【R18】冷たい夫を諦めたい!

mokumoku

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「んふふー!」
「マリどうしたの?」
ケイタは週末の朝、嬉しそうにしているマリがかわいらしくて首すじにキスをしながら詳細を尋ねた。
「昨日、寝言言ってるかわかるアプリとったの!モナが教えてくれたんだけどね。これ凄いんだよー!!音に反応して録音が始まるんだってー!!昨日試しに開いて枕元に置いておいたんだー!!」
「ん?」
ケイタは、嫌な予感がした。
「おばけの音入ってたら怖いから一緒に聞いて?」
が、マリが甘えるような声でそう言ったのでケイタは背後からマリを抱きしめると「うん」と耳元で囁いた。

マリがアプリの再生ボタンを押すと寝入ってからかなりすぐの時間が表示されてゴソゴソと物音が入る。
「あー……へんな事言ってたらどうしよ!」
「……」







『マリ……なんてかわいいんだ……こんなによだれを垂らして……拭いてあげよう。……俺だけのマリ……』



「ん?ケイタ?」
「……」



『ふふふ……マリはかわいいなぁ』
『マリ…………いかん……触っては……起こしてしまう』
『マリ……ふふふ……』
『1,2,3,4,……』
『マリ、かわいい大好きマリ……』






「……全部ケイタじゃん!」




マリがこちらを向いた時、ケイタは恥ずかしくて死にそうだった。……バレてしまった。
ケイタが夜な夜なマリの寝顔を愛でていることが……
かなり動揺していた。これは流石にキモがられるのではないか?と
しかし彼は表情筋があまり動かないタイプだったのでマリから見ると飄々とした顔でそっぽを向いているだけなのだが……

恐る恐るマリを見ると彼女は顔を真っ赤にして「え、えー?ケ……ケイタ私のことかわいいと思ってるのー!?」と言った。




「うん、当たり前だろマリ。君は世界で一番かわいい」ケイタはマリににじり寄ると顔を見つめた。驚いている顔もかわいい。最強だ。
「えー!そ、そんなことはないと思うけど……」マリは両手で頬を挟むと顔を真っ赤にしている。
「いや、かわいいよマリ」
ケイタは心の奥底からそう言った。
例えば今ついているテレビに映るタレントよりも映画で主役を張る女優よりも「俺にはマリが一番かわいくてキレイだ」
ケイタはマリの顎に手をやると目を見つめた。
胸がドキドキして心臓が口から飛び出してしまいそうだ。
マリはなんと言うだろうか。
俺がこんな気持ちなのを知って気持ち悪く思うだろうか……

……嫌われる……?





…………
……


そうすると俺は死ぬ!
俺は死ぬ……

マリに嫌われたら俺は死ぬ……




ケイタは心臓が破裂しそうな位ドキドキしていた。
今自分は死と直面している……

しかし彼は表情筋があまり動かないタイプだったのでそれは眼の前にいるマリにでさえ気付かれはしていないだろう。


「え……」

ドキドキドキドキ


「えー?ケイタ大げさ……」


マリが頬を染めるとケイタを上目遣いで見た。

ドキドキ……

「……でもケイタの方がカッコいいよ……私いつも気後れしちゃうもん……」マリがそう口先を尖らせて言った時、ケイタの背後にゆっくり忍び寄っていた天使が舌打ちをしながら光の中へと戻っていった。
「え?」
「……やだ!もー!!ケイタは聞こえてるでしょ!もー!やめてやめてー!!」マリが顔を真っ赤にしながら手をバタバタと動かした。

ケイタは過去の自分が勢揃いして「おめでとう」と肩を次々叩いていく幻覚を見た。

「マリ」
ケイタはマリをギュッと抱き寄せると唇にキスをする。
「私最近寝言言ってる?」
「言ってない。たまにむにゃむにゃは言ってる」
マリはケイタの言葉にほっとしたような顔をすると「よかったー!なんか最近話し声がした気がして目が覚めるから心配だったの!前も寝言言ってたみたいだし……うふふ!ケイタ!」マリはにっこり笑うとケイタに抱き着いた。
ケイタはマリを抱きしめ返すと(きっとそれは俺のひとりごとのせい……)と思ったけれどマリが安心しているならいいか、と今後はマリ寝顔観察の際は言葉に出さないように気を付けようと誓ったのだった。


「ねえ?……今日どうする?まだ猫カフェオープンまで時間があるでしょ?」
マリはケイタの首に腕を回すと小首を傾げて言った。
ケイタはそんなマリを見つめると「……マリはどうしたいの?」と聞いた。
マリの目が潤んでいる。
「んー……エッチしたい……ダ「しよう!」
ケイタはマリをソファに押し倒すとまたキスをして舌を差し込んだ。「んふぅ……」マリがくにゃりと身体の力を抜きながら甘いため息をついた。
ケイタはマリの舌をゆるゆると舐め上げると二人の唾液が混ざり合う。口を離すと唾液の糸がちらりと垂れた。
ケイタはマリの口についたそれを指で拭う。

