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ガチガチと硬い陰茎がイトの中に入ってきた。
今まで欲しくて欲しくて堪らなかったものが……
イトは愛液とシュンスケの唾液に塗れた陰核に手を寄せるとそっとそれを揺すった。
クチャクチャと愛液がかき混ぜられる音がする。
シュンスケが腰を動かすたびに心地よさにイトの口から声が上がった。
「うう……っ」
シュンスケがイトの腹部に精を撒くと同時にイトも気をやった。
「イト」
「シュンスケさん……」
シュンスケはイトをそっと抱きしめると尻をサラサラと撫でた。イトのスベスベした肌が心地よい……
イトもまた自分とは違う骨張っていて筋肉質なシュンスケの肌を感じていた。関節の大きさが違う。
「……気持ちいいな……」
「……はい」シュンスケは裸のイトから何らかの成分を体内に取り入れていた。彼女と抱き合うと物凄く心地がいい……
イトもそうなのかくったりと身を委ねると心地よさそうに目を細めている。
「……演芸はまた今度な」
「えんげい?はい、そばは?」
「みんなと合流して食うか……」シュンスケは合流しないと次回出掛けにくいから……と苦虫を噛み潰したような顔で言った。
イトがシュンスケに足を絡ませると石のように硬い男性器がぶつかった。「…………」
「……いや、こ、これは……」シュンスケは今までひた隠しにしていた事実がバレてしまったことでかなり動揺した。
彼は全然一度では足りないタイプだったのだ。
しかし、家族が同居している住宅な上イトは早起きをしなければならない……そんな彼女に複数回の交わりを強要するわけには……とシュンスケは毎回耐えていた。
(一度は出したんだし)と
シュンスケは上手い言い訳が見つからずチラリとイトを見た。
するとイトが顔を真っ赤にしながら蕩けた顔で「……もう一回?……シュンスケさん……」と言ったのでシュンスケはガクガクと頷きながらイトに再び陰茎を挿し込んだ。
イトも物足りなかったのかそこはぬるぬるでシュンスケに背筋が震えるような快感を与えた。シュンスケはタケシタを召喚するのも忘れて何度も何度もイトを抱いた。
「いやぁ……すみません。なかなか草履屋がなくて」
シュンスケは演芸場から出てきた両親の前で頭を掻くとそう言って笑った。
義母はなんだかそんなに機嫌が悪くなさそうだ。演芸がとてもよかったようだ。
「……イトさんたらもう少し物を大事に」
「母さん、イトはあまり良い物を持ってないんだ。そんなふうに言わないでやってくれ。……気付かなくてすまんな」
シュンスケがイトの背中に触れた。
「いいえ、私もすみませんでした」イトはなんだかよくわかっていなかったけれどとりあえず謝っておく。
「いいか?イト、こうしてつゆにつけてな」
「はい、これはなんですか?」
「ワサビは辛いぞ?ちょっとだけつけろ、ちょっとだけ」
シュンスケはイトの蕎麦にちょっとだけワサビをつけると食べてみるように勧めた。
ツルツルとぎこちなく麺がイトの口に吸い込まれていく……
「…………イト、これはつけなくても大丈夫」
シュンスケは涙目になったイトにそう言うとヘラヘラしそうになる自分を律し口を堅く結んだ。
「はい、ツンとする……痛いです」
「これは十割そばらしいですよ」
シュンスケは両親に向けてそう言うと義母がご機嫌そうにそばを啜っている。シュンスケは両親の顔を見ながら食事がしたいから、とイトの隣を見事ゲットすると机の下でそっと腰を抱いた。
イトがツルツルと懸命にそばを啜る様子を見て……シュンスケはなぜだか興奮していた。
慌ててタケシタさんを召喚し、更に気を紛らわせるために自分も蕎麦を啜った。心做しかタケシタさんの幻想は、それを羨ましそうに眺めている。
(タケシタさん…もしかしてあなたは蕎麦が好きなのですか…)
その日は一日平和だった。
イトもシュンスケも欲が解消できたし、義母は演芸の芸人の姿絵を買ってご機嫌そうで、義父はとてもいい蕎麦だった。と満足そうだった。
家に帰ってからも監視が薄かったので二人はこっそりと布団の中で抱き合った。
「蕎麦は美味かったか?イト」
「はい、とっても……また食べたい」
二人はボソボソと話しながらイトはシュンスケの胸に頬を付けた。厚い胸板にイトは内心うっとりしながら目を瞑った。
「また行こうな……イト……」
翌日の夕飯時に
「来週……イトと海に行こうと思いまして」
シュンスケが両親に向けてそう言った。
義母は眉を顰めると「……そう……」と言い、ついてくるとも行くなとも言わなかったのでイトは首を傾げた。
義父は相変わらず静かに味噌汁を啜りながら「……まあ、あまり近づくなよ」と呟いた。
その日の夜、布団の中で二人はチュ……とリップ音を響かせた後、イトは小さな声で「なんで今回すんなり二人でのお出かけ……許してくれたんだろう」とシュンスケに尋ねた。
シュンスケは小さい声で「……祭り以降の海からは鬼が上がってくるから」と笑いながら答えた。
そんなものを信じている義母を馬鹿にするかのように。
シュンスケは鼻先をイトの鼻先に付けると再び唇を合わせた。
にゅる……と彼の舌が入り込んでくる。
イトはそれを受け入れて……同時に子宮が疼くのを感じて下着の上からそっと陰部の割れ目に手を差し入れた。
そこは布越しでもハッキリと陰核が形を主張していて……イトは欲を抑えるようにそこをギュッと押した。
