
マリが腹の底から心地よさそうに声を上げる。
ケイタはすっかりバッキバキになった自分の陰茎を握りしめるとその刺激とマリの妖艶さに彼はぶるりと腰を震わせた。
ケイタはこの後何度もマリの中で精を放ち、マリは幸せそうにケイタの腕の中に沈むのだ。
「……できたー!!」
風呂上がりのケイタにマリがニコニコとチョコレートケーキを差し出してきた。「うまそう」
ケイタがそう口の端を上げるとマリは嬉しそうに「ハッピーバレンタイン!ケイタ!」と笑った。
ケイタはそんなマリを優しく抱き寄せるとマリがケイタの口にケーキを入れてきた。「……うまい」
「美味しい?ケイタ!……あはは!チョコレートがついてるよ?」
ケイタが反対方向にペロリと舌を出す。
「うー!ひひひ!ケイタ!こっちこっち!」マリがチョコレートをそっとティッシュで拭うとケイタは幸せそうに笑った。
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