「キス気持ちいいね……」

くったりとそう言うマリにケイタは猛烈に興奮してバッキバキだ。ケイタもマリとするキスがとても気持ちいい。
ゾクゾクと背中に走る快感にいつか慣れるときが来るのだろうか……

下着の中に手を入れるとそこはもうしっとりと湿っている。
「あっ…」マリが腰をビクつかせながら声を上げた。
愛液の中に指を沈めてそれでクリトリスを撫でる。
マリはぬるぬるとクリトリスに触れる度に腰をビクビク動かしている。
快感に歪む顔がかわいくてケイタは何度もため息をついた。

ケイタの指で触れる度にマリのクリトリスは少しずつ硬さを帯びていく……
「マリ……舐めていい?」
「……うん……」
マリのスウェットを脱がすとケイタは下着に手を掛けた。
何度目だろうか、いつ何時でもケイタはこの瞬間ドキドキと胸が高鳴った。
スルリとマリのいつも隠している部分が露わになっていく……
ぴちゃ……と音がしたような気がする。
「…………」ケイタは荒くなる鼻息を誤魔化すために口を開けた。
マリが膝を抱えるように脚を開く。
ケイタがそれを補助するように手で陰部を開くとすっかり愛液にまみれたヒダと期待にヒクヒクと脈打つクリトリスが現れた。
ケイタは興奮を誤魔化すために深く息を吐くともう既に顔を出しているクリトリスの包皮を更に剝くためにそこに手を添えた。

マリが期待に腰を大きくビクつかせる。

ぷりゅ…と先ほどよりもクリトリスが外へ飛び出す。
「あぁ……」マリは快感を覚えたのかため息のような声を出した。

ぷっくりと浮き上がる程に溢れている愛液をクリトリスに塗りつける。マリはそこに触れてもらえると思ったのか「あっ……」と声を漏らした。
ケイタは欲望のままにそこを観察した。
ぬるぬると粘液に濡れたクリトリスが時折ピクリ…ピクリと動く。
……なんてかわいらしいんだ。
ケイタは吹き出しそうになった欲望を抑えるために片手で男性器を握る。
愛液が溢れて出てくるのをせき止めるように舌を差し込むとマリはグネグネと腰を捩らせる。舌がキュウ……と肉の壁に包まれてケイタは興奮した。
堪らず指先でクリトリスにチョン……と触れた。
「あぁ!」マリは大きな声を上げると腰を大きくビクつかせる。
表面についた愛液に触れる程度の強さでクリトリスを指でつつく。中に入れたままの舌がその度にキュ…キュ…と締め付けられる。クリトリスはすっかりカチカチに勃ち上がっていて赤みを帯びて震えている。
ケイタは舌を抜き取るとクリトリスを指先で摘んだ。
「あー…!」
マリが腰を反らせる。
ケイタは握った男性器の先からダラダラと我慢汁が垂れているのを感じて恥ずかしい気分になった。
マリを悦ばせてずっと眺めていたいのに自分の下半身は早く快感が欲しいと騒いでいる。
指先でクリトリスの表面についた愛液の膜を撫でるように触るとマリが今までで一番心地よさそうな声を上げた。
「…………っ」
マリが声を詰まらせたのでもう少しでイキそうだ……とケイタは指を離した。マリがイクとしばらく触らせてくれなくなる。
ケイタはできるだけ長くマリを愛撫したかった。

「……あ……」
マリが少し残念そうな息を吐く。
ケイタは自分がいつも侵入する部分を開くとそこはもうすっかりトロトロで愛液をたらりと垂らしている。
ヒクヒクと時折息をするように動くそこに中指を入れるとキューッと中が締まる。
そのまま人差し指をひだに滑らせた。
そこも溢れ出た愛液でニュルニュルと抵抗なく指が滑っていく。
マリは緩い快感がもどかしいのか腰をクネクネさせている。もうそろそろ落ち着いただろうか…とケイタは舌先でクリトリスを突付いた。
マリがはぁあ……と心地よさそうな息を吐く。
ケイタは思わず我慢ができなくなった。
クリトリスに吸い付くと欲望のまま舌で転がす。「あぁ!」マリの声を聞いてケイタはあまり激しくしては……と慌てて口を離した。
「いやー……ケイタ……」
その時マリが少し鼻にかかるような声を出したのでケイタは顔を上げた。少し潤んだ目から涙が溢れそうだ。
ケイタは慌ててマリを抱きしめると「嫌だった?」と聞いた。
自分勝手すぎただろうか……

「も……もう我慢できないの……」
マリはポロ……と涙を落とすとそれを手で拭った。
ケイタはマリをギュッと更に深く抱きしめると「そうか、ごめん……」と眉を下げた。つもりだったが彼は表情筋が(略)