今まで欲しくて欲しくて堪らなかったものが……
イトは愛液とシュンスケの唾液に塗れた陰核に手を寄せるとそっとそれを揺すった。
クチャクチャと愛液がかき混ぜられる音がする。
シュンスケが腰を動かすたびに心地よさにイトの口から声が上がった。
「うう……っ」
シュンスケがイトの腹部に精を撒くと同時にイトも気をやった。
「イト」
「シュンスケさん……」
シュンスケはイトをそっと抱きしめると尻をサラサラと撫でた。イトのスベスベした肌が心地よい……
イトもまた自分とは違う骨張っていて筋肉質なシュンスケの肌を感じていた。関節の大きさが違う。
「……気持ちいいな……」
「……はい」シュンスケは裸のイトから何らかの成分を体内に取り入れていた。彼女と抱き合うと物凄く心地がいい……
イトもそうなのかくったりと身を委ねると心地よさそうに目を細めている。
「……演芸はまた今度な」
「えんげい?はい、そばは?」
「みんなと合流して食うか……」シュンスケは合流しないと次回出掛けにくいから……と苦虫を噛み潰したような顔で言った。
イトがシュンスケに足を絡ませると石のように硬い男性器がぶつかった。「…………」
「……いや、こ、これは……」シュンスケは今までひた隠しにしていた事実がバレてしまったことでかなり動揺した。
彼は全然一度では足りないタイプだったのだ。
しかし、家族が同居している住宅な上イトは早起きをしなければならない……そんな彼女に複数回の交わりを強要するわけには……とシュンスケは毎回耐えていた。
(一度は出したんだし)と
シュンスケは上手い言い訳が見つからずチラリとイトを見た。
するとイトが顔を真っ赤にしながら蕩けた顔で「……もう一回?……シュンスケさん……」と言ったのでシュンスケはガクガクと頷きながらイトに再び陰茎を挿し込んだ。
イトも物足りなかったのかそこはぬるぬるでシュンスケに背筋が震えるような快感を与えた。シュンスケはタケシタを召喚するのも忘れて何度も何度もイトを抱いた。
「いやぁ……すみません。なかなか草履屋がなくて」
シュンスケは演芸場から出てきた両親の前で頭を掻くとそう言って笑った。
義母はなんだかそんなに機嫌が悪くなさそうだ。演芸がとてもよかったようだ。
「……イトさんたらもう少し物を大事に」
「母さん、イトはあまり良い物を持ってないんだ。そんなふうに言わないでやってくれ。……気付かなくてすまんな」
シュンスケがイトの背中に触れた。
「いいえ、私もすみませんでした」イトはなんだかよくわかっていなかったけれどとりあえず謝っておく。
「いいか?イト、こうしてつゆにつけてな」
「はい、これはなんですか?」
「ワサビは辛いぞ?ちょっとだけつけろ、ちょっとだけ」
シュンスケはイトの蕎麦にちょっとだけワサビをつけると食べてみるように勧めた。
ツルツルとぎこちなく麺がイトの口に吸い込まれていく……
「…………イト、これはつけなくても大丈夫」
シュンスケは涙目になったイトにそう言うとヘラヘラしそうになる自分を律し口を堅く結んだ。
「はい、ツンとする……痛いです」
「これは十割そばらしいですよ」
シュンスケは両親に向けてそう言うと義母がご機嫌そうにそばを啜っている。シュンスケは両親の顔を見ながら食事がしたいから、とイトの隣を見事ゲットすると机の下でそっと腰を抱いた。
イトがツルツルと懸命にそばを啜る様子を見て……シュンスケはなぜだか興奮していた。
慌ててタケシタさんを召喚し、更に気を紛らわせるために自分も蕎麦を啜った。心做しかタケシタさんの幻想は、それを羨ましそうに眺めている。
(タケシタさん…もしかしてあなたは蕎麦が好きなのですか…)
その日は一日平和だった。
イトもシュンスケも欲が解消できたし、義母は演芸の芸人の姿絵を買ってご機嫌そうで、義父はとてもいい蕎麦だった。と満足そうだった。
家に帰ってからも監視が薄かったので二人はこっそりと布団の中で抱き合った。
「蕎麦は美味かったか?イト」
「はい、とっても……また食べたい」
二人はボソボソと話しながらイトはシュンスケの胸に頬を付けた。厚い胸板にイトは内心うっとりしながら目を瞑った。
「また行こうな……イト……」
翌日の夕飯時に
「来週……イトと海に行こうと思いまして」
シュンスケが両親に向けてそう言った。
義母は眉を顰めると「……そう……」と言い、ついてくるとも行くなとも言わなかったのでイトは首を傾げた。
義父は相変わらず静かに味噌汁を啜りながら「……まあ、あまり近づくなよ」と呟いた。
その日の夜、布団の中で二人はチュ……とリップ音を響かせた後、イトは小さな声で「なんで今回すんなり二人でのお出かけ……許してくれたんだろう」とシュンスケに尋ねた。
シュンスケは小さい声で「……祭り以降の海からは鬼が上がってくるから」と笑いながら答えた。
そんなものを信じている義母を馬鹿にするかのように。
シュンスケは鼻先をイトの鼻先に付けると再び唇を合わせた。
にゅる……と彼の舌が入り込んでくる。
イトはそれを受け入れて……同時に子宮が疼くのを感じて下着の上からそっと陰部の割れ目に手を差し入れた。
そこは布越しでもハッキリと陰核が形を主張していて……イトは欲を抑えるようにそこをギュッと押した。
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