遂にマリを泣かせてしまった……
ケイタは深く深く反省した。
欲望のままに寸止めを繰り返した結果愛する妻を泣かせてしまった……これは最悪離婚理由になるのでは……
「ごめんねマリ……」
「……いいの……いいんだけど……もう苦しくて……クリトリス触ってケイタ……」
屈強な男性が握りこぶしを突き上げると「うおおぉおおお!」と脳内で歓声を上げた。マリの口から「クリトリス」をいただいたからだ。
「わかった。マリ、たくさん舐めてあげる」
ケイタは脚を抱え上げるとそう言った。とてもとても興奮していた。
「え?ケイタ?」
マリはたくさんとは言っていないんだけど……と思った瞬間今日一番の快感に襲われて眼の前が白くなった。

ケイタはマリのクリトリスを吸うと舌でそれを舐め回した。
先ほどこれが一番心地よさそうな声を上げていたからだ。
クリトリスが心地よさそうにひくん…ひくん…と動いている。

「マリ……」
ケイタは口を少し離すと指の腹でクリトリスを撫でた。
「ケイタぁ……っ」マリが手を伸ばしたのでそれを握る。
マリのクリトリスはヒクヒク……と動きを速めると腰を反らして動きを止めた。
その後くったりとソファに沈み込んだマリは「あー……き、気持ちよかった……」とため息交じりに言ったのでケイタはもう我慢ができなくなってしまった。
我慢汁でドロドロの男性器を掴むとマリに挿入した。
「あ、後でたくさん舐めるから……」
「ケイタ……た、たくさんは……あっ……あっ……んんー…」
マリはケイタが奥まで侵入すると心地よさそうに身を震わせてケイタを締め付ける。
ケイタはグチャグチャに腰を振るとマリの唇に吸い付いた。
ねっとりと粘度が上がった唾液が絡まり合う。
「んふぅ…」
マリが目をとろりとさせると甘い息を吐いた。
ケイタはマリの顔をガン見して犬のように口を開けて荒い息を吐くとマリの奥にビュービューと射精した。




「ケイタ」
何時もマリの中に出してケイタが満足した頃にはマリはすっかりくったりしていて目がとろんとさせていた。
「ご……ごめん」ケイタは我をわすれ自分の快楽だけを求めていたことが恥ずかしくなって思わず謝った。
「謝らなくていいよ……ふふふ」マリはそう言って笑うと優しくケイタの頬に触れた。
「マリ……今日嫌だった?」ケイタはおずおずとそう聞いた。
嫌だったのならもうしない。マリに長い時間愛撫することも諦めるとしよう……


「あー……えへへ……嫌じゃない」マリは照れたようにそう言ったが本心なのかとケイタは心配になった。……俺に気を使っているのでは……?と
「……でも泣いてたじゃないか……ごめん」
ケイタはがっくりと頭を落とすと再び謝罪した。今日はマリが泣いていた。
「……えっと……なんか……スパイスというか……嫌だから泣いてたわけじゃないの!ごめんね。ケイタ……これからもたくさん舐めて?」
マリは甘えるようにそう言うとケイタの首に腕を回した。
「ほ、本当?焦らしてもいい?」
「……うん……本当はそれも好き」マリが恥ずかしそうにそう言ったのでケイタはバッキバキになった。
「……じゃあもう一回……」
ケイタがバッキバキを再びマリに挿入しようと掴むと「えー?あはははは!休みが終わっちゃうよー!!猫カフェ行くんでしょ?ケイタ!ふふふ……また夜しよう?」そう彼女は笑って言った。

その様子がとてもかわいかったのでケイタはコクコクと頷いた後夜にはマリを今よりもっと悦ばせてあげようと心に決めたのだ。







「なんでなんで!?なんでケイタの周りそんなに猫いるの!?な……なにも持ってないくせに!!」マリは猫カフェにてお皿に乗った液状の猫ちゃんのお菓子にゅるにゅーるを手に持ちながら足をモゾモゾさせた。本当は地団駄を踏みたい気分だ。
「……わからない」
なぜかと言うと何も持たざる者のはずであるケイタがこの猫まっしぐらなお菓子にゅるにゅーるを持っているマリよりも猫に囲まれているからだ。マリの前には猫一匹……ケイタは膝に二匹と腕の下に一匹ずつ、肩にまで猫を乗せているのだ。

「うぅぅ……なんかくやしい……」
「お腹いっぱいなんだよ」
ケイタは猫を撫でながらそう言った。
安心しきったゴロゴロ音が聞こえる。
マリは唯一にゅるにゅーるにつられてやって来たこの可愛らしい猫の背中を撫でると口先を尖らせた。

一方ケイタは唇を尖らせて不満そうにしているマリを眺めるとなんて幸せなのだ。と心の中で大爆笑した。不満そうなマリがとてもかわいらしかったからだ。マリが不機嫌なのはとても珍しい……
足元にはスリスリと猫が身体を擦り付けてきたのでその子もそっと撫でた。
猫よ……ありがとう。
君たちのお陰で貴重なマリの姿を見ることができたぞ。

ケイタはまた休みを合わせてちょくちょく猫カフェにマリを連れて行くことにしよう。と人知れず決めた。
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